嬲られる淫獣 ~贖罪のために性奴隷と化した牝犬人妻はきょうも鬼畜の息子に奉仕する~

戸影絵麻

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#20 肉欲の疼き③

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 ラウンジにはまだ明かりがついていた。
 無料のドリンクサーバーを求めてくる患者に配慮してのことだろう。
 期待してのぞいてみると、パジャマ姿の青年が、片隅のテーブルで読書しているだけだった。
 意気込んでいただけに、肩透かしを食った気分だったが、案外このほうがいいかもしれない。
 そう琴子は気を取り直し、ラウンジに入っていった。
 人の気配に気づき、青年が物憂げに顔を上げた。
 黒縁メガネをかけた、神経質そうな顔立ちの若者である。
 大学生ぐらいだろうか。
 近くの壁に、松葉杖が立てかけてあるのが見えた。
 琴子をひと目見るなり、その真面目一徹な顔に、ぎょっとしたような表情が浮かんだ。
 無理もない。
 人気のない廊下から、いきなり真紅の下着姿の女が姿を現したのだ。
 総レースのブラにTバックのショーツ。
 しかも、赤い網タイツをガーターベルトで吊っている。
 あわてて目を伏せる青年。
 文庫本に視線を戻すふりをして、ちらちら琴子のほうを盗み見している。
 なかなかの反応だった。
 青年が、琴子の身体に興味を引かれているのは、時折向けてくるその熱いまなざしからも明らかだ。
 夫の正一から受けた屈辱を挽回するのにちょうどいい相手と言えそうだった。
 琴子は窓際に立つと、手すりに両手をかけ、猫が伸びをするように背中を反らしてみせた。
 必然的に尻が青年のほうを向き、Tバックのショーツに覆われた股間のふくらみが露わになる。
 頭を落とし、尻を高く掲げ、脚を少しずつ左右に開いていく。
 夜の闇を背景に鏡と化した窓ガラスに、食い入るようにこちらを凝視する青年の顔が映っている。
 目を飛び出さんばかりに見開き、特に尻の肉の狭間に意識を奪われてしまっているようだ。
 そうしてむき出しの尻と下着からはみ出しかかった性器の一部を十分に見せつけると、琴子は手すりを離してくるりと青年のほうに向き直った。
 腰を振りながら歩み寄り、青年の前の丸テーブルに腰をかける。
 自分でも信じられないほど、大胆な行動だった。
 仮面のせいだ、と琴子は思った。
 目元を隠したこの仮面のおかげで、私はどんな大胆な振る舞いにも出られるのだ…。
 テーブルの上に尻をつき、片方ずつ、足を引き上げる。
 両足がテーブルに乗ると、両手で足首を握って、青年のほうを向いた。
 俗にいう、M字開脚の姿勢である。
 青年が、ごくりと喉を鳴らす音が聞こえてきた。
 その手から文庫本が滑り落ち、床で乾いた音を立てた。
 琴子は満足げに微笑んだ。
 青年のパジャマのズボンの前が、性器の形がわかるほど膨張していることに気づいたからだった。



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