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29:欲しいもの
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ベルタはベッドの上に寝転んで、ぼーっと考え事をしていた。
シモンから『欲しいものを考えといて』と言われたので、考えているのだが、何も思いつかない。
ベルタは、なんとなく耳朶のピアスを弄りながら、ふと思った。欲しいものではないが、したいことならある。シモンとまたセックスがしたい。ものではなく、シモンが欲しい。
ベルタは何故かじわぁっと頬が熱くなるのを感じた。自分の思いつきが、ちょっと気恥ずかしくて、あの快感を思い出して、ちょっと興奮してしまう。
シモンとのセックスは、ちょっと痛くて、すっごく気持ちよかった。乳首を弄られるのも、ペニスやまんこを舐められるのも、ペニスをまんこの穴に挿れられるのも、全部気持ちよくて、ものすごく興奮した。気持ちよさそうに一生懸命腰を振るシモンが、なんだかすごく可愛く見えた。
あの快感と興奮をもう一度体験したい。シモンの可愛い顔が見たい。ベルタは、熱い頬を両手で包んで、うーんと唸った。
シモンに言うのはちょっと恥ずかしい気もするが、他に欲しいものなんて思い浮かばないし、シモンから与えられる快感が一番欲しい。
ベルタは暫く悩んでいたが、明日の朝一でシモンにおねだりしようと決めた。誕生日パーティーは昼までで、それから夕方まではシモンと2人で過ごす予定だ。いつもみたいに、走り込みと筋トレをしようかと思っていたが、それよりもセックスがしたい。あんまり時間に余裕がないから、前回程ガッツリはできないが、それでもしたい。
シモンとのセックスを思い出すと、ペニスがうずうずして、まんこがむずむずしてくる。今すぐに自慰をしたいが、どうせなら溜め込んでおいてセックスで思いっきり発散させた方が楽しくて気持ちがいいような気がする。
ベルタは、はぁっと熱い溜め息を吐いて、布団の中に潜り込んだ。布団の中で丸くなって、じんわりと熱を持つ自分の身体を抱きしめる。今、此処にシモンがいればいいのに。そうしたら、この熱を分け合える。
ベルタは、ぼんやりと考えた。シモンとセックスがしたい自分は、シモンのことが好きなのだろうか。シモンのことは好きだ。でもそれは、今でも友達としてだけなのだろうか。シモンのベルタよりも大きな手で触れられると、すごくドキドキする。シモンと一緒に過ごすと、楽しくて、リラックスできて、すごく気が楽だ。
恋って、何気ないことでドキドキしたり、相手を思ってときめくものらしいが、ベルタはシモンに恋をしているのだろうか。そもそも、『ときめく』というものが感覚的によく分からないので、いまいち判断がつかない。
ベルタは、『恋とは何ぞや』ということまで考えた後で、今はまだよく分からないから考えることを止めた。ベルタはシモンが好き。セックスしたいくらいには好き。今は、それだけ分かっていればいい。
ベルタは、そう結論付けると、もそもぞと身動ぎして、寝る体勢になった。熱くなっていた身体は、考え事をしている間に落ちついた。ベルタは、小さく欠伸をしてから、すやぁと眠りに落ちた。
翌朝。ベルタはいつもの時間に起きると、朝食とお弁当を作るアブリルを手伝った。手際よく朝食を作りながら、アブリルが口を開いた。
「高等学校に行くのなら、日頃のお手伝いを増やさなきゃね。就職までしたら、花嫁修業をする暇なんてないでしょうし」
「うん」
「特に料理は頑張らなきゃね。美味しいご飯はね、それだけで幸せな気分になれるのよ。ベルタもいつかは自分の家族ができるんだから、家族を幸せにしちゃう料理を作れるようにならなくちゃ」
アブリルの言葉に、何故かシモンの顔が頭に浮かんだ。何故だろう。ベルタが首を傾げていると、アブリルからどんどん指示が飛んでくる。花嫁修業をしない代わりに、日頃のお手伝いで、必要な家事を身につけさせる気満々らしい。
ベルタは、アブリルのアドバイスを聞きながら、せっせと朝食とお弁当を作った。
学校の校門の所で、ベルタは名前を呼ばれて振り返った。知らない男の子である。チラッと制服の胸元の学年証を見れば、三年生だ。
「ベルタ。俺と付き合えよ」
「嫌です無理ですお断りです。僕、恋人がいるんで」
「別れたらいいだけの話だろ? シモンとかいうやつより、俺のほうが絶対にお前を幸せにできるぜ」
「は? 何を根拠に言ってるんですか? とにかく、断固としてお断りです。さようなら」
「あっ! おいっ! てめぇ! 『幸福の導き手』だからって調子に乗るなよっ! いいから、俺と付き合えっ!!」
男の先輩がベルタの腕を強く掴んできたので、ベルタは逆に男の先輩の腕を掴み、素早く懐に入って、男の先輩を背負い投げした。ぽかんとした間抜け面をしている先輩を見下ろして、ベルタはにっこりと笑った。
「僕より弱い人に興味なんてないんで。二度と話しかけてこないでください」
ベルタは男の先輩から手を離し、パンパンと手を叩くと、教室に向かって歩き始めた。護身術を習っていて本当によかった。なんかちょっとスッキリしたというか、気分がいい。
ベルタがご機嫌に鼻歌を歌っていると、シモンとカジョの声が聞こえた。立ち止まって振り返れば、2人が走って側に来た。
カジョがによによしながら、ベルタの二の腕を突いた。
「ベルタ。やるじゃーん! あの先輩の間抜け面! ちょー笑えるー!」
「ベルタも強くなったよねー。よーしよしよしよし。ベルタはすごい子ー」
「わ、わ、シモン!」
シモンのベルタよりも大きな手で頭を撫で回されて、嬉しい反面、何故かトクンと小さく心臓が跳ねた。シモンもカジョも、どこか誇らしげな顔をしている。
「まっ! 俺達のベルタは頑張り屋さんだからな!」
「カジョの言うとおり! 格好よかったぜ! ベルタ!」
「……あはっ。ありがとう。2人とも」
2人の言葉が嬉しくて、顔がだらしなくゆるんでしまう。ベルタは、照れくさくて、じんわりと熱を持ち始めた頬を両手で押さえながら、少し背伸びをして、シモンの耳元で囁いた。
「欲しいもの、決まった」
「ん? なに?」
「したい」
「……もしかして、『アレ』?」
「うん。シモンが欲しい」
思い切って言ってみると、シモンの顔や耳が赤くなった。
「シモン? どうしたー? 真っ赤だぜ?」
「……何でもないよー。ちょっと暑いだけ」
「あー。確かに今日は朝から暑いよなー。まだ初夏だっつの。ベルタも顔赤いけど、大丈夫かー?」
「大丈夫。ちょっと暑いだけだから」
「具合悪くなったら、早めに保健室に行けよー。2人とも」
「うん」
「はぁーい」
ベルタは、火照る頬を撫でる初夏の風に目を細めながら、なんとなくシモンにくっついて、教室まで移動した。
どんな時でも、授業は真面目に受ける。夏期休暇前の試験前に、勉強嫌いな2人に授業で習ったことを叩き込まなければいけないからだ。ベルタがきっちり授業内容を理解していないと、2人に教えることなんてできない。ルシアにまた助っ人をお願いしようかと思っていたが、よくよく考えれば、ルシアは受験生だ。ルシアは、高等学校に進学して、その後は図書館か美術館に就職したいらしい。ルシアは絵を描くだけじゃなくて、本を読むのも大好きだから、納得の就職先である。ルシアには自分の勉強に集中して欲しいので、今回からはベルタが1人で2人分の勉強をみることになる。
ベルタは、完全に頭を切り替えて、真剣に授業を受けた。
シモンから『欲しいものを考えといて』と言われたので、考えているのだが、何も思いつかない。
ベルタは、なんとなく耳朶のピアスを弄りながら、ふと思った。欲しいものではないが、したいことならある。シモンとまたセックスがしたい。ものではなく、シモンが欲しい。
ベルタは何故かじわぁっと頬が熱くなるのを感じた。自分の思いつきが、ちょっと気恥ずかしくて、あの快感を思い出して、ちょっと興奮してしまう。
シモンとのセックスは、ちょっと痛くて、すっごく気持ちよかった。乳首を弄られるのも、ペニスやまんこを舐められるのも、ペニスをまんこの穴に挿れられるのも、全部気持ちよくて、ものすごく興奮した。気持ちよさそうに一生懸命腰を振るシモンが、なんだかすごく可愛く見えた。
あの快感と興奮をもう一度体験したい。シモンの可愛い顔が見たい。ベルタは、熱い頬を両手で包んで、うーんと唸った。
シモンに言うのはちょっと恥ずかしい気もするが、他に欲しいものなんて思い浮かばないし、シモンから与えられる快感が一番欲しい。
ベルタは暫く悩んでいたが、明日の朝一でシモンにおねだりしようと決めた。誕生日パーティーは昼までで、それから夕方まではシモンと2人で過ごす予定だ。いつもみたいに、走り込みと筋トレをしようかと思っていたが、それよりもセックスがしたい。あんまり時間に余裕がないから、前回程ガッツリはできないが、それでもしたい。
シモンとのセックスを思い出すと、ペニスがうずうずして、まんこがむずむずしてくる。今すぐに自慰をしたいが、どうせなら溜め込んでおいてセックスで思いっきり発散させた方が楽しくて気持ちがいいような気がする。
ベルタは、はぁっと熱い溜め息を吐いて、布団の中に潜り込んだ。布団の中で丸くなって、じんわりと熱を持つ自分の身体を抱きしめる。今、此処にシモンがいればいいのに。そうしたら、この熱を分け合える。
ベルタは、ぼんやりと考えた。シモンとセックスがしたい自分は、シモンのことが好きなのだろうか。シモンのことは好きだ。でもそれは、今でも友達としてだけなのだろうか。シモンのベルタよりも大きな手で触れられると、すごくドキドキする。シモンと一緒に過ごすと、楽しくて、リラックスできて、すごく気が楽だ。
恋って、何気ないことでドキドキしたり、相手を思ってときめくものらしいが、ベルタはシモンに恋をしているのだろうか。そもそも、『ときめく』というものが感覚的によく分からないので、いまいち判断がつかない。
ベルタは、『恋とは何ぞや』ということまで考えた後で、今はまだよく分からないから考えることを止めた。ベルタはシモンが好き。セックスしたいくらいには好き。今は、それだけ分かっていればいい。
ベルタは、そう結論付けると、もそもぞと身動ぎして、寝る体勢になった。熱くなっていた身体は、考え事をしている間に落ちついた。ベルタは、小さく欠伸をしてから、すやぁと眠りに落ちた。
翌朝。ベルタはいつもの時間に起きると、朝食とお弁当を作るアブリルを手伝った。手際よく朝食を作りながら、アブリルが口を開いた。
「高等学校に行くのなら、日頃のお手伝いを増やさなきゃね。就職までしたら、花嫁修業をする暇なんてないでしょうし」
「うん」
「特に料理は頑張らなきゃね。美味しいご飯はね、それだけで幸せな気分になれるのよ。ベルタもいつかは自分の家族ができるんだから、家族を幸せにしちゃう料理を作れるようにならなくちゃ」
アブリルの言葉に、何故かシモンの顔が頭に浮かんだ。何故だろう。ベルタが首を傾げていると、アブリルからどんどん指示が飛んでくる。花嫁修業をしない代わりに、日頃のお手伝いで、必要な家事を身につけさせる気満々らしい。
ベルタは、アブリルのアドバイスを聞きながら、せっせと朝食とお弁当を作った。
学校の校門の所で、ベルタは名前を呼ばれて振り返った。知らない男の子である。チラッと制服の胸元の学年証を見れば、三年生だ。
「ベルタ。俺と付き合えよ」
「嫌です無理ですお断りです。僕、恋人がいるんで」
「別れたらいいだけの話だろ? シモンとかいうやつより、俺のほうが絶対にお前を幸せにできるぜ」
「は? 何を根拠に言ってるんですか? とにかく、断固としてお断りです。さようなら」
「あっ! おいっ! てめぇ! 『幸福の導き手』だからって調子に乗るなよっ! いいから、俺と付き合えっ!!」
男の先輩がベルタの腕を強く掴んできたので、ベルタは逆に男の先輩の腕を掴み、素早く懐に入って、男の先輩を背負い投げした。ぽかんとした間抜け面をしている先輩を見下ろして、ベルタはにっこりと笑った。
「僕より弱い人に興味なんてないんで。二度と話しかけてこないでください」
ベルタは男の先輩から手を離し、パンパンと手を叩くと、教室に向かって歩き始めた。護身術を習っていて本当によかった。なんかちょっとスッキリしたというか、気分がいい。
ベルタがご機嫌に鼻歌を歌っていると、シモンとカジョの声が聞こえた。立ち止まって振り返れば、2人が走って側に来た。
カジョがによによしながら、ベルタの二の腕を突いた。
「ベルタ。やるじゃーん! あの先輩の間抜け面! ちょー笑えるー!」
「ベルタも強くなったよねー。よーしよしよしよし。ベルタはすごい子ー」
「わ、わ、シモン!」
シモンのベルタよりも大きな手で頭を撫で回されて、嬉しい反面、何故かトクンと小さく心臓が跳ねた。シモンもカジョも、どこか誇らしげな顔をしている。
「まっ! 俺達のベルタは頑張り屋さんだからな!」
「カジョの言うとおり! 格好よかったぜ! ベルタ!」
「……あはっ。ありがとう。2人とも」
2人の言葉が嬉しくて、顔がだらしなくゆるんでしまう。ベルタは、照れくさくて、じんわりと熱を持ち始めた頬を両手で押さえながら、少し背伸びをして、シモンの耳元で囁いた。
「欲しいもの、決まった」
「ん? なに?」
「したい」
「……もしかして、『アレ』?」
「うん。シモンが欲しい」
思い切って言ってみると、シモンの顔や耳が赤くなった。
「シモン? どうしたー? 真っ赤だぜ?」
「……何でもないよー。ちょっと暑いだけ」
「あー。確かに今日は朝から暑いよなー。まだ初夏だっつの。ベルタも顔赤いけど、大丈夫かー?」
「大丈夫。ちょっと暑いだけだから」
「具合悪くなったら、早めに保健室に行けよー。2人とも」
「うん」
「はぁーい」
ベルタは、火照る頬を撫でる初夏の風に目を細めながら、なんとなくシモンにくっついて、教室まで移動した。
どんな時でも、授業は真面目に受ける。夏期休暇前の試験前に、勉強嫌いな2人に授業で習ったことを叩き込まなければいけないからだ。ベルタがきっちり授業内容を理解していないと、2人に教えることなんてできない。ルシアにまた助っ人をお願いしようかと思っていたが、よくよく考えれば、ルシアは受験生だ。ルシアは、高等学校に進学して、その後は図書館か美術館に就職したいらしい。ルシアは絵を描くだけじゃなくて、本を読むのも大好きだから、納得の就職先である。ルシアには自分の勉強に集中して欲しいので、今回からはベルタが1人で2人分の勉強をみることになる。
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