異世界転生して謎のリングをアソコに装着したらエロ魔導士になりましたとさ

戸影絵麻

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#9 炸裂! エア・フェラチオ

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「しっかりしなさい!」
 
 ソフィアの声にふと私は我に返った。

 見るとすぐそこで、ソフィアが3匹のゴブを相手に剣を構えていた。

 お姫様然としたエメラルドグリーンのドレスは今や見る影もなく、細い生足がつけ根のあたりまで丸出しになっている。

「エロ魔法はどうしたの? もうレベルが上がってひとつやふたつは習得できたんでしょ」

「ま、まあ」

 デブゴブリンに羽交い絞めされたまま、私は情けない笑みを浮かべてみせた。

「ただ、使い方が分からなくって」

「使い方?」

 飛びかかってきたゴブを袈裟斬りにするなり、ソフィアが訊いた。

「エア・フェラチオってのを覚えたんだけどね、そもそもやったことないの、その、フェラって」
 
 正直に告白すると、

「アイスキャンディ」

 ソフィアが短く言った。

「アイスキャンディなら、舐めたことあるでしょ? あの要領でペロペロするだけ」

「なるほど」

 私はうなずいた。

 それならなんとかなりそうだ。

「対象の股間を見つめ、おフェラをしている自分を想像する。確かそれだけで発動したはず。早速やってみて」

「う、うん」

 正直、ゴブリンのアレなんて、想像したことも見たこともない。

 仕方なく、目の前で私の乳房に吸いついているチビゴブに意識を集中し、股間からアイスキャンディが生えている図に修正する。

 両手で柄を握ってちゅうちゅう舐め回す。

 中のミルクが溶け出してきて、バニラ味が濃厚になる。

 そのとたんだった。

「あぐう」

 ゴブがふいに股間を押さえて飛び退った。

 腰布がめくれてその下から黒光りする肉棒が突き出ている。

「な、なんだ、これは?」

 ゴブの目が、驚愕で見開かれた。

 腹を打たんばかりに反り返ったそれは、亀頭がマムシの頭よろしく赤黒く充血し、今にも爆発寸前だ。

 想像の中で、尿道に尖らせた舌先を突っ込んでやる。

「がは」
 
 ゴブが白目をむいた。

「で、出るウ」

 そして、出た。

 白濁した大量のカルピスが、亀頭の先端から奔流のようにほとばしった。

「やるじゃない!」

 ソフィアが歓声を上げた。

「その調子! それがエロ魔法よ! さ、翔子、その勢いで、全員天国に送ってあげなさい!」

「はあ…」

 私は仕方なくうなずいた。

 馬鹿げてる。

 その思いが強い。

 黒魔法や白魔法に比べ、下品にもほどがある。

 が、迷っている場合ではなかった。

 私はソフィアと対峙するゴブの股間に意識を向け、またアイスキャンディを思い浮かべた。

 舐める。

「うお」

 ゴブが奇声を上げ、いぶかしげに股間に視線を落とす。

「もらった!」

 そこにソフィアの剣が襲いかかった。

 そうして、私たちがすべてのゴブリンを打ち倒すのに、5分とかからなかった。


 

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