最強への道 〜努力は俺を裏切らない

ペンギン

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2章 ガーディアン襲撃編

21話 怒り

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悲鳴を聞き付けた俺が向かうと、小汚い中年の男がミナミを襲おうとしていた。

ミナミの目からは涙が、身体は小刻みに震えている。
ーーこの瞬間、俺の中の枷が外れた。

一気に加速し、男の首をナイフで一刺し
口から血を吐き男は絶命

驚くミナミと目が合う

「え……なんで…?」

戸惑いの声をあげるミナミ。

「待ってろ、始末をしてくる!」

俺はそうだけいい、未だなお残虐行為を続けている賊に意識を向ける。

「"やめろ"」

俺は静かに、しかし殺意を込めながら言葉を放つ
賊は動きを止め、俺に注意が向く。

最初に反応を示したのは見たことがある女だった。
最初に見たときの質素な顔付きは変わり、今ではアイメイクの濃いケバい女になっている。

「あれー?お兄さんは確か冤罪で地下2階に放置されてたんじゃなかった?とっくに餓死してると思ったのに」

「まぁな。お前らがうるさすぎで戻ってきた」

「ふぅーん、下で知らないふりしてたら助かったかも知らないのに。で誰があんたにエサを与えて、逃がしたのかな?」

俺が誰かの手助けで出てきたと思っているようだ。

「自力だ。でこの賊の首領はお前か?」

賊たちはこの女に従っているように見える

「うーん、私はNo.2だけどね。この中じゃトップかな。で、そろそろアンタと話すのも飽きたしぃ~、お前ら殺しちゃいな!」

「「「あいよ!」」」

女の命令で3人の剣を持った賊の男が俺の方に斬りかかってくる。
かなりのスピードだ。リーダーやミナミから聞いた戦闘系のスキルもしくは肉体強化のスキル持ちか

だが、負ける気はしない

俺は冷静に敵の動向を見ながら、副リーダーのカレンからもらったナイフを構える。

武器のリーチは敵の方が長い、加えて3人の同時攻撃だ。
ならば作戦は

避けて斬る!一撃で殺す

まずは同時攻撃を塞ぐため、俺は右の男に向かう。

「死ねや!おらぁっ!」

剣の速度は速いが、型が出来てない。
無駄だらけだ。

俺は敵に斬り込む直前、踏み込みを深くする。
剣は頭上を擦り抜ける。
敵は俺が一瞬消えたように見えるはず

懐がガラ空きだ。

「死ね」

賊の血が虚空を舞う。

「「え?」」

驚き足が止まる残りの2人
絶好の隙だ。

「【全力】」

俺は瞬間的にスキル【全力】を発動
力が爆発する。

「うっ」
「ぐぁっ!」

低い姿勢のまま他の2人の側を駆け抜けて、
脚を切り裂く。
2人の賊が地面に倒れ

「や、やめてくれ!」

地べたを這いずり惨めに命乞いをする。
ーーだが

「死ね」

お前らはやめたのか?

「ゆ、許してくれっ」

「死ね」

お前らは許したのか?
許さなかっただろう。むしろ嘲笑うように痛ぶり殺しただろう。

その報いだ。賊2人の首が掻っ切った。

「なっ!瞬殺!?あの3人は全員身体能力向上のスキル持ってたはずなのに……」

女が驚いた顔で俺を見る。
なるほど身体能力向上のスキルだったのか
道理で無駄に速いはずだ。

後12人。女を合わせて13人か

「姉さん!俺が殺りますぜ。どうやらあの野郎は武器系統のスキルを持ってるみたいだ」

「ふーん、驚いて損しちゃった。まぁそうよね、ふふふ。」

女は俺のスキルを勝手に決めつけ、反転余裕の笑みを浮かべる。

「おい、可哀想な手前に教えてやんよ!俺のスキルはな!
【斧使い】に加えて【身体能力向上】。お前に勝ち目はねぇよ!へっ」

持つだけで達人の域にまで至れる武器系統のスキルに身体能力の向上か…
正しく戦闘特化のスキル構成だな

「御託は良い。さっさとかかってこい」

俺は中指でクイクイと呼び寄せる。
相手の男の顔が真っ赤に染まる。

「ぶっ殺す!」

先ほどの男達とは比べものにならない速度で突っ込んでくる。
男の斧が最短距離で俺の首を切り裂こうと向かってくる。

俺は上体を反らし、斧を回避する。
しかし、止まらない男の攻撃。
嵐のような怒涛の攻撃が襲いかかってくる。

スキルの力で補正されているのだろう。恐ろしいほど正確で無駄のない攻撃だ。

「避けてばっかりじゃねぇかよ!おいっ!おいっ!おいっ!」

風切り音を響かせながら斧が俺の真横を通り過ぎる。

「おらぁ!おらぁっ!死ねやぁ!」

卓越した身体能力と武器を扱う技術。

「くそっ!避けんじゃねぇよ!」

だが当たる気はしない。
確かに無駄はないが、故に読みやすい。

後は敵の動線上にナイフの刃を置くだけでいい。

"スパッ"

後は敵が勝手に死んでくれる
男の首が静かに地に落ちる。

「おい、次はどいつだ?」

静寂に俺の声だけが響いた。
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