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29.その選曲【完】
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車で帰宅途中、雨が降ってきた。
「しばらく雨に降られてないなぁ。久しぶりに雨、見た気がする」
「そうですか?最近何日か朝に降ってましたよ」
「そうなの?知らないうちに降ってたんだ。外しばらく出てないし、そもそも朝に寝てるからなぁ。まぁ知らないうちに降ってくれてるくらいがちょうどいいよね」
「濡れませんもんね」
「そうそう、傘さしたところで結局足元とか濡れるしね」
私が最近、一番朝早く起きたのって、真島さんに会いに行ったときくらいだな。
普段なら寝るはずの時間くらいに起きて。
日光浴びたのってその日と今日のお墓参りくらいじゃないかな。
渡瀬は、私の中の人格とかじゃなく、真島さんが実在してることをきっと知ってる。
その上でプロポーズしてきた渡瀬は寂しくないのかな。
寂しいは怒りに変わる。
私に限界が来た時は、渡瀬に真島さんを殺してもらおうか。
んー、でもやっぱりどうせなら私の手で真島さんは刺してやりたいな。
いつか、私と真島さんが行為後に動画を見ながら一緒に歌ったあの歌を、渡瀬が口ずさんでいる。
その選曲が本当に偶然だっていうなら、もう運命だってことにしよう。
渡瀬。
もしあんたがいつか怒ってしまったら、私を殺してもいいよ。
---終---
「しばらく雨に降られてないなぁ。久しぶりに雨、見た気がする」
「そうですか?最近何日か朝に降ってましたよ」
「そうなの?知らないうちに降ってたんだ。外しばらく出てないし、そもそも朝に寝てるからなぁ。まぁ知らないうちに降ってくれてるくらいがちょうどいいよね」
「濡れませんもんね」
「そうそう、傘さしたところで結局足元とか濡れるしね」
私が最近、一番朝早く起きたのって、真島さんに会いに行ったときくらいだな。
普段なら寝るはずの時間くらいに起きて。
日光浴びたのってその日と今日のお墓参りくらいじゃないかな。
渡瀬は、私の中の人格とかじゃなく、真島さんが実在してることをきっと知ってる。
その上でプロポーズしてきた渡瀬は寂しくないのかな。
寂しいは怒りに変わる。
私に限界が来た時は、渡瀬に真島さんを殺してもらおうか。
んー、でもやっぱりどうせなら私の手で真島さんは刺してやりたいな。
いつか、私と真島さんが行為後に動画を見ながら一緒に歌ったあの歌を、渡瀬が口ずさんでいる。
その選曲が本当に偶然だっていうなら、もう運命だってことにしよう。
渡瀬。
もしあんたがいつか怒ってしまったら、私を殺してもいいよ。
---終---
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すごい。。。
こんな複雑な設定を挫折させずに引き込んでしまうなんて…!
途中、タイトル通りこちらも「もう訳分からん!」となりかけましたが、最後ゾクッとするほど回収されましたね。お見事としか言いようがありません。
真島……ホント、「コイツのどこがいいんだろう」って思うのに好きなのって何なんでしょうね。心当たりありすぎて耳が痛かったです。笑
ていくみー先生いらっしゃいませ!
最後までお付き合い頂きありがとうございました😭
実はこの小説、なんのプロットも作らずに書きたいがままに完結まで書き進めました(笑)
それは、私にも「心当たり」があるので書けたものなのかな?と……😂
本当に「真島さん」は1回痛い目見た方がいいと思ってます(笑)
伏線回収でゾクっとしたというのは最高に嬉しいお言葉です😳
ありがとうございます。
明日もていくみー先生の更新楽しみにしてますね!
まさかの展開に一気読みしてしまいました💦
一人称の語り口も感情が入り込みやすかったです。
真島さんみたいな人を好きになるとしんどいのは、めちゃくちゃ分かりみが深すぎてもう。。
伏線回収も最高のどんでん返しで、もう一度読みたいと思わせてくれる小説です。
とても励みになる感想をありがとうございます🙌
真島さん、本当にどうしようもない人ですが、何か惹きつける大人の魅力があるのでしょうかね…🤔💭
書いててこいつの何がいいのやらと思いつつ、こういった感情の矛盾を描写するのも楽しいです。
また読みに来てくださいませー!