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第14話 既成事実
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なぜか今日に限って、ダンジョン帰りのファミレスルートは採用されず、俺は長良さんと一緒に、スーパーのレジ袋を自転車のカゴに入れて帰路についていた。
「献立はもう決めてありますので」と言って、彼女は何の迷いもなく通路を進み、お惣菜コーナーでは焼き茄子のお浸しや、オクラと長芋の和え物、さらに枇杷ゼリーまで小気味よくカゴに詰め込んでいく。
全てを自作する気はないらしいのだが、けどその“割り切り方”が、なんというか──やけに“慣れてる感”があり、それが逆に怖い。
食器についても抜かりはなかった。
「ご自宅に、予備の箸や取り皿はありますか?」と聞かれて「いや、自分の分しか」と答えると、
「ではこちらも」と、自分専用の食器類をカゴに追加していった。
おいちょっと待て、ナイフなんて俺は自分用すら持ってないぞ。
……と言いかけたところで、なぜか近いうちに伊吹家でナイフを使う未来が想像できてしまったので、もう一本追加しておいた。
と、いうわけで今、俺は自宅の台所で、制服の上からエプロンをした長良さんを眺めているのだが──
なるほどね。
このパターンは古典的でもあり、基礎中の基礎といえよう。
勇気があったらスマホで撮影の許可を求めていたが、あいにくと持ち合わせがないので、目に焼き付けている。
テーブルの上には既におかずがズラリ。
焼き茄子のお浸し。オクラと長芋の和え物。冷製の味噌汁。デザートとして枇杷ゼリー。
──そして。
彼女が最後にテーブルに置いたのは、自らが手作りした鰯の梅煮だった。
「こちら、仕上がりました。骨まで柔らかく食べられますよ」
「……ありがとう」
明らかに、男子高校生の一人暮らしに似つかわしくない美しい献立。それがこんな場末の伊吹家に……。
……もうこうなったら本人に聞くしかない。
「ねえ、狙ってやってる?」
「ええ、それはもう、しっかりと意識してやってますよ」
きっぱり言われた。
「考えてみてください。誰も倒そうとしない強力な亀を、私たち二人が揃えば倒せる。これはもう、奇跡的な相乗効果です。そのような関係性は、狙って得られるものではありません。しかも同じ学校に通い、こうして大人に見咎められない空間もあり、私の秘密を守れる唯一の相手が、伊吹くんです」
いくぶんか早口気味だったけど、途中までかなり堂々としてた。
しかし、最後の一言だけは、声が少しだけ小さかった。
「……あと、命を救ってくださったことも」
「………………」
「……ですので、伊吹くんのモチベーションを高め、維持するのは私の務めなんです。幸い、伊吹くんは年頃の男の子ですから。何をすれば喜び、どんなことで興奮するのか、……完璧に把握できています」
「完璧に」
「今回は、下着の件と合わせて、ちょうどいい機会でしたので、こうしてお邪魔させていただきましたが…………いやでしたか?」
「いえ全く。まんまと大興奮しています」
「それはよかった」
そう言って、長良さんはにっこり微笑んだ。
「さあ、鰯の梅煮もぜひ食べてください。EPAとDHAが豊富に含まれていて、頭の回転が良くなりますから、学業だけではなく、戦闘時の判断力も上昇しますよ。よく噛んでどうぞ」
「あっはい、いただきます」
……味噌汁にミョウガさえ入っていなければ、最高の夕食だった。
◻︎◻︎◻︎
リビングでお茶を啜っていると、洗濯を終えた長良さんが部屋へと戻ってきた。
「しばらくの間はカメを狩って装備を整えることになりそうですけど、甲羅のような、もっと稼げる方法を探してみるのもいいかもしれません」
「それはそうだろうけど、今の装備だと地下一階か二階くらいが限界じゃない?」
その範囲でできることなんてたかが知れてる。というか、これ以上は何もなくないか……?
「我々は、誰も見向きもしなかったあのカメを見つけられたんです。次は……あの巨大ワニを狙ってみませんか?」
思わずお茶を噴きそうになった。あれってほとんど恐竜だったよな……。
「あのワニって、例え倒せたとしても、死骸を引き揚げるときに、別のワニに喰われそうじゃない?」
「それも可能性としてはあります。でも、ワニといえば革製品で有名ですよね? あれを倒して持ち帰れたら、結構な高値で売れると思うんです」
ワニ革のバッグや靴、ジャケットなんてあるよな。
しかもそれが“ダンジョン産”だったら、更なる価値もつくかもしれないが……。
「でもさ……パンツとサンダルしか装備がない今の状態で、ワニに挑むのはなあ……」
「それは分かってます。でも、我々には火力がありますよね? 倒すことはできる。あとは、死骸をどう回収し、どう持ち帰るか、です」
長良さん的には倒せることは確定なんだな。もっとも、大亀よりも頑丈ということはなさそうなので、頭の近くで爆発を起こせば倒せはするだろう。
「じゃあ……長い枝の先にカメ肉をつけて、ワニが喰いついたら引っ張ってみるとか?」
「引き摺り込まれてしまいますよ」
「ならいっそ、ロープの先に釣り針をつけて、そこにカメ肉を引っかけてワニを釣る。……ってのはどう?」
「でも、それも結局引き摺り込まれません?」
「ロープの反対側を地面の木とかにくくりつければ、俺たちが直接引っ張らなくても済むだろ?」
「それなら、釣り針にかかったワニが暴れているところを爆破して、死骸をあとからロープで回収できますね」
でも問題は、釣り針そのものだ。ダンジョンには地球産の物質を持ち込めない。
そんなとき、ふと視界の端にあった甲羅の破片を手に取った。
「これ、削って釣り針に使えるかな? 思ったより頑丈そうだけど」
「まるで縄文時代ですね!」
この甲羅を削れるかどうかも分からないし、釣り針としての耐久性も不明。
ロープも買わなきゃいけないし、加工用の工具も必要。準備にはそこそこお金がかかりそうだ。
「……投資として、割に合うといいけどな」
「冒険者たるもの、未知に挑む勇気こそ大事です!」
ならば躊躇うこともあるまい。
「よし、じゃあ明日の放課後はショッピングモールで、必要なもの揃えに行こう」
明日の予定を決めたところで、今夜の作戦会議はお開きとなった。
◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
「献立はもう決めてありますので」と言って、彼女は何の迷いもなく通路を進み、お惣菜コーナーでは焼き茄子のお浸しや、オクラと長芋の和え物、さらに枇杷ゼリーまで小気味よくカゴに詰め込んでいく。
全てを自作する気はないらしいのだが、けどその“割り切り方”が、なんというか──やけに“慣れてる感”があり、それが逆に怖い。
食器についても抜かりはなかった。
「ご自宅に、予備の箸や取り皿はありますか?」と聞かれて「いや、自分の分しか」と答えると、
「ではこちらも」と、自分専用の食器類をカゴに追加していった。
おいちょっと待て、ナイフなんて俺は自分用すら持ってないぞ。
……と言いかけたところで、なぜか近いうちに伊吹家でナイフを使う未来が想像できてしまったので、もう一本追加しておいた。
と、いうわけで今、俺は自宅の台所で、制服の上からエプロンをした長良さんを眺めているのだが──
なるほどね。
このパターンは古典的でもあり、基礎中の基礎といえよう。
勇気があったらスマホで撮影の許可を求めていたが、あいにくと持ち合わせがないので、目に焼き付けている。
テーブルの上には既におかずがズラリ。
焼き茄子のお浸し。オクラと長芋の和え物。冷製の味噌汁。デザートとして枇杷ゼリー。
──そして。
彼女が最後にテーブルに置いたのは、自らが手作りした鰯の梅煮だった。
「こちら、仕上がりました。骨まで柔らかく食べられますよ」
「……ありがとう」
明らかに、男子高校生の一人暮らしに似つかわしくない美しい献立。それがこんな場末の伊吹家に……。
……もうこうなったら本人に聞くしかない。
「ねえ、狙ってやってる?」
「ええ、それはもう、しっかりと意識してやってますよ」
きっぱり言われた。
「考えてみてください。誰も倒そうとしない強力な亀を、私たち二人が揃えば倒せる。これはもう、奇跡的な相乗効果です。そのような関係性は、狙って得られるものではありません。しかも同じ学校に通い、こうして大人に見咎められない空間もあり、私の秘密を守れる唯一の相手が、伊吹くんです」
いくぶんか早口気味だったけど、途中までかなり堂々としてた。
しかし、最後の一言だけは、声が少しだけ小さかった。
「……あと、命を救ってくださったことも」
「………………」
「……ですので、伊吹くんのモチベーションを高め、維持するのは私の務めなんです。幸い、伊吹くんは年頃の男の子ですから。何をすれば喜び、どんなことで興奮するのか、……完璧に把握できています」
「完璧に」
「今回は、下着の件と合わせて、ちょうどいい機会でしたので、こうしてお邪魔させていただきましたが…………いやでしたか?」
「いえ全く。まんまと大興奮しています」
「それはよかった」
そう言って、長良さんはにっこり微笑んだ。
「さあ、鰯の梅煮もぜひ食べてください。EPAとDHAが豊富に含まれていて、頭の回転が良くなりますから、学業だけではなく、戦闘時の判断力も上昇しますよ。よく噛んでどうぞ」
「あっはい、いただきます」
……味噌汁にミョウガさえ入っていなければ、最高の夕食だった。
◻︎◻︎◻︎
リビングでお茶を啜っていると、洗濯を終えた長良さんが部屋へと戻ってきた。
「しばらくの間はカメを狩って装備を整えることになりそうですけど、甲羅のような、もっと稼げる方法を探してみるのもいいかもしれません」
「それはそうだろうけど、今の装備だと地下一階か二階くらいが限界じゃない?」
その範囲でできることなんてたかが知れてる。というか、これ以上は何もなくないか……?
「我々は、誰も見向きもしなかったあのカメを見つけられたんです。次は……あの巨大ワニを狙ってみませんか?」
思わずお茶を噴きそうになった。あれってほとんど恐竜だったよな……。
「あのワニって、例え倒せたとしても、死骸を引き揚げるときに、別のワニに喰われそうじゃない?」
「それも可能性としてはあります。でも、ワニといえば革製品で有名ですよね? あれを倒して持ち帰れたら、結構な高値で売れると思うんです」
ワニ革のバッグや靴、ジャケットなんてあるよな。
しかもそれが“ダンジョン産”だったら、更なる価値もつくかもしれないが……。
「でもさ……パンツとサンダルしか装備がない今の状態で、ワニに挑むのはなあ……」
「それは分かってます。でも、我々には火力がありますよね? 倒すことはできる。あとは、死骸をどう回収し、どう持ち帰るか、です」
長良さん的には倒せることは確定なんだな。もっとも、大亀よりも頑丈ということはなさそうなので、頭の近くで爆発を起こせば倒せはするだろう。
「じゃあ……長い枝の先にカメ肉をつけて、ワニが喰いついたら引っ張ってみるとか?」
「引き摺り込まれてしまいますよ」
「ならいっそ、ロープの先に釣り針をつけて、そこにカメ肉を引っかけてワニを釣る。……ってのはどう?」
「でも、それも結局引き摺り込まれません?」
「ロープの反対側を地面の木とかにくくりつければ、俺たちが直接引っ張らなくても済むだろ?」
「それなら、釣り針にかかったワニが暴れているところを爆破して、死骸をあとからロープで回収できますね」
でも問題は、釣り針そのものだ。ダンジョンには地球産の物質を持ち込めない。
そんなとき、ふと視界の端にあった甲羅の破片を手に取った。
「これ、削って釣り針に使えるかな? 思ったより頑丈そうだけど」
「まるで縄文時代ですね!」
この甲羅を削れるかどうかも分からないし、釣り針としての耐久性も不明。
ロープも買わなきゃいけないし、加工用の工具も必要。準備にはそこそこお金がかかりそうだ。
「……投資として、割に合うといいけどな」
「冒険者たるもの、未知に挑む勇気こそ大事です!」
ならば躊躇うこともあるまい。
「よし、じゃあ明日の放課後はショッピングモールで、必要なもの揃えに行こう」
明日の予定を決めたところで、今夜の作戦会議はお開きとなった。
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