2 / 7
第1章
2話〜学内の女子4人〜
しおりを挟む
5月中旬ごろ…
もし、学校内のほとんどが男子で女子が4人しかいなければ、どんなに顔がよろしくない女子だってきっとモテるはずだろう。
しかし、西赤崎高校では違う。相沢先生がいるからだ。
もっとわかりやすく説明してあげようではないか。例えば、女神様がいて、その隣にゴキブリが4匹並べられたとする。あなたは誰を選ぶ?と言われたら人間はどうするだろう。
正解は女神様を選ぶのではなく、女神様をただただ拝み、他のゴキブリに同情するのだ、「かわいそうだね」って。
そこにはそもそも選択肢はなかったですよねと言わんばかりに正常な人間であれば反応してしまうだろう。
しかし、1年生の栗谷《くりたに》が2年生唯一の女子である清水《しみず》先輩に告ったと言う恐ろしい事件が発覚した。しかもオッケーされたと栗谷が言うのだ。
そんなわけないだろう、栗谷は天然アフロなのだから。天然アフロの人たちをバカにするつもりはないが、天然アフロを好きになる女子は国内には断じていないのだ。
私とケンゴロウはリア充を見たくないので、天然アフロボケを拷問することにした。
「今すぐに別れないとアフロを縮毛矯正するぞ。」
とケンゴロウは残酷無慈悲《ざんこくむじひ》にも言い放った。
「それでも俺は清水先輩を選ぶよ。」
と栗谷は覚悟を決めて言った。
「全校生徒に付き合ったこと言うぜ。」
ケンゴロウはそう言ったが、栗谷は揺るがなかった。もう栗谷を非リアにさせる方法はないのかと悟った。
「俺たち、女子には手出ししねえって暗黙のルールだったじゃんかよ。お前だけリア充にさせれねえよ。」
とケンゴロウは言い、情けなくも泣き始めてしまった。
それでも栗谷の意思は揺るがなかった。こんなに真剣な目の栗谷は見たことがなかった。するとケンゴロウはボソッと口にした。
「相沢先生にこのこと言わなきゃな、」
初めて栗谷の表情が歪んだ。当たり前だ。もしも相沢先生に清水先輩と付き合っていることがバレてしまったら、相沢先生に合わせる顔がない。いや、相沢至上主義の西赤崎高校では退学になってしまうかもしれない。てか退学してくれリア充は。
「俺やっぱ別れるよ。相沢先生の大切さを恥ずかしながら忘れてたよ。気づかせてくれてありがとうケンゴロウ、のぶゆきくん!」
栗谷はやっと理解した。相沢至上主義の高校で女子と付き合うことの重罪を。
もし、学校内のほとんどが男子で女子が4人しかいなければ、どんなに顔がよろしくない女子だってきっとモテるはずだろう。
しかし、西赤崎高校では違う。相沢先生がいるからだ。
もっとわかりやすく説明してあげようではないか。例えば、女神様がいて、その隣にゴキブリが4匹並べられたとする。あなたは誰を選ぶ?と言われたら人間はどうするだろう。
正解は女神様を選ぶのではなく、女神様をただただ拝み、他のゴキブリに同情するのだ、「かわいそうだね」って。
そこにはそもそも選択肢はなかったですよねと言わんばかりに正常な人間であれば反応してしまうだろう。
しかし、1年生の栗谷《くりたに》が2年生唯一の女子である清水《しみず》先輩に告ったと言う恐ろしい事件が発覚した。しかもオッケーされたと栗谷が言うのだ。
そんなわけないだろう、栗谷は天然アフロなのだから。天然アフロの人たちをバカにするつもりはないが、天然アフロを好きになる女子は国内には断じていないのだ。
私とケンゴロウはリア充を見たくないので、天然アフロボケを拷問することにした。
「今すぐに別れないとアフロを縮毛矯正するぞ。」
とケンゴロウは残酷無慈悲《ざんこくむじひ》にも言い放った。
「それでも俺は清水先輩を選ぶよ。」
と栗谷は覚悟を決めて言った。
「全校生徒に付き合ったこと言うぜ。」
ケンゴロウはそう言ったが、栗谷は揺るがなかった。もう栗谷を非リアにさせる方法はないのかと悟った。
「俺たち、女子には手出ししねえって暗黙のルールだったじゃんかよ。お前だけリア充にさせれねえよ。」
とケンゴロウは言い、情けなくも泣き始めてしまった。
それでも栗谷の意思は揺るがなかった。こんなに真剣な目の栗谷は見たことがなかった。するとケンゴロウはボソッと口にした。
「相沢先生にこのこと言わなきゃな、」
初めて栗谷の表情が歪んだ。当たり前だ。もしも相沢先生に清水先輩と付き合っていることがバレてしまったら、相沢先生に合わせる顔がない。いや、相沢至上主義の西赤崎高校では退学になってしまうかもしれない。てか退学してくれリア充は。
「俺やっぱ別れるよ。相沢先生の大切さを恥ずかしながら忘れてたよ。気づかせてくれてありがとうケンゴロウ、のぶゆきくん!」
栗谷はやっと理解した。相沢至上主義の高校で女子と付き合うことの重罪を。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる