107 / 463
第9部 倒錯のイグニス
#106 淫乱美少女動画⑦
しおりを挟む
杏里は薄目を開けて、入り口側の璃子を見た。
黒いマスクにジャージのズボン姿の璃子は、薄い胸の下で腕を組み、さも見下したかのように大人たちを眺めている。
ふと、校長の大山よりも、あの璃子のほうが立場が上なのではないか、という気がした。
何の立場かまではわからない。
でも、璃子は以前小百合の行動をチェックしていたように、大山や前原の行動をも監視しているように見える。
教育委員会よりも上の組織。
たとえば原種薔薇保存委員会。
ただの不良がかった女子生徒ではなく、もしかしたら璃子はその一員なのかもしれない。
「お、おお、そうだったな」
璃子の叱責に、最初に我に返ったのは、大山だった。
以前、杏里にセクハラまがいの行為を強要してきた大山は、ある程度杏里の挑発に慣れているからかもしれなかった。
「どうだ? いい画像は撮れたかね?」
大山の問いかけに、ズボンのファスナーを必死で上げながら、カメラマンが大げさにうなずいた。
「すごいですよ、これは。ヤバすぎるほどすごい。そこらのエロ動画なんて目じゃないですよ」
その横で、演出家が手に付着した精液をハンカチで拭っている。
「さっそく帰って編集してみますけど、くれぐれも校外に画像を出さないようにお願いします。もちろんぼかしは入れますが、そんなもの、かすんでしまうほど、この子はエロすぎる」
その言葉にわが意を得たりとばかりに、大山が教育委員会の幹部たちを振り返った。
「どうですかな? 皆さん。笹原君の魅力、おわかりいただけましたかな? 学園祭当日は、あらゆる機器を総動員して、彼女の性的魅力を最大限増幅してやるつもりです。600人が一度に昇天できるよう、念には念を入れて、しっかりと」
「いけるかもしれんな」
最長齢とおぼしき白髪の老人が、重々しくうなずいた。
「わしはもう70になるが…この歳で、ここまで興奮させられるとは、思ってもみなかったよ」
大山の許しを得て、リングを装着したまま、学校を出た。
色々手を尽くしてみたが、どうしても外せなかったからである。
あの動画が解禁になれば、学校中が大騒ぎになることはまず間違いない。
が、とりあえず、ひとつ肩の荷が下りた気分だった。
あとは、数日後に控えるレスリング部の紅白戦。
そして、問題の学園祭。
すべてうっちゃって、いずなとヤチカを探しに行きたいのは山々だった。
その気持ちを抑えきれず、杏里は学校帰りに冬美の家に寄ることにした。
バスの中はそこそこの混みようで、痴漢行為の的にされるのは避けようがなかった。
が、動画撮影で火がついた杏里の性欲は、リングの効果も相まって、無防備な一般人たちを一瞬にして昇天させてしまった。
全身を愛撫され、悶える杏里を目の当たりにしただけで、大半の痴漢がその場で果ててしまったからである。
重人が世話になっている冬美の家は、田園地帯の真ん中にある昔ながらの農家である。
今はそこに、マンションを外来種に襲撃されたルナも、一時的に身を寄せているはずだ。
懐かしい前庭に立つと、いつかここで訓練中の由羅と話したことを思い出した。
庭の隅には、由羅が使っていた離れもまだ残っている。
あそこで杏里は、触手を使用することで、初めて性的な面で由羅の優位に立つことができたのだ。
そんな切なくエロチックな回想に気を取られていると、開け放した縁側の向こうで、輝くような金色が動くのが見えた。
姿を現したのは、私服姿のルナである。
きょうは比較的暖かいせいか、Tシャツにショートパンツといったきわめてラフな格好をしている。
背が高く、手足の長いルナは、ずっと年上の高校生のようだ。
とても同じ中学2年生とは思えない。
「あ、杏里」
生垣の間に佇む杏里に気づくと、まぶしそうに目を細めて、ルナが言った。
「そろそろ来る頃だと思ったよ」
黒いマスクにジャージのズボン姿の璃子は、薄い胸の下で腕を組み、さも見下したかのように大人たちを眺めている。
ふと、校長の大山よりも、あの璃子のほうが立場が上なのではないか、という気がした。
何の立場かまではわからない。
でも、璃子は以前小百合の行動をチェックしていたように、大山や前原の行動をも監視しているように見える。
教育委員会よりも上の組織。
たとえば原種薔薇保存委員会。
ただの不良がかった女子生徒ではなく、もしかしたら璃子はその一員なのかもしれない。
「お、おお、そうだったな」
璃子の叱責に、最初に我に返ったのは、大山だった。
以前、杏里にセクハラまがいの行為を強要してきた大山は、ある程度杏里の挑発に慣れているからかもしれなかった。
「どうだ? いい画像は撮れたかね?」
大山の問いかけに、ズボンのファスナーを必死で上げながら、カメラマンが大げさにうなずいた。
「すごいですよ、これは。ヤバすぎるほどすごい。そこらのエロ動画なんて目じゃないですよ」
その横で、演出家が手に付着した精液をハンカチで拭っている。
「さっそく帰って編集してみますけど、くれぐれも校外に画像を出さないようにお願いします。もちろんぼかしは入れますが、そんなもの、かすんでしまうほど、この子はエロすぎる」
その言葉にわが意を得たりとばかりに、大山が教育委員会の幹部たちを振り返った。
「どうですかな? 皆さん。笹原君の魅力、おわかりいただけましたかな? 学園祭当日は、あらゆる機器を総動員して、彼女の性的魅力を最大限増幅してやるつもりです。600人が一度に昇天できるよう、念には念を入れて、しっかりと」
「いけるかもしれんな」
最長齢とおぼしき白髪の老人が、重々しくうなずいた。
「わしはもう70になるが…この歳で、ここまで興奮させられるとは、思ってもみなかったよ」
大山の許しを得て、リングを装着したまま、学校を出た。
色々手を尽くしてみたが、どうしても外せなかったからである。
あの動画が解禁になれば、学校中が大騒ぎになることはまず間違いない。
が、とりあえず、ひとつ肩の荷が下りた気分だった。
あとは、数日後に控えるレスリング部の紅白戦。
そして、問題の学園祭。
すべてうっちゃって、いずなとヤチカを探しに行きたいのは山々だった。
その気持ちを抑えきれず、杏里は学校帰りに冬美の家に寄ることにした。
バスの中はそこそこの混みようで、痴漢行為の的にされるのは避けようがなかった。
が、動画撮影で火がついた杏里の性欲は、リングの効果も相まって、無防備な一般人たちを一瞬にして昇天させてしまった。
全身を愛撫され、悶える杏里を目の当たりにしただけで、大半の痴漢がその場で果ててしまったからである。
重人が世話になっている冬美の家は、田園地帯の真ん中にある昔ながらの農家である。
今はそこに、マンションを外来種に襲撃されたルナも、一時的に身を寄せているはずだ。
懐かしい前庭に立つと、いつかここで訓練中の由羅と話したことを思い出した。
庭の隅には、由羅が使っていた離れもまだ残っている。
あそこで杏里は、触手を使用することで、初めて性的な面で由羅の優位に立つことができたのだ。
そんな切なくエロチックな回想に気を取られていると、開け放した縁側の向こうで、輝くような金色が動くのが見えた。
姿を現したのは、私服姿のルナである。
きょうは比較的暖かいせいか、Tシャツにショートパンツといったきわめてラフな格好をしている。
背が高く、手足の長いルナは、ずっと年上の高校生のようだ。
とても同じ中学2年生とは思えない。
「あ、杏里」
生垣の間に佇む杏里に気づくと、まぶしそうに目を細めて、ルナが言った。
「そろそろ来る頃だと思ったよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる