キミと泳げばなにかわかるかも

千羽凪

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再び学校へ

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 「大丈夫?もう1日休もうか?、、、鷹島先輩に会いたくなかったら。」
 「大丈夫。来年はあたしも受験生だし、学校に行くよ」
 大丈夫?
 水に嫌われてるあたしはこの言葉を嫌がった。
 それを母さんは分かっていて!
 「美紅、母さんと違って偉いわね。」
 「部活ももうすぐ、地区予選があるし、その練習にも行かなきゃね。」
 「そうだったわね。美紅、県大会にでれるかも知れないんでしょ?すごい!私、長距離苦手だったからな。」
 あれ?母さんって陸上部だったっけ?
 「陸上部だったの!?なにが得意だった?」
 「幅跳びに、短距離、あと、ハンドボール投げだったかな。その点は、美紅が似ちゃったね。あなた、幅跳び得意でしょ?」
 た、たしかに幅跳びは得意です。
 あと、縄跳びも得意だよ?縄跳びは陸上に関係ないけどね。
 あたしは水上じゃなくて陸上が好き!
 「あら、こんな話してたらこんな時間。美紅、早く準備しなさい。誰かさんが来てるわよ?」
 え!!
 まって、鷹島先輩だったらやだなぁ。絶対気まずい。 
 けど、期待を裏切られた。
 篠撫(しのぶ)ちゃんだったのだ。
 「美紅ちゃんーーー?」
 「あ、ごめんごめん。待ってくれていたのに。」
 あー、こっちのほうがやだったかも。
 篠撫ちゃんはあたしを恋のライバルと思ってる。篠撫ちゃんは雫沢くんのことが好きなのだ。何故か胸が痛い。
 「陸くんは、、、!私のことじゃなくてあなたが好きなの!!彼女にしたいって思ってる。けど、、、美紅ちゃんは、鷹島先輩と付き合ってるんでしょ?」
 「あたしは鷹島先輩のことがまだわからない。もう、別れてもいいかなって思うんだ。」 
 「陸くんの事は?」
 あたしは恥ずかしくなって来た。
 あたしだけの陸くんじゃない。
 そう思うと胸が痛い。
 「もうちょっと、、、、、考えていい?」
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