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#448話 僕の妹飼育日記㉚
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バスが終点に着き、乗客たちが雪崩を打ったように降りていくと、通路に倒れた妹と僕だけが残った。
妹は、見るも無残なありさまだった。
カーディガンを脱がされ、白のスクール水着姿のまま、しどけなく横たわっている。
水着は胸のあたりで紐状によじられ、その両脇からそこだけ日焼けのしていない、隠花植物の茎のような真っ白い乳房がこぼれ出していた。
乳房に赤い手形状のあざがついているのは、よほど強い力で揉まれたせいだろう。
床に飛び散っている液体は、間違いなく妹を襲った痴漢たちの射精の跡だった。
「どうして…どうして、止めてくれなかったの?」
しゃくり上げながら、僕を見上げて妹が詰問した。
瞳が怒りでぎらついている。
「目の前で妹が、こんなひどいめに遭わされてるっていうのに」
「なぜ止めなきゃならない?」
さも心外そうに、僕は言い返した。
「最愛の女が目の前でほかの男たちに凌辱される。こんなにそそる光景はなかなか見られたものじゃない。俺はおまえの恥ずかしい姿に、すっかり興奮してしまったよ」
「そ、そんな…」
うなだれたまま、妹は何か考え込んでいるようだった。
額に汗で貼りついた髪をかき上げると、ややあって小さな声で、つぶやくように言った。
「お兄ちゃんはそうかもしれないけど…私はどうなるの? ただレイプされて、そんなの、ひどいじゃない」
「わかってないな」
僕はわざと大げさなため息をついてみせた。
「今のはただのレイプじゃない。恋人の前で行われる官能的なショーなんだ。それを楽しむ余裕もないようじゃ、おまえは俺の恋人失格だな」
「レイプを、楽しむ…?」
妹が涙を拭って、再び僕を見た。
「そうすれば、私、お兄ちゃんの本当の恋人にしてもらえるの…?」
「まあな」
僕は席を立ち、妹を抱き起こしてカーディガンを着せ直した。
「とにかく、降りよう。運転手がこっちを見てる。続きは店内で」
「店内で…? まだ、何か、するの?」
「ああ」
タラップを降りながら、僕はにやりと笑った。
「おまえとは、色々とやりたいことがある」
この夏新装開店したばかりのそのショッピングモールは、かなりの込み具合だった。
専門店街と映画館、ゲームセンター、ボーリング場など、田舎には珍しい総合娯楽施設なだけに、さまざまな年齢層の客たちでどのフロアも混雑を極めていた。
僕は少し猶予期間を置くことにして、しばらくの間、妹の買い物につき合った。
日頃家と学校を行き来しているだけの妹にとって、ここは天国のような場所だったに違いない。
歳相応に瞳を輝かせ、流行の服やアイテムを品定めする妹を見守るのは、それはそれで楽しい経験といえた。
当然のことながら、客には中高生ぐらいの少女たちも多く、夏だけにみんな露出度の高いファッションに身を包んでいるので、白いスクール水着の上に薄いベージュのカーディガンを羽織っただけの妹の姿も、思ったほど目立たなかった。
「なにか食べるか? 昼飯まだだろう?」
4階のレストラン街が空いてきたのを見計って、僕は妹をバイキング形式のイタリアンレストランに誘った。
案の定店内は混んでいたが、それほど待たされることなく、ふたり掛けの席を確保することができた。
「うわあ、どれもおいしそう…。でも、あんまり体形が崩れちゃうし」
「別に一食ぐらいはいいさ。だいたい、スタミナつけなきゃ、水泳なんてやってられないだろう?」
「それもそうだね。じゃ、お言葉に甘えて」
いそいそと席を立ち、トレイ片手に食べ物の調達に向かう妹。
バスの中の出来事など忘れて、すっかり普通の娘に戻ってしまったように見える。
が、そうはいかなかった。
僕は別に、妹を喜ばせようと思って、彼女をここへつれてきたわけではないのだ。
目的はただひとつ。
衆人環視の場で妹を辱めて、僕自身が快楽を得るためである。
しかし、それには、もう少し時間をかける必要がある。
調達してきた好物の料理を、おいしそうに食べ始める妹。
僕はそんな彼女を眺めながら、コーヒーをすすっている。
そう。
もちろん、ズボンのポケットの中のリモコンを握りしめて。
妹は、見るも無残なありさまだった。
カーディガンを脱がされ、白のスクール水着姿のまま、しどけなく横たわっている。
水着は胸のあたりで紐状によじられ、その両脇からそこだけ日焼けのしていない、隠花植物の茎のような真っ白い乳房がこぼれ出していた。
乳房に赤い手形状のあざがついているのは、よほど強い力で揉まれたせいだろう。
床に飛び散っている液体は、間違いなく妹を襲った痴漢たちの射精の跡だった。
「どうして…どうして、止めてくれなかったの?」
しゃくり上げながら、僕を見上げて妹が詰問した。
瞳が怒りでぎらついている。
「目の前で妹が、こんなひどいめに遭わされてるっていうのに」
「なぜ止めなきゃならない?」
さも心外そうに、僕は言い返した。
「最愛の女が目の前でほかの男たちに凌辱される。こんなにそそる光景はなかなか見られたものじゃない。俺はおまえの恥ずかしい姿に、すっかり興奮してしまったよ」
「そ、そんな…」
うなだれたまま、妹は何か考え込んでいるようだった。
額に汗で貼りついた髪をかき上げると、ややあって小さな声で、つぶやくように言った。
「お兄ちゃんはそうかもしれないけど…私はどうなるの? ただレイプされて、そんなの、ひどいじゃない」
「わかってないな」
僕はわざと大げさなため息をついてみせた。
「今のはただのレイプじゃない。恋人の前で行われる官能的なショーなんだ。それを楽しむ余裕もないようじゃ、おまえは俺の恋人失格だな」
「レイプを、楽しむ…?」
妹が涙を拭って、再び僕を見た。
「そうすれば、私、お兄ちゃんの本当の恋人にしてもらえるの…?」
「まあな」
僕は席を立ち、妹を抱き起こしてカーディガンを着せ直した。
「とにかく、降りよう。運転手がこっちを見てる。続きは店内で」
「店内で…? まだ、何か、するの?」
「ああ」
タラップを降りながら、僕はにやりと笑った。
「おまえとは、色々とやりたいことがある」
この夏新装開店したばかりのそのショッピングモールは、かなりの込み具合だった。
専門店街と映画館、ゲームセンター、ボーリング場など、田舎には珍しい総合娯楽施設なだけに、さまざまな年齢層の客たちでどのフロアも混雑を極めていた。
僕は少し猶予期間を置くことにして、しばらくの間、妹の買い物につき合った。
日頃家と学校を行き来しているだけの妹にとって、ここは天国のような場所だったに違いない。
歳相応に瞳を輝かせ、流行の服やアイテムを品定めする妹を見守るのは、それはそれで楽しい経験といえた。
当然のことながら、客には中高生ぐらいの少女たちも多く、夏だけにみんな露出度の高いファッションに身を包んでいるので、白いスクール水着の上に薄いベージュのカーディガンを羽織っただけの妹の姿も、思ったほど目立たなかった。
「なにか食べるか? 昼飯まだだろう?」
4階のレストラン街が空いてきたのを見計って、僕は妹をバイキング形式のイタリアンレストランに誘った。
案の定店内は混んでいたが、それほど待たされることなく、ふたり掛けの席を確保することができた。
「うわあ、どれもおいしそう…。でも、あんまり体形が崩れちゃうし」
「別に一食ぐらいはいいさ。だいたい、スタミナつけなきゃ、水泳なんてやってられないだろう?」
「それもそうだね。じゃ、お言葉に甘えて」
いそいそと席を立ち、トレイ片手に食べ物の調達に向かう妹。
バスの中の出来事など忘れて、すっかり普通の娘に戻ってしまったように見える。
が、そうはいかなかった。
僕は別に、妹を喜ばせようと思って、彼女をここへつれてきたわけではないのだ。
目的はただひとつ。
衆人環視の場で妹を辱めて、僕自身が快楽を得るためである。
しかし、それには、もう少し時間をかける必要がある。
調達してきた好物の料理を、おいしそうに食べ始める妹。
僕はそんな彼女を眺めながら、コーヒーをすすっている。
そう。
もちろん、ズボンのポケットの中のリモコンを握りしめて。
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