傭兵少女のクロニクル

なう

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第32話 わっぱ、ぷーん

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 ラグナロク広場の居住区の真ん中にはひときわ大きなロッジが建てられている。
 ここは居住用とかではなく、みんなが集まって話し合いをする場所、会議室として使用するために建てられたロッジだ。
 基本的には班長会議をする場所だけど、昼間の数時間は私のお勉強のための教室としても使用されている。
 なので、私にとっては、あんまり近寄りたくない場所のひとつになっていた。
 ロッジの中は広く、中央に大きなテーブルがひとつ、椅子は10脚くらい、それと、折り畳み式の椅子が20脚くらい壁にたてかけある。
 全員分の椅子が用意されているけど、ロッジの広さ的には全員を収容する事はできないと思われる。
 立ち見だったら、いけるかな……。
 それくらいの規模のロッジだ。
 そうそう、このロッジには変な名前が付けられている。
 えっと、確かぁ……、割と普通なナビーフィユリナ記念会館……、だったかな……。
 うん、かなり、ネタにされてるね。

「それで、どうするかだけど、彼女の家ないし村まで送り届けるか、または、ここで保護して、彼女の家族が迎えにくるまで預かる、この二つしかないと思うけど、他に意見はない?」

 と、女性班の班長、徳永美衣子が口を開く。
 ちなみに、今、この割と普通なナビーフィユリナ記念会館に集まっているのは、東園寺公彦、人見彰吾、徳永美衣子、福井麻美、といった各班の班長と狩猟班のメンバー全員、それと、あの謎の少女エシュリンの12人になる。
 その12人がテーブルを囲んで着席し、エシュリンの処遇をどうするか話し合っているところ。

「追い出すわけにもいかないから、その二つのどっちかでいいよ」
「でも、名前しかわからないんでしょ? エシュリンだっけ、その子?」

 そのエシュリンはお行儀よく椅子に座って笑顔を振りまいている。

「そうだね、エシュリンだね、言葉が通じないから、他の事は何もわからない」

 と、エシュリンの代わりに笹雪が答える。

「そっか、それは問題だね……」

 福井が表情を曇らせる。

「そう、問題だ、まず、どうするかを議論するより、その子が誰で何の目的でここに来たのかを詮索するほうが先だろう。ただの迷子、若しくは遭難ならばいいが、これが、もし、この間の連中の仲間で、我々への偵察、或いは工作活動だった場合は対処が必要になる」

 なんか、くんくんが偉そうな事言ってる……。
 間違った、人見だった。

「わ、ぷーるす、はっぷ、ぷーん?」

 うん? 
 隣に座っているエシュリンが私の顔を見ながら何か言っている。

「わ、ぷーるす、ぷーん?」

 ああ……。

「うん、大丈夫だよ、飲んでも平気だよ」

 と、私は自分のカップを口に運んで麦茶をひと口飲む。
 それを見てエシュリンも一口飲む。

「ら、はーれす、ぷーん……」
「うん、おいしいよね」

 と、お互い笑い合う。
 なんか、言葉なんて、ニュアンスだよね、なんとなくわかるよ。

「わ、ぴちゃって、るいーす、はっぱ、ぷるす、らっはちゃりきゅりー、ぷーん」

 ごめん、前言撤回、なんて言ってるかさっぱりわかんない。

「人見の意見はもっともだが、実害の有無で判断する。可能性があるだけでは根拠が薄い、今現在実害がない以上、対策を論ずるのは早計過ぎるだろう」

 と、私たちのやりとりをじっと見ていた東園寺が重い口を開く。

「そうか……」

 と、だけ人見は答える。

「また、我々には、彼女を家まで送り届けてやる義理もない、そもそも、その能力もリソースもない」
「なら、結論は一つね、ここラグナロクで彼女を保護する、もちろん、必要最低限の監視をつけてね、もし、人見くんの言うような、スパイ活動などをしていたら、どこかのロッジに幽閉する、ってところでいいかしら?」

 と、徳永が話をまとめる。

「それと、彼女の家族が迎えに来るまでに出来るだけ現地の言葉を習得しておきたい……、参謀班にまかせると尋問のようになるな……」

 と、東園寺が私をちらっと見る。

「随分仲がよさそうだな、ナビーフィユリナ?」
「うん? まぁね……」
「現地語の習得はナビーフィユリナにまかせる。同時に彼女、エシュリンにも仕事をしてもらう、ただ飯を食わしてやる余裕はうちにはないからな、狩猟班で面倒を見てやってくれ、いいな、和泉?」
「了解した」

 和泉が請け負う。

「よし、解散だ、お疲れ」
「お疲れ様でした」
「お疲れ」
「お疲れさん……」

 と、こうして、エシュリンの処遇が決まった。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「ここが牧舎だよ、エシュリン」

 とりあえず、彼女を連れてラグナロク広場の施設を案内してまわる。

「ぼくしゃ、ぷーん?」

 なんか、気付いたけど、必ず語尾に、ぷーん、ってつけるんだよね。
 日本語の語尾にもつける。
 たぶん、敬語か敬称なんだろうとは思うけど、実際はどうなんだろうね。

「めぇ!」
「めぇえ!」

 と、牧柵の中に入ると、すぐにシウスたちが駆け寄ってくる。

「ぷるるぅ!」

 ウェルロットもきた!
 しかも、また助走をつけている! 
 お、前足をしきりにかいているぞぉ。

「よーし」

 と、私も姿勢を低くして……、ダッシュ! 
 そして、お互い近づくと……、走る速度を緩めて、歩く感じになって……、最後は止まって、頭をコツン、と。

「ぷるるぅ!」
「るるるぅ!」

 お互い頭をぐりぐりしあう。

「がるるるぅ!」

 額とか頬を使ってぐりぐりしてやる! 

「ぷるるぅ……」

 と、ウェルロットが頭を下げて後退していく。

「うん、負けを悟ったか、もう少し修行が必要ね」

 私は腰に手をあてて勝ち誇る。

「ぴよ、ぴよ!」
「ぴよっぴぃ!」
「ぴよぉ!」

 と、牧舎の中からピップたちの鳴き声が聞えてくる。
 ウェルロットがいるから、籠から出してあげられないんだよねぇ……。
 そういえば、和泉、ちゃんと話してくれたのかな、ウェルロットの件……。
 仔馬用の牧柵がないと、ひよこたちをお外に出してあげられない……。
 たぶん、作るとしたら、この隣だけど……、誰もいない……、さらさらと草花が生い茂る草原が広がるのみ……。

「作業はまだか……」

 ふー、と、一つ溜め息をつく。
 あとで、ウェルロットを牧舎に入れて、ひよこたちをお外に出していっぱい遊んでやろ。

「めぇえ! めぇえ!」

 うん? チャフが鳴いている。

「わっぱ、ぷーん、わっぱ、ぷーん」
「めぇえ! めぇえ! めぇえ!」

 ああ!? 
 エシュリンがチャフをぶんぶん振り回している! 
 しかも、前足二本と後ろ足二本をそれぞれ両手で掴んで、ジャイアントスイングするみたいにぐるぐると! 

「わっぱ、ぷーん、わっぱ、ぷーん」
「めぇえ! めぇえ! めぇえ! めぇえ!」

 楽しそうにまわしてるよ! 

「やめろぉ! チャフをいじめるなぁ!!」

 私は大急ぎで、エシュリンにタックルしてチャフを奪いとる。

「チャフ、大丈夫……?」

 優しく草の上に置いて立たせる。

「めぇえ!」

 と、チャフは元気よく鳴き、勢いよく草を食べだす。

「よ、よかった、怪我はしてないみたい……」

 私はそっと胸を撫で下ろす。

「きゅー、きゅー」

 私に弾き飛ばされたエシュリンがそんな事を言いながらゆっくりと立ち上がる。

「エシュリン、チャフをいじめないで、大事にしてあげて」

 と、注意する。

「わ、ぱーす、ぷーん、わ、ぱーす、ぷーん」

 すると、エシュリンは両手と顔を何度も左右に振り、誤解です、って感じで否定を繰り返す。

「うーん……?」

 私はちょっと眉間にしわを寄せる。

「わっぱ、あぇい、きゅー、ぷーん、ぽぽっろ、みっちゃきゃりゅるりー、ぷーん」

 うーん、エシュリンが一生懸命何かを説明しようとしているけど、全然わかんない……。

「めぇ!」

 と、今度はシウスがコロンと転がって足を空に向ける。

「わっぱ、あぇい、きゅー、ぷーん」

 エシュリンがシウスを指して言う。
 そして、近づいていって、シウスのお腹を撫でて……。

「わっぱ、ぷーん、わっぱ、ぷーん……」

 そう言いながらシウスの足を掴む。
 ああ!? 
 また、やる気か!! 
 と、私は大慌てでエシュリンとシウスの元に駆け寄る。

「るって、でっど、ろーす、ぷーん」

 でも、エシュリンは来ないで、って感じで私を制止させる。

「うん?」

 困惑する。
 そして、エシュリンはゆっくりシウスをまわし出す、ジャイアントスイングみたいに……。
 うう……?

「わっぱ、ぷーん、わっぱ、ぷーん」
「めぇ! めぇ! めぇ!」

 うーん、シウスの鳴き声からは、別に苦しいとか嫌だとかそんな印象は受けない……。
 やがて、エシュリンはジャイアントスイングをやめて、シウスをそっと地面に下ろす。

「めぇ!」

 すると、シウスは元気よく立ち上がり、勢いよく草を食べだす。

「うーん?」

 もの凄い勢いでむしゃむしゃ食べてる……。

「きゅー、ぷーん……、きゅー、ぷーん……」

 エシュリンが胸のあたりを押さえて、苦しそうな顔をしながら言う。

「わっぱ、ぷーん、わっぱ、ぷーん」

 と、今度は笑顔になり、さっきのジャイアントスイングみたいな事をやる。

「るって、でっど、ろーす、ぷーん!」

 そして、お腹をなでなでしたあと、元気よく両手を挙げてジャンプする。
 うーん? 
 つまり、胸に詰まった食べ物が苦しい……、それで、ぐるぐるまわすと、それがお腹に下りてすっきり? 
 そういう事? 

「めぇえ!」

 今度はチャフがコロンと転がる。

「きゅー、ぷーん、きゅー、ぷーん」

 エシュリンがチャフを指しながら言い、私の顔を見る。

「やってみろって?」

 うーん……。
 私はおそるおそる、チャフの足を掴む、
 い、痛くないのかな……。

「わっぱ、ぷーん、わっぱ、ぷーん」

 彼女が身振り手振りでぐるぐるまわすようにと促してくる……。
 しょうがない……。
 そっと、そっと、丁寧にゆっくり……。
 ぐるぐるとまわしてみる。

「ぱっわ、ぷーん、わっぱ、ぷーん」
「めぇえ! めぇえ! めぇえ!」

 おお? 
 なんか、チャフが気持ち良さそうにしてる! 

「めぇえ! めぇえ! めぇえ! めぇえ!」
「あはっ、なんか、楽しくなってきた!」
「わっぱ、ぷーん、わっぱ、ぷーん」

 そして、十回転くらいしてから、そっと、チャフを地面に下ろす。

「めぇえ!」

 シウスの時と同じように、チャフも元気よく立ち上がり、そして、凄い勢いで草を食べはじめる。

「おお!」

 そっか! シウスたちがよくコロンと転がって足を上に向けるのは、草がうまくお腹に入らなくて苦しかったからなんだ! 
 そんな理由があったなんて知らなかったよ! 
 さすが現地人、現地の動物に詳しい! 

「るって、でっど、ろーす、ぷーん?」

 エシュリンが笑顔で私に言う。

「うん、平気だったね、ありがとう、エシュリン」

 私も笑顔で返す。

「めぇ!」
「めぇえ!」

 ああ! またシウスとチャフがコロンと転がった! 

「わっぱ、ぷーん」
「うん! わっぱ、ぷーん!」

 と、それから私たちはシウスとチャフがコロンと転がるたびに彼らをぐるぐるまわし続けた。
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