引きこもりの従兄を更生させるはずが、逆に”女”にさせられちゃいましたとさ! てへっ

戸影絵麻

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#26 リベンジポルノ⑤

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「習ってたけど、それがどうしたの?」

 ともすればこぼれ落ちそうになる巨乳を、手のひらでブラの中に押し込みながら、私は答えた。

 そういえば、そんなこともあったっけ。

 どボンビーな貧困家庭で育ったにもかかわらず、小5の半年間、私は近所のバレエ教室に通っていた。

 なぜかといえば、当時まだ健在だったうちの腐れDV親父が、娘の美貌とスタイルの良さに気づき、私を芸能人にしようと企んだからである。

 オーディションに合格するには、バレエくらい習わせておかないと。

 能天気な頭で、きっとそんなことを考えたのだろう。

 もちろん、それは長くは続かなかった。

 パチンコ、競馬、競艇で、稼いだ給料を3日で使い果たす親父に、娘の習い事の月謝など、払い続けられるはずがなかったからだ。

 そんなわけで、習っていたといっても、私にバレエが踊れるわけではない。

 せいぜい他人より体がやわらかくなった程度である。

「やっぱりね。なら、こんなこともできるんじゃないかと思って」

 にこにこ笑いながら、邦彦が箪笥の上のフィギュアを手に取った。

 さっきまでつくっていた、私をモデルにしたとかいう人形である。

 よく見ると、フィギュアは確かに私と壁のポスターのグラドルによく似ていて、着ている水着まで同じである。

「なんだよ? ”こんなこと”って」

 わけがわからず眉をひそめると、邦彦がフィギュアの右足をつけ根のところでぐいっとひねった。

 フィギュアの右足が、頭より高く上がった。

 つまり、左脚を軸にして立ち、右脚を頭より高くまっすぐに上げた姿勢である。

 ”白鳥の湖”なんかを踊る時に、バレリーナがよくやるあの格好だ。

「壁を支えにするならできないこともないけど…」

 フィギュアの再現度の高さに感心しながら、私は言った。

 それにしても、よくできている。

 身体つきは全体的にグラドルの笹原杏里寄りだけど、顔は今の私そっくりなのだ。

 ただ、邦彦の主観が入っているせいか、目つきは実物より悪くなく、そのせいでずいぶん可愛い顔をしている。

「なら、今ここでやってみせてくれないかな?」

 その姿勢のままフィギュアを元の位置に戻すと、おそるおそるといった感じで邦彦がせがんできた。

「はあ? なんでだよ?」

 つい、声が尖ってしまう。

 この3Dムーミン、いったい何を言い出すのだ?

 どうして私が、今更バレエの真似事しなきゃなんないわけ?

「だって、その格好、すごくセクシーじゃないか。美咲ちゃんがそのポーズしてるところを、僕、どうしても見たくって…」

「つまり、フツーよりずっとコーフンするっていうわけか?」

「う、うん、たぶん」

 にゃるほど。

 私は、心の中でほくそ笑んだ。

 邦彦が興奮すればするほど、私の勝率は高くなる。

 ならば、そんなことくらい、お安いご用である。

 マイクロビキニの巨乳美少女が、大開脚でバレエのポーズ。
 
 男から見れば、確かにこれほどエロチックな構図はないだろう。

「おK」

 私はふたつ返事でうなずいた。

「でも、久しぶりだから、ちょっと身体をほぐさないと。柔軟体操から始めるんで、邦彦、おまえもつき合いな」



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