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真帆ちゃんが入院していたのは、県立の総合病院だ。
次の日、風花を伴って病院の受付で来意を告げたあたしは、またしても衝撃を受けることになった。
「一ノ瀬真帆さんという名の患者さんは、現在、当院にはいらっしゃいませんけど」
かわいいナース帽をかぶり、白いナース服の上に紺色のカーディガンを羽織った若い看護師さんは、あたしの申し出に、パソコン画面で色々検索しながら、気の毒そうにそう言ったものだ。
「ええー、でも、一年前には確かに、ここに居たんです。あたし、何度かお見舞いに来ましたから」
といっても、面会謝絶だったから、ICUの前まで行っただけなんだけど…。
「となると、やっぱり、とっくの昔に退院してるってことか」
誰にともなく風花がつぶやくと、そのつぶやきを聞きつけて、看護師さんがかぶりを振った。
「えっと、でもないようですね。ああ、ありました。その方のデータ。退院ではなく、半年前に、転院されてます」
「転院?」
ピンクメガネの上で、風花の短い眉毛がぴくんと上がる。
半年前っていうと、確か、真帆ちゃんの両親が離婚して、実家が売りに出された頃…。
「ええ、でもおかしいな。データに、転院先の病院名がありません。ごめんなさい、こちらの入力ミスみたいです」
すまなさそうに頭を下げる看護師さん。
違和感が募った。
なんでだろう。
また真帆ちゃんにたどり着く手がかりが消えてしまった。
こうなったら、後は…。
次の日、風花を伴って病院の受付で来意を告げたあたしは、またしても衝撃を受けることになった。
「一ノ瀬真帆さんという名の患者さんは、現在、当院にはいらっしゃいませんけど」
かわいいナース帽をかぶり、白いナース服の上に紺色のカーディガンを羽織った若い看護師さんは、あたしの申し出に、パソコン画面で色々検索しながら、気の毒そうにそう言ったものだ。
「ええー、でも、一年前には確かに、ここに居たんです。あたし、何度かお見舞いに来ましたから」
といっても、面会謝絶だったから、ICUの前まで行っただけなんだけど…。
「となると、やっぱり、とっくの昔に退院してるってことか」
誰にともなく風花がつぶやくと、そのつぶやきを聞きつけて、看護師さんがかぶりを振った。
「えっと、でもないようですね。ああ、ありました。その方のデータ。退院ではなく、半年前に、転院されてます」
「転院?」
ピンクメガネの上で、風花の短い眉毛がぴくんと上がる。
半年前っていうと、確か、真帆ちゃんの両親が離婚して、実家が売りに出された頃…。
「ええ、でもおかしいな。データに、転院先の病院名がありません。ごめんなさい、こちらの入力ミスみたいです」
すまなさそうに頭を下げる看護師さん。
違和感が募った。
なんでだろう。
また真帆ちゃんにたどり着く手がかりが消えてしまった。
こうなったら、後は…。
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