引きこもりの従兄を更生させるはずが、逆に”女”にさせられちゃいましたとさ! てへっ

戸影絵麻

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#46 ロリロリ大作戦⑤

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 そして、運命の日曜日がやってきた。

 私にとって、はや4度目の出撃である。

 そろそろ決着をつけるべき時だった。

 最初に訪問してからすでに1か月近く経ち、ゴールデンウィークが目の前なのだ。

 10万円あるかないかでは、GWの充実度に相当な差が出ることは目に見えている。

 もちろん、私自身のプライドの問題もある。

 いくら頭が悪くて貧乏だとはいえ、こんなにイイ女がヒキニートごときに負けていいはずがない。

 さっぱりした気分でGWを過ごすためにも、どうしても勝っておきたかった。

 すなわち、私の魅力でなんとしてでも邦彦を射精させるのだ。

 もちろん、私がイッてしまう前に、である。

 4月も終わりに近づき、その日は真夏のように暑かった。
 
 初めは体操着の上にパーカーでも羽織ってバスで行こうと考えていたのだけど、こんな暑いのに、満員バスに揺られて痴漢にでも遭ったら目も当てられない。

 なので、ここは母のママチャリを借りて、体操着とブルマのまま、出動することにした。

 この一週間のトレーニングのおかげで、身体の調子は抜群だ。
 
 心なしかぜい肉が落ちた気がするし、腹筋もかっこよくしまってきた感じなのだ。

 ちなみに私の体操着姿は、服が寸足らずのせいでへそが見えている。

 しかも赤ブルマがMサイズだから、後ろから見ると半ケツ状態で、これはかなりやばい。

 つまりは体操服とブルマといっても、露出度はセパレーツタイプの水着にきわめて近かった。

 だからかなり高速で自転車を漕がないと、誰かにスマホで撮影されてSNSにさらされかねないのだ。

 1時間かけて早瀬邸にたどり着いた時には、私は頭から水でもかぶったように汗びっしょりだった。

 だから当然体操着から乳首と乳輪が透けていて、私をひと目見た教授が絶句するほどだった。

「美咲君、胸のところに何か見えてるけど、それはひょっとして…」

「ただの乳首と乳輪です。気にしないでください」

 出されたカルピスをごくごく飲み干し、げっぷとともに私は言い切った。

 さすがにこの陽気に昆布茶はないと判断したのだろう。

 佐和さんがわざわざ私の好物、氷を浮かべたカルピスを出してくれたのだ。

「わ、私は別にいいが、邦彦はどうかな…。あいつ、そういうのに耐性なさそうだから」

「大丈夫です。それは検証済みです。邦彦君なら、女体に耐性アリアリです」

 そうなのだ。だから困ってるんだって。

「で、その後、どうですか? 彼の様子は?」

 会う前に、邦彦関連の情報はすべて入手しておかねばならない。

 なにが役立つかわからないからだ。

「相変わらず、ゴミ捨ての時以外出てこないんだが、進展と言えば、少し勉強する気になったらしい。この前、邦彦宛てに大検の通信講座の教材が届いてた」

 大検?
 
 大便なら知ってるけど、大検ってなに?

 まあいいや。あとで本人に聞いてみよう。

「考えてみれば、あいつも来年の春には大学受験だからね。少しは現実が見えてきたみたいで、うれしいよ。これも美咲ちゃんのおかげかな」

 しみじみとした口調で、教授が言った。

 こうして見ると、父親というのもけっこう大変なようだ。

 と、その時天井のほうからドンドン足を踏み鳴らすような音が聞こえてきて、ぱらぱらと埃が落ちてきた。

「君の声が聞こえたのかな。邦彦がじれてるよ」

 教授が苦笑した。

「君が来ているのに気づいたんだろう」

「みたいですね」

 私は天井を見上げ、すっくと立ちあがった。

 エアコンの冷気のおかげで服は乾いたけど、気のせいか、少し汗臭い。

 一応着替えは持ってきてる。

 でも、ブルセラショップでは、染みつきのほうが高く売れるのだ。

 てことは、このままのがあいつもコーフンするのかも。

「頼んだよ」

 教授がすがるような声で言う。

「美咲ちゃん、君だけが頼りなんだから」

 

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