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7.王国から共和国へ
貴族様からのご依頼
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突然、護衛依頼を打診された。
このタイミングでなぜ?
僕はそろそろ隣の国に行こうと思っている。わざわざ護衛依頼を受けていると時間が取られる。
しかし隣の国へ行くとなると・・・。
それでもご貴族様の依頼?指名でなければ何とか躱せるか?
ギルマスはまた口を開いた。
「この依頼は明確には指名依頼ではない。しかしラウールを見た貴族が、あの男ならと話をしていた。できたら受けてやってほしい。俺の友でもあるから。」
それを聞いていたカシマスは、
「私はおまけですかね・・・。Sランクなのに・・。」
少しいじけている雰囲気を感じた。
「ちがうちがう・・。カシマスは指名だ。カシマスと【希望の家】のメンバー10名程度の人員を指名している。そこにラウールも入れてほしいと言う希望だ。しかし、あんなことがあったから、強制はできないという事だった。」
あんなこと、どんなこと?
「あんなことって、なんのことですか?」
「お前が貴族の子に絡まれたことだ。あの時に間に入ったカーシンが今回の依頼者だ。」
間に入ってくれた人物・・・。確かに穏やかに解決してくれた。でも僕は特に覚えられるほどの事はしていない。ただどうするか困っていただけなんだけど・・。
そんな思いが顔に出ていたのか、
「お前は何もせずに躱していた。しかし見るものが見ると強者と言うのはわかるんだよ。カーシンはお前を強者と見た。だからこその指名だ。」
ん~、強者?雰囲気?わからない・・・。僕も時々は感じるけど、強者ってわかるのかな?
「僕は何もしていませんよ。ただ困っていただけで。強者ってわかるものなんですか?」
そこにカシマスが口を挟んできた。カシマスとギルマスが言うには、僕が強いという事だ。
僕が強くて、僕に実力が近い人がいないから僕にはわかりにくい感覚だと言う。
・・・僕は納得はしないが、考えてみた。僕が強いと感じた人は・・・、確かににあまりいない。
強者の雰囲気は・・・。カシマスさんやギルマス?かな。盗賊のリーダーにも感じなかったし。
そう考えると、自分より強い人間はあまり知らなかったことにようやく気付いた。
「確かに・・。自分でいうのは恥ずかしいけど、あまり強いって感じた人間っていなかった。めんどくさいと思える人はいっぱいいたけど。」
「めんどくさいって・・。俺の事でないだろうな・・・。」
ギルマスはジトっとした目で見てきた。
いくらつぶらな目でもかわいくないですからね、ごついのは・・。
しかし、ここまでの話しになっていると依頼は断りづらい。受けるのはいいけど、誰をどこまで、どうやって?そして、駄目貴族だとさすがにごめんだ。
「どんな人を護衛するんですか。その人によっては考えますけど?。」
そういうと、ギルマスは自分の知っている情報を教えてくれた。
クロース・フエフート:共和国について学ぶために留学する。国民にとって良いところを取り入れる事があれば、王国に還元するために:グレーの髪:ザンバラ頭の短髪:くだけた性格:男:15歳:170㎝の身長、細マッチョ。
「性格はいいぞ。貴族であって、平民にも平等の家柄だ。ま~3年前に見たのが最後で、後はこの前来たカーシンに聞いただけだけどな! っはっは!」
笑いごとですか・・・
「わかりました。受けますよ。本当は貴族から遠ざかりたかったんですけど、どうせならいい貴族とかかわりになったほうがまだましですから。ギルマスが言うなら、いい人でしょ?」
「いい奴だぞ。俺と友になれるくらいだからな、この大雑把な俺と!」
頭が痛くなる、自分でおおざっぱって・・・。
「わかりました。依頼を受理することを伝えてください。そしてカシマスさん、逃げないでくださいよ、何があっても・・・。」
カシマスはビクッとした。何かあるのかと・・。
「(は~貴族には関り会いたくなくて早く出発しようと思っていたら・・・。うまくいかないな。そして、ここは娘の護衛を頼む! だろっ)」
このタイミングでなぜ?
僕はそろそろ隣の国に行こうと思っている。わざわざ護衛依頼を受けていると時間が取られる。
しかし隣の国へ行くとなると・・・。
それでもご貴族様の依頼?指名でなければ何とか躱せるか?
ギルマスはまた口を開いた。
「この依頼は明確には指名依頼ではない。しかしラウールを見た貴族が、あの男ならと話をしていた。できたら受けてやってほしい。俺の友でもあるから。」
それを聞いていたカシマスは、
「私はおまけですかね・・・。Sランクなのに・・。」
少しいじけている雰囲気を感じた。
「ちがうちがう・・。カシマスは指名だ。カシマスと【希望の家】のメンバー10名程度の人員を指名している。そこにラウールも入れてほしいと言う希望だ。しかし、あんなことがあったから、強制はできないという事だった。」
あんなこと、どんなこと?
「あんなことって、なんのことですか?」
「お前が貴族の子に絡まれたことだ。あの時に間に入ったカーシンが今回の依頼者だ。」
間に入ってくれた人物・・・。確かに穏やかに解決してくれた。でも僕は特に覚えられるほどの事はしていない。ただどうするか困っていただけなんだけど・・。
そんな思いが顔に出ていたのか、
「お前は何もせずに躱していた。しかし見るものが見ると強者と言うのはわかるんだよ。カーシンはお前を強者と見た。だからこその指名だ。」
ん~、強者?雰囲気?わからない・・・。僕も時々は感じるけど、強者ってわかるのかな?
「僕は何もしていませんよ。ただ困っていただけで。強者ってわかるものなんですか?」
そこにカシマスが口を挟んできた。カシマスとギルマスが言うには、僕が強いという事だ。
僕が強くて、僕に実力が近い人がいないから僕にはわかりにくい感覚だと言う。
・・・僕は納得はしないが、考えてみた。僕が強いと感じた人は・・・、確かににあまりいない。
強者の雰囲気は・・・。カシマスさんやギルマス?かな。盗賊のリーダーにも感じなかったし。
そう考えると、自分より強い人間はあまり知らなかったことにようやく気付いた。
「確かに・・。自分でいうのは恥ずかしいけど、あまり強いって感じた人間っていなかった。めんどくさいと思える人はいっぱいいたけど。」
「めんどくさいって・・。俺の事でないだろうな・・・。」
ギルマスはジトっとした目で見てきた。
いくらつぶらな目でもかわいくないですからね、ごついのは・・。
しかし、ここまでの話しになっていると依頼は断りづらい。受けるのはいいけど、誰をどこまで、どうやって?そして、駄目貴族だとさすがにごめんだ。
「どんな人を護衛するんですか。その人によっては考えますけど?。」
そういうと、ギルマスは自分の知っている情報を教えてくれた。
クロース・フエフート:共和国について学ぶために留学する。国民にとって良いところを取り入れる事があれば、王国に還元するために:グレーの髪:ザンバラ頭の短髪:くだけた性格:男:15歳:170㎝の身長、細マッチョ。
「性格はいいぞ。貴族であって、平民にも平等の家柄だ。ま~3年前に見たのが最後で、後はこの前来たカーシンに聞いただけだけどな! っはっは!」
笑いごとですか・・・
「わかりました。受けますよ。本当は貴族から遠ざかりたかったんですけど、どうせならいい貴族とかかわりになったほうがまだましですから。ギルマスが言うなら、いい人でしょ?」
「いい奴だぞ。俺と友になれるくらいだからな、この大雑把な俺と!」
頭が痛くなる、自分でおおざっぱって・・・。
「わかりました。依頼を受理することを伝えてください。そしてカシマスさん、逃げないでくださいよ、何があっても・・・。」
カシマスはビクッとした。何かあるのかと・・。
「(は~貴族には関り会いたくなくて早く出発しようと思っていたら・・・。うまくいかないな。そして、ここは娘の護衛を頼む! だろっ)」
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