12 / 21
ライドの本性
しおりを挟む
「具合が悪いと言っておられたのに、今度は暫く出掛けることになったと?」
「え‥‥ええ。ライド様。申し訳ありません」
「エルグスト子爵、それはあまりにも無礼ですね。
私がミリーに会いたがっているのをあなたも知っておられたはず。
私は公爵家の人間です。
言いたくはないが、子爵家が公爵家の私の意を汲むのは当然のことのはず」
「申し訳ありません」
「ライド‥‥中で少し話そう」
「ヘンリー‥‥お前が」
応接間の空気は張り詰め、ライドの表情は強い怒りを隠そうともしない。
美しく整った顔は、冷たく厳しく鋭く二人を睨む。
「ミリディの前でのお前とは全くの別人だな」
「ミリーには笑顔しか見せないと決めている。
私からミリーを離そうとする人間は誰であろうと許さない。
それはヘンリー、お前も知っているだろう」
「ライド様、ご無礼をお許しください。
ですが娘は三度の破談があり、ライド様のお側にいてはライド様のご迷惑になるでしょう。
今や世間はミリディに対して悪い噂ばかり。
破談になったことも今ではミリディが悪かったような根も葉もない噂が広まっております。
父親として娘がとても不憫でなりません。
そして国中の女性が皆ライド様のお戻りを喜んでおられるのに、うちの娘との時間を作ってくださったことで、世の令嬢達からのやっかみが‥‥その‥‥あるものですから。
娘の精神状態が心配で」
「それでもう私に会わせたくないと?」
「‥‥失礼を承知で申し上げますと、ライド様と娘の両方の為にということです」
「何て勝手な言い分だ。
私の為になど全くならない。
ミリーのことは私が側で守ってやれる。
私から離そうと考えるのであれば、子爵家に対して私もそれなりの実力行使に出ねばならない」
「ライド!!お前は次期当主だ。公爵家は自分の意思だけで相手を決めることはできないはずだ。
ロベールトン家は貴族トップである以上、国内外の者達が認める相手でなければならないのはお前が一番解っているはずだろう。
妹は認められるような人間ではない。
妹を想うのなら余計にだ、これ以上妹が世間から批判されるようなことは看過できない。
妹に会うことは控えてくれ」
「ヘンリー!ライド様に対してその様な言い方はやめなさい!」
「友人ですから構いませんよ。
昔からの親友だ、そうだろう?ヘンリー」
「‥‥」
「今までエルグスト家とは良い関係を築いてきたのですから、これからももっと親しい間柄でいきましょう」
「それは‥‥」
「ええ、正直に申し上げて、私はミリーを妻にしたいと思っています」
「まさか!!そんな、身分が違います。
我が家は子爵家、ロベールトン公爵家に相応しいのはもっと高位の女性でしょう。
娘を妹のように可愛がってくださっているのはわかりますが、妻などとはご冗談にも程があります」
「妹?はっ、まったくの見当違いですね。
私は昔からミリーを妻にしたいと思い、この家との親交を深めてきた。
言い換えればミリーがいなければ子爵家と付き合うことなどなかった。
そういうことです」
「まさか‥そんな‥信じられない‥‥。
その、ライド様はヘンリーと友人であるが故に妹のミリディも可愛がってくださっているのかとばかり‥‥」
「父さん、逆だよ。
ミリディに近付きたい為に私と友人関係を続けていたんだ」
「‥‥そんな」
「とにかく、問題は全てこちらで解決しますよ。
それだけの力はあるつもりです。
ですから二度とミリーと私を会わせないなどと下手な小細工はしないでもらいたい。
これは忠告ですよ。
では失礼」
幾度となく訪れている貴公子が、笑顔ひとつなく最初から最後まで威圧的な態度と表情を崩さずに去って行く。
今までその誰をも魅了する美しい笑顔を絶やさずにエルグスト家を訪れてきた男がまるで別人だった。
公爵家の馬車が見えなくなると、二人は顔を見合わせた。
「ヘンリー、お前は知っていたのか?」
「昔からライドはミリディにだけ対応が違っていました。
きっとミリディは自分にだけだとは思っていないでしょうけど、私から見ればミリディ以外の令嬢に対する態度は完全なる社交辞令。
表情は作り笑顔で言葉には何の感情を込もっていない。
口調は優しく丁寧だが決して距離を縮めないような冷たさを感じていました」
「私はてっきり幼い頃からお前と仲が良かったからミリディにも親切にしてくれているのだとばかり思っていた。
本当の妹のように可愛がり、心配してくれているのだろうとばかり」
「初めは友人の妹だったと思いますが、いつからか妹ではなくなった‥‥」
「そうだったのか‥ミリディが婚約破棄をするたびに気に掛けてくれて、ミリディを元気付けてくれたのは、兄のような気持ちからではなかったのか」
「父さん、その破談自体ライドが仕組んだことだと思いますよ」
「⁈何?どういうことだ!」
「三度の婚約破棄。それも同じような夜会でのことが原因です。
おかしいと思いませんか?
ライドのあの様子を見て分かるでしょう。
ミリディを結婚させたくなかったんですよ」
「まさかそんな‥‥毎回ミリディを慰めに来てくださっていたライド様が‥‥」
「ミリディに異常に執着しているあの男ならやりかねません。
恐ろしい男ですよ」
「‥‥」
~~~~~~~~~~
「ミリーが家を出た。行き先を突き止めておけ」
「はい。かしこまりました。
すぐに迎えに行かれますか?」
「いや‥‥今すぐにでも会いたいが、ミリーの心を癒す時間も確かに必要だ。
まずは場所だけわかればいい」
「かしこまりました、ライド様」
まったくどいつもこいつも腹立たしい。
私のミリーを傷つけた女達も、私から離そうとする子爵家も、根も葉もない噂を広めた者達も‥‥
私のミリーに早く会いたい。
私の愛するミリー‥‥ミリーだけが本当の私を解ってくれる。
ミリーだけが私の心を癒してくれる。
ミリーの笑顔だけが私を幸せにしてくれる。
全てを片付けて、ミリーが何の心配もなく私の胸に飛び込めるようにしなければならない。
「え‥‥ええ。ライド様。申し訳ありません」
「エルグスト子爵、それはあまりにも無礼ですね。
私がミリーに会いたがっているのをあなたも知っておられたはず。
私は公爵家の人間です。
言いたくはないが、子爵家が公爵家の私の意を汲むのは当然のことのはず」
「申し訳ありません」
「ライド‥‥中で少し話そう」
「ヘンリー‥‥お前が」
応接間の空気は張り詰め、ライドの表情は強い怒りを隠そうともしない。
美しく整った顔は、冷たく厳しく鋭く二人を睨む。
「ミリディの前でのお前とは全くの別人だな」
「ミリーには笑顔しか見せないと決めている。
私からミリーを離そうとする人間は誰であろうと許さない。
それはヘンリー、お前も知っているだろう」
「ライド様、ご無礼をお許しください。
ですが娘は三度の破談があり、ライド様のお側にいてはライド様のご迷惑になるでしょう。
今や世間はミリディに対して悪い噂ばかり。
破談になったことも今ではミリディが悪かったような根も葉もない噂が広まっております。
父親として娘がとても不憫でなりません。
そして国中の女性が皆ライド様のお戻りを喜んでおられるのに、うちの娘との時間を作ってくださったことで、世の令嬢達からのやっかみが‥‥その‥‥あるものですから。
娘の精神状態が心配で」
「それでもう私に会わせたくないと?」
「‥‥失礼を承知で申し上げますと、ライド様と娘の両方の為にということです」
「何て勝手な言い分だ。
私の為になど全くならない。
ミリーのことは私が側で守ってやれる。
私から離そうと考えるのであれば、子爵家に対して私もそれなりの実力行使に出ねばならない」
「ライド!!お前は次期当主だ。公爵家は自分の意思だけで相手を決めることはできないはずだ。
ロベールトン家は貴族トップである以上、国内外の者達が認める相手でなければならないのはお前が一番解っているはずだろう。
妹は認められるような人間ではない。
妹を想うのなら余計にだ、これ以上妹が世間から批判されるようなことは看過できない。
妹に会うことは控えてくれ」
「ヘンリー!ライド様に対してその様な言い方はやめなさい!」
「友人ですから構いませんよ。
昔からの親友だ、そうだろう?ヘンリー」
「‥‥」
「今までエルグスト家とは良い関係を築いてきたのですから、これからももっと親しい間柄でいきましょう」
「それは‥‥」
「ええ、正直に申し上げて、私はミリーを妻にしたいと思っています」
「まさか!!そんな、身分が違います。
我が家は子爵家、ロベールトン公爵家に相応しいのはもっと高位の女性でしょう。
娘を妹のように可愛がってくださっているのはわかりますが、妻などとはご冗談にも程があります」
「妹?はっ、まったくの見当違いですね。
私は昔からミリーを妻にしたいと思い、この家との親交を深めてきた。
言い換えればミリーがいなければ子爵家と付き合うことなどなかった。
そういうことです」
「まさか‥そんな‥信じられない‥‥。
その、ライド様はヘンリーと友人であるが故に妹のミリディも可愛がってくださっているのかとばかり‥‥」
「父さん、逆だよ。
ミリディに近付きたい為に私と友人関係を続けていたんだ」
「‥‥そんな」
「とにかく、問題は全てこちらで解決しますよ。
それだけの力はあるつもりです。
ですから二度とミリーと私を会わせないなどと下手な小細工はしないでもらいたい。
これは忠告ですよ。
では失礼」
幾度となく訪れている貴公子が、笑顔ひとつなく最初から最後まで威圧的な態度と表情を崩さずに去って行く。
今までその誰をも魅了する美しい笑顔を絶やさずにエルグスト家を訪れてきた男がまるで別人だった。
公爵家の馬車が見えなくなると、二人は顔を見合わせた。
「ヘンリー、お前は知っていたのか?」
「昔からライドはミリディにだけ対応が違っていました。
きっとミリディは自分にだけだとは思っていないでしょうけど、私から見ればミリディ以外の令嬢に対する態度は完全なる社交辞令。
表情は作り笑顔で言葉には何の感情を込もっていない。
口調は優しく丁寧だが決して距離を縮めないような冷たさを感じていました」
「私はてっきり幼い頃からお前と仲が良かったからミリディにも親切にしてくれているのだとばかり思っていた。
本当の妹のように可愛がり、心配してくれているのだろうとばかり」
「初めは友人の妹だったと思いますが、いつからか妹ではなくなった‥‥」
「そうだったのか‥ミリディが婚約破棄をするたびに気に掛けてくれて、ミリディを元気付けてくれたのは、兄のような気持ちからではなかったのか」
「父さん、その破談自体ライドが仕組んだことだと思いますよ」
「⁈何?どういうことだ!」
「三度の婚約破棄。それも同じような夜会でのことが原因です。
おかしいと思いませんか?
ライドのあの様子を見て分かるでしょう。
ミリディを結婚させたくなかったんですよ」
「まさかそんな‥‥毎回ミリディを慰めに来てくださっていたライド様が‥‥」
「ミリディに異常に執着しているあの男ならやりかねません。
恐ろしい男ですよ」
「‥‥」
~~~~~~~~~~
「ミリーが家を出た。行き先を突き止めておけ」
「はい。かしこまりました。
すぐに迎えに行かれますか?」
「いや‥‥今すぐにでも会いたいが、ミリーの心を癒す時間も確かに必要だ。
まずは場所だけわかればいい」
「かしこまりました、ライド様」
まったくどいつもこいつも腹立たしい。
私のミリーを傷つけた女達も、私から離そうとする子爵家も、根も葉もない噂を広めた者達も‥‥
私のミリーに早く会いたい。
私の愛するミリー‥‥ミリーだけが本当の私を解ってくれる。
ミリーだけが私の心を癒してくれる。
ミリーの笑顔だけが私を幸せにしてくれる。
全てを片付けて、ミリーが何の心配もなく私の胸に飛び込めるようにしなければならない。
24
あなたにおすすめの小説
婚約破棄歴八年、すっかり飲んだくれになった私をシスコン義弟が宰相に成り上がって迎えにきた
鳥羽ミワ
恋愛
ロゼ=ローラン、二十四歳。十六歳の頃に最初の婚約が破棄されて以来、数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいの婚約破棄を経験している。
幸い両親であるローラン伯爵夫妻はありあまる愛情でロゼを受け入れてくれているし、お酒はおいしいけれど、このままではかわいい義弟のエドガーの婚姻に支障が出てしまうかもしれない。彼はもう二十を過ぎているのに、いまだ縁談のひとつも来ていないのだ。
焦ったロゼはどこでもいいから嫁ごうとするものの、行く先々にエドガーが現れる。
このままでは義弟が姉離れできないと強い危機感を覚えるロゼに、男として迫るエドガー。気づかないロゼ。構わず迫るエドガー。
エドガーはありとあらゆるギリギリ世間の許容範囲(の外)の方法で外堀を埋めていく。
「パーティーのパートナーは俺だけだよ。俺以外の男の手を取るなんて許さない」
「お茶会に行くんだったら、ロゼはこのドレスを着てね。古いのは全部処分しておいたから」
「アクセサリー選びは任せて。俺の瞳の色だけで綺麗に飾ってあげるし、もちろん俺のネクタイもロゼの瞳の色だよ」
ちょっと抜けてる真面目酒カス令嬢が、シスコン義弟に溺愛される話。
※この話はカクヨム様、アルファポリス様、エブリスタ様にも掲載されています。
※レーティングをつけるほどではないと判断しましたが、作中性的ないやがらせ、暴行の描写、ないしはそれらを想起させる描写があります。
雑草姫、選ばれし花の庭で踏まれて生きる 〜ガラスの靴は、土いじりには不向きです〜
お月見ましろ
恋愛
没落寸前の男爵家に生まれたロザリー・エヴァレットは、貧しさの中でも誇りだけは失わずに生きてきた。
雑草を食材にし、服を縫い直し、名門貴族学園を「目立たず、問題を起こさず、卒業する」――それが特待生として入学した彼女の唯一の目的だった。
だが入学初日、王子の落としたハンカチを拾ったことで、ロザリーは学園の秩序を乱す存在として「雑草令嬢」と呼ばれ、理不尽な洗礼に晒される。
泣かず、媚びず、折れずに耐える彼女を、ただ静かに支え続ける幼なじみがいた。
成金商家の息子・フィンは、「楽になる道」を決して差し出さず、それでも決して手を離さない。
さらに彼女の前に現れるのは、飄々とし、軽薄な仮面を被るノア。そして、王子として雑草を踏みつけることで秩序を守ろうとする、レオンハルト。
選ばれた者たちの庭で、場違いな雑草令嬢は、王子たちの価値観と世界を静かに揺るがしていく。
これは、ガラスの靴を履かないシンデレラ――
雑草令嬢が、自分の足で未来を選ぶ物語。
悪役を演じて婚約破棄したのに、なぜか溺愛モードの王子がついてきた!
ちゃっぴー
恋愛
公爵令嬢ミュールは、重度のシスコンである。「天使のように可愛い妹のリナこそが、王妃になるべき!」その一心で、ミュールは自ら「嫉妬に狂った悪役令嬢」を演じ、婚約者であるキース王太子に嫌われる作戦に出た。
計画は成功し、衆人環視の中で婚約破棄を言い渡されるミュール。「処罰として、王都から追放する!」との言葉に、これで妹が幸せになれるとガッツポーズをした……はずだったのだが?
連れて行かれた「追放先」は、王都から馬車でたった30分の、王家所有の超豪華別荘!?
しかも、「君がいないと仕事が手につかない」と、元婚約者のキース殿下が毎日通ってくるどころか、事実上の同棲生活がスタートしてしまう。
公爵令嬢 メアリの逆襲 ~魔の森に作った湯船が 王子 で溢れて困ってます~
薄味メロン
恋愛
HOTランキング 1位 (2019.9.18)
お気に入り4000人突破しました。
次世代の王妃と言われていたメアリは、その日、すべての地位を奪われた。
だが、誰も知らなかった。
「荷物よし。魔力よし。決意、よし!」
「出発するわ! 目指すは源泉掛け流し!」
メアリが、追放の準備を整えていたことに。
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
悪役令嬢はやめて、侯爵子息になります
立風花
恋愛
第八回 アイリス恋愛ファンタジー大賞 一次選考通過作品に入りました!
完結しました。ありがとうございます
シナリオが進む事のなくなった世界。誰も知らないゲーム後の世界が動き出す。
大崩落、王城陥落。聖女と祈り。シナリオ分岐の真実。
激動する王国で、想い合うノエルとアレックス王子。
大切な人の迷いと大きな決断を迫られる最終章!
ーあらすじー
8歳のお誕生日を前に、秘密の場所で小さな出逢いを迎えたキャロル。秘密を約束して別れた直後、頭部に怪我をしてしまう。
巡る記憶は遠い遠い過去。生まれる前の自分。
そして、知る自分がゲームの悪役令嬢であること。
戸惑いの中、最悪の結末を回避するために、今度こそ後悔なく幸せになる道を探しはじめる。
子息になった悪役令嬢の成長と繋がる絆、戸惑う恋。
侯爵子息になって、ゲームのシナリオ通りにはさせません!<序章 侯爵子息になります!編>
子息になったキャロルの前に現れる攻略対象。育つ友情、恋に揺れる気持<二章 大切な人!社交デビュー編>
学園入学でゲームの世界へ。ヒロイン登場。シナリオの変化。絆は波乱を迎える「転」章<三章 恋する学園編>
※複数投稿サイト、またはブログに同じ作品を掲載しております
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる