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13話
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ディオース王国には白いうさぎはいない。雪も降らないため、白くなることもないのだ。どうやら、それで白いうさぎはルージュだと確信しているらしい。
ノワールがうさぎ違いと言ったため諦めてくれた男性たちだが、本当に違う可能性もあるのにリラにとっては関係ないらしい。どうしてもルージュを殺したいのだろう。
「もうすでに、白い犬や猫、鳥などを殺しました。もしかするとその中にいたのではないですか?」
「馬鹿ね、上を見てみなさい。あれがあるってことは生きてるのよ」
結界が張られているためルージュが生きていることは分かっているようだ。先ほどの男性の言葉で、もういないかもしれないと思うほど馬鹿ではないらしい。
それにしても、すでに他の動物を手にかけているということは悲しんでいる人がいるのだろう。
この国には野生の鳥はいるが、野生の犬と猫はいない。誰かが飼っていた子たちを手にかけてしまったのだ。
(酷いことをする)
いくら報酬が欲しいとしてもそこまでするのは異常だと言える。それにしても、遊んで暮らせるほどのお金をリラは持っているのだろうか。
(いや、持っているはずがない)
魔法王立学園を卒業したばかりの人間がそんな大金を持っているとしたら、地位が王族に近い貴族くらいだ。
リラは伯爵家の人間。そんなにお金があるはずがない。そうなると、その報酬はきっとニールと国王を手にかけてから支払われるのだろう。国のお金を、リラの勝手にされるのだ。
「私はね、お金が欲しいの。そのためならあのバカ王子にだって媚を売るわ。結婚さえしてしまえば、あとは思うがままよ。今日のパーティーで結婚を発表をする。そうしたら、二人は邪魔なだけ。王子と国王を消すのよ」
ノワールがうさぎ違いと言ったため諦めてくれた男性たちだが、本当に違う可能性もあるのにリラにとっては関係ないらしい。どうしてもルージュを殺したいのだろう。
「もうすでに、白い犬や猫、鳥などを殺しました。もしかするとその中にいたのではないですか?」
「馬鹿ね、上を見てみなさい。あれがあるってことは生きてるのよ」
結界が張られているためルージュが生きていることは分かっているようだ。先ほどの男性の言葉で、もういないかもしれないと思うほど馬鹿ではないらしい。
それにしても、すでに他の動物を手にかけているということは悲しんでいる人がいるのだろう。
この国には野生の鳥はいるが、野生の犬と猫はいない。誰かが飼っていた子たちを手にかけてしまったのだ。
(酷いことをする)
いくら報酬が欲しいとしてもそこまでするのは異常だと言える。それにしても、遊んで暮らせるほどのお金をリラは持っているのだろうか。
(いや、持っているはずがない)
魔法王立学園を卒業したばかりの人間がそんな大金を持っているとしたら、地位が王族に近い貴族くらいだ。
リラは伯爵家の人間。そんなにお金があるはずがない。そうなると、その報酬はきっとニールと国王を手にかけてから支払われるのだろう。国のお金を、リラの勝手にされるのだ。
「私はね、お金が欲しいの。そのためならあのバカ王子にだって媚を売るわ。結婚さえしてしまえば、あとは思うがままよ。今日のパーティーで結婚を発表をする。そうしたら、二人は邪魔なだけ。王子と国王を消すのよ」
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