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6.過去の清算

ロドリゲスとラウール

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・・・・・
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僕はまだ混乱している?

この男をどうしたらいい?

その気持ちと関係なく、僕はその男の前に進んで行った。

「おい!これはどういうことだ!!  あ~・・あいつもこいつも倒れていやがる・・。お前の仕業か!? この悪魔が!!」

・・・・

「僕の名前はラウール。悪魔なんかじゃない。僕を産んだ女はラウと呼んでいた。親でも何でもない他人だけど・・。で、お前は?」
一定のリズムで言葉を発している。抑揚がなくなっている。

「あ”~! 名前を聞いてどうする!! ラウール、ラウなんだ!! 急に名乗りやがって、誰だよお前!!」
手に小さな剣を持ちながら、こちらに向かい中段で構えている。

「ラウールと申します。赤子の持ち方はもう少し丁寧にお願いします。苦しくて、意識を失いました。ま~あなたがクズのおかげで、ミックと言う素晴らしい父と、ララと言う聖母の子としてすくすく育ちましたが・・・。」

目の前の男は考えている様子がある。目が泳ぎだした。
「ミック、ララ・・・。お前ローリーが抱えていた赤子か? あいつらが俺の事を話しやがったんのか!! あ~よっぽど悪くいいやがったんだろうな!!」

それを聞いたラウールは、今度は感情が沈んでいくのを感じた
「父様も母様も人を悪く言わない・・。僕が覚えているだけだ。お前のつかみ方が悪くて、意識をなくしたのもすべてな。おまえもあの女も、僕がいなくなることを何とも思っていなかった。僕はお前の付属品で、あの女はお前だけいればいいんだったな。あの女はどうした。まだお前にくっついてるのか。」

驚いた表情をしたロドリゲス。そのあと苦い顔をした。
「あの女のことは言うんじゃね~!! あんな尻軽!! 今頃リーダーに腰を振ってるんじゃねーか!! あんな女は知らねーよ!! 俺もいらん!!」

・・・・・
・・・・・
醜い・・・
こんな奴らの血が入ってるなんて・・・
僕もこんなやつらみたいに・・・・。

スパッ!!

ロドリゲスの首が飛んだ・・・。

ロドリゲスの目の前にカシマスがいる。カシマスは剣の血を払い、こちらに向けってきた。

「ラウール君・・。君はこいつと同じか?」

僕は答えられない

「ちがうでしょう。君は違う。君はわざわざ盗賊なんて討伐に来なくてもよかった。けど、あんなことを言ってまでここに来た。なぜここまで来たの? 人が傷つくのを見るのが嫌だったのではないの? そうでなければここまではこないよ。君はここを拠点にしていない。ギルマスから聞いたけど、ここの冒険者ギルドにはいい思いはないはずだ。けど君はここまでやってくれた。だから・・・、君の親は僕が殺した。君は何もしていない。僕が殺したんだ・・・。」

・・・・・
・・・・・

「ごめんなさい・・・。」

そうつぶやき、僕はまだ何も考えれず、建物の中に入っていった。まだ中には5人の気配がする。

家の中に入ると、1人ずつ襲い掛かってきた。遅すぎる攻撃で、僕の武器月光で一閃した。

3人を殺し、奥の2人の気配がする方向に進んで行く。

その先のドアを開けると、

やはりか・・・。

転生して一番初めに見た人・・・。僕の生みの親ローリーがそこにはいた。

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