友人Aの思い込み~どうせ脇役なので脇役らしく過ごしていたらBLのキャラが絡んでくる~

いちごあん

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59.なんの時間だったんだろう。

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私は、重たい目を開けて周囲を見渡した。
目の前には不二ふじ君と九頭谷くずたに先輩が一糸まとわず無造作に気持ちよさそうに寝ていた。

若干の疲労感がある。2人に触られた感覚がまだ少し残っている。でも、たぶん、わけもわからず互いに気持ちよくなっただけで、いわゆる「本番」という行為はしていないような気がする。

なんの時間だったんだろう・・・。と、思えるあたり、薬は切れているようだ。ぼーっと、2人を眺めていたら、「まだいた」と声がした。

声のした方を振り返ると、白峰製薬の守下もりしたさんが上半身半裸でタオルを首に巻いてドアからこちらを覗き込んでいた。髪の毛が濡れているのでシャワーの後なのだろうか。
彼は、私と九頭谷先輩が白峰先生の家の前をうろついていた時に声をかけてくれた人だ。「君たちの探している人は、この家にいるかもね」と言って、先生の家に招き入れてくれた。正直、敵か味方かよくわからない。先生には「下僕」と呼ばれていたし、先生に扱いにも慣れているようだった。なぜ不二君がこんなことに巻き込まれたのか、事情を知っているには違いないと思われた。

「あ、2人寝ちゃったんだ?」
「・・・はい。すみません、長居しちゃって」
「全然。時間あったら、向こうでちょっと話す?どうせ2人が起きるまで帰れないだろうし」
「あ、はい!」
先生のことを知りたいし、不二君が危険な目にさらされた理由を聞かなくちゃ。一足遅かったら大変だった。
それにしても、この守下さんもいい体してんなー・・・。筋肉質で、無駄な脂肪が見当たらないよく鍛えられた上半身をしていた。

と、つい惚れ惚れと見ていると、「何?」と聞かれたので、
「引き締まったいい体してますね」と言った。
「ははは。君もね、若い」
と、私の体を見て言ったので自分が全裸なことを思い出して、死ぬほど恥ずかしくなった。
「ゆっくり着替えていいよ。向こうの部屋で待ってる」と守下さんが言って廊下に消えて行った。

私は、さすがに慌てて、脱ぎ散らかした服を着て、髪の毛もそれなりに整えて、守下さんの待っている部屋へと向かった。

「失礼します」と言って部屋に入ると、守下さんが「どーぞ」と中央のテーブルの椅子に案内した。
向かい合うように座る。
部屋の壁には本がびっしりと埋め尽くされている。書斎、というのだろうか。

「さて・・・。白峰先生のこと知りたいって顔だね?」と向こうから話題を振ってくれたので素直にうなずいた。

「知りたいです。不二君・・・彼がなぜこんな目に合わなければならなかったのか。」

「ふふ、真面目」と軽く笑ってから、守下さんは白峰製薬グループの話をし始めた。





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