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第1部 激甚のタナトス
#4 拷問保健室
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「教卓の上に乗って遊んでて、自分でおっこっちゃったんです」
誰かがいっている。
「なんて馬鹿なことを・・・しょうがないな、保健室に連れて行ってやれ」
「はい、あたしが」
杏里はぞっとした。
萌の声だったからだ。
「さ、行きましょ」
抱き起こされた。
あの、狐めいた顔が杏里を覗き込んだ。
男子が2人がかりで杏里を起こす。
偶然を装って胸を揉んできた。
杏里は右手でそれを振り払い、腹を左手で押さえながら、よろよろと立ち上がった。
すかさず萌が右腕を絡ませてくる。
ふりほどこうとすると、わき腹を力いっぱいつねられた。
うめき声がもれた。
それをかき消すように、
「じゃ、いってきますね」
萌が明るい声でいった。
「授業、始めててください」
廊下を歩く途中も、萌は杏里のわき腹の肉をつねり続けていた。
杏里は歯を食いしばって、耐えた。
「ドM女」
萌がさげすむようにいった。
「こうされると、うれしいんでしょ」
杏里は黙っていた。
もう、否定する気力もなくなっていたのだ。
保健室には誰もいなかった。
「あーあ、残念でした。先公、さぼってやがる」
中を見回して、萌がいった。
「大方、外に煙草でも吸いに行ってるんだよ。ったく、オダギリのやつ。だらしないったらありゃしない」
杏里をベッドに寝かせると、ぶらぶら教師用のデスクに歩み寄っていく。
杏里は萌の目を盗んで、ブラウスの裾を捲り上げてみた。
椅子の背で打った腹は赤くなっており、萌につねられたわき腹には紫色の蚯蚓腫れができていた。
衣ずれの音にあわててブラウスを戻し、視線を上げると、萌が近づいてくるところだった。
何か長く細いものを手に持っている。
まだ削っていない鉛筆だった。
「あのさ、ちょっといい?」
ベッドの端に腰をかけると、杏里の左手を取って、いった。
「あたし、いっぺんこれ、やってみたかったんだ」
何のつもりか、杏里の指と指の間に、鉛筆をはさんだ。
嫌な予感がした。
手を引っ込めようとしたとき、萌が杏里の五本の指を両手で包むようにして、一気に折り曲げた。
杏里は絶叫した。
一瞬、指が折れたかと思った。
痛い、などという生易しいものではなかった。
膀胱がゆるんで、尿が漏れた。
太腿の内側を生暖かいものが伝い、かすかなアンモニアの臭気が鼻をついた。
「効くねえ。たまんない」
萌がものすごくうれしそうに、いった。
「もう一回、やる?」
拒む暇もなかった。
再び激痛に襲われ、ベッドの上で杏里は海老のように反り返った。
「やだ、この子ったら、おしっこもらしてる」
匂いに気づいたらしく、鬼の首でも取ったような勢いで、萌がいった。
「こりゃ、傑作ね。みんなに教えてあげなきゃ」
目が、何かに憑かれたようにギラギラ光っている。
「やめて」
スカートをめくられそうになり、杏里はやっとのことで声を絞り出した。
「どうして、こんな・・・」
「どうしていじめるのかって、そういいたいの?」
杏里の心を読んだかのように、萌がいう。
杏里はうなずいた。
指がぶらぶらになっている。
骨が折れたのだ、と思った。
「むかつくから」
萌の返事は単純明快だった。
「最初見たときから、そうだった。みんないってる。あんた、むかつく」
杏里の瞳に大きな涙の粒が盛り上がった。
「どうして・・・? わたし、何も・・・」
心当たりはまるでない。
第一、おととい転校してきて以来、クラスメートとは一度も口をきいていないのだ。
私がくさいから?
ブラがピンクだから?
ただそれだけで、こんな目に?
「安心しな」
萌が吐き捨てるようにいった。
「理由なんてないから。うざいものはうざいの。ゴキブリと同じ。あれ、ただひたすらきもいでしょ」
取りつく島もない言い方だった。
「あの、猫も・・・あなたの仕業?」
ショックで眩暈を覚えながらも、かろうじて杏里は訊き返した。
「うちの近所の野良猫。マタタビってめっちゃ効くってわかったよ。ラリってるとこを、鉈で頭ぶった切ってやった」
萌が得意げに胸を張った。
杏里は顔を背けた、
血まみれの猫の首がふいに脳裏に浮かんできたからだ。
「とにかくさ、いえるのは、そのブラ、校則違反だってこと」
萌が杏里の胸元に指を突きつけた。
「先生に見つからないうちに、あたしが処分してあげるよ。ほら、ブラウス脱いで」
ボタンに手をかけてくる。
「いや」
杏里は抵抗した。
「おしっこちびったこと、ばらされたいの」
萌の顔に意地悪げな笑みが浮かぶ。
杏里の体から力が抜けた。
ボタンをはずされ、ブラウスを腰まで引き下げられた。
ブラウスに締めつけられて、両腕の自由が利かなくなっていた。
ピンクの小さな下着が顕わになる。
それを、萌がむしりとった。
ふっくらした、ふたつの肉の丘がこぼれ出た。
「おっきいじゃん」
萌が感嘆の声を上げる。
胸を隠そうとした右腕を、つかまれた。
「ふん、綺麗な乳首、してるじゃない」
萌がいい、杏里の右の乳首を人差し指と親指でつまんだ。
「どう。気持ちいい?」
ひねられた。
「これは?」
今度は強く引っ張られた。
杏里は歯を食いしばった。
屈辱で全身が火のように熱くなっている。
「パンツも脱ぐ?」
萌がいい、杏里のスカートに手をかけようとしたとき、
「やあ、すまんすまん」
男の声がして、髪の毛ぼさぼさの白衣の若者が部屋に入ってきた。
「オダギリ・・・」
萌が舌打ちするのが聞こえた。
「ちょっと朝から腹の調子が悪くてね・・・って、あれ? おまえら、何やってるの?」
上半身裸の杏里を見て、目を丸くした。
「あ、この子、さっき高いところから落ちたショックで、ちょっとその、おしっこもらしちゃって」
萌に美点があるとしたら、この切り替えの早さだ。
すぐに優等生の口調に戻って、いった。
「で、先生、着替え用のパンツ、ありませんか?」
「パンツ?」
オダギリと呼ばれた男が、露骨に迷惑そうな顔をする。
「ああ、あれならあるけど。大人用の紙おむつ。それでもよければ」
「さすがオダギリ先生」
萌がいって、さわやかに笑った。
「恩に着ます」
誰かがいっている。
「なんて馬鹿なことを・・・しょうがないな、保健室に連れて行ってやれ」
「はい、あたしが」
杏里はぞっとした。
萌の声だったからだ。
「さ、行きましょ」
抱き起こされた。
あの、狐めいた顔が杏里を覗き込んだ。
男子が2人がかりで杏里を起こす。
偶然を装って胸を揉んできた。
杏里は右手でそれを振り払い、腹を左手で押さえながら、よろよろと立ち上がった。
すかさず萌が右腕を絡ませてくる。
ふりほどこうとすると、わき腹を力いっぱいつねられた。
うめき声がもれた。
それをかき消すように、
「じゃ、いってきますね」
萌が明るい声でいった。
「授業、始めててください」
廊下を歩く途中も、萌は杏里のわき腹の肉をつねり続けていた。
杏里は歯を食いしばって、耐えた。
「ドM女」
萌がさげすむようにいった。
「こうされると、うれしいんでしょ」
杏里は黙っていた。
もう、否定する気力もなくなっていたのだ。
保健室には誰もいなかった。
「あーあ、残念でした。先公、さぼってやがる」
中を見回して、萌がいった。
「大方、外に煙草でも吸いに行ってるんだよ。ったく、オダギリのやつ。だらしないったらありゃしない」
杏里をベッドに寝かせると、ぶらぶら教師用のデスクに歩み寄っていく。
杏里は萌の目を盗んで、ブラウスの裾を捲り上げてみた。
椅子の背で打った腹は赤くなっており、萌につねられたわき腹には紫色の蚯蚓腫れができていた。
衣ずれの音にあわててブラウスを戻し、視線を上げると、萌が近づいてくるところだった。
何か長く細いものを手に持っている。
まだ削っていない鉛筆だった。
「あのさ、ちょっといい?」
ベッドの端に腰をかけると、杏里の左手を取って、いった。
「あたし、いっぺんこれ、やってみたかったんだ」
何のつもりか、杏里の指と指の間に、鉛筆をはさんだ。
嫌な予感がした。
手を引っ込めようとしたとき、萌が杏里の五本の指を両手で包むようにして、一気に折り曲げた。
杏里は絶叫した。
一瞬、指が折れたかと思った。
痛い、などという生易しいものではなかった。
膀胱がゆるんで、尿が漏れた。
太腿の内側を生暖かいものが伝い、かすかなアンモニアの臭気が鼻をついた。
「効くねえ。たまんない」
萌がものすごくうれしそうに、いった。
「もう一回、やる?」
拒む暇もなかった。
再び激痛に襲われ、ベッドの上で杏里は海老のように反り返った。
「やだ、この子ったら、おしっこもらしてる」
匂いに気づいたらしく、鬼の首でも取ったような勢いで、萌がいった。
「こりゃ、傑作ね。みんなに教えてあげなきゃ」
目が、何かに憑かれたようにギラギラ光っている。
「やめて」
スカートをめくられそうになり、杏里はやっとのことで声を絞り出した。
「どうして、こんな・・・」
「どうしていじめるのかって、そういいたいの?」
杏里の心を読んだかのように、萌がいう。
杏里はうなずいた。
指がぶらぶらになっている。
骨が折れたのだ、と思った。
「むかつくから」
萌の返事は単純明快だった。
「最初見たときから、そうだった。みんないってる。あんた、むかつく」
杏里の瞳に大きな涙の粒が盛り上がった。
「どうして・・・? わたし、何も・・・」
心当たりはまるでない。
第一、おととい転校してきて以来、クラスメートとは一度も口をきいていないのだ。
私がくさいから?
ブラがピンクだから?
ただそれだけで、こんな目に?
「安心しな」
萌が吐き捨てるようにいった。
「理由なんてないから。うざいものはうざいの。ゴキブリと同じ。あれ、ただひたすらきもいでしょ」
取りつく島もない言い方だった。
「あの、猫も・・・あなたの仕業?」
ショックで眩暈を覚えながらも、かろうじて杏里は訊き返した。
「うちの近所の野良猫。マタタビってめっちゃ効くってわかったよ。ラリってるとこを、鉈で頭ぶった切ってやった」
萌が得意げに胸を張った。
杏里は顔を背けた、
血まみれの猫の首がふいに脳裏に浮かんできたからだ。
「とにかくさ、いえるのは、そのブラ、校則違反だってこと」
萌が杏里の胸元に指を突きつけた。
「先生に見つからないうちに、あたしが処分してあげるよ。ほら、ブラウス脱いで」
ボタンに手をかけてくる。
「いや」
杏里は抵抗した。
「おしっこちびったこと、ばらされたいの」
萌の顔に意地悪げな笑みが浮かぶ。
杏里の体から力が抜けた。
ボタンをはずされ、ブラウスを腰まで引き下げられた。
ブラウスに締めつけられて、両腕の自由が利かなくなっていた。
ピンクの小さな下着が顕わになる。
それを、萌がむしりとった。
ふっくらした、ふたつの肉の丘がこぼれ出た。
「おっきいじゃん」
萌が感嘆の声を上げる。
胸を隠そうとした右腕を、つかまれた。
「ふん、綺麗な乳首、してるじゃない」
萌がいい、杏里の右の乳首を人差し指と親指でつまんだ。
「どう。気持ちいい?」
ひねられた。
「これは?」
今度は強く引っ張られた。
杏里は歯を食いしばった。
屈辱で全身が火のように熱くなっている。
「パンツも脱ぐ?」
萌がいい、杏里のスカートに手をかけようとしたとき、
「やあ、すまんすまん」
男の声がして、髪の毛ぼさぼさの白衣の若者が部屋に入ってきた。
「オダギリ・・・」
萌が舌打ちするのが聞こえた。
「ちょっと朝から腹の調子が悪くてね・・・って、あれ? おまえら、何やってるの?」
上半身裸の杏里を見て、目を丸くした。
「あ、この子、さっき高いところから落ちたショックで、ちょっとその、おしっこもらしちゃって」
萌に美点があるとしたら、この切り替えの早さだ。
すぐに優等生の口調に戻って、いった。
「で、先生、着替え用のパンツ、ありませんか?」
「パンツ?」
オダギリと呼ばれた男が、露骨に迷惑そうな顔をする。
「ああ、あれならあるけど。大人用の紙おむつ。それでもよければ」
「さすがオダギリ先生」
萌がいって、さわやかに笑った。
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