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真帆ちゃんー。
一ノ瀬真帆は、中学の時の同級生だ。
友達になったのは中2の夏。
その頃から彼女はすでに将来有望なスイマーとして色々な地域の大会で活躍していて、運動音痴で帰宅部のあたしとは、本来ならばなんの接点もなく、人生はすれ違っていったはずだったのだけれど…。
あたしたちを結びつけたのは、昼休み、あたしがノートの隅に描いていたイラストだった。
小学校の時、水族館のイルカショーで見たバンドウイルカ、おーちゃんの絵。
それを通りすがりに目を止めた真帆ちゃんが、いたく気に入ってくれたのだ。
「わあ、うまいね」
それまで一度も話したことのないクラスメイトに褒められ、あたしは嬉しさのあまり泣き出しそうになった。
好きな絵を描くことだけが、友達のいないあたしのただひとつの趣味であり、特技だったのだ。
「うちのパパ、塩見が浜水族館で働いてるの」
のぼせあがったあたしに、目をキラキラさせて、真帆ちゃんは言ったものだ。
「これ、おーちゃんでしょ? うちも大好きなんだ}
こうして、あたしと真帆ちゃんの交友は始まった。
といっても、彼女には毎日のように水泳の練習があり、お話しできるのは学校のお昼休みくらいなものだった。
ただ一度だけ、一緒におでかけしたのは、おととしの秋、真帆ちゃんがジュニア大会で優勝を逃した時のこと。
大会の翌日は、お疲れ休みということで、真帆ちゃんも珍しく練習がなかった。
だから、落ち込んだ彼女を慰めるために、あたしのほうから水族館に誘ったのだ。
その日のことだと思う。
真帆ちゃんが、目の前いっぱいに広がる青白い空間を見上げながら、あのせりふをつぶやいたのは…。
一ノ瀬真帆は、中学の時の同級生だ。
友達になったのは中2の夏。
その頃から彼女はすでに将来有望なスイマーとして色々な地域の大会で活躍していて、運動音痴で帰宅部のあたしとは、本来ならばなんの接点もなく、人生はすれ違っていったはずだったのだけれど…。
あたしたちを結びつけたのは、昼休み、あたしがノートの隅に描いていたイラストだった。
小学校の時、水族館のイルカショーで見たバンドウイルカ、おーちゃんの絵。
それを通りすがりに目を止めた真帆ちゃんが、いたく気に入ってくれたのだ。
「わあ、うまいね」
それまで一度も話したことのないクラスメイトに褒められ、あたしは嬉しさのあまり泣き出しそうになった。
好きな絵を描くことだけが、友達のいないあたしのただひとつの趣味であり、特技だったのだ。
「うちのパパ、塩見が浜水族館で働いてるの」
のぼせあがったあたしに、目をキラキラさせて、真帆ちゃんは言ったものだ。
「これ、おーちゃんでしょ? うちも大好きなんだ}
こうして、あたしと真帆ちゃんの交友は始まった。
といっても、彼女には毎日のように水泳の練習があり、お話しできるのは学校のお昼休みくらいなものだった。
ただ一度だけ、一緒におでかけしたのは、おととしの秋、真帆ちゃんがジュニア大会で優勝を逃した時のこと。
大会の翌日は、お疲れ休みということで、真帆ちゃんも珍しく練習がなかった。
だから、落ち込んだ彼女を慰めるために、あたしのほうから水族館に誘ったのだ。
その日のことだと思う。
真帆ちゃんが、目の前いっぱいに広がる青白い空間を見上げながら、あのせりふをつぶやいたのは…。
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