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第21話 レベルアップ
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食卓の上に並べられた数々の料理を前に、思わずたじろいだ。
焼き魔魚、魔魚のフライ、ムニエル、炊き込みご飯、あら汁──などなど。魚モンスター三昧の献立だ。
「一応は味見をしましたが、特に問題はなさそうでした。ですが、もしおかしな点があればすぐに食べるのをやめてください」
そう、長良さんは言った。
「魔物って、あまり食べるものじゃないの?」
「風変わりなものを求める人くらいしか食べないみたいです」
「まあ、美味しいものは他にもたくさんあるし、わざわざ高い金払ってまでって感じなのかな」
自分たちは、そのうち長期間にわたってダンジョンへ潜ることになるだろう。だから、いまのうちに『食べられそうな魔物』を試しておこうという話になり、今回、先日捕まえた魚を食べてみることにした。
「では、いただきます」
まずは焼き魚に箸を伸ばし、一切れを摘まんで口へと運ぶ。
ふんふん、ん? これは──
「思ってた以上に美味しい、ね」
「そうなんですよね。もっとえぐみや苦味、魔物特有のクセなんかがあると思っていたのですが、ちゃんと美味しい魚でした」
もともと繊細な舌を持っているわけではないが、この味なら普通に食べられる。むしろ、普段の食卓に並んでいても違和感のない味だった。
ダンジョン内で、食料を調達する際にも、この味ならば安心だ。
「さあ、他の料理もどうぞ」
長良さんに促され、あら汁、炊き込みご飯、フライ、ムニエルと順に食べていく。
うーん、どれも美味しい……。
ひととおり食事を終えたところで、これからの予定を話し合う。
「ワニの牙と骨の代金はすでに振り込まれているそうなので、手袋などの足りない装備を買いに行きませんか?」
「あー、いいね。そろそろリュックも欲しいし」
いままでは魔石をローブのポケットに詰め込んで持ち歩いていたが、そろそろあのスタイルからは卒業したい。
ということで、自転車にまたがり、ショッピングモールへと向かうことになった。
◻︎◻︎◻︎
休日のショッピングモールは、いつにも増して賑わっていた。
この街では、ショッピングモールくらいしか暇をつぶれる場所はなく、週末をここで過ごす学生たちも多い。
そんな人混みの中で、明らかにこちらを見ている若者たちの一団がいた。
「なんか、見られてない?」思わず声を潜める。
「あの団体は、私のクラスメイトですね」
「変な噂とか立てられたりしない? 大丈夫?」
「私は特に気にしません。むしろ、あの大ワニをも倒せる私たち二人のことを自慢したいくらいです。手でも繋ぎますか?」
「ま、まあ、それはまたの機会で……」
そんなことされたら、こっちが気まずくなるに決まってる。
その後も周りからの視線が気になって、やたらとキョロキョロしてしまい、まるで不審者だ。
長良さんは、というと、そんな周囲の視線をものともせず、堂々とした姿で歩いている。この肝の据わり方は見習いたい。
まずはダンジョン用品店に入り、手袋売り場へと向かった。
多様なデザインが並ぶなか、シンプルな革手袋が目に留まり、手に取って装着してみる。サイズはぴったりだったので、これに決めた。
「無駄な金具が付いていたり、指抜きのタイプでなくても良いのですか?」
「いや、まあ、これでいいかな」
なんでそんな厨二っぽいデザインを薦めてくるんだろう……?
その長良さんはというと、自分が選んだものより少し長めの革手袋を手に取っていた。色はやはり黒。全身を黒で揃えるつもりなのか?
このままいくと、真っ黒だぞ。
次に立ち寄ったのはズボン売り場。長良さん風に言えば「ボトムス」。
自分は帆布のような分厚い布でできた、少しダブついたズボンを選んだ。
「無駄な金具が付いていたり、意味のないベルトが複数巻きついたものを選ばなくて宜しいのですか?」
「さっきからなんか、俺が厨二病を患っている体で質問してない?」
「せっかく人目の少ないダンジョンですし、うちなる願望を剥き出しにしても宜しいのでは?」
「いやいや、そんな願望ないからね?」
かくいう長良さんはというと、身体のラインに沿うタイトなレザーパンツを選んでいた。どこか怪盗を思わせる出で立ちだ。
うーん、剥き出しにしてるなあ……。
「どうでしょうか?」
試着室から出てきた長良さんは、着ていたワンピースの裾をつまみ上げ、レザーパンツを見せつけてくる。
「あーいや、非常に似合ってるんだけど……色々と目に毒だから、裾を下ろしてもらえる?」
「毒でしたか?」
「あ、いえ……福でした……」
そう答えると、彼女は満足そうに笑い、再びカーテンを閉めた。
そして、最後に選んだ防具はヘルメット。
髪型が乱れるだとか、見た目がイマイチなんて言ってられない。頭の防具はとても重要だ。
自分は自転車用のヘルメットに似た、通気性のある木製ヘルメットを選択。
これは一種の工芸品のようなものなので、それなりにお高いが、必要経費として割り切ろう。
長良さんは気に入ったヘルメットがなかったようで、端から順に被っては戻すを繰り返していたが、最終的には自分と同じ、サイクルヘルメット風のものを渋々選択していた。
普段から自転車で移動する時には同様のヘルメットを被っているので、嫌がる理由もないのだが、彼女的にはお気に召さななかったのだろう。
その後、防具とは別に、頑丈そうなバックパックを一つづつ選び、ついでに木製の水筒と、甲羅から削り出されたコップを購入。
「長時間潜るとなると、水分補給は欠かせませんね」
「水魔法を使える人がいたら便利なんだけどね」
ダンジョン内で水を得るには、入り口付近にあるタンクから汲むのが一般的だ。
ダンジョンの外でお金を支払い、札を受け取ってから中で水を汲む形式になっているが、その値段がまたえげつない。
水1リットルで1000円という超高級水だ。
冒険者の多くはその高い水を買うのだが、駆け出しの冒険者や、資金に余裕がない者は、地下二階にある、透き通った水を湛えた泉まで行き、そこで水を汲む。
地下三階へ向かうには遠回りになるが、1000円をケチる気持ちもよくわかる。
「あとは、ワニ革の装備が完成すれば、全て整いますね」
「うん。2週間後が楽しみだね」
きたる完全装備に想いを馳せながら、ショッピングモールを後にした。
◻︎◻︎◻
「んー? 思っていたほどの威力はありませんね」
「見た目は貫通力ありそうなのにね」
ショッピングモールでの買い物を終えたあと、そのまま解散かと思っていたが、今は長良さんに誘われてダンジョンへ来ている。
彼女が昨晩動画で見たという、細長く伸ばした火魔法を試してみたいというので、自分も付き合うことになった。
ここは地下二階の泉の近く。水代を節約したい駆け出し冒険者に人気のスポットで、人の気配を嫌ってか、魔物もあまり近寄らない。
その泉から50メートルほど離れた場所に陣取り、新しい魔法の開発に勤しんでいたのだが、結果はあまり芳しくなかった。
「そちらはどうです?」
「いやー、全然ダメだね。イメージが足りないのかなあ?」
長良さんが火魔法を使い、魔物の骨から『石灰水』を生成してくれた。
そこに新魔法──「二酸化炭素の風」を吹きかけてみたが、白く濁るような反応は見られない。
試しに息を吹きかけたときには、想定通りに白濁した。石灰水そのものは、ちゃんとできているのだと思うが……。
「となると、あの可燃性の空気もメタンとは別かもしれませんね。……確認手段がないので、なんとも言えませんが」
いまのところ、『可燃性の空気』と長良さんの着火さえあれば格上の魔物も倒せる。だから、新魔法の習得は急務というわけではない。
けれど、なにか新しいことができるようになった方が、モチベーションを保ちやすいのも確かだ。
そう思って色々と試してはいるが、これといった成果は出ていない。
「そういえば、気のせいかもしれませんが……火球の射程が、少しだけ伸びたような気がしました」
「お? レベルが上がったのかな!」
「使っていれば、スキルの能力も向上すると言われていますが……」
「歩幅で距離を測るか、適当な枝を基準にするか……あ、そうだ。一度に出せる火球の数で、魔力値みたいなの測れないかな?」
もし射程も個数も魔力依存なら、わざわざ距離を測らずに済む。
「でしたら、私の拳サイズの火球を地面に並べてみますね」
そう言って長良さんは、野球のボールよりやや小さい火球を地面に並べていった。
「あ、これ以上は出せませんね。ええと……合計で32個のようです」
「なら、長良さんの魔力は『32』ってことにしておこうか。次回の測定で、それが変化するかどうかを確認しよう」
「分かりました。伊吹くんも測ってみては?」
「風魔法は見えないからなぁ。ちょっと焚き火を作ってもらえる? 煙で見えるようにするよ」
長良さんが地面の枝や葉を集め、魔法で着火すると、モクモクと煙が立のぼる。
「じゃ、やってみるねー」
煙を巻き込みながら空気玉を作成する。その大きさは、長良さんの拳と同じくらい。
空気玉を地面に並べていき、数を増やしていくと……。
「むっ……。14個が限界だね……」
長良さんは口元に手を当て、じっと空気玉を見つめていた。表情は……驚きに満ちている。
「ちょっ、そんな『あなたの魔力、低すぎ?』みたいな顔しないでよ!」
「あ、いえ……そんなつもりはなく。ただその……私の半分以下だなと思っただけでして……」
バッチリ思ってるじゃん……。
◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
焼き魔魚、魔魚のフライ、ムニエル、炊き込みご飯、あら汁──などなど。魚モンスター三昧の献立だ。
「一応は味見をしましたが、特に問題はなさそうでした。ですが、もしおかしな点があればすぐに食べるのをやめてください」
そう、長良さんは言った。
「魔物って、あまり食べるものじゃないの?」
「風変わりなものを求める人くらいしか食べないみたいです」
「まあ、美味しいものは他にもたくさんあるし、わざわざ高い金払ってまでって感じなのかな」
自分たちは、そのうち長期間にわたってダンジョンへ潜ることになるだろう。だから、いまのうちに『食べられそうな魔物』を試しておこうという話になり、今回、先日捕まえた魚を食べてみることにした。
「では、いただきます」
まずは焼き魚に箸を伸ばし、一切れを摘まんで口へと運ぶ。
ふんふん、ん? これは──
「思ってた以上に美味しい、ね」
「そうなんですよね。もっとえぐみや苦味、魔物特有のクセなんかがあると思っていたのですが、ちゃんと美味しい魚でした」
もともと繊細な舌を持っているわけではないが、この味なら普通に食べられる。むしろ、普段の食卓に並んでいても違和感のない味だった。
ダンジョン内で、食料を調達する際にも、この味ならば安心だ。
「さあ、他の料理もどうぞ」
長良さんに促され、あら汁、炊き込みご飯、フライ、ムニエルと順に食べていく。
うーん、どれも美味しい……。
ひととおり食事を終えたところで、これからの予定を話し合う。
「ワニの牙と骨の代金はすでに振り込まれているそうなので、手袋などの足りない装備を買いに行きませんか?」
「あー、いいね。そろそろリュックも欲しいし」
いままでは魔石をローブのポケットに詰め込んで持ち歩いていたが、そろそろあのスタイルからは卒業したい。
ということで、自転車にまたがり、ショッピングモールへと向かうことになった。
◻︎◻︎◻︎
休日のショッピングモールは、いつにも増して賑わっていた。
この街では、ショッピングモールくらいしか暇をつぶれる場所はなく、週末をここで過ごす学生たちも多い。
そんな人混みの中で、明らかにこちらを見ている若者たちの一団がいた。
「なんか、見られてない?」思わず声を潜める。
「あの団体は、私のクラスメイトですね」
「変な噂とか立てられたりしない? 大丈夫?」
「私は特に気にしません。むしろ、あの大ワニをも倒せる私たち二人のことを自慢したいくらいです。手でも繋ぎますか?」
「ま、まあ、それはまたの機会で……」
そんなことされたら、こっちが気まずくなるに決まってる。
その後も周りからの視線が気になって、やたらとキョロキョロしてしまい、まるで不審者だ。
長良さんは、というと、そんな周囲の視線をものともせず、堂々とした姿で歩いている。この肝の据わり方は見習いたい。
まずはダンジョン用品店に入り、手袋売り場へと向かった。
多様なデザインが並ぶなか、シンプルな革手袋が目に留まり、手に取って装着してみる。サイズはぴったりだったので、これに決めた。
「無駄な金具が付いていたり、指抜きのタイプでなくても良いのですか?」
「いや、まあ、これでいいかな」
なんでそんな厨二っぽいデザインを薦めてくるんだろう……?
その長良さんはというと、自分が選んだものより少し長めの革手袋を手に取っていた。色はやはり黒。全身を黒で揃えるつもりなのか?
このままいくと、真っ黒だぞ。
次に立ち寄ったのはズボン売り場。長良さん風に言えば「ボトムス」。
自分は帆布のような分厚い布でできた、少しダブついたズボンを選んだ。
「無駄な金具が付いていたり、意味のないベルトが複数巻きついたものを選ばなくて宜しいのですか?」
「さっきからなんか、俺が厨二病を患っている体で質問してない?」
「せっかく人目の少ないダンジョンですし、うちなる願望を剥き出しにしても宜しいのでは?」
「いやいや、そんな願望ないからね?」
かくいう長良さんはというと、身体のラインに沿うタイトなレザーパンツを選んでいた。どこか怪盗を思わせる出で立ちだ。
うーん、剥き出しにしてるなあ……。
「どうでしょうか?」
試着室から出てきた長良さんは、着ていたワンピースの裾をつまみ上げ、レザーパンツを見せつけてくる。
「あーいや、非常に似合ってるんだけど……色々と目に毒だから、裾を下ろしてもらえる?」
「毒でしたか?」
「あ、いえ……福でした……」
そう答えると、彼女は満足そうに笑い、再びカーテンを閉めた。
そして、最後に選んだ防具はヘルメット。
髪型が乱れるだとか、見た目がイマイチなんて言ってられない。頭の防具はとても重要だ。
自分は自転車用のヘルメットに似た、通気性のある木製ヘルメットを選択。
これは一種の工芸品のようなものなので、それなりにお高いが、必要経費として割り切ろう。
長良さんは気に入ったヘルメットがなかったようで、端から順に被っては戻すを繰り返していたが、最終的には自分と同じ、サイクルヘルメット風のものを渋々選択していた。
普段から自転車で移動する時には同様のヘルメットを被っているので、嫌がる理由もないのだが、彼女的にはお気に召さななかったのだろう。
その後、防具とは別に、頑丈そうなバックパックを一つづつ選び、ついでに木製の水筒と、甲羅から削り出されたコップを購入。
「長時間潜るとなると、水分補給は欠かせませんね」
「水魔法を使える人がいたら便利なんだけどね」
ダンジョン内で水を得るには、入り口付近にあるタンクから汲むのが一般的だ。
ダンジョンの外でお金を支払い、札を受け取ってから中で水を汲む形式になっているが、その値段がまたえげつない。
水1リットルで1000円という超高級水だ。
冒険者の多くはその高い水を買うのだが、駆け出しの冒険者や、資金に余裕がない者は、地下二階にある、透き通った水を湛えた泉まで行き、そこで水を汲む。
地下三階へ向かうには遠回りになるが、1000円をケチる気持ちもよくわかる。
「あとは、ワニ革の装備が完成すれば、全て整いますね」
「うん。2週間後が楽しみだね」
きたる完全装備に想いを馳せながら、ショッピングモールを後にした。
◻︎◻︎◻
「んー? 思っていたほどの威力はありませんね」
「見た目は貫通力ありそうなのにね」
ショッピングモールでの買い物を終えたあと、そのまま解散かと思っていたが、今は長良さんに誘われてダンジョンへ来ている。
彼女が昨晩動画で見たという、細長く伸ばした火魔法を試してみたいというので、自分も付き合うことになった。
ここは地下二階の泉の近く。水代を節約したい駆け出し冒険者に人気のスポットで、人の気配を嫌ってか、魔物もあまり近寄らない。
その泉から50メートルほど離れた場所に陣取り、新しい魔法の開発に勤しんでいたのだが、結果はあまり芳しくなかった。
「そちらはどうです?」
「いやー、全然ダメだね。イメージが足りないのかなあ?」
長良さんが火魔法を使い、魔物の骨から『石灰水』を生成してくれた。
そこに新魔法──「二酸化炭素の風」を吹きかけてみたが、白く濁るような反応は見られない。
試しに息を吹きかけたときには、想定通りに白濁した。石灰水そのものは、ちゃんとできているのだと思うが……。
「となると、あの可燃性の空気もメタンとは別かもしれませんね。……確認手段がないので、なんとも言えませんが」
いまのところ、『可燃性の空気』と長良さんの着火さえあれば格上の魔物も倒せる。だから、新魔法の習得は急務というわけではない。
けれど、なにか新しいことができるようになった方が、モチベーションを保ちやすいのも確かだ。
そう思って色々と試してはいるが、これといった成果は出ていない。
「そういえば、気のせいかもしれませんが……火球の射程が、少しだけ伸びたような気がしました」
「お? レベルが上がったのかな!」
「使っていれば、スキルの能力も向上すると言われていますが……」
「歩幅で距離を測るか、適当な枝を基準にするか……あ、そうだ。一度に出せる火球の数で、魔力値みたいなの測れないかな?」
もし射程も個数も魔力依存なら、わざわざ距離を測らずに済む。
「でしたら、私の拳サイズの火球を地面に並べてみますね」
そう言って長良さんは、野球のボールよりやや小さい火球を地面に並べていった。
「あ、これ以上は出せませんね。ええと……合計で32個のようです」
「なら、長良さんの魔力は『32』ってことにしておこうか。次回の測定で、それが変化するかどうかを確認しよう」
「分かりました。伊吹くんも測ってみては?」
「風魔法は見えないからなぁ。ちょっと焚き火を作ってもらえる? 煙で見えるようにするよ」
長良さんが地面の枝や葉を集め、魔法で着火すると、モクモクと煙が立のぼる。
「じゃ、やってみるねー」
煙を巻き込みながら空気玉を作成する。その大きさは、長良さんの拳と同じくらい。
空気玉を地面に並べていき、数を増やしていくと……。
「むっ……。14個が限界だね……」
長良さんは口元に手を当て、じっと空気玉を見つめていた。表情は……驚きに満ちている。
「ちょっ、そんな『あなたの魔力、低すぎ?』みたいな顔しないでよ!」
「あ、いえ……そんなつもりはなく。ただその……私の半分以下だなと思っただけでして……」
バッチリ思ってるじゃん……。
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