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志貴、腐りました
その12、編入生はエロ綺麗な人 Side真緒
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俺の名は市川真緒。
某財閥系の次男でこの学園に中等部から入っている。名家という肩書きにすり寄る輩も多いが、顔が整った奴らの中で飛び抜けて容姿が良いせいかやたらチヤホヤされている。キャアキャア黄色い声と色目を使いベタベタしてくる生徒。もちろん男子校なので全員男だ。
そっちの方には興味が無いのでただただウザいだけ。
この学園の卒業生である父親や兄から話を聞いていたのである程度はそんな奴らに戸惑わず対処していたが、ここで問題が2つ出来てしまった。
1つは親衛隊。兄からファンクラブの集まりのようなものだと言われていたのだが、酷い。
いや、他の親衛隊は対象者と仲が良かったり、影から見守る感じなのに過激派と言われる親衛隊長の椎名筆頭に、俺に近づく生徒を威嚇し蹴散らす暴挙を繰り返すので解散をちらつかせ大人しくさせた。
それでもまだ他の生徒に迷惑をかけようとする生徒には、副隊長の浅井筆頭に良識のある隊員に抑えてもらっている。
しかし隊長の椎名だけは執着が酷く、もう面倒くさくなったので無視を決め込んでいる。無視してもうるさいので見かねた灰田先輩が「うるさい」の一言で椎名をオトすようになったのは少し申し訳ないと思っている。
そしてもう1つは同室者。中等部は3年間二人部屋なので必ず同室者がいる。その同室者が告白してきたり、迫ってきたりするのだ。酷い時には布団が重いなと目を覚ますと、裸で上に跨っていた事がある。
すぐ同室者を変えてもらっても同じ事の繰り返しで辟易してしまった。俺の同室者ともなれば親衛隊の嫉妬の対象になるからと庇っていたのが悪かったのかと、庇わないようにしてみたが襲われたので親衛隊は関係なかったようだ。それにノンケだからと同室になっても、惚れられ言い寄られてしまう。
キレて「ホモ共をどうにかしろ!」と学園側に親を通して文句を言ったら雨宮が同室者になった。
そこからは平穏な寮生活を送れるようになる。雨宮自体ノンケで、ただの重度なカメラマニアだったからだ。
カメラ愛と趣味のコスプレ撮影の話を延々とするだけで害はないので、耳栓して適当に相づちを打っていればすこぶる快適に過ごせる。親衛隊も雨宮は無害と思われて被害も無く、中等部卒業まで何事も無く過ごせた。
そこまでは良かったのだが、次に高等部の寮の同室者が問題になった。
高等部の1年間は二人部屋なのでまた雨宮と同室にと思っていたら、本格的に新聞部の活動をするとかで同じ新聞部の奴と同室を希望してしまった。そうなるとまた同じ轍を踏む可能性が。学園に染まっている奴らばかりで誰と同室になっても気が休まらないだろう。
そこで思いついたのは高等部から入って来る編入生だ。
編入生は同性愛者ではない可能性が高いし、奨学生だと成績を落とせば奨学生では無くなるので学業重視でそうそう校風に染まらないだろう。
ある程度本人の希望を叶えてもらえるので編入生と同室希望で寮の用紙を出した。今年のSクラスの編入生は1人らしく、俺の他にも数人編入生を希望したらしいが、中等部で同室者の被害に会い続けた俺が編入生と同室をゲットした。
編入生がどんな人物かは全く分からないから若干不安ではあるが、在校生よりはマシだろう。
そして同室者として来た生徒に驚いた。
金茶の髪に青い瞳、すらっとした色白の美人。これで髪が長かったら完全に女性と間違えていただろう。ドアを開けた瞬間に頭がバグったのか反射的に「好きだ!結婚してくれ!」と抱きついてしまった。
その後、それをスルーしてくれたので平静を装ったが、部屋の片付けをしに志貴が自室へ行った後、頭を抱えてしまった。
親衛隊や同室者に言い寄られたり襲われた為に嫌悪し「ホモがっ!」と悪態をついていたのに、会った瞬間同性に一目惚れしてしまうとは。
あれだけエロ綺麗なら中学の時に色んな目に会ってそうなのに擦れてなさそうだったのがまたいい。
食堂へ行く途中も目立っているのに気にしていないし、よろけた志貴の腰を引き寄せても何の反応も無いので俺が意図的にやったのにも気付いていないようだ。
食事が終わると灰田先輩が声をかけてきて志貴の親衛隊を結成させたいと言ってきた。
確かにエロ綺麗で学園に不慣れなら親衛隊がいた方が志貴の為だろう。特に灰田先輩は格闘技をやっていてかなりの強さで、俺もお世話になっている信頼出来る人だからな。
そうしているうちに俺が一番苦手な親衛隊長の椎名が来てしまった。いくら拒絶しても腕を絡めて密着してくるし、周りを威嚇しまくり俺に寄って来る生徒を影で制裁する。風紀や灰田先輩、副隊長の浅井が止めているが意に介さないので厄介すぎる危険人物だ。志貴に可哀想な目で見られたのには少しへこんでしまった。
しかし志貴と雨宮が知り合いだったとは。
コスプレ写真を撮っているのは知っていたが、それが志貴だったんだな。後で雨宮に写真を譲ってもらおう。
ああ、学園生活も志貴と出会った事で楽しくなりそうだ。1年間の同室というアドバンテージでどれだけ囲えるだろうか。
俺の印象は悪くないはすだから上手くやれば大丈夫だろう。
……大丈夫だよな?
ーーーーーーーーーー
真緒は初恋なので基本ヘタレ。意気込みだけは凄いのに嫌われたくなくて躊躇するタイプです。
某財閥系の次男でこの学園に中等部から入っている。名家という肩書きにすり寄る輩も多いが、顔が整った奴らの中で飛び抜けて容姿が良いせいかやたらチヤホヤされている。キャアキャア黄色い声と色目を使いベタベタしてくる生徒。もちろん男子校なので全員男だ。
そっちの方には興味が無いのでただただウザいだけ。
この学園の卒業生である父親や兄から話を聞いていたのである程度はそんな奴らに戸惑わず対処していたが、ここで問題が2つ出来てしまった。
1つは親衛隊。兄からファンクラブの集まりのようなものだと言われていたのだが、酷い。
いや、他の親衛隊は対象者と仲が良かったり、影から見守る感じなのに過激派と言われる親衛隊長の椎名筆頭に、俺に近づく生徒を威嚇し蹴散らす暴挙を繰り返すので解散をちらつかせ大人しくさせた。
それでもまだ他の生徒に迷惑をかけようとする生徒には、副隊長の浅井筆頭に良識のある隊員に抑えてもらっている。
しかし隊長の椎名だけは執着が酷く、もう面倒くさくなったので無視を決め込んでいる。無視してもうるさいので見かねた灰田先輩が「うるさい」の一言で椎名をオトすようになったのは少し申し訳ないと思っている。
そしてもう1つは同室者。中等部は3年間二人部屋なので必ず同室者がいる。その同室者が告白してきたり、迫ってきたりするのだ。酷い時には布団が重いなと目を覚ますと、裸で上に跨っていた事がある。
すぐ同室者を変えてもらっても同じ事の繰り返しで辟易してしまった。俺の同室者ともなれば親衛隊の嫉妬の対象になるからと庇っていたのが悪かったのかと、庇わないようにしてみたが襲われたので親衛隊は関係なかったようだ。それにノンケだからと同室になっても、惚れられ言い寄られてしまう。
キレて「ホモ共をどうにかしろ!」と学園側に親を通して文句を言ったら雨宮が同室者になった。
そこからは平穏な寮生活を送れるようになる。雨宮自体ノンケで、ただの重度なカメラマニアだったからだ。
カメラ愛と趣味のコスプレ撮影の話を延々とするだけで害はないので、耳栓して適当に相づちを打っていればすこぶる快適に過ごせる。親衛隊も雨宮は無害と思われて被害も無く、中等部卒業まで何事も無く過ごせた。
そこまでは良かったのだが、次に高等部の寮の同室者が問題になった。
高等部の1年間は二人部屋なのでまた雨宮と同室にと思っていたら、本格的に新聞部の活動をするとかで同じ新聞部の奴と同室を希望してしまった。そうなるとまた同じ轍を踏む可能性が。学園に染まっている奴らばかりで誰と同室になっても気が休まらないだろう。
そこで思いついたのは高等部から入って来る編入生だ。
編入生は同性愛者ではない可能性が高いし、奨学生だと成績を落とせば奨学生では無くなるので学業重視でそうそう校風に染まらないだろう。
ある程度本人の希望を叶えてもらえるので編入生と同室希望で寮の用紙を出した。今年のSクラスの編入生は1人らしく、俺の他にも数人編入生を希望したらしいが、中等部で同室者の被害に会い続けた俺が編入生と同室をゲットした。
編入生がどんな人物かは全く分からないから若干不安ではあるが、在校生よりはマシだろう。
そして同室者として来た生徒に驚いた。
金茶の髪に青い瞳、すらっとした色白の美人。これで髪が長かったら完全に女性と間違えていただろう。ドアを開けた瞬間に頭がバグったのか反射的に「好きだ!結婚してくれ!」と抱きついてしまった。
その後、それをスルーしてくれたので平静を装ったが、部屋の片付けをしに志貴が自室へ行った後、頭を抱えてしまった。
親衛隊や同室者に言い寄られたり襲われた為に嫌悪し「ホモがっ!」と悪態をついていたのに、会った瞬間同性に一目惚れしてしまうとは。
あれだけエロ綺麗なら中学の時に色んな目に会ってそうなのに擦れてなさそうだったのがまたいい。
食堂へ行く途中も目立っているのに気にしていないし、よろけた志貴の腰を引き寄せても何の反応も無いので俺が意図的にやったのにも気付いていないようだ。
食事が終わると灰田先輩が声をかけてきて志貴の親衛隊を結成させたいと言ってきた。
確かにエロ綺麗で学園に不慣れなら親衛隊がいた方が志貴の為だろう。特に灰田先輩は格闘技をやっていてかなりの強さで、俺もお世話になっている信頼出来る人だからな。
そうしているうちに俺が一番苦手な親衛隊長の椎名が来てしまった。いくら拒絶しても腕を絡めて密着してくるし、周りを威嚇しまくり俺に寄って来る生徒を影で制裁する。風紀や灰田先輩、副隊長の浅井が止めているが意に介さないので厄介すぎる危険人物だ。志貴に可哀想な目で見られたのには少しへこんでしまった。
しかし志貴と雨宮が知り合いだったとは。
コスプレ写真を撮っているのは知っていたが、それが志貴だったんだな。後で雨宮に写真を譲ってもらおう。
ああ、学園生活も志貴と出会った事で楽しくなりそうだ。1年間の同室というアドバンテージでどれだけ囲えるだろうか。
俺の印象は悪くないはすだから上手くやれば大丈夫だろう。
……大丈夫だよな?
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