最強への道 〜努力は俺を裏切らない

ペンギン

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2章 ガーディアン襲撃編

22話 出発

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「おいおい、餓狼さんが殺されたぞ」
「マジかよ!餓狼さん実力で言えば内の3番手だろう!」
「あっ、ありえねぇ」

俺が殺した男の名は餓狼と言うらしい。
絶対偽名だろうな。
だが、この男で3番手……上に2人強い奴がいるということか

「ちっ!何死んでんのよ!あんた達全方位囲んで殺しなさい」

爪をガシガシと噛みながら女が叫ぶ。
男達はその言葉に従い、俺の周囲を囲むように移動を始める。

だが、こいつらは間抜けだ。

「その作戦を知って、俺がさせるわけがないだろう!【全力】」

俺は最も近くの男に急接近し、頚動脈を切り裂き、その勢いのまま男達を順に切り裂いていく。 
死角から死角への立ち回り。

スキル直感のおかげなのか切り裂くべきところ、狙い目が光って視える。

ーー数十秒

女以外の賊を全滅させるにかかった時間だ。
《最強への道》には対人の戦闘の仕方が多く記されていたため助かった。
対多数の場合は先手必勝で陣形を崩し、その隙に全滅させるのだ。

「…へっ……」

呆然とする女。
当初より10は老けたな。
厚いメイクがとれかけている。

「後はお前で終わりだな」

俺は女の方に意識を向ける。
顔を青ざめる女

「殺人鬼……アンタは殺人鬼よ!」

こいつの口からその言葉が出るとは本当に腹立たしい。
確かに10数人も殺した俺は殺人鬼と言ってもいいだろうが、お前らは殺されて当然の事をした。
この惨事を招いたお前がそれを言うのか…

頭に血がのぼるのを感じる

「"いい加減にしろよ"」

「ヒッ!ヒィィィ」

尻餅をつき、怯えた表情の女
俺は何も言わず距離を詰めていく

「こ、来ないで!来ないで!何で【魅力】が効かないのよ!!」

俺はナイフを振り下ろす
女の腕がその場にばたりと落ちる。

「ひっ……腕。私のうでがぁぁぁ痛ぁいいぃぎぁぁ」

地面にのたうち回る女。
目からは涙、鼻から鼻水を垂れ流し、落ちた腕を必死にくっつけようとしている。

だが俺はしゃがみ、女の髪を乱雑に掴み上げ引き寄せる。

「おい、お前らのアジトはどこだ…」

「い…いっ言ったら…たずげでくれぇるの?」

「どこだ?」

「…い、1キロ南の…居酒屋"ぜん"ってところよ」

「感謝する」

俺はナイフを横に一閃。
これで賊達は全員始末した。

周囲には俺が殺した賊達の死体が横たわっている。

「……はぁ」

にしても結構キツイな。初めて殺しというものは。
精神に耐性があるといえど気を緩めれば吐きそうだ。

俺はふと周囲の見回す。
辺りは静寂だ。
生き残ったガーディアンの面々も言葉を失っている。

まぁそれもそうか……彼らからすれば賊全員を殺した俺も恐れの対象か 
そんな俺を地下に放置していた訳だしな、怖いよな

でも、みんなが無事で良かった。
俺は静かに自分の荷物を回収し拠点ベースを後にした。  

1つ救いがあったとするならば、ミナミのありがとうが聴こえたことだ。
たった一言、声は震え掠れてはいたが、心の重みが少し軽くなった。

だが、まだ終わりじゃない。
後顧の憂いを潰しに行こう。
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