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12:うんざり……
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最後の客を見送ると、アーリンは素早く『準備中』の看板を出し、素早くドアの鍵を閉め、大きな溜め息を吐いた。
すごく疲れた。ものすごーく疲れた。ここ一か月程、前にいきなり告白してきた女の子を筆頭に、何人もの女の子から仕事中に話しかけられている。主に『デートをして欲しい』と言われまくっている。いちいち断るのがもう心底面倒くさい。バーニーやオードリーが助けてくれるが、なんだか精神をゴリゴリ削られる感じがして、本当に疲れる。
情けなく背中を丸めていると、ぽんぽんと優しく肩を叩かれた。バーニーが労るようにアーリンの頭を撫でながら口を開いた。
「モテ男は大変だなぁ」
「…………私なんかのどこがいいんだ」
「顔と身体?」
「……どこも秀でていない」
「え?」
「……え?」
「アーリンさんや。よぉくお聞き」
「あ、あぁ」
「アーリンはかーなーり! 格好いいからな! 背が高いしー、女受けがいい感じに身体が鍛えられてるしー、いつでもピンッて背筋が伸びてて見ていて気持ちがいいしー、顔もかなり整ってるからな? 本当に凛々しいんだぞ?」
「……そうでもない。平凡だ」
「そうでもあるんですぅ! 兄貴! 兄貴からも言ってやって!」
「アーリン。自覚しろー。お前はめちゃくちゃ格好いい! ぶっちゃけモテモテで羨ましい! 嫁さん一筋だけどな! 俺!」
「親父も! はいっ! どうぞ!」
「アーリンは本当に格好いいからな? よっ! モテ男! モテ過ぎてて逆に羨ましくねぇわ。俺。面倒くさそう」
「…………だが…………」
「だかもなにもなーいよ! アーリンは格好いい! はい! 復唱!」
「…………アーリンは格好いい……」
「よろしい。アーリンはめちゃくちゃ格好いいのですぞ。ちゃんと自覚しろー。……それにしても、そろそろ本気でアーリンのモテ対策しないと、仕事に差し支えてるよなー」
「それは確かに。ふむ。アーリン。髭でも伸ばすか? 小汚い感じに」
「やだーーーー!」
「なんでバーニーが嫌がるんだよ」
「アーリンに髭は似合わないっ! いや、歳食ったらまた変わるかもしれないけども! 似合わない髭を生やさせるのは反対でーすー! せっかく格好いいのに台無しになるじゃん。俺としては仕事中もお洒落して欲しいくらいだしー」
「いやいやいや。アーリンの格好よさに磨きをかけてどうすんだよ。更にモテるだろ」
「ぐっ……それは確かに……んーー。なんかいい案ない? 髭以外で」
「そうねぇ。恋人がいるフリでもしてみるかい? 腕輪を着けたらいいんじゃないかしら」
「それだ! 流石お袋! 冴えてるぅ!」
ディンダルの街では、恋人や夫婦は揃いの腕輪を着けるらしい。腕輪を着けていると、特別な相手がいることになるんだとか。
「お袋。いい案だけど、『相手は誰!?』ってなった場合はどうする? そう簡単に諦める感じじゃない子が割といるけど」
「あら。バーニーとお揃いの腕輪を着けたらいいじゃない。男と恋人ってなったら、嫌でも諦めるでしょ。まぁ、噂にはなると思うけどねぇ」
「マジっすか。お袋。えーー! 俺はともかく、アーリンに惚れた相手ができた時が困るじゃーん!」
「…………できないから問題ない」
「いやいやいや。縁はどこに転がってるか分かんないもんだからね? アーリンは若いんだし、恋もしなきゃ!」
「…………いい。……私なんかと恋人になる物好きはいない……」
「前々から薄々思ってたけど、アーリンって自己肯定感低くない? 気のせい?」
「…………き、気のせい……」
「ほんとにぃ? アーリンは本当にめちゃくちゃ働き者で、もううちにいてくれないと本気で困る存在なんだよ? そこんとこ自覚してる?」
「…………」
「そこも自覚しようね! さて。話を戻そう。腕輪を着けるのはいい案なんだけど、俺とお揃いってのがなー」
「あら。別にいいじゃない。仲良しだし。いつも一緒に出かけてるじゃない」
「だなぁ。一時的に街の噂になるだろうが、どうせすぐに皆忘れると思うぜ?」
「そうそう。ほとぼりが冷めるまで恋人のフリしとけよ。あ、もしかして、バーニー好きな奴がいるのか?」
「今はいないよー」
「じゃあ、問題ねぇな。次の休みに揃いの腕輪を買ってこいよ」
「マジっすか。兄貴」
「アーリンのストレス軽減の為だ。それに女性客が増えて多少売上も伸びてるけど、長居する客も多いからなぁ。俺としては、もちっと回転率を上げたい」
「それは確かに」
「多分だがよぉ、アーリンに男の恋人がいるって噂流れたら、ガチで恋人になりたい女の子は来なくなって、単純にいい男を眺めたいだけの客が増える気がするんだよなぁ」
「そうねぇ。目の保養になるようないい男って中々いないしねぇ。バーニーとお揃いの腕輪を着けたら、女の子達からデートに誘われなくなるだろうし、絡まれることも減ると思うわよー」
「……腕輪を着ける」
「え? ほんとに着けるの? 俺とお揃いのやつ?」
「……お揃いの、着ける……もう、うんざり……」
「あ、これはかなり参ってるね。んーーーー。しょうがない。次の休みにお揃いの腕輪を買いに行こうか」
「行く」
「おっと。食い気味になるくらいかぁ。よーしよしよしよし。なんか疲れたなぁ。ばあちゃんに香草茶淹れてもらおう」
「……あぁ」
バーニーにわしゃわしゃと優しく頭を撫でられると、溜まりに溜まっているストレスがちょっとだけ少なくなった気がした。
現状を変えられるのなら、男が好きな男と見られても構わない。好きな相手ができたら、その時はその時だ。もっとも、好きな相手ができたとしても、どうせ告白なんてできないのだから、ずっと男が好きな男だと思われたままでもいい気がする。
バーニー達はアーリンのことを『格好いい』と言うが、まともに喋れず愛想もない笑えない男のどこが格好いいというのだ。身体はともかく、顔だって、母に似て美しかった次兄に比べたら、本当に平凡にしか思えない。
この街は物好きが多すぎる。アーリンは撫でてくれるバーニーの手に頭を擦りつけながら歩き、家の居間に着くと、ブレンダが淹れてくれた香草茶を飲んで、ほぅと息を吐いた。
夜の仕込みを終え、『開店中』の看板を出すと、なんと今日は夜の営業時間にまで告白してきた女の子が来た。
「アーリンさん! デートしてください! デートの約束してくれないと、私帰りませんから!」
「……無理」
「アーリンさんは何が好きですか!? 焼き菓子を焼いてきたんです! 食べてください!」
「…………いらない」
「アーリンさん!」
「はいはーい。お嬢さん、そこまでねー。酔っ払いが増える時間帯だから、早めに帰った方がいいよ? 危ないからね!」
「嫌です! アーリンさんがデートしてくれるまで帰りません! あっ! アーリンさんが家まで送ってください! 両親に紹介します!」
「あーー。うん。お嬢さん、お嬢さん。アーリンは仕事中だからね? あ、アーリン。あそこのお客さんの注文取って来てー」
「……あぁ」
「もう! 邪魔しないでください! アーリンさんは私とお喋りするんです!」
「アーリンの仕事の邪魔をされると、アーリンがすごーく困るんだけどなぁ。無職の男は流石に嫌でしょ?」
「むっ……むぅ……分かりました。今日は帰ります。明日も来ますから! アーリンさん! 明日こそはデートしてくださいね!」
やっと女の子が店から出ていくと、アーリンはげんなりして溜め息を吐いた。
注文を聞いていた常連客の中年の男が、可哀想なものを見るような目で見てきた。
「モテる男は大変だなぁ。あ、蒸留酒もよろしく」
「…………あぁ」
本当にもううんざりだ。次の休みには、絶対にバーニーとお揃いの腕輪を買いに行く。しつこい女の子達から早く解放されたい。
アーリンは情けなく背中を丸めたまま、夜の営業が終わるまで、慌ただしく動き回った。
すごく疲れた。ものすごーく疲れた。ここ一か月程、前にいきなり告白してきた女の子を筆頭に、何人もの女の子から仕事中に話しかけられている。主に『デートをして欲しい』と言われまくっている。いちいち断るのがもう心底面倒くさい。バーニーやオードリーが助けてくれるが、なんだか精神をゴリゴリ削られる感じがして、本当に疲れる。
情けなく背中を丸めていると、ぽんぽんと優しく肩を叩かれた。バーニーが労るようにアーリンの頭を撫でながら口を開いた。
「モテ男は大変だなぁ」
「…………私なんかのどこがいいんだ」
「顔と身体?」
「……どこも秀でていない」
「え?」
「……え?」
「アーリンさんや。よぉくお聞き」
「あ、あぁ」
「アーリンはかーなーり! 格好いいからな! 背が高いしー、女受けがいい感じに身体が鍛えられてるしー、いつでもピンッて背筋が伸びてて見ていて気持ちがいいしー、顔もかなり整ってるからな? 本当に凛々しいんだぞ?」
「……そうでもない。平凡だ」
「そうでもあるんですぅ! 兄貴! 兄貴からも言ってやって!」
「アーリン。自覚しろー。お前はめちゃくちゃ格好いい! ぶっちゃけモテモテで羨ましい! 嫁さん一筋だけどな! 俺!」
「親父も! はいっ! どうぞ!」
「アーリンは本当に格好いいからな? よっ! モテ男! モテ過ぎてて逆に羨ましくねぇわ。俺。面倒くさそう」
「…………だが…………」
「だかもなにもなーいよ! アーリンは格好いい! はい! 復唱!」
「…………アーリンは格好いい……」
「よろしい。アーリンはめちゃくちゃ格好いいのですぞ。ちゃんと自覚しろー。……それにしても、そろそろ本気でアーリンのモテ対策しないと、仕事に差し支えてるよなー」
「それは確かに。ふむ。アーリン。髭でも伸ばすか? 小汚い感じに」
「やだーーーー!」
「なんでバーニーが嫌がるんだよ」
「アーリンに髭は似合わないっ! いや、歳食ったらまた変わるかもしれないけども! 似合わない髭を生やさせるのは反対でーすー! せっかく格好いいのに台無しになるじゃん。俺としては仕事中もお洒落して欲しいくらいだしー」
「いやいやいや。アーリンの格好よさに磨きをかけてどうすんだよ。更にモテるだろ」
「ぐっ……それは確かに……んーー。なんかいい案ない? 髭以外で」
「そうねぇ。恋人がいるフリでもしてみるかい? 腕輪を着けたらいいんじゃないかしら」
「それだ! 流石お袋! 冴えてるぅ!」
ディンダルの街では、恋人や夫婦は揃いの腕輪を着けるらしい。腕輪を着けていると、特別な相手がいることになるんだとか。
「お袋。いい案だけど、『相手は誰!?』ってなった場合はどうする? そう簡単に諦める感じじゃない子が割といるけど」
「あら。バーニーとお揃いの腕輪を着けたらいいじゃない。男と恋人ってなったら、嫌でも諦めるでしょ。まぁ、噂にはなると思うけどねぇ」
「マジっすか。お袋。えーー! 俺はともかく、アーリンに惚れた相手ができた時が困るじゃーん!」
「…………できないから問題ない」
「いやいやいや。縁はどこに転がってるか分かんないもんだからね? アーリンは若いんだし、恋もしなきゃ!」
「…………いい。……私なんかと恋人になる物好きはいない……」
「前々から薄々思ってたけど、アーリンって自己肯定感低くない? 気のせい?」
「…………き、気のせい……」
「ほんとにぃ? アーリンは本当にめちゃくちゃ働き者で、もううちにいてくれないと本気で困る存在なんだよ? そこんとこ自覚してる?」
「…………」
「そこも自覚しようね! さて。話を戻そう。腕輪を着けるのはいい案なんだけど、俺とお揃いってのがなー」
「あら。別にいいじゃない。仲良しだし。いつも一緒に出かけてるじゃない」
「だなぁ。一時的に街の噂になるだろうが、どうせすぐに皆忘れると思うぜ?」
「そうそう。ほとぼりが冷めるまで恋人のフリしとけよ。あ、もしかして、バーニー好きな奴がいるのか?」
「今はいないよー」
「じゃあ、問題ねぇな。次の休みに揃いの腕輪を買ってこいよ」
「マジっすか。兄貴」
「アーリンのストレス軽減の為だ。それに女性客が増えて多少売上も伸びてるけど、長居する客も多いからなぁ。俺としては、もちっと回転率を上げたい」
「それは確かに」
「多分だがよぉ、アーリンに男の恋人がいるって噂流れたら、ガチで恋人になりたい女の子は来なくなって、単純にいい男を眺めたいだけの客が増える気がするんだよなぁ」
「そうねぇ。目の保養になるようないい男って中々いないしねぇ。バーニーとお揃いの腕輪を着けたら、女の子達からデートに誘われなくなるだろうし、絡まれることも減ると思うわよー」
「……腕輪を着ける」
「え? ほんとに着けるの? 俺とお揃いのやつ?」
「……お揃いの、着ける……もう、うんざり……」
「あ、これはかなり参ってるね。んーーーー。しょうがない。次の休みにお揃いの腕輪を買いに行こうか」
「行く」
「おっと。食い気味になるくらいかぁ。よーしよしよしよし。なんか疲れたなぁ。ばあちゃんに香草茶淹れてもらおう」
「……あぁ」
バーニーにわしゃわしゃと優しく頭を撫でられると、溜まりに溜まっているストレスがちょっとだけ少なくなった気がした。
現状を変えられるのなら、男が好きな男と見られても構わない。好きな相手ができたら、その時はその時だ。もっとも、好きな相手ができたとしても、どうせ告白なんてできないのだから、ずっと男が好きな男だと思われたままでもいい気がする。
バーニー達はアーリンのことを『格好いい』と言うが、まともに喋れず愛想もない笑えない男のどこが格好いいというのだ。身体はともかく、顔だって、母に似て美しかった次兄に比べたら、本当に平凡にしか思えない。
この街は物好きが多すぎる。アーリンは撫でてくれるバーニーの手に頭を擦りつけながら歩き、家の居間に着くと、ブレンダが淹れてくれた香草茶を飲んで、ほぅと息を吐いた。
夜の仕込みを終え、『開店中』の看板を出すと、なんと今日は夜の営業時間にまで告白してきた女の子が来た。
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「……無理」
「アーリンさんは何が好きですか!? 焼き菓子を焼いてきたんです! 食べてください!」
「…………いらない」
「アーリンさん!」
「はいはーい。お嬢さん、そこまでねー。酔っ払いが増える時間帯だから、早めに帰った方がいいよ? 危ないからね!」
「嫌です! アーリンさんがデートしてくれるまで帰りません! あっ! アーリンさんが家まで送ってください! 両親に紹介します!」
「あーー。うん。お嬢さん、お嬢さん。アーリンは仕事中だからね? あ、アーリン。あそこのお客さんの注文取って来てー」
「……あぁ」
「もう! 邪魔しないでください! アーリンさんは私とお喋りするんです!」
「アーリンの仕事の邪魔をされると、アーリンがすごーく困るんだけどなぁ。無職の男は流石に嫌でしょ?」
「むっ……むぅ……分かりました。今日は帰ります。明日も来ますから! アーリンさん! 明日こそはデートしてくださいね!」
やっと女の子が店から出ていくと、アーリンはげんなりして溜め息を吐いた。
注文を聞いていた常連客の中年の男が、可哀想なものを見るような目で見てきた。
「モテる男は大変だなぁ。あ、蒸留酒もよろしく」
「…………あぁ」
本当にもううんざりだ。次の休みには、絶対にバーニーとお揃いの腕輪を買いに行く。しつこい女の子達から早く解放されたい。
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