2 / 3
転生者である神子は天国(パラダイス)を満喫する
花の乙女であるユーリカは転生者である。
自分が転生者でありここが前世でハマった乙女ゲーム『花の神子と七輪の華』の世界とそっくりだという事を神殿の儀式の時に思い出したのだ。しかも主人公という立ち位置で。
ならばハーレムルートか推しだったルカソールルートを突き進もうと決めて学園に編入したのである。
それなのに馬車を降りた途端、ルカソールがマルナビスを溺愛している場面に遭遇、いち早くハーレムルートとルカソールルートが消滅している事に気づいたのは前世の知識万歳と言うべきだろう。
そしてもう一つの属性が発動し、ルカソール×マルナビスを愛でるのにシフトする事になる。
そう、ユーリカは前世で腐女子だったのだ。
◇◇◇◇◇
「はあ~今朝もルカ×マル最高だったぁ」
甘く見つめ合いながら転移していった二人の光景を心の中で反芻しながらうっとりとつぶやく。
(毎朝頬を染めながら馬車から降りてくるマルナビスに艶々なルカソール……中で絶対兜合わせしてるわね)
馬車の中での睦事を正確に予測する……恐るべき腐女子センサーである。
「さて、私達も行きましょうか」
「はい」
チェルトに話しかけられ現実に意識を戻したユーリカは歩きながら横目で隣を見やる。右隣にチェルトとカイト、左隣にオードリーだ。
(チェルトとカイトも攻略対象なのよね。チェルトは宰相補佐なのに体を鍛えているから意外と筋肉質(ハナシチ設定より)だしカイトは騎士団に所属していて言わずもがな。カイ×チェルもいいけど鍛え抜かれた筋肉を組み敷く……良いわ、良いわよチェル×カイ!ジュルリ)
腐女子属性が強すぎる為に攻略など彼方へ飛んで行き、自分の欲望のまま掛け算をし始めてしまうユーリカを誰が責めようか。いたとしたらユーリカと同じ転生者でハナシチを知っている者である。
◇◇◇◇◇
「ホントここは天国か⁉」
授業の合間の休み時間、昼食時、放課後。そこで繰り広げられる光景にギュンギュンと活力がチャージされる。
理由はもちろん周りの掛け算カップルである。
(あそこのガチムチカップルどっちがタチかしら?もしかしてリバカップル⁉きゃっ、チワワな2人がじゃれててホンワカするわ~。ほっぺにチュッチュッし合って可愛い♡はわわわわ……皆んなが見てるのにあんなに厭らしく撫で回して……って安定のルカ×マルだった!あざーす!!)
軽く微笑みをたたえたユーリカがよもや頭の中で悶え、更にモザイクがかかりそうな妄想をしているとは誰も思うまい。
「神よ!ここに転生させてくれてありがとう!」
ユーリカが掛け算見放題と内心涎をたれ流しているここは前世では絶対見られない男同士でのオープンないちゃつき、周りもそれを当たり前としているのには訳がある。
ここ『花の神子と七輪の華』の世界では女性が男性の1/3しかいないのだ。
なので男同士の婚姻が許されており、必然的に男女カップルよりも多い。
子供も男同士の場合、お互いの魔力を練り核を作り産む側に仕込み交わると妊娠出来る(ハナシチファンブックより)ので問題無いのだ。ただ、自分の魔力が混じらない他人の核を胎内に仕込んでも子は成さない。そして男女から産まれる子供と男同士から産まれる子供の能力は親以上にはならない為、数少ない女性を囲って産ませる道具にするという行いはこの世界では意味の無い事である。
しかし例外が一つだけある。
それが月神の加護を持つ者、マルナビスだ。
彼は孕み腹(ふたなりではない・ハナシチファンブックより)で、月神の加護を持つ者は対である太陽神の加護を持つ者以外でも膨大な魔力を持つ子供を産める為、あらゆる為政者や地位ある者が欲している。
但し、太陽神の加護を持つ者の精を一度でも胎内で受けてしまうとそれ以外の精液では子を成さないのでそうなる前に手に入れようと暗躍するが、ことごとく王家や公爵家、ルカソールとチェルトに潰されているし既にマルナビスはルカソールの精を胎内に取り込み済である。そう、薄い腹が膨れるほどに。
ただこの事実はハナシチの設定やファンブックに載っていないのでユーリカは知らないが予測済だ。
(あのルカソールの手つきといちゃつき具合、絶対ハメ倒してるわ!絶倫すぎてマルナビスが気を失っても犯してそう)
腐女子のカンは恐ろしいほど正確に捉えている。
そんなある日、いつものように掛け算ウオッチングを堪能しているとユーリカは知らない生徒に話しかけられる。
(ピンクの髪にピンクの目……こんなキャラハナシチにいたかしら?物凄く地雷臭しかしないんだけど)
「ねえ、ユーリカって転生者だよね?」
サーシャ=クローバーと名乗った生徒は子爵令息でユーリカの事を『転生者』と言い当てる。そこから導き出される答えは一つ。
「あなたも転生者なのね」
「……へえ、驚かないんだ」
自身が転生していて『花の神子と七輪の華』の世界に似ているという事に気づいた時点で、他にも転生者がいるのではないかと予想していたのでユーリカとしては特に驚く状況ではなかった。
「じゃあここが『花の神子と七輪の華』の舞台だって知ってるよね?なのに何で攻略対象者を攻略しようとしてないの?」
やはりサーシャはハナシチを知っていて主人公のユーリカがどのルートも攻略しないのに気づいている。
ハナシチを知っている転生者がユーリカの行動を観察していれば速攻転生者だという事にも気づくだろう。本来の「健気なドジっ子」なユーリカではなく「男性カップルを見て腐った妄想をする腐女子」なのだから。
そして何故攻略しないのかは初めにルートが二つ閉ざされていたのに気づいたのもあるが、それ以上にルートを攻略する労力を男同士の絡みを見る方へ力を入れたいという腐女子魂である。
「別に主人公に転生したからって攻略しないといけないワケじゃないわよね?」
「いや、あんな格好良いルカソールやチェルト達だぞ。フツー攻略するだろ!僕がヒロインならハーレムルート攻略してるわ!」
(まあ私も最初は意気込んだけどね。でもルートが二つ閉じてたしあんな溺愛っぷり見せられたら堪能するしかないでしょ。それに……)
サーシャは気づいていないのだろうか。ここの世界と『花の神子と七輪の華』の違いに。
「ユーリカが攻略しないなら僕がルカソールを貰ってもいいよね?」
「は?」
「だってルート攻略する気ないんでしょ?だったら攻略の仕方を知ってる僕がやったって同じ展開になるだろうし。僕前世でルカソール強火単推し同担拒否だったんだよね~。ゲームでもずっと「マルナビス死ね」って思ってたし」
うっとりと思いを馳せるサーシャにユーリカは唖然としてしまう。話しかけられた時点で嫌な予感がしていたのだが思った以上にぶっ飛んでいた。
ユーリカも推しはルカソールだったが、推しの二番目はマルナビスなのだ。当然サーシャの言い出した事には賛成しかねる。
「何言ってんのこのDQN頭!この世界はハナシチとは違うの!マルナビス様を害したら殿下は黙っていないわよ!」
「誰がDQN頭だ!今からでも攻略通りに動けばルカソールは僕を好きになるさ!僕前世で言うヒロインカラーの見た目だしこんなに可愛いからね」
(いやハナシチのメインやサブキャラクターで出てきていない時点でモブ中のモブでしょ。しかもその色前世のゲームや小説でざまぁされるヒロイン色なの気づいてないの?)
確かにサーシャは可愛い。が、貴族は見目の良い相手を娶る事が多いので、貴族の子息子女が通っている学園を見渡す限り立ち位置としては中の上くらいなのを本人は気づいていないようだ。
「やめなさい。痛い目見るわよ」
「やだね!ハナシチの世界に転生したんだ、ユーリカが攻略しないなら僕がルカソールを攻略してやる!」
「あっ、待ちなさい!」
言う事だけ言って駆けて行ったサーシャに自然と皺が寄った眉間を指でぐりぐりと解す。
(厄介な事になったわね。私が攻略しようとしなかったら変なのが出てきちゃった。というか攻略に勤しんでたら大変な事になってたはず。だってここはゲームの中と違うもの)
「はあ……大事になる前に止められればいいけど無理そうだわ。チェルト様に報告しないと」
転生者やゲームの話は省いてチェルトに話せば必然的にルカソールにも話が行くだろう。ルカソールに直接言えれば良いのだが、ルカソールはマルナビスを溺愛するのに忙しく近寄れない為、チェルトに話すのが一番近道なのだ。二人のいちゃつきを邪魔せずガン見したいというのがユーリカの本音なのだが。
(噂をすればルカソールとマルナビスが人気の無いベンチに座って口づけしてるわ!……⁉もしかしてルカソールの手がマルナビスのシャツの中に入ってない⁉頬を染めて我慢しているマルナビスの頰から首筋に唇を這わせて……)
「あっ、遮断結界魔法陣を展開した!くそう、イイところだったのに!マルナビス色っぺかったー!!」
膝から崩れ落ちたユーリカは地面を叩き悔しがる。
(私に透視能力があったらアンアンぐちゃぐちゃしている二人を見れたのに……!)
魂の慟哭を漏らしていたユーリカの肩がポンと叩かれる。振り返ると慈愛の表情をしたオードリーがいた。
「ユーリカ様、残念ですが殿下とマルナビス様の性的ないちゃつきは殿下の性格上絶対見せませんわ。私達は他のカップルを堪能しましょう」
「同志……!!」
「ふふっ、あちらの四阿でまぐわっている方達がいましたの。ご一緒に見学はいかがかしら?」
「お供します!!」
(ああ、やはりここは楽園だわ)
自分が転生者でありここが前世でハマった乙女ゲーム『花の神子と七輪の華』の世界とそっくりだという事を神殿の儀式の時に思い出したのだ。しかも主人公という立ち位置で。
ならばハーレムルートか推しだったルカソールルートを突き進もうと決めて学園に編入したのである。
それなのに馬車を降りた途端、ルカソールがマルナビスを溺愛している場面に遭遇、いち早くハーレムルートとルカソールルートが消滅している事に気づいたのは前世の知識万歳と言うべきだろう。
そしてもう一つの属性が発動し、ルカソール×マルナビスを愛でるのにシフトする事になる。
そう、ユーリカは前世で腐女子だったのだ。
◇◇◇◇◇
「はあ~今朝もルカ×マル最高だったぁ」
甘く見つめ合いながら転移していった二人の光景を心の中で反芻しながらうっとりとつぶやく。
(毎朝頬を染めながら馬車から降りてくるマルナビスに艶々なルカソール……中で絶対兜合わせしてるわね)
馬車の中での睦事を正確に予測する……恐るべき腐女子センサーである。
「さて、私達も行きましょうか」
「はい」
チェルトに話しかけられ現実に意識を戻したユーリカは歩きながら横目で隣を見やる。右隣にチェルトとカイト、左隣にオードリーだ。
(チェルトとカイトも攻略対象なのよね。チェルトは宰相補佐なのに体を鍛えているから意外と筋肉質(ハナシチ設定より)だしカイトは騎士団に所属していて言わずもがな。カイ×チェルもいいけど鍛え抜かれた筋肉を組み敷く……良いわ、良いわよチェル×カイ!ジュルリ)
腐女子属性が強すぎる為に攻略など彼方へ飛んで行き、自分の欲望のまま掛け算をし始めてしまうユーリカを誰が責めようか。いたとしたらユーリカと同じ転生者でハナシチを知っている者である。
◇◇◇◇◇
「ホントここは天国か⁉」
授業の合間の休み時間、昼食時、放課後。そこで繰り広げられる光景にギュンギュンと活力がチャージされる。
理由はもちろん周りの掛け算カップルである。
(あそこのガチムチカップルどっちがタチかしら?もしかしてリバカップル⁉きゃっ、チワワな2人がじゃれててホンワカするわ~。ほっぺにチュッチュッし合って可愛い♡はわわわわ……皆んなが見てるのにあんなに厭らしく撫で回して……って安定のルカ×マルだった!あざーす!!)
軽く微笑みをたたえたユーリカがよもや頭の中で悶え、更にモザイクがかかりそうな妄想をしているとは誰も思うまい。
「神よ!ここに転生させてくれてありがとう!」
ユーリカが掛け算見放題と内心涎をたれ流しているここは前世では絶対見られない男同士でのオープンないちゃつき、周りもそれを当たり前としているのには訳がある。
ここ『花の神子と七輪の華』の世界では女性が男性の1/3しかいないのだ。
なので男同士の婚姻が許されており、必然的に男女カップルよりも多い。
子供も男同士の場合、お互いの魔力を練り核を作り産む側に仕込み交わると妊娠出来る(ハナシチファンブックより)ので問題無いのだ。ただ、自分の魔力が混じらない他人の核を胎内に仕込んでも子は成さない。そして男女から産まれる子供と男同士から産まれる子供の能力は親以上にはならない為、数少ない女性を囲って産ませる道具にするという行いはこの世界では意味の無い事である。
しかし例外が一つだけある。
それが月神の加護を持つ者、マルナビスだ。
彼は孕み腹(ふたなりではない・ハナシチファンブックより)で、月神の加護を持つ者は対である太陽神の加護を持つ者以外でも膨大な魔力を持つ子供を産める為、あらゆる為政者や地位ある者が欲している。
但し、太陽神の加護を持つ者の精を一度でも胎内で受けてしまうとそれ以外の精液では子を成さないのでそうなる前に手に入れようと暗躍するが、ことごとく王家や公爵家、ルカソールとチェルトに潰されているし既にマルナビスはルカソールの精を胎内に取り込み済である。そう、薄い腹が膨れるほどに。
ただこの事実はハナシチの設定やファンブックに載っていないのでユーリカは知らないが予測済だ。
(あのルカソールの手つきといちゃつき具合、絶対ハメ倒してるわ!絶倫すぎてマルナビスが気を失っても犯してそう)
腐女子のカンは恐ろしいほど正確に捉えている。
そんなある日、いつものように掛け算ウオッチングを堪能しているとユーリカは知らない生徒に話しかけられる。
(ピンクの髪にピンクの目……こんなキャラハナシチにいたかしら?物凄く地雷臭しかしないんだけど)
「ねえ、ユーリカって転生者だよね?」
サーシャ=クローバーと名乗った生徒は子爵令息でユーリカの事を『転生者』と言い当てる。そこから導き出される答えは一つ。
「あなたも転生者なのね」
「……へえ、驚かないんだ」
自身が転生していて『花の神子と七輪の華』の世界に似ているという事に気づいた時点で、他にも転生者がいるのではないかと予想していたのでユーリカとしては特に驚く状況ではなかった。
「じゃあここが『花の神子と七輪の華』の舞台だって知ってるよね?なのに何で攻略対象者を攻略しようとしてないの?」
やはりサーシャはハナシチを知っていて主人公のユーリカがどのルートも攻略しないのに気づいている。
ハナシチを知っている転生者がユーリカの行動を観察していれば速攻転生者だという事にも気づくだろう。本来の「健気なドジっ子」なユーリカではなく「男性カップルを見て腐った妄想をする腐女子」なのだから。
そして何故攻略しないのかは初めにルートが二つ閉ざされていたのに気づいたのもあるが、それ以上にルートを攻略する労力を男同士の絡みを見る方へ力を入れたいという腐女子魂である。
「別に主人公に転生したからって攻略しないといけないワケじゃないわよね?」
「いや、あんな格好良いルカソールやチェルト達だぞ。フツー攻略するだろ!僕がヒロインならハーレムルート攻略してるわ!」
(まあ私も最初は意気込んだけどね。でもルートが二つ閉じてたしあんな溺愛っぷり見せられたら堪能するしかないでしょ。それに……)
サーシャは気づいていないのだろうか。ここの世界と『花の神子と七輪の華』の違いに。
「ユーリカが攻略しないなら僕がルカソールを貰ってもいいよね?」
「は?」
「だってルート攻略する気ないんでしょ?だったら攻略の仕方を知ってる僕がやったって同じ展開になるだろうし。僕前世でルカソール強火単推し同担拒否だったんだよね~。ゲームでもずっと「マルナビス死ね」って思ってたし」
うっとりと思いを馳せるサーシャにユーリカは唖然としてしまう。話しかけられた時点で嫌な予感がしていたのだが思った以上にぶっ飛んでいた。
ユーリカも推しはルカソールだったが、推しの二番目はマルナビスなのだ。当然サーシャの言い出した事には賛成しかねる。
「何言ってんのこのDQN頭!この世界はハナシチとは違うの!マルナビス様を害したら殿下は黙っていないわよ!」
「誰がDQN頭だ!今からでも攻略通りに動けばルカソールは僕を好きになるさ!僕前世で言うヒロインカラーの見た目だしこんなに可愛いからね」
(いやハナシチのメインやサブキャラクターで出てきていない時点でモブ中のモブでしょ。しかもその色前世のゲームや小説でざまぁされるヒロイン色なの気づいてないの?)
確かにサーシャは可愛い。が、貴族は見目の良い相手を娶る事が多いので、貴族の子息子女が通っている学園を見渡す限り立ち位置としては中の上くらいなのを本人は気づいていないようだ。
「やめなさい。痛い目見るわよ」
「やだね!ハナシチの世界に転生したんだ、ユーリカが攻略しないなら僕がルカソールを攻略してやる!」
「あっ、待ちなさい!」
言う事だけ言って駆けて行ったサーシャに自然と皺が寄った眉間を指でぐりぐりと解す。
(厄介な事になったわね。私が攻略しようとしなかったら変なのが出てきちゃった。というか攻略に勤しんでたら大変な事になってたはず。だってここはゲームの中と違うもの)
「はあ……大事になる前に止められればいいけど無理そうだわ。チェルト様に報告しないと」
転生者やゲームの話は省いてチェルトに話せば必然的にルカソールにも話が行くだろう。ルカソールに直接言えれば良いのだが、ルカソールはマルナビスを溺愛するのに忙しく近寄れない為、チェルトに話すのが一番近道なのだ。二人のいちゃつきを邪魔せずガン見したいというのがユーリカの本音なのだが。
(噂をすればルカソールとマルナビスが人気の無いベンチに座って口づけしてるわ!……⁉もしかしてルカソールの手がマルナビスのシャツの中に入ってない⁉頬を染めて我慢しているマルナビスの頰から首筋に唇を這わせて……)
「あっ、遮断結界魔法陣を展開した!くそう、イイところだったのに!マルナビス色っぺかったー!!」
膝から崩れ落ちたユーリカは地面を叩き悔しがる。
(私に透視能力があったらアンアンぐちゃぐちゃしている二人を見れたのに……!)
魂の慟哭を漏らしていたユーリカの肩がポンと叩かれる。振り返ると慈愛の表情をしたオードリーがいた。
「ユーリカ様、残念ですが殿下とマルナビス様の性的ないちゃつきは殿下の性格上絶対見せませんわ。私達は他のカップルを堪能しましょう」
「同志……!!」
「ふふっ、あちらの四阿でまぐわっている方達がいましたの。ご一緒に見学はいかがかしら?」
「お供します!!」
(ああ、やはりここは楽園だわ)
あなたにおすすめの小説
俺を注意してくる生徒会長の鼻を明かしてやりたかっただけなのに
たけむら
BL
真面目(?)な生徒会長×流されやすめなツンデレ男子高校生。そこに友達も加わって、わちゃわちゃの高校生活を送る話。
ネクタイをつけてこないことを毎日真面目に注意してくる生徒会長・伊佐野のことを面白がっていた水沢だったが、実は手のひらの上で転がされていたのは自分の方だった? そこに悪友・秋山も加わってやいのやいのにぎやか(?)な高校生活を送る話。
楽しんでいただけますように。どうぞよろしくお願いします。
「大好きです」と言ったらそのまま食べられそうです
あまさき
BL
『「これからも応援してます」と言おうと思ったら誘拐された』のその後のお話
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
リクエストにお答えしましてその後のお話🔞を書きました。
⚠︎
・行為に必要な色んな過程すっ飛ばしてます
・♡有り
当て馬的ライバル役がメインヒーローに喰われる話
屑籠
BL
サルヴァラ王国の公爵家に生まれたギルバート・ロードウィーグ。
彼は、物語のそう、悪役というか、小悪党のような性格をしている。
そんな彼と、彼を溺愛する、物語のヒーローみたいにキラキラ輝いている平民、アルベルト・グラーツのお話。
さらっと読めるようなそんな感じの短編です。
異世界転移された傾国顔が、アラ還宰相の幼妻になって溺愛されるまでの話
ふき
BL
異世界に転移したカナトは、成り行きでアラ還の宰相ヴァルターと結婚することになる。
戸惑いながら迎えた初夜。衝動のキス、触れあう体温――そして翌朝から距離が遠ざかった。
「じゃあ、なんでキスなんてしたんだよ」
これは、若さを理由に逃げようとするアラ還宰相を、青年が逃がさない話。
ヴァルター×カナト
※サブCPで一部、近親関係を想起させる描写があります。
悪役のはずだった二人の十年間
海野璃音
BL
第三王子の誕生会に呼ばれた主人公。そこで自分が悪役モブであることに気づく。そして、目の前に居る第三王子がラスボス系な悪役である事も。
破滅はいやだと謙虚に生きる主人公とそんな主人公に執着する第三王子の十年間。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
「じゃあ、別れるか」
万年青二三歳
BL
三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。
期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。
ケンカップル好きへ捧げます。
ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。
くず勇者にざまあ。虐げられた聖者に一目ぼれした魔王の側近はやり直す
竜鳴躍
BL
私の名前はカルディ=カフィ。魔王ルシフェル様の側近。漆黒の死神と恐れられた悪魔である。ある日、魔王討伐に来た人間の勇者パーティーに全滅させられるが、私はその時恋に落ちてしまった。
ぐるぐる眼鏡で地味な灰色のローブを着ていたけれど、とっても素敵な聖気に満ち溢れていた勇者の下僕…ではない…回復役の聖者に。魔族の私にとってどんな身づくろいをしていようが、本当のすばらしさは一目瞭然なのだ。
やり直したい。
魔王コレクションの宝玉が起動し、私は5歳に戻っていた。
よっしゃあ!待っててね、ダーリン!
不憫な聖者(攻)を前世で魔王の側近として殺された受が癒して、時間逆行でラブラブになる話。
☆8話から主人公とヒーローが合流します。
☆クズ勇者にざまあします。
改題しました。
大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)
子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ
喰われるなんて聞いてないんだが(?)
俺はただ、
いちご狩りに誘われただけだが。
なのに──
誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に
なぜか俺が捕まって食われる展開に?
ちょっと待てい。
意味がわからないんだが!
いちご狩りから始まる
ケンカップルいちゃらぶBL
※大人描写のある話はタイトルに『※』あり