最強への道 〜努力は俺を裏切らない

ペンギン

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3章 3つ巴ベース編

58話 真の黒幕

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怯え切った山根は知っている事全てを話してくれた。

どうやら山根は、剛健隊の隊員を全てに【催眠】を賭け、副隊長にすり替わり、副隊長の田中は味方の怒りを増強させるために殺したらしい。

そして、殺した奴は誰だと聞くと……"天使"だと
"天使"が剛健隊の隊員の田中やソロのハンター達を殺したという。

また、戦争を仕組んだ理由はと聞くと、組織のため、混沌なる世界のためと答えるのみ。
また、作戦としては3つの拠点ベースが潰し会い弱った所を"天使"が攻め入るとの事。

要するに山根は、その組織《宵闇の世界》の末端に過ぎないという事だ。
どうやら、厄介なテロ組織がいるらしい。

それにしても"天使"
神話でしか聴かない存在
神の使い

本当にそのような存在が居るのか?このビルの屋上に

まぁ……天使といえど人を殺す、俺に危害を加えるのなら"敵"だ。
この街には恩人もいるし、さぁ、その天使とやらの顔を拝みに行こう。


***

11階から屋上へ続く階段

「パール。感じるか…」

ここからでも感じる圧倒的な力の波動
以前のダンジョンのボスより強い。
背中がゾワっとするような寒気のする感覚。

「…プゥ……」

パールも感じているのだろう
少し震えている。

「大丈夫だ。俺とお前ならやれる」

屋上にいる存在まで数十メートル。
階段を上り、ドアを開ければいる。

「最初から全力でいくぞ!」
「ぷぅ~」

俺はドアノブに手を当て、一気に開ける。

すると屋上の端の方に人影があった。
あれが天使……いや、違う

灰色の肌に金色の瞳、頭部に生えた2本の角、鋭い黒い歯
シルエットは人間、しかし大きい。
2メートル程度はあるだろう。加えて筋肉も凄まじい。
また紫の髑髏を象った禍々しい鎧のような物を装着している。

天使……いや違う。まるで"悪魔"だ。

すると、その悪魔の視線がこっちを向いた。
目があった瞬間、本能が全力で警鐘を鳴らしている。
おそらく街のハンターは全てこの悪魔がやった。
こいつなら可能だろう。例え剛健隊のNo.2といえど

「おやおや、見ない顔ですね。組織の新入りですか?」

どうやら俺を組織の人間と思っているようだ。
というか言葉通じるんだな

俺は声が震えないように全身に力を入れて声を出す。

「あぁ、そうです。……いや、違うな。そんなのは俺じゃ無いな」

「ふん?どうしました?」

悪魔が眉をひそめる。

「いや、組織っぽく振る舞って油断を突こうと思ったが違うと思ってな。お前がこの戦争を仕掛けた黒幕ってわけか?」

「あれ?もしかして下の2人は殺されちゃいました。はぁ……やはり異界の家畜は弱いですね全く。にいる同志のためにも多くの家畜の命がいるというのに」

異界の家畜?もしかして俺たち人のことを言っているのか?

「お前は一体何なんだ?」

「家畜が私に質問?かなり不敬ですが今日は大量の贄が入るいい日ですし、教えてあげましょう。私は魔族のサッカーニです。」

「魔族?」

「はい、私達は貴方達家畜を滅ぼしこの世界の支配者となるべき存在です。」

世界の異変……魔族
なるほど、繋がったな。
この異変はこの魔族の侵攻が関係しているようだな。
そういえば魔王とかがなんとかってミナミも言ってたしな。

昔、洋画でエイリアンが地球を侵略しにくるってのはあったが……まぁ似たようなものなのか?

「って事は俺達人ははお前ら魔族を殺さないといけないわけだな」

「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!…………この家畜はユニークですね」

口を大きく開けて高らかに笑う魔族サッカーニ
感情の起伏が激しい奴だな

「ーー行くぞ!!」

俺はパールに声をかけ、【全力Ⅲ】の限界突破モードを発動。
最初から本気だ。加えて【集中】も使用し、一気に魔族の懐へと迫る。

狙うは心臓
弱点は【直感Ⅱ】が教えてくれる。

さぁ死ね!

ナイフを心臓目掛けて突き刺す

"キンっ"

弾かれた!

俺のナイフは魔族サッカーニの鋭い爪によって防がれた。

「家畜にしてはなかなか強いですね」

目があった。
ヤバイ。死が脳裏によぎる。

サッカーニの逆の手の爪が襲いくる。
動きが間に合わないー

しかし、爪が俺に当たる事はなかった。

「ぷぅ~!!」

助かった!パールの転がり体当たりがサッカーニの爪を弾いたようだ。

「助かった。パール!」

俺は即座に距離を取る。
危なかった。パールがいなければ終わっていた。
それにしても【硬化】のスキルを使いこなしているようだな。

さすが俺の相棒だ。

攻撃を防がれたにも関わらず今もなお余裕の笑みを浮かべる魔族サッカーニ

圧倒的劣勢にも関わらず、俺の鼓動は強く高鳴っている。

……さてどうやって倒すか。
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