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花街四日目
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マルスは王命を遂行するべく、なりふり構わず動いた。
いつもは絶対頼まない情報屋を頼り、花街にいる全ての情報屋を雇い入れた。
「花街に必ず、タシュリ公爵家の子息リオーラ様が来ているはずだ!見つけ次第、報告をしろ!捕まえたり、話しかけたりするのは禁止だ!公爵家に無礼なことがあれば、己の首が飛ぶぞ!」
部屋へ集められた何十人もの情報屋に、マルスは大声で聞こえるように言い放った。
「それと、このことを他者にバラした場合、 二度と情報屋の仕事が出来なくなると思え」
緑色の瞳に殺気を覚え、情報屋達は青ざめた。しかし、すでに雇われてしまったため、命令には逆らえない。
花街の各所に情報屋達が散らばったのを確認し、マルスも花街へと繰り出した。
「マルス…朝より顔色が悪い」
仕事が終わり、いつものようにやってきた男を噛み付くように睨みつけた。
「ノルファ、話があります」
いつもと違う雰囲気のマルスに気づいたノルファは、少し考えてから頷き返した。
「…わかった。では、いつもの宿屋へ行こう」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ノルファ、もう俺に構わないで下さい」
部屋に入るなり、さっさと要件を済ませようとノルファに言葉を投げかけた。
「……俺の気持ちが嫌だったか?」
「そういうことを言ってるんじゃないっ!俺に構うなって言ってるんだ!」
ノルファの言葉にイライラが募る。闇に染まっていくように、嫌な感情だけが心を支配していく。
「マルス…どうした?何かあったのか?」
肩に触れてこようとした手をマルスは、バシッと強く振り払った。
「うるさいんですよ!俺に関わるのは、もうやめてくれ!言いたいことは、それだけだ!」
部屋を出ようと踵を返すが、ノルファが腕を掴み、出て行くのを阻んだ。
「離せっ!俺の腕も折る気か!?」
「折るわけないだろ。なぁ、マルス…」
両手で頬に触れてきた。繊細な宝物を持つような優しい手つき、大きく鍛錬された手のひらが温かく包み込んでくる――
「そんな…ツラそうな顔をしないでくれ。どうしたんだ?何があった?俺に全部話してみろ」
哀しげに見つめてくる黒い瞳がジッと言葉を待っている。苦しく、ツラい、この嫌な感情をぶつけてしまいたい――吐き出すように叫んでいた。
「あ、あんたに出逢ってから、俺は上手くいかない!全部っ!全部だっ!」
「………」
「俺を掻き乱すのはやめてくれ!いつまで経っても、いつも通りにならないっ!」
目の前の胸元に向かって何度も拳で殴りつけるが、ノルファは抵抗することなく、ただ受け入れていた。
「…そうか、あとは?」
「あと、は…規格外な事ばかりしてきて、俺を惑わすし、全然勝てなくて、気配は消して近づいてくるし、なんで…俺なんかに好きっていうんだ……」
「…俺と一緒にいるとツラいか?」
「……わからない…でも手合わせするのは、楽しかった…」
何も言い返さず、ノルファの手が頭を撫で始めた。壊れないように優しく、ゆっくりと――
「あんたといると俺が、俺じゃなくなる…」
ノルファの胸元を引き寄せ、顔を押し付けた。ドクンドクンと力強い心音が聞こえてくる。あとから抱きしめてきた腕が、優しく身体を包み込む。
「感じたことのない気持ちが溢れてきて…感情が揺さぶられる感覚がする。制御できていた感情が、制御できなくなるんだ…ノルファの黒い瞳が、焼き付いて離れない……」
「マルス…泣かないでくれ」
いつの間にか、目から涙が溢れていた。今までどんなに悔しくても嫌なことがあっても、涙など出たことがなかったのに――
「お前は俺と出逢ったのは、この前だと思っているようだが俺は違う。6年前からマルスを知っている…あの森で鍛錬しているのを毎日見ていたからな」
「…毎日……?」
「毎日だ。隠れるように鍛錬していたから、声がかけられなかった…」
「でもこうやって、ようやくマルスと話せた。名前を呼んでもらえた。見ているだけだった時には、戻りたくない。俺はお前と一緒にいたい」
初めて会った時のような鋭さはなかった。俺を好きだと、一緒にいたいのだと、一生懸命に訴えてくる黒い瞳から視線が外せない。
「マルス、俺がお前のそばにいることを許してほしい」
(あたたかい…)
これ以上ないほど強く、抱きしめられた。ノルファの気持ちが伝わってくるように、心地よい心音にマルスは静かに目を閉じた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
目が覚めた時、モヤモヤとした嫌な感情とこの数日の寝不足がだいぶ解消されていた。
それと同時にノルファの温かい腕に抱かれて眠っていたのに気づき、俺はベッドから派手に落ちてしまった。
「…ん?大丈夫か?」
「だっ大丈夫です!」
先ほどまで目の前にあった黒い瞳が開かれ、服からはだけた鎖骨に目を奪われた。妙に色気がだだ漏れで、思わずマルスは赤面した。
「…少しは顔色が良くなったな」
「す、すみません。お手数をおかけしました」
自分がやってしまった暴言とノルファとのやり取りを思い出し、深々と頭を下げた。王命を遂行出来ないのは、自分のせいでノルファに責任はない――
「鍛錬に行ってきます!」
居ても立っても居られず、マルスは逃げるように部屋を出た。後ろからノルファの小さく笑う声が聞こえてきたが、振り返ることは出来なかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「すぅー、はぁー、すぅー、はぁー」
マルスは森に来てから、何度も深呼吸を繰り返していた。ノルファのことで頭がいっぱいになり、自分を落ち着かせようとしていた。
「…そういえば、6年前からノルファもこの場所に来てたのか、気づかなかった。気配を消すのが上手いわけだ」
フッと前方で、腕を組んでこちらを舐めまわすように見ている男に目を向けた。
「よぉ、お前魔導師だったんだな」
(花街でノルファに腕を折られた奴か。面倒くさいのが現れたな)
「つけてきて正解だったぜ。わざわざこんな奥まった人気がない場所まで、自分から行くなんてな」
下卑た笑いを浮かべながら、舌ずりをするヤオラの視線がマルスに絡みついてくる。
俺を狙ってきたのか。すぐにこの場を去ってもいいが、ノルファがきっと来るだろうし――
考えを巡らせていると光の鎖が現れ、マルスの身体に巻きついてきた。
「俺は拘束魔法が得意なんだが、やっぱり魔法はちゃっちいな!ダサくてしょうがねぇぜ!」
鎖を勢いよく引っ張られ、マルスは地面に叩きつけられた。巨大な身体が上に覆い被さってくる。
「どんな味か、確かめてやるよ」
「確かめなくて結構です」
巻きついた鎖を解除し、瞬時に足へ強化魔法をかけ、ヤオラを蹴り飛ばした。
「さっさと消えて下さい」
「ちっ、魔導師ごときが!騎士に勝てると思ってんじゃねぇぞ!」
「貴方程度の雑魚に、俺が勝てないとでも?」
「てめぇ、ズタボロになるまで犯してやっからな!」
「犯せるならどうぞ」
「させるわけが、ないだろう」
言葉と同時に横から来た男に蹴られ、ヤオラが勢いよく木に激突した。
「大丈夫か?なんで、ヤオラがいるんだ」
マルスの肩についた砂を払いながら、ノルファが顔を覗き込んできた。
「つけてきたらしいです。あの方にはお世話になりましたから、自分でやります」
木に寄りかかったまま、動けずにいるヤオラの元へと足を進める。相当蹴りが効いたのか、顔を歪めてこちらを睨んでいた。
「貴方に狙われ続けると困ります。それと随分、魔導師を見下してるみたいなので、魔導師らしく魔法でやらせてもらいます」
マルスが地面に手をかざすと、ヤオラの元に魔法陣が現れ、赤い何かがユラユラと漂い始めた。
「呪縛により、その者に終わりのない刻印を打て」
「な、なんだ!?」
赤い炎が立ちあがり、ヤオラの両腕にまとわりついた。炎が意思を持つかのように、執拗に同じ場所を炙られジュクジュクと手首に焼け焦げた跡が残った。
「ぐぎゃああああ」
痛みで転げ回るヤオラを見下ろし、マルスは淡々と告げる。
「これで貴方の力を、今までの4分の1程度に焼き切りました。魔法で回復出来ない永遠の呪縛です。二度と剣が振れませんから、騎士ではいられないですね」
「クソがぁあああ」
「声もいらないですか?」
「ぐっ、ううっ」
冷酷に見下ろしてくる緑色の瞳に、これ以上何かを失ってはいけないと感じたヤオラは声を押し殺した。
「俺が、騎士団へ連れていく」
「騎士を一人減らしてしまいましたが、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、なんとでもなる。俺に消されるよりマシだろう」
ノルファがヤオラの巨体を引きずり上げ、片腕で支えながら立たせた。意気消沈のヤオラは、うなだれたまま抵抗する事なく従っている。
「お前に何もなくてよかった」
「…ありがとうございます」
軽く頭を下げ、ノルファの背中が消えるまでマルスは眺め続けた。
(あの男が乗ってきた時、ひたすら不愉快なだけだった。でもノルファに触られた時は……)
その場にうずくまり、もう見えないはずのノルファの背中を目線で追った。
(俺は…ノルファが好きなのだろうか)
いつもは絶対頼まない情報屋を頼り、花街にいる全ての情報屋を雇い入れた。
「花街に必ず、タシュリ公爵家の子息リオーラ様が来ているはずだ!見つけ次第、報告をしろ!捕まえたり、話しかけたりするのは禁止だ!公爵家に無礼なことがあれば、己の首が飛ぶぞ!」
部屋へ集められた何十人もの情報屋に、マルスは大声で聞こえるように言い放った。
「それと、このことを他者にバラした場合、 二度と情報屋の仕事が出来なくなると思え」
緑色の瞳に殺気を覚え、情報屋達は青ざめた。しかし、すでに雇われてしまったため、命令には逆らえない。
花街の各所に情報屋達が散らばったのを確認し、マルスも花街へと繰り出した。
「マルス…朝より顔色が悪い」
仕事が終わり、いつものようにやってきた男を噛み付くように睨みつけた。
「ノルファ、話があります」
いつもと違う雰囲気のマルスに気づいたノルファは、少し考えてから頷き返した。
「…わかった。では、いつもの宿屋へ行こう」
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「ノルファ、もう俺に構わないで下さい」
部屋に入るなり、さっさと要件を済ませようとノルファに言葉を投げかけた。
「……俺の気持ちが嫌だったか?」
「そういうことを言ってるんじゃないっ!俺に構うなって言ってるんだ!」
ノルファの言葉にイライラが募る。闇に染まっていくように、嫌な感情だけが心を支配していく。
「マルス…どうした?何かあったのか?」
肩に触れてこようとした手をマルスは、バシッと強く振り払った。
「うるさいんですよ!俺に関わるのは、もうやめてくれ!言いたいことは、それだけだ!」
部屋を出ようと踵を返すが、ノルファが腕を掴み、出て行くのを阻んだ。
「離せっ!俺の腕も折る気か!?」
「折るわけないだろ。なぁ、マルス…」
両手で頬に触れてきた。繊細な宝物を持つような優しい手つき、大きく鍛錬された手のひらが温かく包み込んでくる――
「そんな…ツラそうな顔をしないでくれ。どうしたんだ?何があった?俺に全部話してみろ」
哀しげに見つめてくる黒い瞳がジッと言葉を待っている。苦しく、ツラい、この嫌な感情をぶつけてしまいたい――吐き出すように叫んでいた。
「あ、あんたに出逢ってから、俺は上手くいかない!全部っ!全部だっ!」
「………」
「俺を掻き乱すのはやめてくれ!いつまで経っても、いつも通りにならないっ!」
目の前の胸元に向かって何度も拳で殴りつけるが、ノルファは抵抗することなく、ただ受け入れていた。
「…そうか、あとは?」
「あと、は…規格外な事ばかりしてきて、俺を惑わすし、全然勝てなくて、気配は消して近づいてくるし、なんで…俺なんかに好きっていうんだ……」
「…俺と一緒にいるとツラいか?」
「……わからない…でも手合わせするのは、楽しかった…」
何も言い返さず、ノルファの手が頭を撫で始めた。壊れないように優しく、ゆっくりと――
「あんたといると俺が、俺じゃなくなる…」
ノルファの胸元を引き寄せ、顔を押し付けた。ドクンドクンと力強い心音が聞こえてくる。あとから抱きしめてきた腕が、優しく身体を包み込む。
「感じたことのない気持ちが溢れてきて…感情が揺さぶられる感覚がする。制御できていた感情が、制御できなくなるんだ…ノルファの黒い瞳が、焼き付いて離れない……」
「マルス…泣かないでくれ」
いつの間にか、目から涙が溢れていた。今までどんなに悔しくても嫌なことがあっても、涙など出たことがなかったのに――
「お前は俺と出逢ったのは、この前だと思っているようだが俺は違う。6年前からマルスを知っている…あの森で鍛錬しているのを毎日見ていたからな」
「…毎日……?」
「毎日だ。隠れるように鍛錬していたから、声がかけられなかった…」
「でもこうやって、ようやくマルスと話せた。名前を呼んでもらえた。見ているだけだった時には、戻りたくない。俺はお前と一緒にいたい」
初めて会った時のような鋭さはなかった。俺を好きだと、一緒にいたいのだと、一生懸命に訴えてくる黒い瞳から視線が外せない。
「マルス、俺がお前のそばにいることを許してほしい」
(あたたかい…)
これ以上ないほど強く、抱きしめられた。ノルファの気持ちが伝わってくるように、心地よい心音にマルスは静かに目を閉じた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
目が覚めた時、モヤモヤとした嫌な感情とこの数日の寝不足がだいぶ解消されていた。
それと同時にノルファの温かい腕に抱かれて眠っていたのに気づき、俺はベッドから派手に落ちてしまった。
「…ん?大丈夫か?」
「だっ大丈夫です!」
先ほどまで目の前にあった黒い瞳が開かれ、服からはだけた鎖骨に目を奪われた。妙に色気がだだ漏れで、思わずマルスは赤面した。
「…少しは顔色が良くなったな」
「す、すみません。お手数をおかけしました」
自分がやってしまった暴言とノルファとのやり取りを思い出し、深々と頭を下げた。王命を遂行出来ないのは、自分のせいでノルファに責任はない――
「鍛錬に行ってきます!」
居ても立っても居られず、マルスは逃げるように部屋を出た。後ろからノルファの小さく笑う声が聞こえてきたが、振り返ることは出来なかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「すぅー、はぁー、すぅー、はぁー」
マルスは森に来てから、何度も深呼吸を繰り返していた。ノルファのことで頭がいっぱいになり、自分を落ち着かせようとしていた。
「…そういえば、6年前からノルファもこの場所に来てたのか、気づかなかった。気配を消すのが上手いわけだ」
フッと前方で、腕を組んでこちらを舐めまわすように見ている男に目を向けた。
「よぉ、お前魔導師だったんだな」
(花街でノルファに腕を折られた奴か。面倒くさいのが現れたな)
「つけてきて正解だったぜ。わざわざこんな奥まった人気がない場所まで、自分から行くなんてな」
下卑た笑いを浮かべながら、舌ずりをするヤオラの視線がマルスに絡みついてくる。
俺を狙ってきたのか。すぐにこの場を去ってもいいが、ノルファがきっと来るだろうし――
考えを巡らせていると光の鎖が現れ、マルスの身体に巻きついてきた。
「俺は拘束魔法が得意なんだが、やっぱり魔法はちゃっちいな!ダサくてしょうがねぇぜ!」
鎖を勢いよく引っ張られ、マルスは地面に叩きつけられた。巨大な身体が上に覆い被さってくる。
「どんな味か、確かめてやるよ」
「確かめなくて結構です」
巻きついた鎖を解除し、瞬時に足へ強化魔法をかけ、ヤオラを蹴り飛ばした。
「さっさと消えて下さい」
「ちっ、魔導師ごときが!騎士に勝てると思ってんじゃねぇぞ!」
「貴方程度の雑魚に、俺が勝てないとでも?」
「てめぇ、ズタボロになるまで犯してやっからな!」
「犯せるならどうぞ」
「させるわけが、ないだろう」
言葉と同時に横から来た男に蹴られ、ヤオラが勢いよく木に激突した。
「大丈夫か?なんで、ヤオラがいるんだ」
マルスの肩についた砂を払いながら、ノルファが顔を覗き込んできた。
「つけてきたらしいです。あの方にはお世話になりましたから、自分でやります」
木に寄りかかったまま、動けずにいるヤオラの元へと足を進める。相当蹴りが効いたのか、顔を歪めてこちらを睨んでいた。
「貴方に狙われ続けると困ります。それと随分、魔導師を見下してるみたいなので、魔導師らしく魔法でやらせてもらいます」
マルスが地面に手をかざすと、ヤオラの元に魔法陣が現れ、赤い何かがユラユラと漂い始めた。
「呪縛により、その者に終わりのない刻印を打て」
「な、なんだ!?」
赤い炎が立ちあがり、ヤオラの両腕にまとわりついた。炎が意思を持つかのように、執拗に同じ場所を炙られジュクジュクと手首に焼け焦げた跡が残った。
「ぐぎゃああああ」
痛みで転げ回るヤオラを見下ろし、マルスは淡々と告げる。
「これで貴方の力を、今までの4分の1程度に焼き切りました。魔法で回復出来ない永遠の呪縛です。二度と剣が振れませんから、騎士ではいられないですね」
「クソがぁあああ」
「声もいらないですか?」
「ぐっ、ううっ」
冷酷に見下ろしてくる緑色の瞳に、これ以上何かを失ってはいけないと感じたヤオラは声を押し殺した。
「俺が、騎士団へ連れていく」
「騎士を一人減らしてしまいましたが、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、なんとでもなる。俺に消されるよりマシだろう」
ノルファがヤオラの巨体を引きずり上げ、片腕で支えながら立たせた。意気消沈のヤオラは、うなだれたまま抵抗する事なく従っている。
「お前に何もなくてよかった」
「…ありがとうございます」
軽く頭を下げ、ノルファの背中が消えるまでマルスは眺め続けた。
(あの男が乗ってきた時、ひたすら不愉快なだけだった。でもノルファに触られた時は……)
その場にうずくまり、もう見えないはずのノルファの背中を目線で追った。
(俺は…ノルファが好きなのだろうか)
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