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2章 ガーディアン襲撃編
28話 一瞬
しおりを挟む男の笑い声が響いている。
どうやら俺が燃え尽きたと思っているらしい。
目の前を覆うほどの大量に炎の弾が襲いかかってきたが、【全力II】を一瞬解放し全て避けた。
しかし、炎の弾により室内が燃え、煙が蔓延して男の姿が見えない
俺は煙を吸わないように息を止め、心を落ち着かせる。
気配を探れ、五感を研ぎ澄ませ
「AAAH!燃えてしまった。またアジト探しからか」
男の声が響いている。
どうやら"火使い"の効果で煙が効かないようだ。
短期決戦と行こうか
【全力Ⅱ】
全身の力のリミッターが解除され、力が漲る
同時に骨が軋み、激痛が体中にはしる。だが我慢だ。
腰を落とし、前傾姿勢に
脚部に力を極限まで溜め
"解放する!"
俺の身体は放たれた矢のように男の方に向かう
「ohっ「遅い!」」
斬る瞬間に男が気づくが既に遅し
男の首が地面に落ちる。
全く油断大敵だ。
"敵の死体を見るまで油断してはならない"
闘いにおいての常識だ。
だが、これで賊は全て片付いただろう。
よし!次は脱出だ
既にこの部屋は火が回り、倒壊し掛けている。
急がなければ巻き込まれる。
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