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#87 二重奴隷⑧
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「お願いです・・・入れて・・・入れてください」
すすり泣くような琴子の声に、男たちの眼の色が変わった。
ズボンのファスナーを下ろす音があちこちで聞こえ、衣ずれの音がそれに続いた。
下半身を剥き出しにした男たちが、シートの上で四つん這いになった琴子に押し寄せる。
男たちの股間からそそり立つ肉棒は、みな尿道口から透明な粘液を滲み出させ、今にも爆発寸前だ。
と、ひとりの男がシートに上がり、琴子の後ろに回った。
肩幅の広い、頭を角刈りにした中年男だった。
Tシャツの袖からはみ出た逞しい上腕部の刺青が、明らかにかたぎとは言い難い雰囲気を醸し出している。
男の股間から立ち上がったペニスは、包皮の内側に真珠でも埋め込んだようにゴツゴツしている。
まるで松の枝のように節くれだった奇怪な異物が、針金の束のごとき陰毛の間から屹立しているのだ。
熟れ切った白桃のような琴子の尻の肉をつかみ、無造作に左右に押し開く。
菊の花そっくりなアナルが露わになり、その下に蜜の滴る充血し切った性器が現れた。
琴子の性器はすでに小陰唇が充血し、ぷっくりふくれ上がってしまっている。
男がペニスを琴子の尻の狭間にあてがい、一気に貫こうとしたその瞬間だった。
「あら、ごめんなさいね。私のお友達、ちょっと病気なの。もうそのへんで、許してあげてくださらない?」
人垣をかき分けて姿を現したのは、仁美である。
「なんだ、てめえ?」
琴子の尻を鷲掴みしたまま、男がドスの効いた声で言う。
仁美は裾の長いワンピースに薄手のカーディガンという、琴子とは真逆にひどく地味な身なりをしている。
「邪魔すんじゃねえよ、今いいとこなんだ。すっこんでろよ、このアマ」
こめかみに青筋を立てて食ってかかる男を、やんわりと仁美が牽制した。
「でも、ここは地下鉄の中という公共の場ですし、いくら彼女が望んでもそれ以上のことは・・・。もうすぐ次の駅ですから、ご不満なら、駅員さんをお呼びいたしましょうか」
「クソッ、覚えろよ」
一歩も引かない仁美の態度に、捨て台詞を吐いて、男が琴子の尻を解放する。
いかにも常識人といった感じの仁美の登場に、ふと我に返ったかのように他の乗客たちも性器を仕舞い始めた。
「さ、琴子さん、降りましょ」
仁美に支えられ、よろめきながら琴子は地下鉄を降りた。
ぐったりとベンチに座り込んだ琴子は、タンクトップとタイトミニをめくり上げられ、乳房と下半身を露出したままだ。
「見知らぬ男相手に、そんなに簡単に身体を安売りするものじゃありません」
勃起した琴子の乳首を指でつまんでコリコリ弄りながら、仁美がささやいた。
「お楽しみはまだこれからなんですよ。それに、あなたのお相手はあくまでもこの私。それを忘れないでくださいな」
その時になって、ようやく琴子は気づいた。
仁美は琴子を暴漢の手から救おうとしたのではない。
絶頂の直前で寸止めすることで琴子を焦らすだけ焦らし、その情欲をマックスまで高めようとしているのだ。
その証拠に、琴子の体内のローターはまだ作動したままだった。
快楽のさざ波がひたひたと全身に満ち、琴子は息も絶え絶えに喘いだ。
「これ以上・・・私を、どうするつもり、なの?」
すすり泣くような琴子の声に、男たちの眼の色が変わった。
ズボンのファスナーを下ろす音があちこちで聞こえ、衣ずれの音がそれに続いた。
下半身を剥き出しにした男たちが、シートの上で四つん這いになった琴子に押し寄せる。
男たちの股間からそそり立つ肉棒は、みな尿道口から透明な粘液を滲み出させ、今にも爆発寸前だ。
と、ひとりの男がシートに上がり、琴子の後ろに回った。
肩幅の広い、頭を角刈りにした中年男だった。
Tシャツの袖からはみ出た逞しい上腕部の刺青が、明らかにかたぎとは言い難い雰囲気を醸し出している。
男の股間から立ち上がったペニスは、包皮の内側に真珠でも埋め込んだようにゴツゴツしている。
まるで松の枝のように節くれだった奇怪な異物が、針金の束のごとき陰毛の間から屹立しているのだ。
熟れ切った白桃のような琴子の尻の肉をつかみ、無造作に左右に押し開く。
菊の花そっくりなアナルが露わになり、その下に蜜の滴る充血し切った性器が現れた。
琴子の性器はすでに小陰唇が充血し、ぷっくりふくれ上がってしまっている。
男がペニスを琴子の尻の狭間にあてがい、一気に貫こうとしたその瞬間だった。
「あら、ごめんなさいね。私のお友達、ちょっと病気なの。もうそのへんで、許してあげてくださらない?」
人垣をかき分けて姿を現したのは、仁美である。
「なんだ、てめえ?」
琴子の尻を鷲掴みしたまま、男がドスの効いた声で言う。
仁美は裾の長いワンピースに薄手のカーディガンという、琴子とは真逆にひどく地味な身なりをしている。
「邪魔すんじゃねえよ、今いいとこなんだ。すっこんでろよ、このアマ」
こめかみに青筋を立てて食ってかかる男を、やんわりと仁美が牽制した。
「でも、ここは地下鉄の中という公共の場ですし、いくら彼女が望んでもそれ以上のことは・・・。もうすぐ次の駅ですから、ご不満なら、駅員さんをお呼びいたしましょうか」
「クソッ、覚えろよ」
一歩も引かない仁美の態度に、捨て台詞を吐いて、男が琴子の尻を解放する。
いかにも常識人といった感じの仁美の登場に、ふと我に返ったかのように他の乗客たちも性器を仕舞い始めた。
「さ、琴子さん、降りましょ」
仁美に支えられ、よろめきながら琴子は地下鉄を降りた。
ぐったりとベンチに座り込んだ琴子は、タンクトップとタイトミニをめくり上げられ、乳房と下半身を露出したままだ。
「見知らぬ男相手に、そんなに簡単に身体を安売りするものじゃありません」
勃起した琴子の乳首を指でつまんでコリコリ弄りながら、仁美がささやいた。
「お楽しみはまだこれからなんですよ。それに、あなたのお相手はあくまでもこの私。それを忘れないでくださいな」
その時になって、ようやく琴子は気づいた。
仁美は琴子を暴漢の手から救おうとしたのではない。
絶頂の直前で寸止めすることで琴子を焦らすだけ焦らし、その情欲をマックスまで高めようとしているのだ。
その証拠に、琴子の体内のローターはまだ作動したままだった。
快楽のさざ波がひたひたと全身に満ち、琴子は息も絶え絶えに喘いだ。
「これ以上・・・私を、どうするつもり、なの?」
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