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9:緊急事態

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リーンデルトが洗濯物を畳んでいると、玄関のドアが開く音がした。カインが帰ってきたのだろうと、居間でそのままカインが来るのを待っているが、暫く経ってもカインが来ない。
リーンデルトは嫌な予感がして、玄関へと急いだ。

玄関の床にカインがへたりこんで、ぐったりと玄関のドアにもたれかかっていた。顔色が青白く、呼吸が浅い。魔力欠乏症の初期症状だ。リーンデルトは慌ててカインに駆け寄った。


「何があった」

「……魔術演習で、生徒を庇って魔術障壁を張った」

「ちっ。とりあえず1発飲め」


リーンデルトは急いでつなぎの股間のチャックを下ろし、ペニスを取り出した。萎えたペニスを急いで擦り、勃起させながら、青白いカインの頬に触れれば、普段はリーンデルトよりも高い体温が随分と低くなっていた。念の為ストックしている卵を倉庫に取りに行くよりも、サクッと1発出して精液を飲ませた方が早い。
リーンデルトはカインの口を開けさせ、勃起して先走りが滲むペニスの先っぽを咥えさせた。弱々しくカインの舌がリーンデルトのペニスを舐め始めた。
ここまでカインが酷く消耗するのは、かなり久しぶりだ。リーンデルトは焦りながら、めちゃくちゃに自分のペニスを激しく擦り、カインの舌に押しつけるように、カインの口内に射精した。カインがぼんやりとした目をしながらも、リーンデルトの精液をごくんと飲み干した。リーンデルトが促せば、尿道に残る精液も吸い取るように、吸ってくる。

リーンデルトは荒い息を吐きながら、少しだけ顔色がマシになったカインの頭を軽く叩いた。


「どんな場合でも自分の魔力量を考えて魔術を使え」

「……悪い」


バツが悪そうな顔をするカインの腕を取って、ふらふらと立ち上がったカインを2階のリーンデルトの部屋に連れて行く。洗濯物の続きも夕食も後回しだ。まずはカインの不足している魔力を補わなければ。

リーンデルトはカインの下半身だけ露出させて、いつもより大雑把にカインのアナルを解すと、ぐったりと力なくベッドに俯せに突っ伏しているカインのアナルに再び勃起させたペニスを突っ込んだ。普段なら楽しみながらやるセックスだが、今は時間が惜しい。リーンデルトは最初からクライマックスな感じで腰を使い、カインの結腸を強く突き上げて、カインの奥深くに精液をぶち撒けた。

流石に2回連続で射精するのは、若干しんどい歳になってしまった。リーンデルトは、荒い息を吐くカインの頭を強めに撫で回すと、つなぎから出していたペニスをパンツの中に仕舞った。


「ストックの卵を取ってくる。続きはその後だ」

「……あぁ」


リーンデルトは射精後特有の疲労感を感じながら、家の裏にある倉庫へと急いだ。カインを拾うまで、リーンデルトは産んだ卵を適当に地面に埋めたりして処理していたが、カインを拾ってからは、万が一用にストックするようになった。
リーンデルトの卵はカインが毎朝食べるが、多めに産んだ時などは、ストックとして倉庫に保管している。
ストック用の籠を掴むと、リーンデルトは小走りでカインの元へと戻った。

カインに卵を五つ食べさせると、漸くカインの顔色がいつも通りに戻った。浅かった呼吸も、やけにゆっくりになっていた脈も正常になり、下がっていた体温も普段と同じくらいになった。
リーンデルトは、ほっとして、はぁーっと大きな溜め息を吐いた。


「明日は念の為仕事は休め。一日寝てろ。職場への連絡は俺がしとく」

「……分かった」

「緊急時用の連絡蝶は渡してるだろ。使えよ。馬鹿」

「……家までは大丈夫かと……」

「大丈夫じゃなかっただろうが。暫くは筋トレ禁止。魔術を使うのもな。たまには大人しくしてろ」

「…………分かった」


渋々感丸出しで頷いたカインの額にデコピンをして、リーンデルトはカインの制服を脱がし始めた。念の為、もう一回ヤッておく。冷えたカインの身体を抱くのは好きじゃない。

リーンデルトは熱が戻ったカインの下唇に吸いつき、ぬるりとカインの口内に舌を差し込んだ。少しずつ魔力を流し込みながら、ぬるぬるとカインの舌と自分の舌を絡め合わせる。カインの上顎をねっとりと舐め回せば、カインがくぐもった声を上げ、ピクッと身体を震わせた。カインの鍛えられた筋肉質な身体を舐め、ゆるく勃起しているカインのペニスにも舌を這わせる。
カインに促して自分の膝裏を持たせ、腰を上げさせると、カインのひくつくアナルが見えた。ひくひくと物欲しげに収縮しているアナルから、リーンデルトの白い精液がこぽっと零れ落ちた。

リーンデルトは半勃ちの自分のペニスをゆるく擦って完全に勃起させると、カインの熱いアナルにペニスの先っぽを押しつけ、ゆっくりと腰を動かして、カインの熱いアナルにペニスを押し込んだ。

そのまま動かずに、カインの唇にキスをする。リーンデルトは唇を触れ合わせたまま、囁いた。


「心配させんじゃねぇよ。ばーか」

「……ん」


リーンデルトはコツンとカインの額と自分の額を合わせた。カインの太い両腕がリーンデルトの首に絡まり、カインの両足がリーンデルトの腰に絡みつく。リーンデルトはカインのアナルの感触を味わうようにゆっくりと腰を動かしながら、しつこいくらいカインの唇にキスをして、舌を絡め合った。
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