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第6部 淫蕩のナルシス
#63 ヴァギナ・アタック
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「な、なんだと?」
男がサングラスをむしり取り、まじまじと、杏里を見つめた。
強い視線にさらされると、杏里は自然に大胆になる。
更に乳房を突き出し、よく見えるよう、脚を開いた。
男の目には、おそらく”唇”の隙間で光る露のしずくも見えるはずだった。
「自分で触ってたら、すっごく気持ちよくなっちゃって…。なんだか、腰が抜けちゃったみたい」
しなをつくって、杏里は続けた。
「だから、お願い。ちょっと手を貸してくれませんか」
「あ、ああ」
男が右手を差し伸べてきた。
なぜこんなところに小娘がいるのか。
しかも、なぜ屋外でオナニーをしているのか。
理解不能な事態に戸惑いながらも、欲望に突き動かされているのがその目でわかった。
「ありがと」
男の腕をつかむと、杏里は自分のほうにぐいと引き寄せた。
「お、おい!」
バランスを崩して、男が杏里の上に倒れかかった。
その瞬間を、杏里は待っていた。
男の腕を股で挟むと、イルカみたいに体をねじり、瞬時に体勢を入れ替える。
V字型に開いた足のつけ根で、男の顔を挟み込む。
スリットからはみ出した杏里の”唇”が、湿った音を立てて男の顔に貼りついた。
あとは、成り行きに任せるだけだった。
獣のようにうなりながら、男が杏里の恥部を吸い始めた。
両腕を伸ばして、丸く空いたボディスーツの穴から絞り出された杏里の乳房をもみしだく。
「いいよ!」
励ますように、杏里は言った。
「おじさん、とっても上手! 杏里、癖になりそう!」
そうしてどれだけの間、もてあそばれていたのか。
ふと我に返ると、股の間で男が動かなくなっていた。
「まったく、杏里ったら、いつまで楽しんでるんだか」
見上げると、重人が立っていた。
「眠らせたから、もういいよ」
男から奪ったのか、手には大きな輪のついた鍵の束をぶら下げている。
その後ろに2頭の犬を引き連れた正一と宝塚から抜け出たような雰囲気のヤチカが佇んでいた。
「杏里ちゃん、ごくろうさま」
一歩前に進み出て、ヤチカが言った。
「3人ともすごいわね。これなら、みんなで力を合わせれば、その零って子も怖くないかも」
「それはどうかな」
首をかしげる重人。
「零は別格だからね。僕の力も、あいつに効くかどうかは、正直自信ない」
「ま、それはその時考えることにして」
ヤチカが屋敷のほうに目をやった。
「次は防犯カメラ。正一、行ける?」
「任せろ」
正一がうなずいた。
犬を引き連れ、大股に屋敷の玄関ね向かって歩いていく。
「どうするの?」
男の体の下からやっとのことで抜け出して、杏里はたずねた。
防犯カメラは2台。
玄関の屋根びさしの左右に取りつけられているのが、ここからでも見てとれた。
「時間稼ぎにしかならないけどね」
肩をすくめて、ヤチカが言った。
「正一がカメラを無効化したら、すぐにお屋敷に突入だ」
「正一さんは、どうやって? あんな高いところまで、手は届かないでしょ?」
「ま、それは見てのお楽しみ」
ヤチカがにっと笑った。
「それにしても、さっきの杏里。初体験にしては、ビッチぶりが板につきすぎてて、見てて思わず笑っちゃったよ」
「まあ」
杏里は頬を膨らませた。
「一生懸命演技したのに、ひどい言われ方」
「演技じゃないだろ」
まぜっかえしたのは、重人だった。
「杏里、けっこう本気っぽかったけど」
男がサングラスをむしり取り、まじまじと、杏里を見つめた。
強い視線にさらされると、杏里は自然に大胆になる。
更に乳房を突き出し、よく見えるよう、脚を開いた。
男の目には、おそらく”唇”の隙間で光る露のしずくも見えるはずだった。
「自分で触ってたら、すっごく気持ちよくなっちゃって…。なんだか、腰が抜けちゃったみたい」
しなをつくって、杏里は続けた。
「だから、お願い。ちょっと手を貸してくれませんか」
「あ、ああ」
男が右手を差し伸べてきた。
なぜこんなところに小娘がいるのか。
しかも、なぜ屋外でオナニーをしているのか。
理解不能な事態に戸惑いながらも、欲望に突き動かされているのがその目でわかった。
「ありがと」
男の腕をつかむと、杏里は自分のほうにぐいと引き寄せた。
「お、おい!」
バランスを崩して、男が杏里の上に倒れかかった。
その瞬間を、杏里は待っていた。
男の腕を股で挟むと、イルカみたいに体をねじり、瞬時に体勢を入れ替える。
V字型に開いた足のつけ根で、男の顔を挟み込む。
スリットからはみ出した杏里の”唇”が、湿った音を立てて男の顔に貼りついた。
あとは、成り行きに任せるだけだった。
獣のようにうなりながら、男が杏里の恥部を吸い始めた。
両腕を伸ばして、丸く空いたボディスーツの穴から絞り出された杏里の乳房をもみしだく。
「いいよ!」
励ますように、杏里は言った。
「おじさん、とっても上手! 杏里、癖になりそう!」
そうしてどれだけの間、もてあそばれていたのか。
ふと我に返ると、股の間で男が動かなくなっていた。
「まったく、杏里ったら、いつまで楽しんでるんだか」
見上げると、重人が立っていた。
「眠らせたから、もういいよ」
男から奪ったのか、手には大きな輪のついた鍵の束をぶら下げている。
その後ろに2頭の犬を引き連れた正一と宝塚から抜け出たような雰囲気のヤチカが佇んでいた。
「杏里ちゃん、ごくろうさま」
一歩前に進み出て、ヤチカが言った。
「3人ともすごいわね。これなら、みんなで力を合わせれば、その零って子も怖くないかも」
「それはどうかな」
首をかしげる重人。
「零は別格だからね。僕の力も、あいつに効くかどうかは、正直自信ない」
「ま、それはその時考えることにして」
ヤチカが屋敷のほうに目をやった。
「次は防犯カメラ。正一、行ける?」
「任せろ」
正一がうなずいた。
犬を引き連れ、大股に屋敷の玄関ね向かって歩いていく。
「どうするの?」
男の体の下からやっとのことで抜け出して、杏里はたずねた。
防犯カメラは2台。
玄関の屋根びさしの左右に取りつけられているのが、ここからでも見てとれた。
「時間稼ぎにしかならないけどね」
肩をすくめて、ヤチカが言った。
「正一がカメラを無効化したら、すぐにお屋敷に突入だ」
「正一さんは、どうやって? あんな高いところまで、手は届かないでしょ?」
「ま、それは見てのお楽しみ」
ヤチカがにっと笑った。
「それにしても、さっきの杏里。初体験にしては、ビッチぶりが板につきすぎてて、見てて思わず笑っちゃったよ」
「まあ」
杏里は頬を膨らませた。
「一生懸命演技したのに、ひどい言われ方」
「演技じゃないだろ」
まぜっかえしたのは、重人だった。
「杏里、けっこう本気っぽかったけど」
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