74 / 74
74:カールの『家族』
しおりを挟む
カールは地面に降り立つと、ふぅと小さく息を吐いた。これが最後の航海だった。何年もカール達を無事に帰してくれた船に向かって敬礼をしてから、カールは一緒に航海をした仲間達と共に、海軍の建物へと向かい、歩き始めた。
前回の航海で左手に深手を負い、軽い障害が残った。日常生活には影響はないが、これが潮時かと思い、船を降りる決意をした。ついでに海軍も辞める。まだ48歳なので、早めの引退になるが、内勤で事務仕事ばかりをする気はない。
海軍の士官学校の教官にならないかと誘われているが、そちらはまだ悩み中である。カールは叩き上げなので、士官学校の教官が勤まるのか、不安があるし、セガールの手伝いがしたいというのもある。
セガールは55歳で海軍を定年退職すると、自宅の広い庭を活用して、子供向けの剣術教室を始めた。これが存外評判がよく、今では15人程の子供達が週に3回やって来て、セガールの指導を受けている。
シェリーは今では3人の子供のお母さんになっている。就職して5年目にリールと結婚した。無事にリールにお婿さんに来てもらえて、特にセガールが大喜びした。2人の結婚式では、セガールと共に男泣きした。リールは中等学校で教鞭を取っている。教師として働く傍ら、シェリーと一緒に趣味で歴史の研究もしている。
リディオは成人すると海軍の試験を受け、今は海軍で船乗りとして働いている。セガールと一緒に鍛えまくったので、今では精悍な逞しい男に育った。
カールが海軍の建物から出て、軽やかな足取りで丘を上っていると、後ろからカールを呼ぶ声が聞こえた。
振り返れば、シェリーと孫のニーナとリーナがいた。ニーナとリーナは双子の女の子で、現在8歳である。
ニーナとリーナがカールに駆け寄って、勢いよく抱きついてきた。
そして、すぐさまバッとカールから離れた。
「「くっさ!!」」
「おかえり。お父さん」
「おかえり。カールお祖父ちゃん。臭いわ」
「おかえり。カールお祖父ちゃん。臭過ぎて目に染みるわ」
「あはは。ただいまー。海の男は臭いもんなんだよ。まぁ、それも今日でお終いだけどね」
カールが苦笑すると、シェリーが穏やかに笑った。
「長い間、お疲れ様でした」
「ありがと。シェリー。セガールさんとマークは?」
「家よ。私達だけで買い物に行ってたの」
「なるほど。じゃあ、帰ろうか」
「うん」
カールは両手をニーナとリーナに握られた状態で歩き始めた。ニーナとリーナが、カールが不在だった間の事を、楽しそうに話してくれる。
末っ子のマークは現在5歳で、虫取りにハマっているらしい。ちっちゃな虫がたまにズボンのポケットから出てくると、シェリーが疲れた溜め息を吐いていた。
ニーナもリーナも本を読むのが大好きで、今日も街の図書館で本を借りてきたらしい。夜に一緒に読む約束をしていると、家が見えてきた。
家に帰り着くと、セガールとマークが出迎えてくれた。毎度お馴染みの抱きついてからの『くっさ!』と離れるマークを、わざと追いかけて抱きしめて、うりうりと頬擦りをする。
「くしゃい!髭がチクチクする!くしゃい!」
「はっはっはー!ただいまー!」
「おかえりー!はーなーせー!」
「しょうがないなぁ。ほい。開放」
カールが抱き上げていたマークを下ろしてやると、マークが勢いよく離れて、セガールの後ろに隠れた。
カールがニヤニヤ笑っていると、セガールが近づいてきて、カールの唇に触れるだけのキスをした。整えている口髭が当たって少し擽ったいが、それがいい。
「おかえり。カール。とりあえず風呂に入ってこい」
「ただいまです。一緒に入ります?」
「夜にな。とりあえずその臭いをどうにかしてこい」
「はぁーい」
カールはゆるく笑って、2階の自室に向かい、風呂場へと移動した。頭も身体も2回洗うと、すごくサッパリした。
脱衣場で身体を拭いていると、セガールがやって来た。セガールが、カールの身体を眺めて、うんと頷いた。
「怪我はないな」
「はい。今回は無傷でした」
「左手の調子は?」
「まぁ、問題ないです」
「そうか。カール」
「はい」
「長い間、お疲れ様」
「はい」
セガールがカールに抱きついて、カールの唇に触れるだけのキスをした。鼻先をすりすり擦りながら、セガールの少し弛んだ尻をむにむにと揉むと、セガールが咎めるようにカールの下唇を噛んだ。
「こら。夜まで待て」
「はぁい」
カールは勿論、セガールもまだそっちの方も現役である。流石に若い頃のように何回もはしないが、ゆっくりとお互いに労り合うような、ゆるやかなセックスを楽しむようになった。
セガールは60を過ぎたが、相変わらず格好いい。確かに老けているが、年々、逆に魅力的になっていっている気がする。
剣術教室の子供達の母親が、わざわざついてきて、セガールを眺めて、こっそりキャーキャー言っているのを知っている。
服を着て、セガールと手を繋いで居間に行くと、孫達がジリジリと近寄ってきて、すんすんとカールの匂いを嗅いだ。
「匂いチェックよし!おかえり!」
「おかえり!カールお祖父ちゃん!」
「おかえりー!」
カールが抱きついてきた孫達を笑顔でまとめて抱きしめると、シェリーも近寄ってきて、すんすんと匂いを嗅いだ後で、シェリーも抱きついてきた。
「改めて、おかえり。お父さん」
「ただいま。シェリー」
「もう匂いチェックをしなくなると思うと、ちょっと寂しいわね」
「そう?」
「おやつにクッキー焼いてるから、一緒に食べましょ」
「やったー。あ、セガールさん。今日は剣術教室の日ですか?」
「いや。明日だな。明日は出勤だろう?」
「はい。明後日から一週間休みですけど、一応来月末までは出勤ですね」
「引退パーティーをしなきゃな」
「ははっ。楽しみにしてます」
「引退したらどうするの?お父さん」
「んー。士官学校の教官にならないかって誘われてるんだよなー。でも、セガールさんの手伝いもしたいしー。悩み中」
「とりあえず、やってみたらどうだ。合わないと思ったら辞めて、俺と一緒に剣術教室をやればいい。お前の歳まで現役で船に乗り続ける隊長職は少ないからな。現場でしか知り得ないことを教えてやれるだろう。後進の育成も大事だぞ」
「それもそうですね。じゃあ、とりあえずやるだけやってみます」
「あぁ。弁当は用意してやるから。気が早いが、お前が連休のうちに弁当箱を買いに行こう」
「やった!ありがとうございます!うひー。楽しみー」
カールは孫達に囲まれながら、居間に移動して、わいわいとお喋りをしながら、シェリーと孫達が作ってくれた美味しいクッキーを堪能した。
夕方にはリールも帰ってきたので、洗濯物斑と夕食作り班に分かれて、それぞれやっていく。カールはセガールとお揃いのエプロンを着けて、シェリーも一緒に夕食を作った。
早く終わった洗濯物斑も台所にやって来たので、台所が一気に狭くなった。
孫達にもお手伝いをしてもらって、出来上がった夕食を居間のテーブルに運ぶ。
リディオもいればよかったのだが、リディオは現在航海中で、帰ってくるのは2ヶ月後だ。
大人は軽めのワインを飲みながら、賑やかな夕食の始まりである。
カールが不在だった間のことをわいわいとお喋りして聞かせてくれるのを笑って聞きながら、カールは胸の奥がじんわりと温かくなった。
夜にセガールと1回だけ味わうようなゆったりとしたセックスをしてから、こっそり風呂に入りに行き、自室のベッドに潜り込んだ。
セガールがカールの手を握って、皺が増えた顔で穏やかに笑った。
「カール」
「はい」
「約束を守ってくれてありがとう」
「まだまだ約束を果たすまで何年もありますよ」
「それでも、俺達のところに帰ってき続けてくれて、ありがとう」
「……俺もありがとうございます。ずっと俺の帰りを待ってくれていて」
「当たり前だろう。俺達は家族だ」
「そうですね。セガールさん」
「ん?」
「愛してます。貴方と家族になれて、俺は世界一の果報者です」
「ははっ。それなら俺も果報者だ。カール。愛してる。これからもよろしく頼む」
「はい!」
カールは穏やかに笑うセガールの唇に触れるだけにキスをすると、セガールな身体を抱きしめて、幸せな溜め息を吐いた。
カールだけの大事な家族はここにいる。
カールが生きて帰る楔になってくれた大事な家族だ。これからも色んな事があるのだろうが、皆がいれば、きっと大丈夫だ。
明日もきっと、賑やかで楽しい小さな幸せがいっぱいな1日になるだろう。
カールはセガールに寄り添って、穏やかで幸せな眠りに落ちた。
(おしまい)
前回の航海で左手に深手を負い、軽い障害が残った。日常生活には影響はないが、これが潮時かと思い、船を降りる決意をした。ついでに海軍も辞める。まだ48歳なので、早めの引退になるが、内勤で事務仕事ばかりをする気はない。
海軍の士官学校の教官にならないかと誘われているが、そちらはまだ悩み中である。カールは叩き上げなので、士官学校の教官が勤まるのか、不安があるし、セガールの手伝いがしたいというのもある。
セガールは55歳で海軍を定年退職すると、自宅の広い庭を活用して、子供向けの剣術教室を始めた。これが存外評判がよく、今では15人程の子供達が週に3回やって来て、セガールの指導を受けている。
シェリーは今では3人の子供のお母さんになっている。就職して5年目にリールと結婚した。無事にリールにお婿さんに来てもらえて、特にセガールが大喜びした。2人の結婚式では、セガールと共に男泣きした。リールは中等学校で教鞭を取っている。教師として働く傍ら、シェリーと一緒に趣味で歴史の研究もしている。
リディオは成人すると海軍の試験を受け、今は海軍で船乗りとして働いている。セガールと一緒に鍛えまくったので、今では精悍な逞しい男に育った。
カールが海軍の建物から出て、軽やかな足取りで丘を上っていると、後ろからカールを呼ぶ声が聞こえた。
振り返れば、シェリーと孫のニーナとリーナがいた。ニーナとリーナは双子の女の子で、現在8歳である。
ニーナとリーナがカールに駆け寄って、勢いよく抱きついてきた。
そして、すぐさまバッとカールから離れた。
「「くっさ!!」」
「おかえり。お父さん」
「おかえり。カールお祖父ちゃん。臭いわ」
「おかえり。カールお祖父ちゃん。臭過ぎて目に染みるわ」
「あはは。ただいまー。海の男は臭いもんなんだよ。まぁ、それも今日でお終いだけどね」
カールが苦笑すると、シェリーが穏やかに笑った。
「長い間、お疲れ様でした」
「ありがと。シェリー。セガールさんとマークは?」
「家よ。私達だけで買い物に行ってたの」
「なるほど。じゃあ、帰ろうか」
「うん」
カールは両手をニーナとリーナに握られた状態で歩き始めた。ニーナとリーナが、カールが不在だった間の事を、楽しそうに話してくれる。
末っ子のマークは現在5歳で、虫取りにハマっているらしい。ちっちゃな虫がたまにズボンのポケットから出てくると、シェリーが疲れた溜め息を吐いていた。
ニーナもリーナも本を読むのが大好きで、今日も街の図書館で本を借りてきたらしい。夜に一緒に読む約束をしていると、家が見えてきた。
家に帰り着くと、セガールとマークが出迎えてくれた。毎度お馴染みの抱きついてからの『くっさ!』と離れるマークを、わざと追いかけて抱きしめて、うりうりと頬擦りをする。
「くしゃい!髭がチクチクする!くしゃい!」
「はっはっはー!ただいまー!」
「おかえりー!はーなーせー!」
「しょうがないなぁ。ほい。開放」
カールが抱き上げていたマークを下ろしてやると、マークが勢いよく離れて、セガールの後ろに隠れた。
カールがニヤニヤ笑っていると、セガールが近づいてきて、カールの唇に触れるだけのキスをした。整えている口髭が当たって少し擽ったいが、それがいい。
「おかえり。カール。とりあえず風呂に入ってこい」
「ただいまです。一緒に入ります?」
「夜にな。とりあえずその臭いをどうにかしてこい」
「はぁーい」
カールはゆるく笑って、2階の自室に向かい、風呂場へと移動した。頭も身体も2回洗うと、すごくサッパリした。
脱衣場で身体を拭いていると、セガールがやって来た。セガールが、カールの身体を眺めて、うんと頷いた。
「怪我はないな」
「はい。今回は無傷でした」
「左手の調子は?」
「まぁ、問題ないです」
「そうか。カール」
「はい」
「長い間、お疲れ様」
「はい」
セガールがカールに抱きついて、カールの唇に触れるだけのキスをした。鼻先をすりすり擦りながら、セガールの少し弛んだ尻をむにむにと揉むと、セガールが咎めるようにカールの下唇を噛んだ。
「こら。夜まで待て」
「はぁい」
カールは勿論、セガールもまだそっちの方も現役である。流石に若い頃のように何回もはしないが、ゆっくりとお互いに労り合うような、ゆるやかなセックスを楽しむようになった。
セガールは60を過ぎたが、相変わらず格好いい。確かに老けているが、年々、逆に魅力的になっていっている気がする。
剣術教室の子供達の母親が、わざわざついてきて、セガールを眺めて、こっそりキャーキャー言っているのを知っている。
服を着て、セガールと手を繋いで居間に行くと、孫達がジリジリと近寄ってきて、すんすんとカールの匂いを嗅いだ。
「匂いチェックよし!おかえり!」
「おかえり!カールお祖父ちゃん!」
「おかえりー!」
カールが抱きついてきた孫達を笑顔でまとめて抱きしめると、シェリーも近寄ってきて、すんすんと匂いを嗅いだ後で、シェリーも抱きついてきた。
「改めて、おかえり。お父さん」
「ただいま。シェリー」
「もう匂いチェックをしなくなると思うと、ちょっと寂しいわね」
「そう?」
「おやつにクッキー焼いてるから、一緒に食べましょ」
「やったー。あ、セガールさん。今日は剣術教室の日ですか?」
「いや。明日だな。明日は出勤だろう?」
「はい。明後日から一週間休みですけど、一応来月末までは出勤ですね」
「引退パーティーをしなきゃな」
「ははっ。楽しみにしてます」
「引退したらどうするの?お父さん」
「んー。士官学校の教官にならないかって誘われてるんだよなー。でも、セガールさんの手伝いもしたいしー。悩み中」
「とりあえず、やってみたらどうだ。合わないと思ったら辞めて、俺と一緒に剣術教室をやればいい。お前の歳まで現役で船に乗り続ける隊長職は少ないからな。現場でしか知り得ないことを教えてやれるだろう。後進の育成も大事だぞ」
「それもそうですね。じゃあ、とりあえずやるだけやってみます」
「あぁ。弁当は用意してやるから。気が早いが、お前が連休のうちに弁当箱を買いに行こう」
「やった!ありがとうございます!うひー。楽しみー」
カールは孫達に囲まれながら、居間に移動して、わいわいとお喋りをしながら、シェリーと孫達が作ってくれた美味しいクッキーを堪能した。
夕方にはリールも帰ってきたので、洗濯物斑と夕食作り班に分かれて、それぞれやっていく。カールはセガールとお揃いのエプロンを着けて、シェリーも一緒に夕食を作った。
早く終わった洗濯物斑も台所にやって来たので、台所が一気に狭くなった。
孫達にもお手伝いをしてもらって、出来上がった夕食を居間のテーブルに運ぶ。
リディオもいればよかったのだが、リディオは現在航海中で、帰ってくるのは2ヶ月後だ。
大人は軽めのワインを飲みながら、賑やかな夕食の始まりである。
カールが不在だった間のことをわいわいとお喋りして聞かせてくれるのを笑って聞きながら、カールは胸の奥がじんわりと温かくなった。
夜にセガールと1回だけ味わうようなゆったりとしたセックスをしてから、こっそり風呂に入りに行き、自室のベッドに潜り込んだ。
セガールがカールの手を握って、皺が増えた顔で穏やかに笑った。
「カール」
「はい」
「約束を守ってくれてありがとう」
「まだまだ約束を果たすまで何年もありますよ」
「それでも、俺達のところに帰ってき続けてくれて、ありがとう」
「……俺もありがとうございます。ずっと俺の帰りを待ってくれていて」
「当たり前だろう。俺達は家族だ」
「そうですね。セガールさん」
「ん?」
「愛してます。貴方と家族になれて、俺は世界一の果報者です」
「ははっ。それなら俺も果報者だ。カール。愛してる。これからもよろしく頼む」
「はい!」
カールは穏やかに笑うセガールの唇に触れるだけにキスをすると、セガールな身体を抱きしめて、幸せな溜め息を吐いた。
カールだけの大事な家族はここにいる。
カールが生きて帰る楔になってくれた大事な家族だ。これからも色んな事があるのだろうが、皆がいれば、きっと大丈夫だ。
明日もきっと、賑やかで楽しい小さな幸せがいっぱいな1日になるだろう。
カールはセガールに寄り添って、穏やかで幸せな眠りに落ちた。
(おしまい)
72
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(38件)
あなたにおすすめの小説
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
愛玩人形
誠奈
BL
そろそろ季節も春を迎えようとしていたある夜、僕の前に突然天使が現れた。
父様はその子を僕の妹だと言った。
僕は妹を……智子をとても可愛がり、智子も僕に懐いてくれた。
僕は智子に「兄ちゃま」と呼ばれることが、むず痒くもあり、また嬉しくもあった。
智子は僕の宝物だった。
でも思春期を迎える頃、智子に対する僕の感情は変化を始め……
やがて智子の身体と、そして両親の秘密を知ることになる。
※この作品は、過去に他サイトにて公開したものを、加筆修正及び、作者名を変更して公開しております。
冷徹勇猛な竜将アルファは純粋無垢な王子オメガに甘えたいのだ! ~だけど殿下は僕に、癒ししか求めてくれないのかな……~
大波小波
BL
フェリックス・エディン・ラヴィゲールは、ネイトステフ王国の第三王子だ。
端正だが、どこか猛禽類の鋭さを思わせる面立ち。
鋭い長剣を振るう、引き締まった体。
第二性がアルファだからというだけではない、自らを鍛え抜いた武人だった。
彼は『竜将』と呼ばれる称号と共に、内戦に苦しむ隣国へと派遣されていた。
軍閥のクーデターにより内戦の起きた、テミスアーリン王国。
そこでは、国王の第二夫人が亡命の準備を急いでいた。
王は戦闘で命を落とし、彼の正妻である王妃は早々と我が子を連れて逃げている。
仮王として指揮をとる第二夫人の長男は、近隣諸国へ支援を求めて欲しいと、彼女に亡命を勧めた。
仮王の弟である、アルネ・エドゥアルド・クラルは、兄の力になれない歯がゆさを感じていた。
瑞々しい、均整の取れた体。
絹のような栗色の髪に、白い肌。
美しい面立ちだが、茶目っ気も覗くつぶらな瞳。
第二性はオメガだが、彼は利発で優しい少年だった。
そんなアルネは兄から聞いた、隣国の支援部隊を指揮する『竜将』の名を呟く。
「フェリックス・エディン・ラヴィゲール殿下……」
不思議と、勇気が湧いてくる。
「長い、お名前。まるで、呪文みたい」
その名が、恋の呪文となる日が近いことを、アルネはまだ知らなかった。
宵にまぎれて兎は回る
宇土為名
BL
高校3年の春、同級生の名取に告白した冬だったが名取にはあっさりと冗談だったことにされてしまう。それを否定することもなく卒業し手以来、冬は親友だった名取とは距離を置こうと一度も連絡を取らなかった。そして8年後、勤めている会社の取引先で転勤してきた名取と8年ぶりに再会を果たす。再会してすぐ名取は自身の結婚式に出席してくれと冬に頼んできた。はじめは断るつもりだった冬だが、名取の願いには弱く結局引き受けてしまう。そして式当日、幸せに溢れた雰囲気に疲れてしまった冬は式場の中庭で避難するように休憩した。いまだに思いを断ち切れていない自分の情けなさを反省していると、そこで別の式に出席している男と出会い…
届かない「ただいま」
AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。
「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。
これは「優しさが奪った日常」の物語。
没落貴族の愛され方
シオ
BL
魔法が衰退し、科学技術が躍進を続ける現代に似た世界観です。没落貴族のセナが、勝ち組貴族のラーフに溺愛されつつも、それに気付かない物語です。
※攻めの女性との絡みが一話のみあります。苦手な方はご注意ください。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
完結おめでとうございまっする!
濃厚なエロ&ほのぼのとしたやり取りに、大変癒されましたー!
いつも努力し続けている登場人物たちを見て、
幸せな理想の生活を手に入れるには、
周囲の環境や協力だけでなく、本人の努力と工夫が大事だと、
学んだ気がしまっする!
素敵なお話を書ききって下さり、ありがとうございましたー!
感想をありがとうございますっ!!
本当に嬉しいです!!
とても丁寧にお読み下さり、更には温かく素敵なお言葉までくださり、本当にありがとうございますーー!!(号泣)
お陰様で最後まで無事に完走できました!
ほっと一安心する反面、とても寂しいです。
私自身が読んで、ほっこりして、じわぁっと胸キュンして、疲れた心が癒やされる、そんな作品が読みたくて書き始めたものになります。
私の楽しい!と萌え!と性癖を詰め込めるだけ詰め込みつつ、非常に楽しく執筆いたしました!
お楽しみいただけて、本当に本当に嬉しいですし、感謝の気持ちで胸がいっぱいです!!
お読み下さり、本当にありがとうございました!!
完結おめでとうございます!!!
感動のフィナーレでした! 濡れ場もねっちょりとしてステキでした!
二人とも最初の家族とはうまくいかなくてそこからの出発だったのですが、最後は理想の家族を手に入れられて本当に良かったです! 素敵な物語をありがとうございました!!!
感想をありがとうございますっ!!
本当に嬉しいです!!
嬉し過ぎるお言葉をくださり、本当にありがとうございますーー!!(泣)
無事に完結を迎えることができて、ほっとする反面、寂しい気持ちです。
私の楽しい!と萌えっ!と性癖を詰め込めるだけ詰め込んで、非常に楽しく執筆いたしました。
一緒に物語をお楽しみいただけて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
お読み下さり、本当にありがとうございました!!
あぁぁ、終わってしまった。
毎日、二人がなかなかくっつかないのにヤキモキして、二人が離れたら離れたでヤキモキして!
だけど素敵すぎる家族にほんわかしながら、楽しませていただきました。
最終話で、そういえば婚活男の理想の結婚が題だったのを思い出しました。
カールは理想の家族を手に入れる理想の結婚ができたんですね!
本当に本当に、素敵なお話をありがとうございます。
まー様のネッチョリとした濡れ場も大好きです。(褒めてます)
まー様のちょっと胸が苦しくなるような終わり方も大好きです。
ただただ!今回だけは、そんな苦しい終わり方は、この話だけはありませんようにっと願ってやまなかったです。
本当にハッピーエンドをありがとうございます。
思いのままに書きなぐった乱文を失礼します。今後の作品も楽しみにさせていただいています。
頑張ってください
感想をありがとうございますっ!!
本当に嬉しいです!!
無事に完結を迎えることができました。
ほっとする反面、寂しい気持ちです。
非常に楽しく執筆をしておりましたので、お楽しみいただけたのでしたら、何よりも嬉しいです!!
本当に!心の奥底から!ありがとうございます!!
嬉し過ぎて語彙力が死んでて駄目ですねー(汗)
もっとちゃんと今の嬉しい気持ちと感謝の気持ちを上手くお伝えしたいのですけど、中々上手く言葉にできなくて、とてももどかしいです。
彼らの物語にお付き合いくださり、本当にありがとうございました!!