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第五章 自分自身の未来
第25話 選択 choisir l'avenir
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マルラン氏は圧勝だった。わっと湧き上がる歓声の中で、おざなりな拍手をして、僕は席を立った。競技場の正面出入口に向かって歩き出すと、背後からレオンの声が追いかけてきた。僕はそちらを見ずに「なに」と尋ねる。やがて僕に追いつくと、並んで歩きながら言う。
「最後まで見て行かないの?」
「見ない。用事ができたから」
足を止めずに僕が言うと、レオンも歩きながらちょっと黙った。そして意を決したように言う。
「……さっきの女の人との、約束?」
「兄さんの形見を引き取りに行くんだよ」
一瞬間を置いてから、レオンは「えっ?」と驚いた声をあげた。かまわずに僕は出口へと向かう。
まだ昼前だから、日差しが白くてまぶしい。目を細めて空を見上げると、淡い水色がどこまでも広がっていた。隣りにまたレオンが追いついて「……ついて行っていい?」と尋ねてくる。「べつに」と、僕は肩越しに答えた。
店の場所は知っている。一番大きな繁華街の百貨店の隣りだ。僕には縁のない店だけど、アウスリゼでも一二を争う有名な宝石店の本店。競技場から最寄りのバス停まで歩き、循環蒸気バスに乗った。六カ所目の停留所で降りるまでの間、僕たちは一言もしゃべらなかった。ただ車窓から、せわしなく動き回る街の人々を見ていた。
ずっと、指輪のことばかりが頭を巡っていた。まだ見ぬジゼルさんの指輪と、古ぼけたレヴィ氏の指輪と。
肩がぶつかりそうなくらいガヤガヤとした人混みを掻き分けて、店舗へと向かう。後ろを振り返りもしなかったけれど、きっとレオンは着いて来ていると思う。十分くらい歩いて、僕が黒煉瓦の瀟洒な建物の前に立ったとき、レオンが追いついて「え」と声を漏らした。
「……宝石屋さんじゃないか」
「そうだよ」
建物を見上げてまごついて、レオンはバツが悪そうな顔で僕を見た。
「……んーと。宝石屋さんなんて、初めて来たよ。すごく高価な物みたいだし、僕はここで待っているよ」
僕は「そう」とひとこと言って、自分ひとりで重い扉を引き開ける。外は寒いから中で待ってればいいのにな、とは思ったけど、言わなかった。入りたくない気持ちもわかるからさ。用がなければ僕だって来ない。
普段着であきらかに未成年の僕が中に入っても、店員さんたちは丁重に「いらっしゃいませ」と腰を折った。さすが高級店。教育が行き届いているなと思う。
「なにかお探しでしょうか?」
若い男性店員がにこやかに近づき僕へ声をかけて来た。僕は外套の胸ポケットに入れていた受け取り票を取り出して差し出す。
「納品されていると思うんだけど。受け取りに来ました」
男性は内容を確認すると、紙を見ながら少し目を見開いた。僕の顔を見て一呼吸後に「ご案内いたします」と言い、奥へと先導する。たぶん上客とかを接待する場所に連れて行かれた。促されて黒革のソファに座ったら普通にあったかい茶を出されて、やっぱレオンも中に入れてやればよかったと思った。
「――お待たせいたしました。担当のバイエと申します」
髪の毛を後ろに撫でつけてキレイに整えた男性が来た。僕の迎え側に座って「失礼ですが、お名前を伺っても?」と尋ねて来る。
「テオフィル・ボーヴォワール。指輪の発注者の弟だよ」
「なるほど、ご本人様はお越しになられないのでしょうか?」
「死んだんだ。だから来ない」
僕が言うとすっと一瞬表情を強張らせて、男性は「皆様の足元の灯火が明るくありますように。大変失礼いたしました」と言った。
「――このようなときに申し訳ありません、ボーヴォワール様。代理人の方へのお渡しは、こちらで身分証を確認させていただいております。本日は、なにかお持ちでしょうか?」
「学生証でいい?」
「拝見します」
受け取って中を精査される。そして「こちらにご記入ください」と言われて書類を渡された。僕がだれで、ブリアック兄さんのなにに当たるかってことを書く用紙。
現住所はエコール・デ・ラベニューの学生寮。本籍はグラス侯爵領の侯爵邸。ブリアック兄さんの名前を書いた。少し手が震えた。これまで兄さんの名前を書くなんてしたことがなくて、これが最初で最後かもしれないって思って、息を詰めた。
そして自分の名前を書き、続柄に『弟』と記す。僕は自分の書いたその一連の文字列を、じっと見つめた。男性は、なにも言わなかった。
書類を渡すと、男性は学生証の内容と照らし合わせて確認した。そして「確認いたしました」と僕を見て、学生証を返してくれた。
「では、お品物をお持ちいたします」
その言葉を待っていたかのように、女性店員が銀色のお盆に、赤い布張りの箱を載せてやって来た。男性は立ち上がってそれを受け取り、座ってから開封して僕へと向けてテーブルに置いた。中には真新しい、金色の指輪がふたつ。キレイだった。
ためらうような間があってから、男性は「……本来ならば、寸法の確認をしていただくのですが」と言う。僕は「必要ない。使われない指輪だから」と返した。
受け取りの書類にも署名した。なにかあったときの緊急連絡先は、グラス侯爵領の父さんたちじゃなくて、ルミエラ在住のオリヴィエ兄さんにした。勤務先を内務省って書いたからか、確認した男性はちょっと訳知り顔になった。いちおう、報道はされているんだ。宰相オリヴィエ・ボーヴォワールの兄が、死んだということは。
受け取り票を入れていた胸ポケットへ、指輪の箱をねじ込んだ。そして席を立つと、応対してくれた男性の他に数名の店員さんたちが玄関まで見送ってくれた。もう来ることはないと思うけれど、とてもいい店だと思った。外には肩をすぼめ、両手をポケットに突っ込んだレオンが居て、僕の姿を見つけるとほっとしたように眉を緩める。
「ああ、やっぱルミエラは寒いな。どこかでお茶でも飲まない?」
「いいけど。どこでさ」
百貨店の中に入って、一階のレストランに入った。ちょうど昼を回ったころだったから、人で賑わっていてちょっとだけ待つ。レオンはその間に「ちゃんと、受け取れた?」と、なにか秘密でも聞き出すように尋ねて来た。僕は言葉少なに「うん」と答えた。
昼食を摂りながら、くだらない話をした。どの教科の先生がどうだとか、この前のテストがどうだとか。レオンが繰り出してくる話題に僕はあいづちを打っていたけれど、気持ちはずっと、指輪のことに向いていた。それは、レオンもわかっていたと思う。
ジゼルさんが僕にこの指輪を託した意味を考える。破れかぶれで、ちょっとだけ考えなしで、それでも、彼女は自分で行動した。前へ進むために。アウスリゼを出て、違う生活を始めるために。過去と訣別することを選択した。
僕にはそれがとても気高いことのように思えた。それは、弱さの中の強さの表れだと思った。
オリヴィエ兄さんは、先日、僕と父さんたちへ「忘れなくてもいい」って言った。抱えていてもいいって。
それは、レヴィ氏の左手の指輪と同じで。レヴィ氏は、忘れることを諦めたんじゃなくて、抱えることを受け入れたんだ。それも、とても強いと思う。
僕は、どうしたらいいだろう。またその疑問に立ち返る。レオンが店の窓の方を向いて「ああ、降ってきた」と言った。
ジゼルさんは、本当は決して強くなんかないんだと思う。でもここに立ち止まりはしなくて、つかめなかった逃げ水みたいな幸せを、それはそれとして、振り返らない。
レヴィ氏も、きっと強くない。僕と同じように、いや、もっと悩んで今があって、その過去も含めて自分だと言う。
ジゼルさんは、過去を整理しようとしている。
レヴィ氏は、過去を手放さず大切にしている。
どちらの選択も可能なのだと、僕は理解した。
二人は、それぞれのしかたで歩んでいて、今僕はここに立ち止まっている。
僕には、二人のようにできるだろうか。いつか、近い将来に。
ただひとつわかっていることは。――どんな未来を選ぶかは、僕自身が決めるんだってこと。それだけ。
レオンが「このオヴァル、美味しいよ。ちょっと食べてみない?」と白身魚の皿をこっちに押し出して来た。僕はフォークで一片を刺して、それを口に運んだ。
「最後まで見て行かないの?」
「見ない。用事ができたから」
足を止めずに僕が言うと、レオンも歩きながらちょっと黙った。そして意を決したように言う。
「……さっきの女の人との、約束?」
「兄さんの形見を引き取りに行くんだよ」
一瞬間を置いてから、レオンは「えっ?」と驚いた声をあげた。かまわずに僕は出口へと向かう。
まだ昼前だから、日差しが白くてまぶしい。目を細めて空を見上げると、淡い水色がどこまでも広がっていた。隣りにまたレオンが追いついて「……ついて行っていい?」と尋ねてくる。「べつに」と、僕は肩越しに答えた。
店の場所は知っている。一番大きな繁華街の百貨店の隣りだ。僕には縁のない店だけど、アウスリゼでも一二を争う有名な宝石店の本店。競技場から最寄りのバス停まで歩き、循環蒸気バスに乗った。六カ所目の停留所で降りるまでの間、僕たちは一言もしゃべらなかった。ただ車窓から、せわしなく動き回る街の人々を見ていた。
ずっと、指輪のことばかりが頭を巡っていた。まだ見ぬジゼルさんの指輪と、古ぼけたレヴィ氏の指輪と。
肩がぶつかりそうなくらいガヤガヤとした人混みを掻き分けて、店舗へと向かう。後ろを振り返りもしなかったけれど、きっとレオンは着いて来ていると思う。十分くらい歩いて、僕が黒煉瓦の瀟洒な建物の前に立ったとき、レオンが追いついて「え」と声を漏らした。
「……宝石屋さんじゃないか」
「そうだよ」
建物を見上げてまごついて、レオンはバツが悪そうな顔で僕を見た。
「……んーと。宝石屋さんなんて、初めて来たよ。すごく高価な物みたいだし、僕はここで待っているよ」
僕は「そう」とひとこと言って、自分ひとりで重い扉を引き開ける。外は寒いから中で待ってればいいのにな、とは思ったけど、言わなかった。入りたくない気持ちもわかるからさ。用がなければ僕だって来ない。
普段着であきらかに未成年の僕が中に入っても、店員さんたちは丁重に「いらっしゃいませ」と腰を折った。さすが高級店。教育が行き届いているなと思う。
「なにかお探しでしょうか?」
若い男性店員がにこやかに近づき僕へ声をかけて来た。僕は外套の胸ポケットに入れていた受け取り票を取り出して差し出す。
「納品されていると思うんだけど。受け取りに来ました」
男性は内容を確認すると、紙を見ながら少し目を見開いた。僕の顔を見て一呼吸後に「ご案内いたします」と言い、奥へと先導する。たぶん上客とかを接待する場所に連れて行かれた。促されて黒革のソファに座ったら普通にあったかい茶を出されて、やっぱレオンも中に入れてやればよかったと思った。
「――お待たせいたしました。担当のバイエと申します」
髪の毛を後ろに撫でつけてキレイに整えた男性が来た。僕の迎え側に座って「失礼ですが、お名前を伺っても?」と尋ねて来る。
「テオフィル・ボーヴォワール。指輪の発注者の弟だよ」
「なるほど、ご本人様はお越しになられないのでしょうか?」
「死んだんだ。だから来ない」
僕が言うとすっと一瞬表情を強張らせて、男性は「皆様の足元の灯火が明るくありますように。大変失礼いたしました」と言った。
「――このようなときに申し訳ありません、ボーヴォワール様。代理人の方へのお渡しは、こちらで身分証を確認させていただいております。本日は、なにかお持ちでしょうか?」
「学生証でいい?」
「拝見します」
受け取って中を精査される。そして「こちらにご記入ください」と言われて書類を渡された。僕がだれで、ブリアック兄さんのなにに当たるかってことを書く用紙。
現住所はエコール・デ・ラベニューの学生寮。本籍はグラス侯爵領の侯爵邸。ブリアック兄さんの名前を書いた。少し手が震えた。これまで兄さんの名前を書くなんてしたことがなくて、これが最初で最後かもしれないって思って、息を詰めた。
そして自分の名前を書き、続柄に『弟』と記す。僕は自分の書いたその一連の文字列を、じっと見つめた。男性は、なにも言わなかった。
書類を渡すと、男性は学生証の内容と照らし合わせて確認した。そして「確認いたしました」と僕を見て、学生証を返してくれた。
「では、お品物をお持ちいたします」
その言葉を待っていたかのように、女性店員が銀色のお盆に、赤い布張りの箱を載せてやって来た。男性は立ち上がってそれを受け取り、座ってから開封して僕へと向けてテーブルに置いた。中には真新しい、金色の指輪がふたつ。キレイだった。
ためらうような間があってから、男性は「……本来ならば、寸法の確認をしていただくのですが」と言う。僕は「必要ない。使われない指輪だから」と返した。
受け取りの書類にも署名した。なにかあったときの緊急連絡先は、グラス侯爵領の父さんたちじゃなくて、ルミエラ在住のオリヴィエ兄さんにした。勤務先を内務省って書いたからか、確認した男性はちょっと訳知り顔になった。いちおう、報道はされているんだ。宰相オリヴィエ・ボーヴォワールの兄が、死んだということは。
受け取り票を入れていた胸ポケットへ、指輪の箱をねじ込んだ。そして席を立つと、応対してくれた男性の他に数名の店員さんたちが玄関まで見送ってくれた。もう来ることはないと思うけれど、とてもいい店だと思った。外には肩をすぼめ、両手をポケットに突っ込んだレオンが居て、僕の姿を見つけるとほっとしたように眉を緩める。
「ああ、やっぱルミエラは寒いな。どこかでお茶でも飲まない?」
「いいけど。どこでさ」
百貨店の中に入って、一階のレストランに入った。ちょうど昼を回ったころだったから、人で賑わっていてちょっとだけ待つ。レオンはその間に「ちゃんと、受け取れた?」と、なにか秘密でも聞き出すように尋ねて来た。僕は言葉少なに「うん」と答えた。
昼食を摂りながら、くだらない話をした。どの教科の先生がどうだとか、この前のテストがどうだとか。レオンが繰り出してくる話題に僕はあいづちを打っていたけれど、気持ちはずっと、指輪のことに向いていた。それは、レオンもわかっていたと思う。
ジゼルさんが僕にこの指輪を託した意味を考える。破れかぶれで、ちょっとだけ考えなしで、それでも、彼女は自分で行動した。前へ進むために。アウスリゼを出て、違う生活を始めるために。過去と訣別することを選択した。
僕にはそれがとても気高いことのように思えた。それは、弱さの中の強さの表れだと思った。
オリヴィエ兄さんは、先日、僕と父さんたちへ「忘れなくてもいい」って言った。抱えていてもいいって。
それは、レヴィ氏の左手の指輪と同じで。レヴィ氏は、忘れることを諦めたんじゃなくて、抱えることを受け入れたんだ。それも、とても強いと思う。
僕は、どうしたらいいだろう。またその疑問に立ち返る。レオンが店の窓の方を向いて「ああ、降ってきた」と言った。
ジゼルさんは、本当は決して強くなんかないんだと思う。でもここに立ち止まりはしなくて、つかめなかった逃げ水みたいな幸せを、それはそれとして、振り返らない。
レヴィ氏も、きっと強くない。僕と同じように、いや、もっと悩んで今があって、その過去も含めて自分だと言う。
ジゼルさんは、過去を整理しようとしている。
レヴィ氏は、過去を手放さず大切にしている。
どちらの選択も可能なのだと、僕は理解した。
二人は、それぞれのしかたで歩んでいて、今僕はここに立ち止まっている。
僕には、二人のようにできるだろうか。いつか、近い将来に。
ただひとつわかっていることは。――どんな未来を選ぶかは、僕自身が決めるんだってこと。それだけ。
レオンが「このオヴァル、美味しいよ。ちょっと食べてみない?」と白身魚の皿をこっちに押し出して来た。僕はフォークで一片を刺して、それを口に運んだ。
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