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志貴、腐りました
その11、カメラ小僧雨宮一郎
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真緒が編入生の志貴と同室になった理由が語られています。
ーーーーーーーーーー
「SHIKIきゅん部屋に連れ込むなんてダイタンなんだにょー」
「うるせえカメラ小僧」
ソファーに手足を組み座り、目の前で正座をしているヤツを一瞥しため息を吐く。もちろん危険なのでカメラは没収している。そんな俺達を真緒は交互に見て首を傾げている。
「2人はどういう知り合いだ?」
「あー……」
「僕とSHIKIっちの出会いは3年前のコミケ!某キャラクターのコスプレがすっごい似合ってて!二次元から飛び出して来たって界隈で話題になって!次会った時には女の子のコスプレしててそれまた本人かよってくらい似てて!そこのコスプレサークルさ、元からクオリティが高かったんだけどSHIKIたんがダントツで!ファンクラブが出来て追っかけもいたんだけど、足が超速くていつも捉まらないんだよね。でもまさか学園でSHIKIちゃまに会えるなんて!僕日頃の行いが良かったんだなぁ!あ、もちろんファンクラブにあっ、SHIKIたそダメっ!そんな事しちゃ新しい扉が開いちゃう♡」
「うるせえ変態」
真緒の疑問にまたノンブレスでベラベラと喋るので足で肩をぐりぐり踏みつけたら、うっとりし始めてしまった。
「ああ、雨宮の追っかけてた奴って志貴だったんだ」
うんうんと頷く真緒にコイツは何吹き込んでんだ?
「何、コイツそんな話学園で撒き散らしてんの?コロス!」
「違う違う。中等部の寮で俺ら同室だったんだよ。その時に熱く語られたんだ。大丈夫、雨宮がおかしくなるのはカメラを持ってる時だけだから。普段は普通なんだぜ」
「真緒コイツに迷惑かけられてたんだな……」
「ちょっ、お互い様だからね!市川が何度同室の奴を変えても言い寄られたり襲われたりするから、見る専の僕が同室になってやったんだからね!」
「いや、お前も自分の趣味を語りすぎて同室の奴ノイローゼ寸前にしただろ」
「あいつがメンタルが弱かっただけだよ!実際市川は平気だったろ!」
「途中から耳栓してたしな」
「ヒデェ!」
男子生徒しかいない場所でイケメンはやはりBLな対象になるんだな。やっべぇ、不謹慎だけど襲われるトコ壁になって見たかったわ。
「それもあって今回編入生と同室を希望したんだよ。外部から来た奴なら同性愛者じゃないだろうからと。しかしまさかエロ綺麗な奴が来るとは……」
エロ綺麗なんて初めて言われたんだけど。おーい真緒さーん、口を手で押さえて赤くなるのはやめとくれ。そんな仕草も俺がさせてるかと思うと萌えねぇ。
おい、お前俺と真緒を見てニヤニヤすんなし!
「ひゅー♪青春だねぇ。ああっ、SHIKIたんぬ飛び道具は卑怯だにょ!」
「お前変な愛称で呼ぶなし!学園はプライベートだ、コミケじゃねぇ!真原って呼べよ」
「分かった、分かったからティッシュ丸めて投げないで!」
※その後丸めたティッシュをいそいそと広げて元に戻したよ。
「えー……ワタクシ市川と中等部で同室だった雨宮一郎でございます」
「切り替え早いな」
「新聞部所属であだ名は「メガネ」です」
「そのまんまじゃん」
「メガネは本体じゃありません」
「だろうな」
「趣味はカメラ。SHIKIちゃま追っかけ歴3年、コスプレの等身大抱き枕を作ろうか迷い中であります」
「うん、要らない情報だったな。そして抱き枕ヤメロ」
「……分かりました、本体を愛でるので我慢します」
「愛でんな。え、これで普段普通?ヤベェ奴じゃん」
2人して首を捻ってどこが?って顔してるけどオタク臭を薄めただけだかんな!雨宮と同室が長すぎて真緒の感覚がおかしくなってないか?
え、この学園普通の感覚の人いるんだよね?俺ウォッチ以外は普通に過ごしたいんだけど⁉
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「SHIKIきゅん部屋に連れ込むなんてダイタンなんだにょー」
「うるせえカメラ小僧」
ソファーに手足を組み座り、目の前で正座をしているヤツを一瞥しため息を吐く。もちろん危険なのでカメラは没収している。そんな俺達を真緒は交互に見て首を傾げている。
「2人はどういう知り合いだ?」
「あー……」
「僕とSHIKIっちの出会いは3年前のコミケ!某キャラクターのコスプレがすっごい似合ってて!二次元から飛び出して来たって界隈で話題になって!次会った時には女の子のコスプレしててそれまた本人かよってくらい似てて!そこのコスプレサークルさ、元からクオリティが高かったんだけどSHIKIたんがダントツで!ファンクラブが出来て追っかけもいたんだけど、足が超速くていつも捉まらないんだよね。でもまさか学園でSHIKIちゃまに会えるなんて!僕日頃の行いが良かったんだなぁ!あ、もちろんファンクラブにあっ、SHIKIたそダメっ!そんな事しちゃ新しい扉が開いちゃう♡」
「うるせえ変態」
真緒の疑問にまたノンブレスでベラベラと喋るので足で肩をぐりぐり踏みつけたら、うっとりし始めてしまった。
「ああ、雨宮の追っかけてた奴って志貴だったんだ」
うんうんと頷く真緒にコイツは何吹き込んでんだ?
「何、コイツそんな話学園で撒き散らしてんの?コロス!」
「違う違う。中等部の寮で俺ら同室だったんだよ。その時に熱く語られたんだ。大丈夫、雨宮がおかしくなるのはカメラを持ってる時だけだから。普段は普通なんだぜ」
「真緒コイツに迷惑かけられてたんだな……」
「ちょっ、お互い様だからね!市川が何度同室の奴を変えても言い寄られたり襲われたりするから、見る専の僕が同室になってやったんだからね!」
「いや、お前も自分の趣味を語りすぎて同室の奴ノイローゼ寸前にしただろ」
「あいつがメンタルが弱かっただけだよ!実際市川は平気だったろ!」
「途中から耳栓してたしな」
「ヒデェ!」
男子生徒しかいない場所でイケメンはやはりBLな対象になるんだな。やっべぇ、不謹慎だけど襲われるトコ壁になって見たかったわ。
「それもあって今回編入生と同室を希望したんだよ。外部から来た奴なら同性愛者じゃないだろうからと。しかしまさかエロ綺麗な奴が来るとは……」
エロ綺麗なんて初めて言われたんだけど。おーい真緒さーん、口を手で押さえて赤くなるのはやめとくれ。そんな仕草も俺がさせてるかと思うと萌えねぇ。
おい、お前俺と真緒を見てニヤニヤすんなし!
「ひゅー♪青春だねぇ。ああっ、SHIKIたんぬ飛び道具は卑怯だにょ!」
「お前変な愛称で呼ぶなし!学園はプライベートだ、コミケじゃねぇ!真原って呼べよ」
「分かった、分かったからティッシュ丸めて投げないで!」
※その後丸めたティッシュをいそいそと広げて元に戻したよ。
「えー……ワタクシ市川と中等部で同室だった雨宮一郎でございます」
「切り替え早いな」
「新聞部所属であだ名は「メガネ」です」
「そのまんまじゃん」
「メガネは本体じゃありません」
「だろうな」
「趣味はカメラ。SHIKIちゃま追っかけ歴3年、コスプレの等身大抱き枕を作ろうか迷い中であります」
「うん、要らない情報だったな。そして抱き枕ヤメロ」
「……分かりました、本体を愛でるので我慢します」
「愛でんな。え、これで普段普通?ヤベェ奴じゃん」
2人して首を捻ってどこが?って顔してるけどオタク臭を薄めただけだかんな!雨宮と同室が長すぎて真緒の感覚がおかしくなってないか?
え、この学園普通の感覚の人いるんだよね?俺ウォッチ以外は普通に過ごしたいんだけど⁉
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