破滅招来乙女リコ 【アダルト】

戸影絵麻

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ACT7 アリア奪回

#5 リコ①

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 タクシー乗り場で順番待ちしているタクシーに乗りこんだ。
 助手席に乗るかと思ったら、ハルは後部座席のリコの隣に腰を落ちつけ、不自然に身体をくっつけてきた。
 すました顔でコートの裾を割り、リコの太腿の上に手を置いた。
 指先で水着のきわどい部位を撫で上げられ、漏れそうになる声を歯を食いしばって押し殺す。
「ハル、おまえ、うちを尋問するんじゃなかったのか?」
 侵入してきたハルの手首をつかみ、動きを封じておいてリコはたずねた。
「ああ、最初はそのつもりだった。だが、もうその必要はない。おまえがジラフである可能性は、極めて低いという結論に達したからだ。おまえは感情がすぐ顔に出る、裏表のない単純な人間だ。そんなまぬけがジラフであるわけがない。まあ、なぜMILKYに変身できるのか、そのあたりの事情はいずれじっくり聞かせてもらうつもりだが」
 邪険にリコの手を振りほどき、愛撫を再開しながらハルが言う。
「ふん、まぬけで悪かったな。ところで、おまえが追っているそのジラフというのは、いったい何者なんだ?」
 ハルの絶妙な指技から気を逸らすために、リコは仕方なく質問し続けることにした。
「ジラフの正体については諸説がある。純粋悪の波動エネルギーだという学者もいるし、この宇宙とは別の宇宙からやってきた高次の存在ではないかと疑う学者もいる。どちらにせよ、盗賊であることには変わりがない。地球時間で1年前のことだ。銀河帝国の首都、惑星ナスカディアの宝物庫から、秘宝”ニルヴァーナの卵”が盗まれた。破壊されたセキュリティ装置群を解析したところ、犯人はジラフだということが判明した。ニルヴァーナの卵がどんなものなのか、平民に過ぎない私には、詳しくはわからない。ただ、言い伝えによると、それは帝国のみならず、宇宙そのものを破壊する恐ろしい兵器らしい。そんなものを、野放しにしてはおけないだろう? だから私が派遣されたのだ」
「そんな大役をおまえひとりでか? 宇宙の運命がかかってるんだろう?」
「正確には、私ひとりというわけではないが…・ただ、これほどの醜聞だ。帝国としては、極秘のうちにカタをつけようと考えた。世間に知られる前にな。だから軍隊を出動させて世間の注目を引くわけにはいかなかったのさ」
「その、なんとかの卵って…破滅の天使に、何か関係があるのか?」
「破滅の天使? ああ、宇宙を周回しているあの”無の鉄槌”のことか。って、リコ、おまえ、地球人の分際で、なぜそのことを知っている?」
 リコの水着の隙間から陰部に侵入しかけていたハルの指が、ぴたりと止まった。
「予言…。そんな予言を、聞いたことがあるから」
 曖昧に答えるリコ。
 これは、正確に言えば、予測である。
 2020年8月、太陽系に”破滅の天使”襲来。
 イオの母体である、エウロパ超古代文明の残した恐怖の未来予知。
「その予言と、おまえの変身能力との間には、何かつながりがあるんだな?」
「まあな。落ち着いたら、いずれ話す」
 ハルが本当に宇宙を救うために活動する宇宙刑事なら、打ち明けてもいいのではないか。
 リコはそう思い始めている。
 自分に対するハルの疑いが解けた今なら、尚更だ。
「無の鉄槌と、ニルヴァーナの卵…」
 ハルの横顔が引き締まる。
 が、それとは裏腹に、指は独自の活動を再開し始めている。
 リコの最も敏感な部位に、ハルが絶妙な愛撫を加え始めたのだ。
 あふ。くうう。
 リコの中で何かがほどけていく。
 い、いや…ん…。
 身体の中心から、とろとろしたものが全身に広がっていくようだ。
 タクシーが減速し始めた。
 周りは閑静な住宅地だ。
 目的地が近いらしい。
 突然、ハルの指が急所を突いた。
「あん、そんなとこ、だめ…ハルの、ばか」
 タクシーが停車すると同時に、リコは脱力してハルの肩にしなだれかかり、その耳に熱い息を吐いた。
「ハルの意地悪…。それ以上されたら…うち、もう、いっちゃうから」










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