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グラス侯爵領編
207話 男子三日会わざれば刮目して見よってかんじ
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「――なにやってんだよ……」
美ショタ様が目頭のあたりをおさえてため息をつき、おっしゃいました。救世主の登場にわたしはその場に平伏しました。
……もう二時間くらい経ったでしょうか。真夏の午後の真冬を体験して、わたしは即座に家の中へ誘導されました。そしてリビングのソファに長いおみ足を組んで座られたオリヴィエ様の前に、アシモフたんといっしょに並んでおすわりして、愛のムチ……というか、お説教を受けていたわけです。はい。床に正座したのはなんとなくです。空気感的に。はい。
運転手さんが機転を利かせてくれた? かなにかで、美ショタ様がさきほど召喚されました。そして、わたしたちをご覧になって現状を正確に把握しそうおっしゃったわけです。はい。
さすがコップに肖像権侵害される系美ショタ。冴えてる。たぶん今一生で一番の晴れ舞台だと思います。がんばれ。そして可及的速やかにたすけてくれ。
「――ソノコと、今後のことについて前向きな話し合いをしていたところだよ。そちらはどうした、テオ?」
「運転手のノルが、僕の寮まで来て状況説明してくれた。婚前なんだから、二人きりじゃまずいだろうって」
おお、やはりそういう感じの倫理観ですよね、こちらは。ミュラさんだけじゃなかった。美ショタ様はオリヴィエ様とそっくりなしぐさで足を組んで座って、「先走りすぎなんだよ、兄さんは」と言いました。
「なんのことだろう、わからないな」
「どうせ、勢いに任せてソノコをいっしょに連れて行こうとしたんだろ。そもそも、ソノコはこっちに帰ってきたばっかりだってこと、考えなよ」
正論ー!!!!! そう、それです! わたしアウスリゼに帰ってきて、今日で三日目! お家の空気の入れ替えとほこり払い、最低限の荷解きと! それっくらいしかできてないんですよ!
思わずわたしがうんうんとうなずくと、アシモフたんが大あくびをしてから美ショタ様のところへ行ってわふっとのしかかりました。たぶんお友だち判定してる。盛大にモフりながら、美ショタ様はおっしゃいました。
「もう少し、心の準備の時間あげてもいいんじゃないの。兄さんと違って、ソノコは腹芸できやしないんだから。……いやある意味すごくできてはいるけど」
「――なんだ、ずいぶんソノコに肩入れするじゃないか」
「そりゃさ。できる兄を持ちましたからね。同じ歩調は無理だって、身に沁みて生きている」
その言葉に、オリヴィエ様はなにかを言いかけてやめました。そしてわたしに向き直り、「どうしたいですか、ソノコ?」と尋ねてくれました。
「……あの。あの。ルミエラで、ごあいさつしたい人たちとかいて」
「ふん?」
「あの。それに、お手紙のお返事とかも、書きたくて」
「ふん? 私もほしいな」
「あ、はい、承知しました。それと。――レアさんの……お見舞いに、行きたいです」
しん、と静まり返りました。美ショタ様がちょっとかすれた声で「だろうよ」とつぶやきました。
レアさんは、黒髪の状態で病院へ搬送されたため、対外的にはわたしが負傷して療養していることになっているんだそうです。ちなみにわたしがかぶっていたレアさんかつらは、今はご本人の元にあるとのこと。たぶん頭髪もまだらカラーになっちゃってるもんね。しばらくは必要だよね。……会いたいな。
三人で、ちょっと簡単な晩ごはんを作って食べました。また留守にするなら、昨日買った食材をそのままにはしておけないし。美ショタ様がお手伝いしてくださって、オリヴィエ様も手伝おうとすると「兄さんは、こういうのはできないだろ。アシモフと遊んでなよ」とすげなくおっしゃいました。弟の言葉に従順なブラコンオリヴィエ様も尊いです。はい。
美ショタ様の状況ってそれまでちゃんと聞いたことがなかったんですけど、コレージュって呼ばれている寄宿中学校っぽいのに通っていて、最終学年。来年の進学はもう決まっているんですって。でもいちおう内申点みたいのもあって、今週の試験は受けておかなくちゃまずい、みたいな。寄宿制って時点でいろんなドラマを妄想しますよね。いちおう「兄弟制度みたいのはありますか」と尋ねてみました。へんな顔で「なんだそれ」と言われました。ないみたいです。はい。
「だからさ……オリヴィエ兄さんは、先に領へ戻るといい。僕とソノコは、来週にでも、レアのところに寄ってその足で向かうよ」
……お家の一大事なのでね。美ショタ様も、今回は戻られる予定とのことです。オリヴィエ様が休暇に入ると聞いた時点で、学校へは申請済みだそうで。ちなみにマディア領にまるまる一カ月ちょっと滞在されたことは、内申点的にだいじょうぶだったんでしょうか。冬休みだったのかな。進学決まったならいいか。
「……小難しいことは、先に父さんたちと話しておいて。ソノコと僕がいたら、話しづらいことだってあるだろ」
小さな声でつぶやかれた言葉は、わたしにも、きっとオリヴィエ様にもしっかり届きました。そこに自分を入れちゃうのなんでかな。ちょっと引っかかる。でも、おっしゃっていることはとてもたすかることなので、わたしも「……あの。その感じだと、わたしもありがたいです」と主張してみました。
オリヴィエ様は長い鼻梁でため息をつかれて、何拍かのちに「わかった」とおっしゃいました。
ということで。オリヴィエ様は次の日にグラス領へ。わたしはごあいさつ回り。美ショタ様は内申点稼ぎのための試験。
まず、雑貨屋のユーグさんへお手紙を書いて出しました。長らくお返事できなくてごめんなさい。ちょっと実家へ帰っていました。そして急なお知らせなんですが婚約しました。お相手は一般男性とは言えない感じのやんごとない方です。わたしは元気です。
そして、ごあいさつへ。
みなさんどうされているかなー、ととても気になっていたので、新聞社のラ・リバティ社へ伺いました。トビくんいるかな。会いたいな。記憶に残っていたイメージの通り、雑多で、忙しない空気がただよっていて、とてもなつかしかった。
「――こーんにーちはー……」
お菓子屋さんで買ったクッキーを持って中に声をかけました。そしたらちょうど階段を降りてきた人がこちらをご覧になって、目が合うと硬直されました。
「――ソノコたん……‼」
その呼びかけの次の瞬間にはわたしの目の前にいらっしゃってびびりました。いろんな意味で印象深くて忘れられない方でした。わたしの記事書いちゃって全国紙に載せやがられた方。
「おひさしぶりです、ピエロさん」
「ああああああああああ、ソノコたん、ソノコたんなんだね……! よかった、よかったーーーー!!!」
ひざまずいて両手でわたしの手を取られました。しかしすぐにぐいっとわたしがひっぱられて離されました。びっくりして振り返るとアベル。うっわなっつかし。ピエロさんへ「おまえなー、元彼でもないのにべたべたソノコに触んなよ」と言います。ピエロさんは「ぐぬぬ」とおっしゃいました。なっつ。
「アベルじゃん、おひさ」
「おう。元気そうでよかった」
現場責任者のヤニックさんは、外勤でいらっしゃいませんでした。トビくんはお遣いに出ているとのことで。とりあえずいらっしゃる方たちへのごあいさつ。わたしは元気です。
ほとんどの方がピエロさんとほぼ同じ反応というか、びっくりしてわたしの無事をよろこんでくれました。黒髪女性が刺されて搬送されたことは一般にも伝えられて。氏名は明かされなくてもそれがわたしだということは報道関係者さんたちには周知されていたようでした。レアさんなんだけど。それで、いちおう「おかげさまで、元気にしております」と無難な言葉で逃げました。はい。
ピエロさんが熱心に、マディア領にいたときのことを教えてほしいとせがんで来られました。お断りしました。だってぜったい記事にするやつじゃん、それ。そう思っていることがわかったのか「記事にはしない、約束する」と右手を胸に置いて言われました。
「え……じゃあなんで話しを聞きたいんですか」
「記事にはしないさ。君の伝記本を作りたいだけだよ、僕の女神」
「もっとだめじゃん」
もういいや帰ろう、となったときに、トビくんが「ソノコ!」と満面の笑顔でやってきました。……うっわおっきくなったな!
美ショタ様が目頭のあたりをおさえてため息をつき、おっしゃいました。救世主の登場にわたしはその場に平伏しました。
……もう二時間くらい経ったでしょうか。真夏の午後の真冬を体験して、わたしは即座に家の中へ誘導されました。そしてリビングのソファに長いおみ足を組んで座られたオリヴィエ様の前に、アシモフたんといっしょに並んでおすわりして、愛のムチ……というか、お説教を受けていたわけです。はい。床に正座したのはなんとなくです。空気感的に。はい。
運転手さんが機転を利かせてくれた? かなにかで、美ショタ様がさきほど召喚されました。そして、わたしたちをご覧になって現状を正確に把握しそうおっしゃったわけです。はい。
さすがコップに肖像権侵害される系美ショタ。冴えてる。たぶん今一生で一番の晴れ舞台だと思います。がんばれ。そして可及的速やかにたすけてくれ。
「――ソノコと、今後のことについて前向きな話し合いをしていたところだよ。そちらはどうした、テオ?」
「運転手のノルが、僕の寮まで来て状況説明してくれた。婚前なんだから、二人きりじゃまずいだろうって」
おお、やはりそういう感じの倫理観ですよね、こちらは。ミュラさんだけじゃなかった。美ショタ様はオリヴィエ様とそっくりなしぐさで足を組んで座って、「先走りすぎなんだよ、兄さんは」と言いました。
「なんのことだろう、わからないな」
「どうせ、勢いに任せてソノコをいっしょに連れて行こうとしたんだろ。そもそも、ソノコはこっちに帰ってきたばっかりだってこと、考えなよ」
正論ー!!!!! そう、それです! わたしアウスリゼに帰ってきて、今日で三日目! お家の空気の入れ替えとほこり払い、最低限の荷解きと! それっくらいしかできてないんですよ!
思わずわたしがうんうんとうなずくと、アシモフたんが大あくびをしてから美ショタ様のところへ行ってわふっとのしかかりました。たぶんお友だち判定してる。盛大にモフりながら、美ショタ様はおっしゃいました。
「もう少し、心の準備の時間あげてもいいんじゃないの。兄さんと違って、ソノコは腹芸できやしないんだから。……いやある意味すごくできてはいるけど」
「――なんだ、ずいぶんソノコに肩入れするじゃないか」
「そりゃさ。できる兄を持ちましたからね。同じ歩調は無理だって、身に沁みて生きている」
その言葉に、オリヴィエ様はなにかを言いかけてやめました。そしてわたしに向き直り、「どうしたいですか、ソノコ?」と尋ねてくれました。
「……あの。あの。ルミエラで、ごあいさつしたい人たちとかいて」
「ふん?」
「あの。それに、お手紙のお返事とかも、書きたくて」
「ふん? 私もほしいな」
「あ、はい、承知しました。それと。――レアさんの……お見舞いに、行きたいです」
しん、と静まり返りました。美ショタ様がちょっとかすれた声で「だろうよ」とつぶやきました。
レアさんは、黒髪の状態で病院へ搬送されたため、対外的にはわたしが負傷して療養していることになっているんだそうです。ちなみにわたしがかぶっていたレアさんかつらは、今はご本人の元にあるとのこと。たぶん頭髪もまだらカラーになっちゃってるもんね。しばらくは必要だよね。……会いたいな。
三人で、ちょっと簡単な晩ごはんを作って食べました。また留守にするなら、昨日買った食材をそのままにはしておけないし。美ショタ様がお手伝いしてくださって、オリヴィエ様も手伝おうとすると「兄さんは、こういうのはできないだろ。アシモフと遊んでなよ」とすげなくおっしゃいました。弟の言葉に従順なブラコンオリヴィエ様も尊いです。はい。
美ショタ様の状況ってそれまでちゃんと聞いたことがなかったんですけど、コレージュって呼ばれている寄宿中学校っぽいのに通っていて、最終学年。来年の進学はもう決まっているんですって。でもいちおう内申点みたいのもあって、今週の試験は受けておかなくちゃまずい、みたいな。寄宿制って時点でいろんなドラマを妄想しますよね。いちおう「兄弟制度みたいのはありますか」と尋ねてみました。へんな顔で「なんだそれ」と言われました。ないみたいです。はい。
「だからさ……オリヴィエ兄さんは、先に領へ戻るといい。僕とソノコは、来週にでも、レアのところに寄ってその足で向かうよ」
……お家の一大事なのでね。美ショタ様も、今回は戻られる予定とのことです。オリヴィエ様が休暇に入ると聞いた時点で、学校へは申請済みだそうで。ちなみにマディア領にまるまる一カ月ちょっと滞在されたことは、内申点的にだいじょうぶだったんでしょうか。冬休みだったのかな。進学決まったならいいか。
「……小難しいことは、先に父さんたちと話しておいて。ソノコと僕がいたら、話しづらいことだってあるだろ」
小さな声でつぶやかれた言葉は、わたしにも、きっとオリヴィエ様にもしっかり届きました。そこに自分を入れちゃうのなんでかな。ちょっと引っかかる。でも、おっしゃっていることはとてもたすかることなので、わたしも「……あの。その感じだと、わたしもありがたいです」と主張してみました。
オリヴィエ様は長い鼻梁でため息をつかれて、何拍かのちに「わかった」とおっしゃいました。
ということで。オリヴィエ様は次の日にグラス領へ。わたしはごあいさつ回り。美ショタ様は内申点稼ぎのための試験。
まず、雑貨屋のユーグさんへお手紙を書いて出しました。長らくお返事できなくてごめんなさい。ちょっと実家へ帰っていました。そして急なお知らせなんですが婚約しました。お相手は一般男性とは言えない感じのやんごとない方です。わたしは元気です。
そして、ごあいさつへ。
みなさんどうされているかなー、ととても気になっていたので、新聞社のラ・リバティ社へ伺いました。トビくんいるかな。会いたいな。記憶に残っていたイメージの通り、雑多で、忙しない空気がただよっていて、とてもなつかしかった。
「――こーんにーちはー……」
お菓子屋さんで買ったクッキーを持って中に声をかけました。そしたらちょうど階段を降りてきた人がこちらをご覧になって、目が合うと硬直されました。
「――ソノコたん……‼」
その呼びかけの次の瞬間にはわたしの目の前にいらっしゃってびびりました。いろんな意味で印象深くて忘れられない方でした。わたしの記事書いちゃって全国紙に載せやがられた方。
「おひさしぶりです、ピエロさん」
「ああああああああああ、ソノコたん、ソノコたんなんだね……! よかった、よかったーーーー!!!」
ひざまずいて両手でわたしの手を取られました。しかしすぐにぐいっとわたしがひっぱられて離されました。びっくりして振り返るとアベル。うっわなっつかし。ピエロさんへ「おまえなー、元彼でもないのにべたべたソノコに触んなよ」と言います。ピエロさんは「ぐぬぬ」とおっしゃいました。なっつ。
「アベルじゃん、おひさ」
「おう。元気そうでよかった」
現場責任者のヤニックさんは、外勤でいらっしゃいませんでした。トビくんはお遣いに出ているとのことで。とりあえずいらっしゃる方たちへのごあいさつ。わたしは元気です。
ほとんどの方がピエロさんとほぼ同じ反応というか、びっくりしてわたしの無事をよろこんでくれました。黒髪女性が刺されて搬送されたことは一般にも伝えられて。氏名は明かされなくてもそれがわたしだということは報道関係者さんたちには周知されていたようでした。レアさんなんだけど。それで、いちおう「おかげさまで、元気にしております」と無難な言葉で逃げました。はい。
ピエロさんが熱心に、マディア領にいたときのことを教えてほしいとせがんで来られました。お断りしました。だってぜったい記事にするやつじゃん、それ。そう思っていることがわかったのか「記事にはしない、約束する」と右手を胸に置いて言われました。
「え……じゃあなんで話しを聞きたいんですか」
「記事にはしないさ。君の伝記本を作りたいだけだよ、僕の女神」
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