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24:雪の時期の一時
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ナルは完成した上着を隅から隅まで確認して、にひっと笑った。
雪の時期になり、ツェツェルから服の作り方を習ってドゥルグンの服を作り始めた。できるだけ丁寧に縫ってから、形が出来上がったらお守りにもなる刺繍を施した。自画自賛だが、初めてにしては中々にいいものができたと思う。
ツェツェルに見てもらったら、『よく出来ている』と褒めてもらえた。筵を作っているドゥルグンの元へ行き、早速試しに着てもらう。
「袖の長さと裾の長さは大丈夫そうですね。肩は大丈夫ですか?」
「あぁ。問題ない。見事な刺繍だな」
「にひっ。気合を入れて頑張りました! 次は下に着るものとズボンを作ります! あと下着!」
「あまり根を詰めるなよ」
「はい!」
ナルはドゥルグンが脱いだ上着を丁寧に畳むと、いそいそとツェツェルの隣に戻り、今度は上着の下に着るものを作るべく、裁ち鋏で慎重に布を切り始めた。
今日も朝からずっと雪が降っている。雪の日は外に出られないので、家族全員、囲炉裏がある部屋で、室内でできる仕事をしている。
生まれてくる子が使う歯固めを作っていたボトバルドが、ツェツェルに話しかけた。
「ツェツェル。もう四日も雪だ。気分転換に酒でも飲みたい」
「そうね。夕餉の時に少し出す。あ、ナルは酒は駄目。乳離れが済んだら、一緒に祝いで飲もう」
「はい。かか様。乳離れってどれくらいなんです?」
「んー。産まれてから六十日くらい? 個人差があるけど」
「そもそもの疑問なんですが、私って乳が出るんですかね?」
「さぁ?」
「『神の祝福子』は乳が出るぞ。古い書物に記録があった」
「へぇー。そうなんですね。とと様。もっと胸筋を鍛えておけばよかったかな……」
「なんで胸筋を鍛える話になるんだ」
「えー。だって、ドゥルグン殿。胸筋もりっもりだと、乳がいっぱい出そうじゃないですか」
「ふふっ。多分乳の出と胸筋は関係ない」
「そうなんです? かか様」
「多分ね。今夜の夕餉で酒を飲むのなら、鹿の干し肉を炙ろうかしら」
「あ、それは私も食べたいです。美味しいので!」
「いいよ。鹿の干し肉はまだたくさんある」
「酒も好きなんですけど、今日は我慢します」
「かか様。俺も酒を飲んでみたい」
「ゲレルも駄目。酒は十五になってから」
「むぅ。明日は晴れないかな。そろそろ外に出たい」
「ゲレル。明日、晴れたら一日雪かきをするぞ。屋根にもかなり積もっているだろう」
「あに様。雪だるま作って遊んでいい?」
「雪かきが終わったらな」
「ドゥルグン殿。雪だるまってなんですか?」
「雪を大きく丸めて作るものだ。完成したら見るといい。今の時期にあまり外に出したくはないが、たまには気分転換も必要だろう」
「おぉ! やった! 楽しみにしてます!」
「ナルあに様に見せるなら、でっかいの作る! すごくでっかいの! あに様も手伝って!」
「気が向いたらな」
明日が楽しみになってきた。明日は晴れてくれることを祈りつつ、ナルは裁断した布をちまちま縫い始めた。
翌日。昼餉の前くらいに雪がやんだ。昼餉を食べた後で、男衆は外に出て、雪かきとやらを始めた。ツェツェルにどんなものか聞いたら、屋根に積もった雪を下ろし、家の周りの雪をどけて、邪魔にならない所に移動させるものらしい。中々の重労働らしいので鍛錬代わりにやってみたいのだが、駄目と言われるのが分かりきっているので次の雪の時期の楽しみにしておく。
暖かい囲炉裏がある部屋でツェツェルと一緒にちまちま縫い物をしていると、夕餉の支度を始める少し前にドゥルグンとゲレルがやって来た。
ドゥルグンに毛皮の上着を着せられてから、抱っこで外に出ると、頬に冷たい澄んだ空気が触れた。
白い息を吐きながら抱っこで庭の隅の方に移動すると、大きな雪の塊が二個、積み重ねてあった。上の方の雪の塊には、木の枝などがついており、顔のようになっている。なんだか愛嬌があって可愛い。
ゲレルが尻尾をぶんぶん振りながら、嬉しそうに笑った。
「でっかいのできた!」
「すごいね。ほんとに大きい。それに可愛い」
「顔はあに様がしてくれた!」
「おや。そうなんですか? ドゥルグン殿」
「少し童心に返っただけだ」
「にひっ。愛嬌があって、すごく好きです」
「そうか。ゲレル。汗が冷える。夕餉の前に温泉に入るぞ」
「はぁい」
「汗をかくくらい動いたんですか? いいなぁ。私も動きたいです。ていうか、雪で遊んでみたいです」
「次の雪の時期に子といっぱい遊べ」
「そうします!」
ドゥルグンに炊事場へ連れて行ってもらい、先に炊事場にいたツェツェルと一緒に夕餉を作り始める。
ナルが猪の汁物の鍋をかき混ぜていると、ツェツェルが木の実と穀物の粉、砂糖を持ってきた。
「木の実の焼き菓子も作る。木の実は栄養価が高いから、いっぱい食べて」
「わぁ! やった! ありがとうございます! かか様が作ってくれる焼き菓子大好きです! 楽しみー!」
「ふふっ。そのうち作り方を教える。子が産まれてある程度大きくなったら作ってやるといい」
「はい! 気合を入れて覚えます!」
ナルはツェツェルの心遣いが嬉しくて、にひっと笑った。
夕餉の後に食べた焼き菓子は本当にとても美味しかった。しっかり作り方を覚えて、子にも食べさせてやりたい。
夕餉の後片付けの後、ツェツェルと一緒に寝る時間まで縫い物をした。ドゥルグンとゲレルの服を作ったら、今度は産まれてくる子が使う布物を作る予定である。
男の子か女の子か分からないし、三歳くらいまでは狼の姿でいるそうなので、子の服を作るのはそれからだ。産まれる時も狼の姿で産まれてくるらしい。
小さな狼姿の我が子を想像しながら、ナルは穏やかな気持ちでドゥルグンの服を丁寧に縫った。
おやすみの挨拶をして自室に引き上げると、温泉でしっかり温まってから身体を拭いて服を着て、ドゥルグンに髪を乾かしてもらった。ドゥルグンはナルの長い髪を乾かすのが楽しいらしく、いつもふぁさっ、ふぁさっと機嫌良さげに揺れる尻尾の音が聞こえる。
ナルの髪を櫛で梳きながら、ドゥルグンが話しかけてきた。
「雪が溶けて暖かくなったら、人間の里と売買交渉をしに行く。こちらのものを売って、あちらのものを買う。あね様から聞いたが、髪の手入れ用の香油とかいうものがあるそうだな。気にいった匂いのものがあれば買ってくる」
「あー。人間の里にいた頃は使ってましたね。母から『絶対に香油を使って髪の手入れをちゃんとしなさいっ!』って言われてました。人間の里でも、女は髪が長くてきれいな方が好かれるものだったので。十五になるまでは、よりよい嫁ぎ先を見つけるためにも髪の手入れだけはちゃんとしろと頻繁に小言を言われてました」
「ふぅん。そんなものか。香油はこちらでは作らない。あね様から、婚礼の時にしか使えないものだと聞いた。お前は使ってなかったよな?」
「はい。獣人は嗅覚が鋭いと聞いていたので、香油の匂いはちょっとキツいかな? と思って、つけていませんでした」
「そんなに匂うのか。……そういえば、あね様の婚礼の時に花の匂いがしていたな。あれが香油の匂いか。酒の匂いに負けていなかった。確かに、毎日つけられたらちょっと微妙だな。……かか様に香油以外で髪の手入れによいものを聞いておくか」
「好きですねー。私の髪」
「きれいだからな。娘ならお前の毛色に似るといい。美しい娘に育つ」
「にひっ。集落の若い男達にモテちゃいますね」
「嫁にはやらん」
「まだ産まれてもいませんよ。大丈夫です! 嫁にいかなかったらいかなかったで、今度は『いつ嫁にいくのだろうか』とか言い出すものらしいので! あ、こちらだと、やはり十八歳の成人を迎えてから嫁にいくんですか?」
「あぁ。人間の里は違うのか?」
「人間の里だと、成人は十五歳なんですよ。なので、十五歳から十八歳くらいで嫁にいくのが普通ですね。二十歳越えたら、行き遅れの年増扱いですよ」
「ふぅん。そんなものか。よし。完璧にきれいに乾いた。寝るか」
「はい。今日もありがとうございます」
ナルの髪は長いので乾かすのに時間がかかる。髪を乾かしている間にお喋りをするのが日課になっている。
ナルは毛皮に包まり、やんわりと大きくなってきた腹を撫でつつ、狼姿の温かいドゥルグンにくっついて、すやぁっと眠りに落ちた。
雪の時期になり、ツェツェルから服の作り方を習ってドゥルグンの服を作り始めた。できるだけ丁寧に縫ってから、形が出来上がったらお守りにもなる刺繍を施した。自画自賛だが、初めてにしては中々にいいものができたと思う。
ツェツェルに見てもらったら、『よく出来ている』と褒めてもらえた。筵を作っているドゥルグンの元へ行き、早速試しに着てもらう。
「袖の長さと裾の長さは大丈夫そうですね。肩は大丈夫ですか?」
「あぁ。問題ない。見事な刺繍だな」
「にひっ。気合を入れて頑張りました! 次は下に着るものとズボンを作ります! あと下着!」
「あまり根を詰めるなよ」
「はい!」
ナルはドゥルグンが脱いだ上着を丁寧に畳むと、いそいそとツェツェルの隣に戻り、今度は上着の下に着るものを作るべく、裁ち鋏で慎重に布を切り始めた。
今日も朝からずっと雪が降っている。雪の日は外に出られないので、家族全員、囲炉裏がある部屋で、室内でできる仕事をしている。
生まれてくる子が使う歯固めを作っていたボトバルドが、ツェツェルに話しかけた。
「ツェツェル。もう四日も雪だ。気分転換に酒でも飲みたい」
「そうね。夕餉の時に少し出す。あ、ナルは酒は駄目。乳離れが済んだら、一緒に祝いで飲もう」
「はい。かか様。乳離れってどれくらいなんです?」
「んー。産まれてから六十日くらい? 個人差があるけど」
「そもそもの疑問なんですが、私って乳が出るんですかね?」
「さぁ?」
「『神の祝福子』は乳が出るぞ。古い書物に記録があった」
「へぇー。そうなんですね。とと様。もっと胸筋を鍛えておけばよかったかな……」
「なんで胸筋を鍛える話になるんだ」
「えー。だって、ドゥルグン殿。胸筋もりっもりだと、乳がいっぱい出そうじゃないですか」
「ふふっ。多分乳の出と胸筋は関係ない」
「そうなんです? かか様」
「多分ね。今夜の夕餉で酒を飲むのなら、鹿の干し肉を炙ろうかしら」
「あ、それは私も食べたいです。美味しいので!」
「いいよ。鹿の干し肉はまだたくさんある」
「酒も好きなんですけど、今日は我慢します」
「かか様。俺も酒を飲んでみたい」
「ゲレルも駄目。酒は十五になってから」
「むぅ。明日は晴れないかな。そろそろ外に出たい」
「ゲレル。明日、晴れたら一日雪かきをするぞ。屋根にもかなり積もっているだろう」
「あに様。雪だるま作って遊んでいい?」
「雪かきが終わったらな」
「ドゥルグン殿。雪だるまってなんですか?」
「雪を大きく丸めて作るものだ。完成したら見るといい。今の時期にあまり外に出したくはないが、たまには気分転換も必要だろう」
「おぉ! やった! 楽しみにしてます!」
「ナルあに様に見せるなら、でっかいの作る! すごくでっかいの! あに様も手伝って!」
「気が向いたらな」
明日が楽しみになってきた。明日は晴れてくれることを祈りつつ、ナルは裁断した布をちまちま縫い始めた。
翌日。昼餉の前くらいに雪がやんだ。昼餉を食べた後で、男衆は外に出て、雪かきとやらを始めた。ツェツェルにどんなものか聞いたら、屋根に積もった雪を下ろし、家の周りの雪をどけて、邪魔にならない所に移動させるものらしい。中々の重労働らしいので鍛錬代わりにやってみたいのだが、駄目と言われるのが分かりきっているので次の雪の時期の楽しみにしておく。
暖かい囲炉裏がある部屋でツェツェルと一緒にちまちま縫い物をしていると、夕餉の支度を始める少し前にドゥルグンとゲレルがやって来た。
ドゥルグンに毛皮の上着を着せられてから、抱っこで外に出ると、頬に冷たい澄んだ空気が触れた。
白い息を吐きながら抱っこで庭の隅の方に移動すると、大きな雪の塊が二個、積み重ねてあった。上の方の雪の塊には、木の枝などがついており、顔のようになっている。なんだか愛嬌があって可愛い。
ゲレルが尻尾をぶんぶん振りながら、嬉しそうに笑った。
「でっかいのできた!」
「すごいね。ほんとに大きい。それに可愛い」
「顔はあに様がしてくれた!」
「おや。そうなんですか? ドゥルグン殿」
「少し童心に返っただけだ」
「にひっ。愛嬌があって、すごく好きです」
「そうか。ゲレル。汗が冷える。夕餉の前に温泉に入るぞ」
「はぁい」
「汗をかくくらい動いたんですか? いいなぁ。私も動きたいです。ていうか、雪で遊んでみたいです」
「次の雪の時期に子といっぱい遊べ」
「そうします!」
ドゥルグンに炊事場へ連れて行ってもらい、先に炊事場にいたツェツェルと一緒に夕餉を作り始める。
ナルが猪の汁物の鍋をかき混ぜていると、ツェツェルが木の実と穀物の粉、砂糖を持ってきた。
「木の実の焼き菓子も作る。木の実は栄養価が高いから、いっぱい食べて」
「わぁ! やった! ありがとうございます! かか様が作ってくれる焼き菓子大好きです! 楽しみー!」
「ふふっ。そのうち作り方を教える。子が産まれてある程度大きくなったら作ってやるといい」
「はい! 気合を入れて覚えます!」
ナルはツェツェルの心遣いが嬉しくて、にひっと笑った。
夕餉の後に食べた焼き菓子は本当にとても美味しかった。しっかり作り方を覚えて、子にも食べさせてやりたい。
夕餉の後片付けの後、ツェツェルと一緒に寝る時間まで縫い物をした。ドゥルグンとゲレルの服を作ったら、今度は産まれてくる子が使う布物を作る予定である。
男の子か女の子か分からないし、三歳くらいまでは狼の姿でいるそうなので、子の服を作るのはそれからだ。産まれる時も狼の姿で産まれてくるらしい。
小さな狼姿の我が子を想像しながら、ナルは穏やかな気持ちでドゥルグンの服を丁寧に縫った。
おやすみの挨拶をして自室に引き上げると、温泉でしっかり温まってから身体を拭いて服を着て、ドゥルグンに髪を乾かしてもらった。ドゥルグンはナルの長い髪を乾かすのが楽しいらしく、いつもふぁさっ、ふぁさっと機嫌良さげに揺れる尻尾の音が聞こえる。
ナルの髪を櫛で梳きながら、ドゥルグンが話しかけてきた。
「雪が溶けて暖かくなったら、人間の里と売買交渉をしに行く。こちらのものを売って、あちらのものを買う。あね様から聞いたが、髪の手入れ用の香油とかいうものがあるそうだな。気にいった匂いのものがあれば買ってくる」
「あー。人間の里にいた頃は使ってましたね。母から『絶対に香油を使って髪の手入れをちゃんとしなさいっ!』って言われてました。人間の里でも、女は髪が長くてきれいな方が好かれるものだったので。十五になるまでは、よりよい嫁ぎ先を見つけるためにも髪の手入れだけはちゃんとしろと頻繁に小言を言われてました」
「ふぅん。そんなものか。香油はこちらでは作らない。あね様から、婚礼の時にしか使えないものだと聞いた。お前は使ってなかったよな?」
「はい。獣人は嗅覚が鋭いと聞いていたので、香油の匂いはちょっとキツいかな? と思って、つけていませんでした」
「そんなに匂うのか。……そういえば、あね様の婚礼の時に花の匂いがしていたな。あれが香油の匂いか。酒の匂いに負けていなかった。確かに、毎日つけられたらちょっと微妙だな。……かか様に香油以外で髪の手入れによいものを聞いておくか」
「好きですねー。私の髪」
「きれいだからな。娘ならお前の毛色に似るといい。美しい娘に育つ」
「にひっ。集落の若い男達にモテちゃいますね」
「嫁にはやらん」
「まだ産まれてもいませんよ。大丈夫です! 嫁にいかなかったらいかなかったで、今度は『いつ嫁にいくのだろうか』とか言い出すものらしいので! あ、こちらだと、やはり十八歳の成人を迎えてから嫁にいくんですか?」
「あぁ。人間の里は違うのか?」
「人間の里だと、成人は十五歳なんですよ。なので、十五歳から十八歳くらいで嫁にいくのが普通ですね。二十歳越えたら、行き遅れの年増扱いですよ」
「ふぅん。そんなものか。よし。完璧にきれいに乾いた。寝るか」
「はい。今日もありがとうございます」
ナルの髪は長いので乾かすのに時間がかかる。髪を乾かしている間にお喋りをするのが日課になっている。
ナルは毛皮に包まり、やんわりと大きくなってきた腹を撫でつつ、狼姿の温かいドゥルグンにくっついて、すやぁっと眠りに落ちた。
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