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22.ラウールの迷い
ラシーア帝国のダンジョン
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ラシーア帝国のダンジョンを確かめるため、今日はダンジョンに来ている。
今回のダンジョンは全二十階で、魔物も余り強くないところだ。
それでも僕たちを連れたソフィアがダンジョンに入るとき、門の前に立つ兵士には引き留められた。
止めた兵士には自己責任で入ることを伝えて、時間はかかったがダンジョンに入ることが出来た。
このダンジョンは上に登るタワー型で、内部の壁も整った形をしていた。
初心者も入っているのか一階では初々しい冒険者の姿を見かけた。
その初心者冒険者もソフィアの姿を見つけると声をかけてきた。
心配する者、下心のありそうな者、仲間に勧誘する者等様々だったが、純粋に心配する者は少なく感じた。
そんな冒険者を相手にしながらも先に進んだ。
三階までは冒険者の数も多く、ソフィアだけが魔物を倒していった。
その姿を見た冒険者はソフィアを勧誘し始める。
僕たちは念話で相談し先を急いだ。
幸いクロウがマッピング出来るようになっているため、冒険者を避けることも出来た。
回りに冒険者の気配がないときは僕たちも爪や魔法で魔物を相手にした。
十階まで到達してもボスはいなかった。
それでも十階を過ぎると中堅冒険者が進める程度の魔物が出現していて、ほぼ冒険者はいなかった。
~~~~~
「ようやく話せるニャンラウール! 私の爪で無双だニャン!」
「おう! 窮屈だったぜニャン! 俺はやるぜニャン!」
「われわれはニャン! やるニャン!」
みんなダンジョン以外だと普通に話しているのに・・・。
「気に入ってるねサクラ、ヤマト、クロウ・・・。」
そう返事をするとサクラが尻尾で叩いてきた。
「ラウールもやるニャン! ノリが悪いニャン!」
「え~~!」
そう返事をしたものの、付き合わないと後で何をされるかわからないので、一緒にダンジョン攻略をした。
ソフィアが攻撃する前に回りでニャンニャン攻撃している猫がいる・・・。
黒猫がものすごいスピードでオーガを切り裂き、ホブゴブリンに魔法を当て、ポイズンスパイダーを尻尾で叩き倒して行く。
黒猫無双を言葉のままに先に進んだ。
通常の冒険者より攻略スピードが早いので、一日で二十階のボス部屋に到着した。
ボス部屋は順番待ちもなく休憩もしないまま僕たちは中に入った。
「今回のボスはアイアンサイノスですね。武器での攻撃が通りにくい魔物ですね。」
「へ~。犀型の魔物は見たことがなかったな。ダンジョン特有? 帝国だから?」
「ダンジョンであることが今回の理由でしょうが、私が大昔にこの大陸を旅したときも動物型の魔物は多かった気がします。」
「じゃあ、もしかしてまだ手にいれたことのない素材とかが帝国にはあるかな?」
「あると思いますよ。私が余り教えないのは自分で発見することが大切だと思っているからですよ。聞かれたらお教えしますが、それだけだと楽しみがないと思いますよ。」
・・・・
「そうだね。そう考えると僕はまだ発見していない物が一杯あるんだよね。」
「ありますよ。私でも新たに発見する素材がありますよ。もちろん魔物も滅多に見ることが出来ないため、噂だけ知っているということもありますよ。」
「そっか~。そう考えると新たに何をするか考えるのでなく、このまま冒険者として地味な移動をしながら旅を続けるするのもいいね。一つの方向性として考えるよ。ありがとうソフィア!」
僕たちがそんな話をしていると目の前にはアイアンサイノスが横たわっていた・・・。
「勝利ニャン! 見てたラウール? 完勝ニャン!」
「ゴメン! ソフィアと話してて全く見てなかった。」
「そんなニャン!」
「我の三回転尻尾蓮華も見てないのかニャン!」
なんだよその技は・・・。
「俺の無限肉球も見ていないのかニャン!」
「そうよニャン! 私も頑張ったニャン! ジェットストリームニャン撃で止めを指したニャン!」
みんな・・・、そんな攻撃を練習していたなんて・・。
「次からは見るニャンよラウール! ソフィア!」
最後は怒られたがダンジョンを攻略し転移陣で入り口に戻った。
このダンジョンからの帰還は攻略階数がわからないようで、兵士から不審な目を向けられる事はなかった。
「一日であきらめて戻って来たな。何階まで進んだんだ? 無理をするなよ。このダンジョンは初めは良いが、調子に乗った初心者冒険者が死にやすいからな。もう来ないほうが良いぞ。」
なんとなく優しい人だった。
~~~~~
ダンジョンから戻った僕たちは宿で食事をし部屋に戻った。
「さあラウール。これからどうする?私たちはラウールが行きたいところについて行くわよ。悩み事も解決してほしいしね。」
「ありがとう。僕は今回商人ソフィアの姿も見てみたい。もし楽しそうなら冒険者兼商人をしてもいいかなと考えてるんだ。」
「そうなのですか。それは責任重大ですね。」
「そんなに気合を入れないでね。ゆるーく活動したいから、僕がいないと駄目な商人にはなりたくないから。もし自分だけが頑張るような商売ならやりたくないし。」
「おう! ラウールだけ苦労すると俺たちの出番がないな!」
「そうだね。僕たちはヤマトやソフィア、もしかしたらクロウよりも短い人生だから。だからこそ満足のいく生活を送りたいんだ。」
「そうですね。私達みたいな寿命があってないような者と比べられないですよ。私たちは遠回りが人族よりできますが、人族の人生は短いですから。それでも私たちと一緒に過ごしてくださいね。私はこの顔ぶれで過ごすことが楽しいですから。」
「俺も!」
「我も!」
「「もちろん僕(私)も!」」
この顔ぶれでも生活は死ぬまで続きそうだが、今は少し先の未来、明日の行動をどうするか考えて行こう。
今回のダンジョンは全二十階で、魔物も余り強くないところだ。
それでも僕たちを連れたソフィアがダンジョンに入るとき、門の前に立つ兵士には引き留められた。
止めた兵士には自己責任で入ることを伝えて、時間はかかったがダンジョンに入ることが出来た。
このダンジョンは上に登るタワー型で、内部の壁も整った形をしていた。
初心者も入っているのか一階では初々しい冒険者の姿を見かけた。
その初心者冒険者もソフィアの姿を見つけると声をかけてきた。
心配する者、下心のありそうな者、仲間に勧誘する者等様々だったが、純粋に心配する者は少なく感じた。
そんな冒険者を相手にしながらも先に進んだ。
三階までは冒険者の数も多く、ソフィアだけが魔物を倒していった。
その姿を見た冒険者はソフィアを勧誘し始める。
僕たちは念話で相談し先を急いだ。
幸いクロウがマッピング出来るようになっているため、冒険者を避けることも出来た。
回りに冒険者の気配がないときは僕たちも爪や魔法で魔物を相手にした。
十階まで到達してもボスはいなかった。
それでも十階を過ぎると中堅冒険者が進める程度の魔物が出現していて、ほぼ冒険者はいなかった。
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「ようやく話せるニャンラウール! 私の爪で無双だニャン!」
「おう! 窮屈だったぜニャン! 俺はやるぜニャン!」
「われわれはニャン! やるニャン!」
みんなダンジョン以外だと普通に話しているのに・・・。
「気に入ってるねサクラ、ヤマト、クロウ・・・。」
そう返事をするとサクラが尻尾で叩いてきた。
「ラウールもやるニャン! ノリが悪いニャン!」
「え~~!」
そう返事をしたものの、付き合わないと後で何をされるかわからないので、一緒にダンジョン攻略をした。
ソフィアが攻撃する前に回りでニャンニャン攻撃している猫がいる・・・。
黒猫がものすごいスピードでオーガを切り裂き、ホブゴブリンに魔法を当て、ポイズンスパイダーを尻尾で叩き倒して行く。
黒猫無双を言葉のままに先に進んだ。
通常の冒険者より攻略スピードが早いので、一日で二十階のボス部屋に到着した。
ボス部屋は順番待ちもなく休憩もしないまま僕たちは中に入った。
「今回のボスはアイアンサイノスですね。武器での攻撃が通りにくい魔物ですね。」
「へ~。犀型の魔物は見たことがなかったな。ダンジョン特有? 帝国だから?」
「ダンジョンであることが今回の理由でしょうが、私が大昔にこの大陸を旅したときも動物型の魔物は多かった気がします。」
「じゃあ、もしかしてまだ手にいれたことのない素材とかが帝国にはあるかな?」
「あると思いますよ。私が余り教えないのは自分で発見することが大切だと思っているからですよ。聞かれたらお教えしますが、それだけだと楽しみがないと思いますよ。」
・・・・
「そうだね。そう考えると僕はまだ発見していない物が一杯あるんだよね。」
「ありますよ。私でも新たに発見する素材がありますよ。もちろん魔物も滅多に見ることが出来ないため、噂だけ知っているということもありますよ。」
「そっか~。そう考えると新たに何をするか考えるのでなく、このまま冒険者として地味な移動をしながら旅を続けるするのもいいね。一つの方向性として考えるよ。ありがとうソフィア!」
僕たちがそんな話をしていると目の前にはアイアンサイノスが横たわっていた・・・。
「勝利ニャン! 見てたラウール? 完勝ニャン!」
「ゴメン! ソフィアと話してて全く見てなかった。」
「そんなニャン!」
「我の三回転尻尾蓮華も見てないのかニャン!」
なんだよその技は・・・。
「俺の無限肉球も見ていないのかニャン!」
「そうよニャン! 私も頑張ったニャン! ジェットストリームニャン撃で止めを指したニャン!」
みんな・・・、そんな攻撃を練習していたなんて・・。
「次からは見るニャンよラウール! ソフィア!」
最後は怒られたがダンジョンを攻略し転移陣で入り口に戻った。
このダンジョンからの帰還は攻略階数がわからないようで、兵士から不審な目を向けられる事はなかった。
「一日であきらめて戻って来たな。何階まで進んだんだ? 無理をするなよ。このダンジョンは初めは良いが、調子に乗った初心者冒険者が死にやすいからな。もう来ないほうが良いぞ。」
なんとなく優しい人だった。
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ダンジョンから戻った僕たちは宿で食事をし部屋に戻った。
「さあラウール。これからどうする?私たちはラウールが行きたいところについて行くわよ。悩み事も解決してほしいしね。」
「ありがとう。僕は今回商人ソフィアの姿も見てみたい。もし楽しそうなら冒険者兼商人をしてもいいかなと考えてるんだ。」
「そうなのですか。それは責任重大ですね。」
「そんなに気合を入れないでね。ゆるーく活動したいから、僕がいないと駄目な商人にはなりたくないから。もし自分だけが頑張るような商売ならやりたくないし。」
「おう! ラウールだけ苦労すると俺たちの出番がないな!」
「そうだね。僕たちはヤマトやソフィア、もしかしたらクロウよりも短い人生だから。だからこそ満足のいく生活を送りたいんだ。」
「そうですね。私達みたいな寿命があってないような者と比べられないですよ。私たちは遠回りが人族よりできますが、人族の人生は短いですから。それでも私たちと一緒に過ごしてくださいね。私はこの顔ぶれで過ごすことが楽しいですから。」
「俺も!」
「我も!」
「「もちろん僕(私)も!」」
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