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23:初めての雪
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実りの時期が終わり、ぐっと冷え込むようになってきた。
ナルは毛皮に包まって大きな狼姿のドゥルグンにくっつき、うとうと微睡んでいた。山は草原よりも寒い。ドゥルグンの温もりが心地いい。二度寝したいところだが、ドゥルグンに美味しい朝餉を食べてもらいたいので、気合で起き上がった。
ドゥルグンを起こすと、ナルはドゥルグンに抱っこされて炊事場へと向かった。ドゥルグンが側にいる時の移動は抱っこである。もうすっかり慣れきってしまっている。確実に足腰の筋肉が落ちているだろうから、子を産んだら全力で鍛え直すつもりだ。
炊事場でツェツェルと一緒に朝餉を作ると、ドゥルグンが出来上がった朝餉を囲炉裏がある部屋に運んでくれた。意地でも重いものは持たせないつもりらしい。
囲炉裏がある部屋に行けば、バトボルドが囲炉裏に火をつけて部屋を暖めてくれていた。ドゥルグンやバトボルドの気遣いが素直に嬉しいのだが、少し過保護な気がしないでもない。
朝餉をたっぷり食べると、ナルは白湯を飲みながら大きくなってきた腹を撫でた。じわじわと腹が大きくなりつつあり、地味に腰にきている。厠も近くなってきたし、ひたすら眠い。美味しいものが食べられるのは嬉しい。これで吐き気で食べられなかったら、辛すぎて泣いている自信がある。
朝餉の後片付けをした後で、山へ出かけるドゥルグンにちょっと暑いくらい重ね着させられると、ナルは洗濯物を持ったツェツェルと一緒に集落を流れる小川に向かった。洗濯物くらいなら持っても大丈夫だと思うのだが、ツェツェルが持たせてくれない。やはり少し過保護な気がする。
ナルはツェツェルとお喋りしながら小川で洗濯をして、洗った服をぎゅうっと絞った。
ひんやりとしたものが鼻に落ちてきた。空を見上げれば、どんよりした雲から白いものがちらほら落ちてくる。
「かか様。何か落ちてきます」
「あぁ。初雪だ。早く終わらせて帰ろう。身体が冷えるといけない」
「ちょっと暑いくらい着膨れてるから大丈夫ですよ」
「雪が降ると外に洗濯物を干せない。囲炉裏の部屋に干す。洗濯物を干したら、ついでに白湯を飲もう。身体を温めないと」
「はい。なんだか不思議な光景です。山に行ってるドゥルグン殿達は大丈夫ですか?」
「慣れているから大丈夫。昼餉は猪と野菜の汁物にする。身体が温まるものがいい」
「はい! 生姜たっぷりがいいです!」
「うん。生姜を入れると身体が温まる。いっぱい入れる」
「昼餉が楽しみですー」
「さて。お終い。早く帰ろう」
「はぁい」
「足元に気をつけて。まだ積もらないけど、雪は滑りやすい」
「へぇー。雪の中を移動する時はドゥルグン殿に抱っこしてもらった方がいいです?」
「そうして。その方が私達が安心する」
「はい。ドゥルグン殿に甘やかされます」
「ふふっ。いっぱい甘やかされて」
ツェツェルが楽しそうに笑った。
家に帰り着くと、囲炉裏に火を起こし、部屋に縄を張って洗濯物を干した。雪の時期は囲炉裏がある部屋に洗濯物を干すので、部屋の壁に縄を括りつけるためのものがある。
洗濯物を干し終えたら、囲炉裏でお湯を沸かして、ちょっと休憩である。ツェツェルが栗を焼いてくれたので熱々ほこほこの栗を食べつつ、白湯を飲む。
まったりツェツェルとお喋りをしていると、バタバタと足音がして、ゲレルが部屋に入ってきた。
「かか様! ナルあに様! 見て! 兎が穫れた! 初めて!」
「あら。頑張ったわね。ゲレル」
「おー! すごいねぇ。兎の汁物も美味しいよね! 弓で穫ったの?」
「ううん。罠。弓は的のど真ん中に命中できるまでは狩りで使っちゃ駄目って、とと様が」
「あー。変な方向に飛んで誰かに当たったら大変なことになるもんね。でも、罠で獲ったのもすごいよ。いっぱい罠を作る練習してたもんね」
「うん! かか様! 昼餉で食べたい!」
「いいよ。捌き方はナルから習いな。ナルは上手いから」
「ナルあに様!」
「いいよー。どっこらしょ。炊事場に行こうか。ゲレル」
「うん! あ、もう一枚服を着ないで大丈夫?」
「ちょっと暑いくらい着込んでるから大丈夫だよ」
嬉しそうにぶんぶん尻尾を振っているゲレルにほっこりしながら、ナルはゲレルとツェツェルと一緒に炊事場へ向かった。
兎は草原でも獲っていたし、捌いていたのでちゃんと捌ける。ゲレルにできるだけ丁寧に捌き方を教えた。ちょっと皮に肉が多めに残っているが、初めてにしては上出来だ。ナルはゲレルを褒めて、皮に残った肉の削ぎ落とし方を実演で教えた。
ゲレルにも手伝ってもらいながら昼餉を作り上げた頃に、ドゥルグン達が戻ってきた。
ゲレルが兎を捌いたことを報告すると、ドゥルグンが笑ってゲレルの頭を撫で回した。なんとも微笑ましい。
ドゥルグン達が昼餉を囲炉裏がある部屋に運んでくれたので、暖かい部屋で昼餉を食べ始める。
汁物の器を片手に、バトボルドが口を開いた。
「初雪が降った。これから益々寒くなる。ツェツェル。ナルの防寒用に毛皮の上着を仕立てたらどうだ。一昨日狩った熊を使えばいい」
「そうね。上から羽織るものなら数日で作れる」
「あ! かか様。私も作り方を知りたいです。子に着せるかもしれませんし」
「ふふっ。子に毛皮の上着は着せない。獣人は人間よりもずっと寒さに強い。特に子は体温が高いから、逆に汗をかいて冷えて風邪を引く。獣人で毛皮の上着を着るのはかなり年老いた者くらい」
「なるほど? んー。それでも作り方を覚えておきたいので、できたら一緒に作りたいです」
「いいよ。ナルは本当になんにでも挑戦する。とてもいいこと」
「にひっ。新しいことを覚えるのは楽しいのですよ」
ナルが笑うと、ツェツェルも楽しそうに小さく笑った。
昼餉の後は、ナルは暖かい囲炉裏がある部屋で機織りである。できるだけ丁寧に布を織っていく。あと少しで予定していた量の布を織り終える。本格的に雪が降り出したら、ツェツェルと一緒に服を作る。
ドゥルグンに似合うしっかりとした服を作りたい。そのためにも、きれいに布を織らねば。
ナルは夕餉の支度の時間まで、黙々と手を動かし続けた。
夕餉の後、ドゥルグンに抱っこされて部屋に引き上げると、ナルは木窓を開けて外を見た。暗い中で、ちらほらと白いものが降っているのが見える。なんだか幻想的できれいだ。
窓の外を見るナルの身体を包み込むように、ドゥルグンが後ろからナルの身体を抱きしめた。
「ドゥルグン殿。雪とはきれいなものですね」
「まぁな。本格的に雪が降ると、外が一面真っ白になる。きれいだが寒くなる。お前が風邪を引かぬように気をつけねば」
「私は丈夫なのが取り柄です!」
「それはそうかもしれないが、雪を見るのは初めてだろう。慣れないものだ。油断はしない方がいい」
「はぁい。雪って遊べるんですか?」
「あぁ。幼い頃は近所の子らと雪で遊んでいた」
「遊びたいです!」
「子を産んで落ち着いたらな。遊ぶのは次の雪の時期にしろ。うっかり転んだら大変だ」
「はぁい。ふふーっ。ほんとにきれいだなぁ」
「慣れたら見飽きる」
「そういうものですか」
「そろそろ湯浴みをするぞ。身体が冷える」
「はい。髪をそろそろ切ろうかなぁ。ちょっと長くなってるんですよね。こちらに来てから一度も切ってないので、尻につきそうです」
「きれいな髪だから、そのままでいい。どうしても邪魔になるようなら、かか様に少しだけ切ってもらえ」
「そうします。にひっ。ドゥルグン殿。今日も洗いっこしましょうよ」
「好きだな」
「特に尻尾を洗うのがお気に入りです! ふっさふさできれいなので!」
「そうか」
ドゥルグンがナルの頬に自分の頬をつけてから、ナルの頬をぺろりと舐めた。
ナルはドゥルグンの方を向き、ドゥルグンの口元をぺろぺろと舐めた。ドゥルグンの目が機嫌良さげに細くなる。ふぁさっ、ふぁさっと尻尾が揺れる音が聞こえてくる。
ナルにとっての初めての雪は、とてもきれいで、なんだか温かい記憶になりそうだ。
ナルは毛皮に包まって大きな狼姿のドゥルグンにくっつき、うとうと微睡んでいた。山は草原よりも寒い。ドゥルグンの温もりが心地いい。二度寝したいところだが、ドゥルグンに美味しい朝餉を食べてもらいたいので、気合で起き上がった。
ドゥルグンを起こすと、ナルはドゥルグンに抱っこされて炊事場へと向かった。ドゥルグンが側にいる時の移動は抱っこである。もうすっかり慣れきってしまっている。確実に足腰の筋肉が落ちているだろうから、子を産んだら全力で鍛え直すつもりだ。
炊事場でツェツェルと一緒に朝餉を作ると、ドゥルグンが出来上がった朝餉を囲炉裏がある部屋に運んでくれた。意地でも重いものは持たせないつもりらしい。
囲炉裏がある部屋に行けば、バトボルドが囲炉裏に火をつけて部屋を暖めてくれていた。ドゥルグンやバトボルドの気遣いが素直に嬉しいのだが、少し過保護な気がしないでもない。
朝餉をたっぷり食べると、ナルは白湯を飲みながら大きくなってきた腹を撫でた。じわじわと腹が大きくなりつつあり、地味に腰にきている。厠も近くなってきたし、ひたすら眠い。美味しいものが食べられるのは嬉しい。これで吐き気で食べられなかったら、辛すぎて泣いている自信がある。
朝餉の後片付けをした後で、山へ出かけるドゥルグンにちょっと暑いくらい重ね着させられると、ナルは洗濯物を持ったツェツェルと一緒に集落を流れる小川に向かった。洗濯物くらいなら持っても大丈夫だと思うのだが、ツェツェルが持たせてくれない。やはり少し過保護な気がする。
ナルはツェツェルとお喋りしながら小川で洗濯をして、洗った服をぎゅうっと絞った。
ひんやりとしたものが鼻に落ちてきた。空を見上げれば、どんよりした雲から白いものがちらほら落ちてくる。
「かか様。何か落ちてきます」
「あぁ。初雪だ。早く終わらせて帰ろう。身体が冷えるといけない」
「ちょっと暑いくらい着膨れてるから大丈夫ですよ」
「雪が降ると外に洗濯物を干せない。囲炉裏の部屋に干す。洗濯物を干したら、ついでに白湯を飲もう。身体を温めないと」
「はい。なんだか不思議な光景です。山に行ってるドゥルグン殿達は大丈夫ですか?」
「慣れているから大丈夫。昼餉は猪と野菜の汁物にする。身体が温まるものがいい」
「はい! 生姜たっぷりがいいです!」
「うん。生姜を入れると身体が温まる。いっぱい入れる」
「昼餉が楽しみですー」
「さて。お終い。早く帰ろう」
「はぁい」
「足元に気をつけて。まだ積もらないけど、雪は滑りやすい」
「へぇー。雪の中を移動する時はドゥルグン殿に抱っこしてもらった方がいいです?」
「そうして。その方が私達が安心する」
「はい。ドゥルグン殿に甘やかされます」
「ふふっ。いっぱい甘やかされて」
ツェツェルが楽しそうに笑った。
家に帰り着くと、囲炉裏に火を起こし、部屋に縄を張って洗濯物を干した。雪の時期は囲炉裏がある部屋に洗濯物を干すので、部屋の壁に縄を括りつけるためのものがある。
洗濯物を干し終えたら、囲炉裏でお湯を沸かして、ちょっと休憩である。ツェツェルが栗を焼いてくれたので熱々ほこほこの栗を食べつつ、白湯を飲む。
まったりツェツェルとお喋りをしていると、バタバタと足音がして、ゲレルが部屋に入ってきた。
「かか様! ナルあに様! 見て! 兎が穫れた! 初めて!」
「あら。頑張ったわね。ゲレル」
「おー! すごいねぇ。兎の汁物も美味しいよね! 弓で穫ったの?」
「ううん。罠。弓は的のど真ん中に命中できるまでは狩りで使っちゃ駄目って、とと様が」
「あー。変な方向に飛んで誰かに当たったら大変なことになるもんね。でも、罠で獲ったのもすごいよ。いっぱい罠を作る練習してたもんね」
「うん! かか様! 昼餉で食べたい!」
「いいよ。捌き方はナルから習いな。ナルは上手いから」
「ナルあに様!」
「いいよー。どっこらしょ。炊事場に行こうか。ゲレル」
「うん! あ、もう一枚服を着ないで大丈夫?」
「ちょっと暑いくらい着込んでるから大丈夫だよ」
嬉しそうにぶんぶん尻尾を振っているゲレルにほっこりしながら、ナルはゲレルとツェツェルと一緒に炊事場へ向かった。
兎は草原でも獲っていたし、捌いていたのでちゃんと捌ける。ゲレルにできるだけ丁寧に捌き方を教えた。ちょっと皮に肉が多めに残っているが、初めてにしては上出来だ。ナルはゲレルを褒めて、皮に残った肉の削ぎ落とし方を実演で教えた。
ゲレルにも手伝ってもらいながら昼餉を作り上げた頃に、ドゥルグン達が戻ってきた。
ゲレルが兎を捌いたことを報告すると、ドゥルグンが笑ってゲレルの頭を撫で回した。なんとも微笑ましい。
ドゥルグン達が昼餉を囲炉裏がある部屋に運んでくれたので、暖かい部屋で昼餉を食べ始める。
汁物の器を片手に、バトボルドが口を開いた。
「初雪が降った。これから益々寒くなる。ツェツェル。ナルの防寒用に毛皮の上着を仕立てたらどうだ。一昨日狩った熊を使えばいい」
「そうね。上から羽織るものなら数日で作れる」
「あ! かか様。私も作り方を知りたいです。子に着せるかもしれませんし」
「ふふっ。子に毛皮の上着は着せない。獣人は人間よりもずっと寒さに強い。特に子は体温が高いから、逆に汗をかいて冷えて風邪を引く。獣人で毛皮の上着を着るのはかなり年老いた者くらい」
「なるほど? んー。それでも作り方を覚えておきたいので、できたら一緒に作りたいです」
「いいよ。ナルは本当になんにでも挑戦する。とてもいいこと」
「にひっ。新しいことを覚えるのは楽しいのですよ」
ナルが笑うと、ツェツェルも楽しそうに小さく笑った。
昼餉の後は、ナルは暖かい囲炉裏がある部屋で機織りである。できるだけ丁寧に布を織っていく。あと少しで予定していた量の布を織り終える。本格的に雪が降り出したら、ツェツェルと一緒に服を作る。
ドゥルグンに似合うしっかりとした服を作りたい。そのためにも、きれいに布を織らねば。
ナルは夕餉の支度の時間まで、黙々と手を動かし続けた。
夕餉の後、ドゥルグンに抱っこされて部屋に引き上げると、ナルは木窓を開けて外を見た。暗い中で、ちらほらと白いものが降っているのが見える。なんだか幻想的できれいだ。
窓の外を見るナルの身体を包み込むように、ドゥルグンが後ろからナルの身体を抱きしめた。
「ドゥルグン殿。雪とはきれいなものですね」
「まぁな。本格的に雪が降ると、外が一面真っ白になる。きれいだが寒くなる。お前が風邪を引かぬように気をつけねば」
「私は丈夫なのが取り柄です!」
「それはそうかもしれないが、雪を見るのは初めてだろう。慣れないものだ。油断はしない方がいい」
「はぁい。雪って遊べるんですか?」
「あぁ。幼い頃は近所の子らと雪で遊んでいた」
「遊びたいです!」
「子を産んで落ち着いたらな。遊ぶのは次の雪の時期にしろ。うっかり転んだら大変だ」
「はぁい。ふふーっ。ほんとにきれいだなぁ」
「慣れたら見飽きる」
「そういうものですか」
「そろそろ湯浴みをするぞ。身体が冷える」
「はい。髪をそろそろ切ろうかなぁ。ちょっと長くなってるんですよね。こちらに来てから一度も切ってないので、尻につきそうです」
「きれいな髪だから、そのままでいい。どうしても邪魔になるようなら、かか様に少しだけ切ってもらえ」
「そうします。にひっ。ドゥルグン殿。今日も洗いっこしましょうよ」
「好きだな」
「特に尻尾を洗うのがお気に入りです! ふっさふさできれいなので!」
「そうか」
ドゥルグンがナルの頬に自分の頬をつけてから、ナルの頬をぺろりと舐めた。
ナルはドゥルグンの方を向き、ドゥルグンの口元をぺろぺろと舐めた。ドゥルグンの目が機嫌良さげに細くなる。ふぁさっ、ふぁさっと尻尾が揺れる音が聞こえてくる。
ナルにとっての初めての雪は、とてもきれいで、なんだか温かい記憶になりそうだ。
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