246 / 248
わたしの帰る場所
246話 手を取り合えた人とともに、私は
しおりを挟む
黄色い花弁のラキアンサが、控室内に飾られている。丸みを帯びたその姿は、彼女が好む花と知ってからはとてもかわいらしく思えて、庭にも植えようと提案したばかりだ。
うれしそうにほほ笑んで「黄色だけでなく、白も、赤も!」と述べたその言葉は、もしかしたら彼女から私への初めての願い事だったかもしれない。冬を越して、春になったら。共に植えようと約束した。
その花を見ては泣き、鼻をかみ、私を見てはまた泣くことを繰り返している男がいる。とてもうっとうしい。だが、いくらか浮足立ちそうな私の気持ちを冷静にしてくれるには十分の働きをしている。私は「――ウスターシュ、いいかげんにしてくれ」と、多少うんざりとした気分で礼服姿の私の首席秘書官へ述べた。彼はもう一度鼻をかんだ。
「これを、今日という日を、泣かずに過ごせるわけがない! あなたが、オリヴィエ・ボーヴォワールが! ルミエラで! 式を!」
「声が大きい。ソノコの部屋に聞こえるだろう」
花婿介添人がこれでは、まるで意味がないのではないだろうか。そも、介添人へ熱烈に立候補してきたのは本人だというのに。実際、先ほど花嫁側からレアがやって来て「なにごと?」と尋ねたほどだ。
扉を叩く音がした。さすがにそれには私よりも先に反応する。入室して来たのは年長の友人で、急いで来たのかしきりにハンカチで汗を拭いながら「やあ、オリヴィエ! 佳き日に与るよ!」と笑顔で言った。
「ありがとう、シリル。ひさしぶりだ。遠くから来てくれたんだろう」
「今、サンカイム公国に拠点を作っている真っ最中でね。行ったり来たりだよ!」
「事業が軌道に乗っているようでよいことだ」
「まさかまさか。ここのところ、商売上がったりだ! だから手広くやるんだよ」
長年、アウスリゼだけでなく数カ国を股にかけている商社を運営しながらなにを言っているのだろう。立ち上がって迎え、握手をした。彼は苦笑いで「君が、まさか、あのソノコとねえ!」と言う。
「あなたの意表を突けましたか、シリル?」
「もちろん。レテソルで、二人が親密なことは知ったけれど。彼女には意表を突かれて、突き通されたな!」
ひとしきり笑ってから、彼は「しかも、国政に残るそうじゃないか。若き智の宰相を喪うことなく、アウスリゼの未来は輝かしいものだな」と言い私の肩を叩いた。なぜか介添人の男が得意げな顔をして「そうでしょう」とそれに返す。
「じゃあ、式をたのしみにしているよ」
介添人に連れられて先に会場へと向かう背中を見送る。すると背後から「佳き日に与ります」と、聞き慣れた声があった。振り返りつつ私は「ありがとう」とほほ笑む。
一応、男は礼服を着ていた。赤毛にメガネという変装をしているが。この男が祝福をしに現れてくれたことを、私はうれしく思う。
「おまえには、祝ってもらえないかと思った」
「なんでですか。そこまでひねくれちゃいないですよ」
「おや。ひねくれているからこそ来たのでは?」
「……そうっすね。その通りですよ」
私が差し出すよりも先に、男が手を出した。私はそれを取り、堅く握って言った。互いに真っ直ぐその目を見る。男の飴色の瞳は、力強く、柔らかかった。
「――私がもらうぞ。アベル」
私の言葉に、男は笑った。これまで見たどんな表情より、幸せそうに。
「はい。……泣かせたら、かっさらってくんで。それはお覚悟を」
私も笑った。この男の心の底を、初めて見た気がしたから。
手を放して「おまえなら、いろんな女性が名乗りを上げるだろうに」といくらかの本心をつぶやくと、男は「はーっ、はーっ? なんすか、なんすかそれ。振られまくってる俺への当てつけですかー、そうですかー」と言う。その言葉で察して「それは、すまなかった」と私は返した。
「うっわー。余裕しゃくしゃくっすねー。いーっすよいーっすよ。どーせ俺なんて『うわべのやさしさで人当たりよく見せているだけで本音では自己中』な男ですよーっだ」
「……レアが言ったのか、それは」
「えー、えー。しっかり振られましたよ。『同情で寄り添われるほど安くない』『罪悪感を解消するのにあたしを用いないで』『結局自分だけがかわいいのねえ』って。あーきっつー。あんなにキツかったっけ、あいつ」
目が泳いでしまった。……そうか、そこまで言ったのか。男はぶつぶつと「……俺だって。けっこう真剣に、悩んだのに」とつぶやいた。
「それはレアもわかっているだろう」
「……かもしんね」
部屋を出ようとするその姿に、かける言葉を探した。おそらく、しばらくはまた会えなくなるのだろう。けれどなんと言えばわからずに「ジル」とその名を呼んだ。
「――ひさしぶりに聞いたなあ、それ」
扉を開けて。こちらを振り向いた表情は穏やかだった。そして言う。
「ソノコ、幸せにしてやってください」
「もちろん」
「――それに、あんたも幸せになってくださいよ」
思わぬ言葉を受けてとっさに反応できなかった。瞬いた間にその姿は既になく、私は残滓に「ありがとう」と告げた。
介添人が戻って来る少し前、扉が再び叩かれた。応答すると「閣下ぁ、そろそろだけど。介添人くんどこ行ったのお?」とレアが中を覗き込んで言う。
「シリル・フォール氏を会場へ案内しに行ったのだが」
「あらあ。きっとまた、だれかを捕まえて閣下の自慢話をしてるのね」
「レア。ジルの申し込みを断ったのか」
私が言うと、面食らったようにレアはこちらを見た。そして「あー、やだやだ! おしゃべりな男! 振って正解だった!」と顔をしかめた。私は彼女の今後のことに、それを想った男のことを考えた。
「真剣に考えていたと言っていた」
「それはそうでしょう。じゃないと殴っていたところよ」
「『うわべのやさしさで人当たりはいいが、自己中な男』だと言ったそうじゃないか」
「もー! そこまで言っちゃったのお⁉️ あたしが性格わるいみたいじゃない!」
戸柱を男に見立てたのか、レアは何度かそれを叩いた。そしてだれに聞かせるでもなく「……しっかり振らないと、ずっと心配するじゃない。あの人」とかすかにつぶやく。
それから私を見て「本人にはぜったい言ってあげないけど」と、つんとすまして言った。
「――そんなところも、好きだったのよ。若かったのね、あたしも」
私は少し笑った。今日はやけに、本音を聞ける日だ。レアは「いい男にたくさん会いすぎて、目が肥えちゃったわ」とおどける。
ミュラとの件は、ミュラ本人から報告された。彼は、レアの状況を知っていたらしい。
マケトスの病院にレアが入院していたとき、付き添いとして医師の説明をともに受けたのだと聞いた。それを置いたとしても、思いを告げるつもりだったと。そして彼女が国外に出されることも想定し、なにもかもを受け留めるつもりだったのだ、と。――二人はきっと思い合っていたと思う。
私には、レアの気持ちがわからない。その選択が最善なのかも。きっと、わかるのは多くの時を経てからなのだろう。だれの手を取り、だれとともに歩むのかは、それぞれが選ぶことだ。
私も、そうであるように。
介添人が戻って来た。レアが「ちょっとお、本番なんだからちょろちょろしないで!」となじる。なぜかレアへの対抗心を持っているらしい介添人は「私がヘマをするわけがないでしょう。まだ八分も時間がありますよ」と引き締めた表情で言った。
「――では。参りましょう。花婿殿」
介添人としての手袋を男がはめた。私はうなずき、その先導に従って部屋を出た。
うれしそうにほほ笑んで「黄色だけでなく、白も、赤も!」と述べたその言葉は、もしかしたら彼女から私への初めての願い事だったかもしれない。冬を越して、春になったら。共に植えようと約束した。
その花を見ては泣き、鼻をかみ、私を見てはまた泣くことを繰り返している男がいる。とてもうっとうしい。だが、いくらか浮足立ちそうな私の気持ちを冷静にしてくれるには十分の働きをしている。私は「――ウスターシュ、いいかげんにしてくれ」と、多少うんざりとした気分で礼服姿の私の首席秘書官へ述べた。彼はもう一度鼻をかんだ。
「これを、今日という日を、泣かずに過ごせるわけがない! あなたが、オリヴィエ・ボーヴォワールが! ルミエラで! 式を!」
「声が大きい。ソノコの部屋に聞こえるだろう」
花婿介添人がこれでは、まるで意味がないのではないだろうか。そも、介添人へ熱烈に立候補してきたのは本人だというのに。実際、先ほど花嫁側からレアがやって来て「なにごと?」と尋ねたほどだ。
扉を叩く音がした。さすがにそれには私よりも先に反応する。入室して来たのは年長の友人で、急いで来たのかしきりにハンカチで汗を拭いながら「やあ、オリヴィエ! 佳き日に与るよ!」と笑顔で言った。
「ありがとう、シリル。ひさしぶりだ。遠くから来てくれたんだろう」
「今、サンカイム公国に拠点を作っている真っ最中でね。行ったり来たりだよ!」
「事業が軌道に乗っているようでよいことだ」
「まさかまさか。ここのところ、商売上がったりだ! だから手広くやるんだよ」
長年、アウスリゼだけでなく数カ国を股にかけている商社を運営しながらなにを言っているのだろう。立ち上がって迎え、握手をした。彼は苦笑いで「君が、まさか、あのソノコとねえ!」と言う。
「あなたの意表を突けましたか、シリル?」
「もちろん。レテソルで、二人が親密なことは知ったけれど。彼女には意表を突かれて、突き通されたな!」
ひとしきり笑ってから、彼は「しかも、国政に残るそうじゃないか。若き智の宰相を喪うことなく、アウスリゼの未来は輝かしいものだな」と言い私の肩を叩いた。なぜか介添人の男が得意げな顔をして「そうでしょう」とそれに返す。
「じゃあ、式をたのしみにしているよ」
介添人に連れられて先に会場へと向かう背中を見送る。すると背後から「佳き日に与ります」と、聞き慣れた声があった。振り返りつつ私は「ありがとう」とほほ笑む。
一応、男は礼服を着ていた。赤毛にメガネという変装をしているが。この男が祝福をしに現れてくれたことを、私はうれしく思う。
「おまえには、祝ってもらえないかと思った」
「なんでですか。そこまでひねくれちゃいないですよ」
「おや。ひねくれているからこそ来たのでは?」
「……そうっすね。その通りですよ」
私が差し出すよりも先に、男が手を出した。私はそれを取り、堅く握って言った。互いに真っ直ぐその目を見る。男の飴色の瞳は、力強く、柔らかかった。
「――私がもらうぞ。アベル」
私の言葉に、男は笑った。これまで見たどんな表情より、幸せそうに。
「はい。……泣かせたら、かっさらってくんで。それはお覚悟を」
私も笑った。この男の心の底を、初めて見た気がしたから。
手を放して「おまえなら、いろんな女性が名乗りを上げるだろうに」といくらかの本心をつぶやくと、男は「はーっ、はーっ? なんすか、なんすかそれ。振られまくってる俺への当てつけですかー、そうですかー」と言う。その言葉で察して「それは、すまなかった」と私は返した。
「うっわー。余裕しゃくしゃくっすねー。いーっすよいーっすよ。どーせ俺なんて『うわべのやさしさで人当たりよく見せているだけで本音では自己中』な男ですよーっだ」
「……レアが言ったのか、それは」
「えー、えー。しっかり振られましたよ。『同情で寄り添われるほど安くない』『罪悪感を解消するのにあたしを用いないで』『結局自分だけがかわいいのねえ』って。あーきっつー。あんなにキツかったっけ、あいつ」
目が泳いでしまった。……そうか、そこまで言ったのか。男はぶつぶつと「……俺だって。けっこう真剣に、悩んだのに」とつぶやいた。
「それはレアもわかっているだろう」
「……かもしんね」
部屋を出ようとするその姿に、かける言葉を探した。おそらく、しばらくはまた会えなくなるのだろう。けれどなんと言えばわからずに「ジル」とその名を呼んだ。
「――ひさしぶりに聞いたなあ、それ」
扉を開けて。こちらを振り向いた表情は穏やかだった。そして言う。
「ソノコ、幸せにしてやってください」
「もちろん」
「――それに、あんたも幸せになってくださいよ」
思わぬ言葉を受けてとっさに反応できなかった。瞬いた間にその姿は既になく、私は残滓に「ありがとう」と告げた。
介添人が戻って来る少し前、扉が再び叩かれた。応答すると「閣下ぁ、そろそろだけど。介添人くんどこ行ったのお?」とレアが中を覗き込んで言う。
「シリル・フォール氏を会場へ案内しに行ったのだが」
「あらあ。きっとまた、だれかを捕まえて閣下の自慢話をしてるのね」
「レア。ジルの申し込みを断ったのか」
私が言うと、面食らったようにレアはこちらを見た。そして「あー、やだやだ! おしゃべりな男! 振って正解だった!」と顔をしかめた。私は彼女の今後のことに、それを想った男のことを考えた。
「真剣に考えていたと言っていた」
「それはそうでしょう。じゃないと殴っていたところよ」
「『うわべのやさしさで人当たりはいいが、自己中な男』だと言ったそうじゃないか」
「もー! そこまで言っちゃったのお⁉️ あたしが性格わるいみたいじゃない!」
戸柱を男に見立てたのか、レアは何度かそれを叩いた。そしてだれに聞かせるでもなく「……しっかり振らないと、ずっと心配するじゃない。あの人」とかすかにつぶやく。
それから私を見て「本人にはぜったい言ってあげないけど」と、つんとすまして言った。
「――そんなところも、好きだったのよ。若かったのね、あたしも」
私は少し笑った。今日はやけに、本音を聞ける日だ。レアは「いい男にたくさん会いすぎて、目が肥えちゃったわ」とおどける。
ミュラとの件は、ミュラ本人から報告された。彼は、レアの状況を知っていたらしい。
マケトスの病院にレアが入院していたとき、付き添いとして医師の説明をともに受けたのだと聞いた。それを置いたとしても、思いを告げるつもりだったと。そして彼女が国外に出されることも想定し、なにもかもを受け留めるつもりだったのだ、と。――二人はきっと思い合っていたと思う。
私には、レアの気持ちがわからない。その選択が最善なのかも。きっと、わかるのは多くの時を経てからなのだろう。だれの手を取り、だれとともに歩むのかは、それぞれが選ぶことだ。
私も、そうであるように。
介添人が戻って来た。レアが「ちょっとお、本番なんだからちょろちょろしないで!」となじる。なぜかレアへの対抗心を持っているらしい介添人は「私がヘマをするわけがないでしょう。まだ八分も時間がありますよ」と引き締めた表情で言った。
「――では。参りましょう。花婿殿」
介添人としての手袋を男がはめた。私はうなずき、その先導に従って部屋を出た。
37
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
【完結】パパ、私は犯人じゃないよ ~処刑予定の私、冷徹公爵(パパ)に溺愛されるまで~
チャビューヘ
ファンタジー
※タイトル変更しました。
「掃除(処分)しろ」と私を捨てた冷徹な父。生き残るために「心を無」にして媚びを売ったら。
「……お前の声だけが、うるさくない」
心の声が聞こえるパパと、それを知らずに生存戦略を練る娘の物語。
-----
感想送っていただいている皆様へ
たくさんの嬉しい言葉や厳しい意見も届いており一つ一つがすごく嬉しいのと頑張ろうと感じています。ご意見を元に修正必要な部分は随時更新していきます。
成長のため感想欄を閉じませんが公開はする予定ありません。ですが必ず全て目を通しています。拙作にお時間を頂きありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる