黒い羊 ~ロスト・イノセント~

戸影絵麻

文字の大きさ
26 / 32

#20 反応

しおりを挟む
 鈴の下着に手をかけて、詩織は一瞬、ためらった。

 ここでもし駆動体とやらが発動したら。

 そんな恐怖が脳裏をかすめたからだった。

 だが、その危惧は杞憂に過ぎなかった。

 鈴はまるで抵抗することなく、ただ眼を閉じて、されるがままに下着を脱がされ、裸に剥かれてくれた。

 もとより、駆動体が発現したところで、それは人間である詩織の眼には見えないのだ。

 ならば今はそんなことを気にかけるより、目の前の裸体攻略に専念すべきだろう。

 鈴の裸身は、息を飲むほど美しかった。

 完成された女体とはいえないが、少女っぽさを残したその曲線といい、産毛の生えた肌といい、成熟した女にはない奇妙に倒錯的な魅力を備えていた。

 手のひらで乳房に触れると、マシュマロのような触感が返ってきた。

 丸い乳輪の中央にふくらむピンクの乳首は、ついキスしたくなるほど可愛らしい。

 体毛はかなり薄いほうらしく、内股気味の太腿の合間からは、桜色の性器の一部がはっきり見えている。

 ベッドに這い上がり、鈴の上に覆い被さると、詩織は手始めにかすかに上下する乳首を交互に舐めてみた。
 
「あ」

 とたんに鈴が丸く口を開き、小さな声を出した。

 しばらく続けていると、傍目で見ても分かるほど、乳首が硬く尖ってきた。

 父親に開発され切っているだけに、この年頃の娘にしては、鈴はかなり感度が高いらしい。

 ブラをはぎ取り、詩織は上半身裸になった。

 己の胸より鈴の胸のほうが豊かであることに気づき、少しばかり傷ついた。

 その分嗜虐心が湧きあがり、詩織の興奮に拍車をかけた。

 鈴の胸に自分の胸を寄せ、乳首で乳首をこすってやる。

 詩織の乳首の先で勃起乳首を翻弄されるたびに、鈴の息が荒くなっていく。

 鈴の上で上半身をグラインドさせながら、頃合いを見計って股間に手を伸ばす。
 
 むっちりした内腿を割って入ると、会陰部から膣口にかけてを人差し指でそうっと撫で上げる。

 すぐに指先が濡れ、鈴がミルクをねだる仔猫のように甘い声で喘ぎ出した。

「パパとしたかったこと、してあげる」

 耳の穴にそうささやくと、詩織は鈴の半開きの唇を己の唇でふさいだ。

 十分唇同士を重ね合わせた後、舌を差し込んで鈴の舌に絡めて吸った。

 その間にも右手に用意した小型バイブを握り、親指でスイッチを入れながら徐々に鈴の下半身に近づけていく。

 汗ばんだ腿のつけ根にゆっくりバイブを這わせると、熱い吐息とともに鈴が自分から足を開き始めた。

 恥丘のはざまをバイブで撫で上げた。

 糸を引いて、割れ目が開く。

 硬い肉の芽を探り当て、バイブの先でちょんとつついた時だった。

「ああん、だめ…」

 うわ言のように、鈴が喘いだ。

 言葉とは真逆に、腰を自ら突き上げて、バイブに性器を押しつけてくる。

「入れて・・・パパ」

 そのひと言を合図に、詩織はバイブの先を性器の下部に開いた穴にねじ込んだ。

 ねばつく音を立て、鈴の肉唇がシリコン製の”亀頭”をずぶずぶと呑み込んでいく。

 これで処女?
 
 詩織は少なからず驚いた。

 このスムーズさはどうだ。

 今まで未通だったとは、とても思えない。

 もしかしたら、と思う。

 鈴は、眠っている時も父親に犯されていたのではないか。

 だからこの娘のここは、こんなにも・・・。

 詩織がそこまで考えた時だった。

 ふと気がつくと、鈴の身体の痙攣が止まっていた。

 それだけでなく、ぱっちり眼を開いている。

 別人のように、冷ややかな顔をしていた。

「何のまねだ?」

 低く押し殺した声で、鈴が言った。

 背筋に氷柱を当てられたような恐怖にすくみあがった瞬間、詩織の胸を目に見えない凶器が貫いた。

 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...