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2章 ガーディアン襲撃編
23話 ぶっ殺ゲーム
しおりを挟む支度を整えた俺は賊の拠点に向かっている。
賊が拠点にしているという居酒屋は俺も会社の宴会などで利用した事があるため道に迷うことは無かった。
道半ばゴブリンに数匹遭遇したが問題なく対処した。
で、到着したわけだが
「視線を感じるな」
おそらくスキルか何かで見られているな
目の前には2階建ての目的の建物
宴会場が数室あるためかなり大きい、賊達のアジトとしては最適なのだろう。
ナイフを構えながら両開きのドアを開ける。
「歓迎されてるみたいだな」
まるで旅館の出迎えのように総勢10名の柄が悪い男共が正面にて出迎えてくれている。
どうやら俺の動向はバレていたらしい。
「率直に聞くが姉さん達の反応が消えたのはお前の仕業か?」
スキンヘッドの刺青男が凄みながら訪ねてきた。
反応という言葉から、おそらく仲間の情報を確認するスキルがあるのだろう
「あぁ、その通りだ。」
俺は正直答える。
賊たちは激昂してくるかと思いきや、予想外な事に笑っている。
「そーかい。兄さん結構やるみたいだな。合格だ。俺たちの仲間にしてやるよ」
は?こいつら何を言っているんだ。
「驚きで黙っちゃったか?親分の承諾は得ているから心配は無用だぜ。今の世界を一緒に楽しもうぜ」
ニヤついた笑みを俺に向ける刺青野郎
脳裏に浮かぶガーディアンの面々の絶望の姿
「はぁ……虫酸が走るな。死ね」
気づけば俺はナイフを投げ、そのナイフは刺青野郎の頭に深々と刺さっている。
確実に仕留めた。俺はそう思った。
だが
「あー刺さっちゃってるねぇ。これどう思う?」
ナイフが頭に刺さったまま隣の仲間に話しかける刺青野郎
どういう事だ?頭に刺さった時点で死ぬはず……
「あはははははっ!うわぁーめっちゃシュール!ってか振られてるじゃないっすか!?あれだけ俺に任せろって言っといてダセー」
仲間が刺青男をからかって笑っている。
「うるせーわ!まぁ、兄さんこれがあんたの答えかい?」
頭にナイフを刺したまま俺に問うてくる。
だが俺の返答は決まっている。
「あぁ、仲間など死んでもならん」
死ぬ気は無いが。
だが、あの男なぜ生きていられる。
その謎を解明しなければ倒す事は厳しそうだ。
「そうかぁ。おーい、お前ら"ブッ殺ゲーム"始めんぞー!」
「「「「「おぉー!!」」」」
どうやら俺を殺すらしい。
賊達がその手にそれぞれの獲物を構え、こちらに走りこんでくる。
連携などはなくまるで競い合っているかのようだ。
最初に俺に一撃を向けてきたのは、大きめのハンマー使いだ。俺はハンマーかい潜り、その手首ごと切断する。
男は腕を抑え痛がる。次の敵をーー
「痛ぇええな!オラァッ!!」
"うっ"
腹部に衝撃が走る。
腕を切り落とし、反撃は無いとみた男が俺の腹を蹴り上げたようだ。
ちっ不意打ちで息ができない。
視界に映るハンマー男の追撃
俺を踏みつぶそうと足が迫ってくる。
俺はなんとか転がりながらハンマー男の追撃を躱す
しくじった。息の根を止めるべきだった。
確実に仕留めると最強への道にもそう書いてあったのにな
今更後悔しても遅い。
今は何とかこの状況を脱しなければ
"立ち上がれない状況を"
"降り止まない雨のように降り注ぐ攻撃を"
俺は何度も転がり、敵の剣、槍、ナイフが俺の真横スレスレに刺さっていく。
一撃でも当たれば終わり。
「当たんねぇ!」
「ダンゴムシかよっ!」
「フォーーー!」
「手首痛ぇぇぇぇよ!オラァッ!!」
どうすればいい?
徐々に賊の攻撃が鋭くなってきている。
闇雲に攻撃しているように見えて、こいつらの攻撃は極めて鋭く、かなりの戦闘経験が垣間見える。
一人一人がかなり強い
故に状況は時を追うことに悪化する。
早く何とかしなければ……
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