聖獣に転生した僕は推しの悪役令嬢を幸せに導く〜ヒロインなんてやっつけちゃうもんね〜

ネコフク

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21、三年が経ったよ

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 ママンの背中から転げ落ちてからはにょっと三年が経ち僕も少しは大きく・・・・・・ならなかったよ(しょんぼり)

 いくら聖獣の成長が遅いって言ってもこう・・・ちびっとくらいは大きくなってもいいんじゃないかなあ?

 この前体長を測る時に、少しでも大きくあれ!と思って尻尾をピンとしてたら、胸部からお尻までだから尻尾は体長に入らないって苦笑いされたよ。もうその日はふて寝したよね。

 それは置いといてこの三年スイラバ(スイートラバーズ~甘い甘い恋人達~の略)のストーリーに関係ない時期だったのでイベントもなく、王都に行かなかったからあれ以来ピンク頭ヒロインに会わず過ごしていたよ。

 それでもスイラバ以外で色々起こるもので。

 首輪にリンクしている地図が役に立たなかったのが悔しかったのか、「王都だけの地図を完成させたからいつでも迷子になっていいわよ♡」と王太子妃が目の下に隈を作って地図を広げ高笑いしたり、にいちゃんがマドレーヌの食べ過ぎでぽっちゃり聖獣になってしまい、おやつ禁止令とブートキャンプ的なものをしてダイエットしたり。あと『闇落ち聖獣ごっこ』を禁止されてにいちゃんがへこんでた。まあマドレーヌを食べて太ったのは『闇落ち聖獣ノア!』って言いながらたくさん食べてたからだけど。にいちゃんの自業自得だよね。





 王子も三年が経ち8才になって幼児のまろやかさを少し残しつつ、美形への道を歩いている。性格は今だにチョロそうなのはちょっと心配だよね。

 さて、この国では8才になると教会で魔力の属性や特性持ちを調べて魔力回路を解いてもらうんだ。この魔力回路を解かないと魔法は使えないんだよ。

 産まれた時に髪色で大体の魔力属性は分かるけど、特殊な魔力属性は髪色で分からないし、危険な属性もあるから調べて管理するんだって。

 例えば時間を操る時魔法や精神系の魔法は、使い方によっては危険だから国で管理して人によっては保護するらしい。

 魔力回路を解くのがこの時なのは無意識に魔力を使って魔力枯渇を防ぐためと、魔法の知識を理解できる年齢に達したと判断されるから。知識無しに魔法連発なんて本人だけでなく周りも大変だしね。

 だから貴族の子はそれまでに知識面を家庭教師に習っておく。市民の子は一月ほど教会に通って習うんだよ。

 にいちゃんが契約している王子は光属性なのは分かっているけど、光の特性持ちかを調べて魔力回路を解いてもらうみたい。
 ゲームでは《特性》なんて出てこなかったからイマイチピンとこない。そもそも特性自体が目に見えるものではなく、「そこに居るだけで効果を発揮する」らしいので特性持ち本人も実感は無いかもしれない。

 王子は城の敷地内にある教会で魔力検査を受けた。この教会は王族の結婚式や儀式に使用したりするのでかなり大きくて立派。しかし王宮で働く人ならお祈りや懺悔などもできるらしい。

 僕は関係ないので行かなかったけど、にいちゃんは王子について行ったら、教会の偉い人がにいちゃんにひれ伏したらしい。さすが聖獣!一応神の御使いだからね。食いしん坊聖獣でも見た目は良いし。僕みたいな前世の平たい顔族をそのままにペキニーズな聖獣より聖獣っぽいもんね。

 結果、王子は特性持ちだったよ。光属性の特性は《豊穣》。その効果を発揮する条件は国の王になるか領主になる事。早速王族が管理する一部の領主なる手続きをしたらしい。国を治める予行練習も兼ねてだって。

 8才で領主・・・・・・大変だなぁ。
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