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第9部 倒錯のイグニス
#160 偵察②
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「試供品もあるけど、なんなら試してみるかい?」
カウンターまで行くと、ミラーグラスに蛍光灯の光を反射させ、もっくんが言った。
タトゥーの入った太い右腕をカウンターの天板に載せ、分厚い手のひらを開いている。
「それが、性露丸マグナム?」
もっくんの手のひらの上の黒い粒を疑わしげに眺めやり、杏里はたずねた。
「あんまり試したって人の話も聞かないからね、習慣性があるのかどうかもわかんないんだけど、まあ、一応漢方らしいから、大麻や覚醒剤みたいなひどい副作用はないって気がするのよねえ」
ずいぶん曖昧な説明である。
くわしい事情も訊かず、そんなものを平気で女子中学生に勧めるのだから、もっくんもやはり杏里やヤチカ同様、どこか病んでいるのかもしれない。
「いいの?」
杏里はその黒真珠のような粒を指でつまみ上げた。
性露丸は赤だったが、このマグナムは光沢のある黒である。
大きさは小指の先くらいで、それは性露丸と変わらない。
「あ、待って。本気で試すなら、こっちに来て」
カウンターの隅の腰板を開いて、もっくんが言った。
「店先で暴れられちゃ困るからね」
導き入れられのは、カラオケボックスの一室のような狭い部屋である。
6畳ほどのスペースに、ソファがひと組とガラステーブルがひとつ、それから大きめのクローゼットに冷蔵庫。
壁紙もカーペットもみんな黒で、正面の壁だけに等身大の鏡がはまっている。
「ここ、試着室なの。うちの客、気難しいのが多いからさ、ゆったりくつろげるようにつくってあるわけ」
もっくんが冷蔵庫からスポーツドリンクのペットボトルを出してきて、杏里とルナに手渡した。
「薬を試すだけなのに、どうして試着室なの?」
何度か通ううちに、もっくんに対して杏里はため口で話すまでになっている。
見た目はマッチョでパンクな巨漢なのだが、お姉キャラのもっくんには妙な親和性を感じるのだ。
「だって、服や下着を汚したくないしょ? さっきあんた自身、言ってたじゃない。性露丸の効果、抜群だったって。このマグナムはね、その何十倍も強力なんだから」
「つまり、裸になれっていうこと?」
「早い話が、そういうことね。ほら、そうと決まったら、さっさと脱いで」
「しょうがないなあ」
丸薬とペットボトルをいったんもっくんに返すと、杏里はスカートのファスナーに手をかけた。
「わたし、外に出てようか?」
下着の山を抱えたまま、ぎこちない口調でルナが言った。
下半身下着だけになった杏里から懸命に目を逸らそうとしているのが、派手な外見に似合わず、変に初々しい。
「だあめ。ちゃんと見てて。私がどうなるのか」
そう制止しておいて、ブラウスのボタンをさっさと外す。
「その下着はこっちによこしな。その間にラッピングしといてあげるからさ」
テーブルの上にペットボトルとティッシュに包んだ丸薬を置くと、もっくんがルナから下着の山を受け取った。
「ルナはそこに座って、私を見てて」
クローゼットの中のハンガーにブレザー、ブラウス、スカートをかけると、杏里はルナに向き直った。
下乳を支えて乳房を押上げる形の、小さなブラ。
ほとんど局部を隠すだけの矮小なビキニパンティ。
鏡に映る杏里は、見るからに卑猥な姿をしている。
肌理の細かい肌と女らしく丸みを帯びた肢体は、とても10代半ばの少女とは思えない。
「でも…」
上目遣いに半裸の杏里を盗み見て、ルナがごくりと喉を鳴らすのがわかった。
「じゃ、行くよ」
ティッシュの包みを開き、丸薬をつまみ出して、そっと舌の上に乗せた。
刺すような苦みが、舌先の味蕾を刺激する。
ペットボトルの蓋を開け、ラッパ飲みの要領で、一気に丸薬を喉の奥深くまで流し込んだ。
「どうだ…?」
眼を上げて、ルナが訊いてきた。
「そんなに早く、効き目は表れないよ」
苦笑しかけた時である。
ふいに、腹の底がかっと熱くなった。
マグマが噴火したように、熱が血管を伝って全身に広がっていく。
心臓が暴走し始めたような感じだった。
鼓動が倍の速さになり、たちまちのうちに乳首が硬く勃起してブラの縁から飛び出した。
目に見えない手でまさぐられるように陰核が肥大し、根元のリングを圧迫する。
性露丸の比ではなかった。
なんという効き目の早さ。
それに、この感覚は、いったい…?
す、すごい。
めくるめく官能の嵐に、杏里は喘ぎ、たまらず舌を突き出してべろりと唇を舐め回した。
気づくと、いつのまにか自分の手でブラジャーをはぎとっていた。
残ったパンティが、邪魔でならなかった。
足をばたつかせて狂ったようにパンティを脱ぎ捨てると、杏里は乳房を両手でつかみ、激しく揉み始めた。
鏡に映る淫らな自分の裸体を食い入るように見つめながら、大きく前に腰を突き出した。
その股間では、触れてもいないのに大陰唇がぱっくり口を開け、綺麗なサーモンピンクの中身をさらしている。
「ルナ…ああ、ルナあああっ!」
杏里の喉から長く尾を引く悲鳴がほとばしった、その瞬間だった。
バシャッと音を立て、杏里の全身の毛穴という毛穴から、ふいに透明な液体が四方八方に飛び散った。
カウンターまで行くと、ミラーグラスに蛍光灯の光を反射させ、もっくんが言った。
タトゥーの入った太い右腕をカウンターの天板に載せ、分厚い手のひらを開いている。
「それが、性露丸マグナム?」
もっくんの手のひらの上の黒い粒を疑わしげに眺めやり、杏里はたずねた。
「あんまり試したって人の話も聞かないからね、習慣性があるのかどうかもわかんないんだけど、まあ、一応漢方らしいから、大麻や覚醒剤みたいなひどい副作用はないって気がするのよねえ」
ずいぶん曖昧な説明である。
くわしい事情も訊かず、そんなものを平気で女子中学生に勧めるのだから、もっくんもやはり杏里やヤチカ同様、どこか病んでいるのかもしれない。
「いいの?」
杏里はその黒真珠のような粒を指でつまみ上げた。
性露丸は赤だったが、このマグナムは光沢のある黒である。
大きさは小指の先くらいで、それは性露丸と変わらない。
「あ、待って。本気で試すなら、こっちに来て」
カウンターの隅の腰板を開いて、もっくんが言った。
「店先で暴れられちゃ困るからね」
導き入れられのは、カラオケボックスの一室のような狭い部屋である。
6畳ほどのスペースに、ソファがひと組とガラステーブルがひとつ、それから大きめのクローゼットに冷蔵庫。
壁紙もカーペットもみんな黒で、正面の壁だけに等身大の鏡がはまっている。
「ここ、試着室なの。うちの客、気難しいのが多いからさ、ゆったりくつろげるようにつくってあるわけ」
もっくんが冷蔵庫からスポーツドリンクのペットボトルを出してきて、杏里とルナに手渡した。
「薬を試すだけなのに、どうして試着室なの?」
何度か通ううちに、もっくんに対して杏里はため口で話すまでになっている。
見た目はマッチョでパンクな巨漢なのだが、お姉キャラのもっくんには妙な親和性を感じるのだ。
「だって、服や下着を汚したくないしょ? さっきあんた自身、言ってたじゃない。性露丸の効果、抜群だったって。このマグナムはね、その何十倍も強力なんだから」
「つまり、裸になれっていうこと?」
「早い話が、そういうことね。ほら、そうと決まったら、さっさと脱いで」
「しょうがないなあ」
丸薬とペットボトルをいったんもっくんに返すと、杏里はスカートのファスナーに手をかけた。
「わたし、外に出てようか?」
下着の山を抱えたまま、ぎこちない口調でルナが言った。
下半身下着だけになった杏里から懸命に目を逸らそうとしているのが、派手な外見に似合わず、変に初々しい。
「だあめ。ちゃんと見てて。私がどうなるのか」
そう制止しておいて、ブラウスのボタンをさっさと外す。
「その下着はこっちによこしな。その間にラッピングしといてあげるからさ」
テーブルの上にペットボトルとティッシュに包んだ丸薬を置くと、もっくんがルナから下着の山を受け取った。
「ルナはそこに座って、私を見てて」
クローゼットの中のハンガーにブレザー、ブラウス、スカートをかけると、杏里はルナに向き直った。
下乳を支えて乳房を押上げる形の、小さなブラ。
ほとんど局部を隠すだけの矮小なビキニパンティ。
鏡に映る杏里は、見るからに卑猥な姿をしている。
肌理の細かい肌と女らしく丸みを帯びた肢体は、とても10代半ばの少女とは思えない。
「でも…」
上目遣いに半裸の杏里を盗み見て、ルナがごくりと喉を鳴らすのがわかった。
「じゃ、行くよ」
ティッシュの包みを開き、丸薬をつまみ出して、そっと舌の上に乗せた。
刺すような苦みが、舌先の味蕾を刺激する。
ペットボトルの蓋を開け、ラッパ飲みの要領で、一気に丸薬を喉の奥深くまで流し込んだ。
「どうだ…?」
眼を上げて、ルナが訊いてきた。
「そんなに早く、効き目は表れないよ」
苦笑しかけた時である。
ふいに、腹の底がかっと熱くなった。
マグマが噴火したように、熱が血管を伝って全身に広がっていく。
心臓が暴走し始めたような感じだった。
鼓動が倍の速さになり、たちまちのうちに乳首が硬く勃起してブラの縁から飛び出した。
目に見えない手でまさぐられるように陰核が肥大し、根元のリングを圧迫する。
性露丸の比ではなかった。
なんという効き目の早さ。
それに、この感覚は、いったい…?
す、すごい。
めくるめく官能の嵐に、杏里は喘ぎ、たまらず舌を突き出してべろりと唇を舐め回した。
気づくと、いつのまにか自分の手でブラジャーをはぎとっていた。
残ったパンティが、邪魔でならなかった。
足をばたつかせて狂ったようにパンティを脱ぎ捨てると、杏里は乳房を両手でつかみ、激しく揉み始めた。
鏡に映る淫らな自分の裸体を食い入るように見つめながら、大きく前に腰を突き出した。
その股間では、触れてもいないのに大陰唇がぱっくり口を開け、綺麗なサーモンピンクの中身をさらしている。
「ルナ…ああ、ルナあああっ!」
杏里の喉から長く尾を引く悲鳴がほとばしった、その瞬間だった。
バシャッと音を立て、杏里の全身の毛穴という毛穴から、ふいに透明な液体が四方八方に飛び散った。
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