ハーレムルートと王子ルートが初めから閉じていて「まーじーかー!」と言っている神子は私と王子を見てハアハアしている

ネコフク

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王子の溺愛は全てのルートを閉ざす

「ルカソール殿下、マルナビス様おはようございますっ!」

 いつもより激しめの朝のルーティンを馬車で行い降りるとユーリカ様が元気よく挨拶をしてくれる。学園に通い始めた時より艶々しているのは何故だろう。何か美の秘訣とかあるのだろうか。

「おはよう」

「ユーリカ様おはようございます」

「ぐはっ!殿下が艶々してマルナビス様艶かしい!何?もしかしてここに来るまでにめくるめくいやーんな展開がなされてたのでは⁉ヒュー!想像するだけでご飯が三杯いける!」

「ユーリカ様……?」

 カッと目を見開き手を口に当て何か早口で話しているがどうしたのだろう。ちょっと怖い。

「ああ、ルナの困惑する顔も素敵だね」

 顎を取りルカソール様の方に顔を向けられると蕩けるようなご尊顔が間近にありちゅっとリップ音をさせ唇を啄まれる。

「ふふっ可愛いからつい……ね」

「ぐ~~~~~っ!!」

 何やら低い唸り声のような声が聞こえてきたけど近くに犬でもいるのだろうか。

「はいはーい、お熱いのは良いのですが教室へ参りましょう。本日一限目に魔法学の実技がありますので転移されないでご準備下さい」

「チッ…」

 私の腰を抱きながら仕方なくルカソール様は歩いて教室に向かう。時折腰から尻を撫でる度に「ふおっ」や「うひっ」というユーリカ様らしき声が後ろからするのだが体調でも悪いのだろうか。




 今日は一限目に魔法の実技とあって受ける者は膝下までの黒いローブを羽織って魔法鍛錬場に集っている。多少魔法防御がかかっているローブは一人一人装飾や刺繍が異なっており、蔦などの草木をあしらったものから家紋を入れているもの纏っている者もいる。ルカソール様は私の銀の髪色の糸で刺された太陽の紋章を、私はルカソール様の髪色の月の紋章を背に入れている。

「あールカ様いたぁ♡……ぎゃっ!!」

 また食堂の時のようにパチンと耳元で音が鳴り、そちらを向くと両腕を広げルカソール様に走ってきたクローバー令息が剣術の実技に出ているカイト様の代わりにチェルト様によって妨がれている。チェルト様は喉輪がお気に入りのようで、よくクローバー令息に喉輪を決めている。毎回やられるのに何故突っ込んでくるのか。学習能力が足りてないと言わざるを得ない。

「ぐっ……またお前かぁ!!退けよ!ルカ様から僕が見えないじゃないか!」

「その前にお前を見てないし」

「くそぉぉぉ、またマルナビスが邪魔してんのかぁぁぁ!!」

 邪魔も何も初めからルカソール様は私をローブで覆い顔中にキスをしながらずっと体を弄っておられるのだけど。体が疼くし授業が始まるので止めてほしい。しかもさっきからずっとパチンパチンと音が鳴っているのだがルカソール様は気にならないのだろうか。

「まーたあのイカレポンチが突撃して。花の神子になれなかったくせによくやるわぁ」

 ルカソール様のローブの外からユーリカ様らしき声で新情報が入ってきた。前に花魔法が得意な者から花の神子が選ばれると聞いた事があるが、クローバー令息は神子候補だったという事か。

「うるさい!お前みたいな煩悩の塊のヤツが神子になれるなら僕だってなれたハズだ!」

 煩悩の塊?ユーリカ様の煩悩とは?

「あれ?神子の選定基準を知らない?……えっ……あー……あんた教会の人に感謝しなよー」

 ユーリカ様が何かに気付いたらしく、喜色が滲んだ声がする。もぞもぞとローブから顔を出すと蕩ける笑顔のルカソール様に「顔だけローブから出るルナ可愛い」とリップ音を立てながらキスをされてしまう。嬉しくてつい自分からもしてしまったのは仕方ないはずだ。

「そこー!イチャイチャすんなー!!」

「わっ!」

 クローバー令息が叫んだと同時にパチパチパチとおびただしい数の音がしてビクリと肩を跳ねさせてしまう。本当何なんだこの音は。

 ぶち―――――ん

 物理的ではないが何かが切れるような感じがしたかと思うと、聞こえていた音が消える。見るとルカソール様が魔法を発動したらしく、鍛錬場に魔法陣が展開されている。何度見てもルカソール様の魔法陣は美しく浮き上がっていて幻想的だ。

「はっ、何これ⁉」

 今だ喉輪を決められているクローバー令息がキョロキョロと目だけ動かし魔法陣を見ている。

「このっ………」

「えっ?」

「キサマ魅了魔法使ってんじゃねーよ!いちいちいちいちルナとのイチャコラタイムを邪魔しやがって一度死ぬかああん⁉」

「「ええ~~~~~っ⁉」」

「………ウゼェんだよ前世持ちが!(ボソッ)」

(ソール様が出てますよ!)


 ◇◇◇◇◇


 ルカソールは転生者だ。

 ルカソールが前世を思い出したのは10才の誕生日。
 なんてことはない、朝起きたら思い出していたのだ。その記憶も全て思い出したわけではない。何歳まで生きたか、家族構成、人間関係、亡くなった原因は思い出せない。ただ日本に男として産まれ過ごしていたのは憶えている。

 そしてその中でやっていたのだろう『花の神子と七輪の華』という乙女ゲームの世界背景、登場人物が今の世界と当てはまるのに気が付く。
 ゲームでルカソールは攻略対象者、愛してやまない婚約者のマルナビスは悪役令息。花の神子と心を通わせ婚約破棄。

 ゾッとした。

 花の神子に籠絡され、前世で最推しで現世で最愛のマルナビスを捨てるなど強制力が働いたとしてもありえないと断言できる。
 ……ただ周りが放っておかないかもしれない。

 前世の記憶を思い出した後のルカソールの行動は早かった。

 まずは自分以外の攻略対象者の現在の状況を調べた。幼馴染のチェルト以外のオードリーとカイトは側近又は友達候補の中にいた。魔法研究をしたいのに教師として燻っているマジカはまだ学園に在席し、横柄な性格の一つ下の異母弟はまだ素直なやんちゃ盛り。隣国の皇子はまだ自国にいる。

 ここでルカソールはゲームとこの世界の違いに気づく。

 ゲームでうだつの上がらない研究ばかりしていたマジカは、学園在席中に論文を書き上げ評価をされている。それに異母弟は卑屈な性格ではなく、ルカソールとマルナビスにべったりの甘えん坊だ。

 何よりオードリーが女性なのである。

 そして産まれてすぐ婚約者を決められたと憤り、蔑ろにするルカソールと一目見た時からマルナビスを溺愛する自分。

 ここはゲームの世界に似てはいるが非なる世界なのだと結論づける。

 そうと結論づければやる事は簡単だった。

 似た世界とはいえヒロインが出て来た時に備える。
 オードリーは女性だがチェルトとカイトと一緒に手元に置いて監視をする。
 マジカは卒業と同時に希望通り研究室を与え学園に関わらせないようにした。
 異母弟はこれまで通り可愛がり前向きな性格にし、隣国の皇子の留学を断固拒否。

 そしてルカソールはマルナビスが婚約者であるのを誰よりも喜び、手放す気は微塵も無いので溺愛一択だ。隙あらばキスだってするし、ヤれるならずっぽしハメる気満々である。
 まあ10才なのでまだハメないが、学園に入る前にはマルナビスの柔らかな肢体を堪能し、暴き、貪るつもりだ。

 ルカソールが15才になった頃、神託が降りて神公認で交われたのは僥倖だった。
 ちょうどマルナビス争奪戦が水面下で激しくなってきていて神も焦ったのだろう。『マルナビスも精通したしYOUハメて中出ししちゃいなよ!』という神のお言葉にその場にいた全員絶句し、顔を赤く染めギクシャクしたのは少し笑えた。精通したのを暴露されたマルナビスは可哀想なくらい真っ赤になり、瞳を潤ませていたのは煽情的で一気に臨戦態勢になってしまった。あの時はそれが気付かれない服装で助かった。

 そのまま神殿の奥にある儀式の間に案内され、互いに身を清め部屋の中央に設置してあるベッドで明け方まで抱き潰した。
 ベッドの下の床に魔法陣が描かれており、一度中で精を吐き出しだ時に淡く光り儀式は終わったのだが、それはそれ。後はヤりたかったからヤり続けた。
 狭いマルナビスの中はルカソールの剛直を蠢かせながら健気に飲み込み快楽を拾い、桃色の飾りとペニスはピンと張り詰め主張する。いつもより高めの声が途切れ途切れに気持ち良さをルカソールの耳に届け、開いた口から出される舌が誘うのだから止まれるはずがなかった。
 蜜壺から何度も出された精が愛液と共に腰を打ち付ける度に溢れ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が視覚と聴覚を犯し延々と貪り続けた。マルナビスも初めてというのに快感に乱れる。

 あれは控え目に言っても最高だった。

 マルナビスを狙っていた者達は儀式が行われた事を知ると殆んどが手を引いたが、それでも月神の加護持ちという事で度々拐おうとする輩は後を絶たないが。

 身も心も手に入れ満足したが、一度体を繋げたのだからと隙あらば貪り、開発したおかげてマルナビスは壮絶な色気を纏ってしまい、不埒な輩に懸想されるようになったのはやり過ぎたと反省した。

 その後学園に入り花の神子がやって来たので警戒したが、どうやら前世持ちの腐女子だったらしく、頭が回るのだろう、乙女ゲームとの違いに気付き、速攻攻略を諦めBLウオッチに切り替えたのは賢い選択だと思う。

 万が一ルカソールを攻略しようとしたり、マルナビスに危害を加えようとしたら消すところだった。物理的に。

 これで憂い無くイチャコラ学園生活を送れると思っていたのに………


 ◇◇◇◇◇


 痛いほどの静寂がその場に流れている。

 理由はいつも穏やかに微笑まれ声を荒げる事の無いルカソール様の言動だ。
 王族としての言葉遣いではなく市井しせいの者達のような言い方に感情を乗せた表情、どれもルカソール様とかけ離れているものだからだ。この場にいるチェルト様と私ぐらいしか知らないだろう。みんな目を見開いたりあんぐりと口を開けて固まっている。

「ルカソール様素になってますよ」

「……ああ、すまない」

 ハッと我に返っだルカソールにチェルト様が深いため息をつく。いつものルカソール様も好きだがちょっとワイルドなルカソール様も好ましい。

「あれはあれで好きですが私の前だけにしてくださいませ」

「ふふっそうだね、私の全てを知ってるルナの前だけにするよ」

 そう言ってお互い額にキスをする。

「………カイトに会いたい」

「えっ、やっぱりそこくっついてた⁉たまに流れる空気が怪しいと睨んでいたけど私のBLセンサーは確かだったわ!そうなるとかけ算はどっちかしら?カイ×チェル?チェル×カイ?……ハッ!まさかリバ⁉何ソレ二度美味しい感じ!やだまぐわってるのみーたーいー!……あれ?殿下はマルナビスを溺愛してるしオードリーは女性だしチェルトとカイトはリバカップル(勝手に決定)だし第二王子はめっちゃ良い子だったしそもそも隣国の皇子は留学してないし……なんだ、最初から全てルートが閉じてんじゃん。まーじーかー!!」

 ぼそりとチェルト様が呟いた後に、ユーリカ様がやたらと早口で何か喋っていいるが離れていてよく聞こえなかったけど手で額と目を隠し天を仰いでいる。さすが花の神子様、こんな時でも神に祈りを捧げるとは信心深い。

「コホン……クローバー令息、君は私に接触する時に魅了魔法を使っていたね」

 射抜くように美しい金色の瞳で見られたクローバー令息がビクッと肩を震わせる。その反応は肯定したと同じ。しかし魅了魔法はバフやデバフのようにかける動作が無く、かかるまで気づきにくい魔法の一つ。ルカソール様は何故分かったのだろう。

「あー、何でだろうってこてりと首を傾げるルナが可愛いすぎるっ!それはね、クローバー令息が突撃する度にパチンって音が鳴ってたでしょ?あれは精神系の魔法を弾いた音なんだよ」

 なるほど。どうりで学園の中だけで音が鳴るとは思っていたけどそういう事だったのか。ルカソール様が何も言わないから大した事が無いと思って聞いていなかったが原因が分かってすっきりした。

「うそ……弾いてた?だから僕に靡かなかったの……?」

 クローバー令息が呆然としているがまだ喉輪を解かれていない為、微妙な絵面になっている。

「私とルナは太陽神と月神の加護を受けていて精神系の魔法は一切効かないんだよ。それが無くても私はルナ以外興味が無いから迫っても無駄だけどね」

「そんなぁ……」

 がっくりと肩を落とすクローバー令息にチェルト様が魔法を使えなくする魔導具を首に嵌める。ルカソール様の指示でいつ嵌めてもいいように持ち歩いていたらしい。

「さて、王族であるルカソール様と準王族である婚約者のマルナビス様を魅了魔法で害そうとした件でクローバー令息、あなたを捉えます」

「えっ、何で⁉」

 驚いているクローバー令息にこっちが驚いてしまう。未遂とはいえ王族であるルカソール様に故意に魅了魔法を使用しておいてお咎めが無いわけがない。牢屋に入れられ家は爵位剥奪、本人は鞭打ちか労働役か……軽くはない。

 クローバー令息は喚きながら側にいた騎士に引きずられて行き、騷ぎで授業どころではなくなった私達はそのまま教室で待機となり、一人一人聞き取りが行われ、終わり次第帰宅する事となった。


 ◇◇◇◇◇


「ユーリカ様とクローバー令息……2人はソール様と同じ『記憶持ち』なのですね」

 今ルカソール様と私は王宮の一室、ルカソール様の部屋で紅茶を飲みながら学園での話をしている。
 夕食もとり、風呂も済ませ寝る前のひとときである。

 教室で待機している時にユーリカ様から2人が前世の記憶を持っている事、この世界が前世のゲームの世界に似ていて登場人物も同じだという事。そのゲームではユーリカ様がヒロインで対象者と恋愛をするらしいが、ゲームの世界とは違う事に気付き何もアクションを起こさなかったゆえに、記憶を持っているクローバー令息が代わりにヒロインになろうとしてルカソール様に近づいたらしい。





『そもそもアイツにヒロインになる資格なんてないのよ。選定で使う水晶が反応しなかったんだもん。もちろん候補に選ばれるくらいだからそれなりの魔力と花魔法が使えるんだろうけど。反応しないって事はじゃないって事。じゃなきゃ大なり小なり輝くのよ』

『だろうね。魅了魔法使って周りを巻き込んでいたみたいだし沢山経験しているんじゃないかな』

『あー、やっとこれでBLウオッチングをゆっくり堪能できるわぁ』

『ふふっ、お手柔らかに』





「…………」

「ルナどうしたの?」

 カップを持って琥珀色の紅茶に映る自身を見つめ急に黙ってしまった私に隣から顔を覗かれる。

「……内容は分かりませんがそのゲームのようにソール様がユーリカ様に惹かれなくて良かったと。ユーリカ様は魅力的な方ですから……」

「ルナ……」

 ぽつりぽつりと言う私の持つカップを取りテーブルに置くとそっと抱きしめ髪を梳くように撫でてくれる。花の香りがする石鹸とルカソール様本人の匂いが鼻をくすぐる。

「ルナを初めて見た時から私の目にはルナしか映ってないよ。神子だろうが私の心を揺さぶるのは今までもこれからもルナだけだよ。それに私……俺は前世でもマルナビスがなんだからな」

「ソール様……んっ……」

 普段とは違う全てを奪うように唇を塞がれ歯列、顎上、舌を激しく蹂躙され飲み込めなかった唾液が口端から溢れる。薄いガウンの上から飾りを撫でられ先が硬くなってくると中に手を入れられ直接弄られ捏ねられる度に体が反応してしまう。

「んっ、はぁ……」

 軽く息が上る頃に唇が離れていき、別れを惜しむように繋がっていた銀の糸がぷつりと切れる。

「後はベッドで……ね?」

「はい……」





「あん、あん、ソールさまきもち……いい……」

 ルカソール様の為に潤む蜜壺は何度も精を受け止め後孔から溢れ出る。開発された体は奥壁を超え出入りされる亀頭に喜んでむしゃぶりついている。

「可愛い可愛い俺のルナ、溢れる愛をしっかり受け止めてくれ」

 今日も素のルカソール様の激しい打ち付けに翻弄されながらも、気を失うまでたっぷりと愛を感じながら嬌声を上げる。


 ◇◇◇◇◇


 翌日サロンで生徒会のメンバーとユーリカ様でお菓子を囲みながら会話を楽しむのがもっぱら昨日の話だ。

「へーあれがそうなんですね、初めて見ました」

 ユーリカ様は一口サイズのカップケーキをつまみ綺麗に飾りつけされているのを目で楽しみながら口へ運ぶ。どうやらお気に召したようで次々と口の中に消えていく。

「そう、魅了魔法を使っているのは分かっていたからね。鍛錬場全体に精神魔法の阻害魔法陣を敷いたんだよ」

 事もなげにルカソール様は言っているが、かなり高度な魔法陣だ。
 鍛錬場は魔法をかけやすくなっているとはいえあれだけ大きな魔法陣を展開できるのはさすがの一言である。

「ところで……マルナビス様、お疲れですか?やっぱり昨日の事で精神的な疲れが……」

 確かに体は怠いのだが分かってしまうほど顔に出ていたのだろうか。

「ルカソール様、あれだけ平日はほどほどにと申し上げているのに……またマルナビス様に無茶させましたね」

「察し!!さすが攻略対象者、絶倫無双ですな!滾る肉棒を潤んだ後孔にブチ込み気絶するまで貪り尽くしたと。あーん、壁か天井希望!!」

「わたくし枕かシーツがいいですわ」

「やだ変態チックー」

 チェルト様の苦言に何やらユーリカ様とオードリー嬢がこそこそと話しているが壁?天井?その前が聞き取れなかった。気になる。

「そういうチェルト達だって激しいだろ?」

「私は鍛えているし、カイトは体力バカだからいーんです」

「察しその2!!さすが入れ代わり立ち代わりリバカップル(決めつけ)!!チェルトは技で、カイトは力で組んず解れつするんですね、分かります!」

「多分たまによしよしエッチをするんですのよ」

「採用!!同士もいて間近でこんなパラダイスが見れ妄想できるなんてホントここは天国かっ!!」

 またユーリカ様が天を仰いでいるが本当に信心深い方だ。でも何でルカソール様は苦笑いしてるのだろうか。

「ルナはそのままでいてね」

「?はい」

 こてりと首を傾げる私にいつものように蕩ける笑顔でチュッと口づけをするのを見て「ぐひっ」と変な声を出し悶えるユーリカ様の姿をまさか卒業するまで見るとはこの時思ってもいなかった。
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