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22:初めての贈り物
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連休が終わり、いつもの日常が戻ってきた。
アーリンはいつもの時間に目覚めると、日課をやってから風呂場へ向かった。
丁寧に髭を剃りながら、アーリンはぼんやり考えた。
もうすぐバーニーの誕生日が近い。なにか贈り物をしたいのだが、何を贈ったらいいのかが本気で分からない。ここ数日、ずっとぐるぐる考えているのだが、これっ! というものが思いつかないし、バーニーに喜んでもらえる贈り物が自分なんかに用意できるわけがないと落ち込み気味である。
冷たい水で顔を洗うと、アーリンは台所へ向かった。台所に行けば、美味しそうな匂いが漂っていた。
「あら! おはよう。アーリン」
「おや。おはよう。今朝も早いねぇ」
「……おはよう。運ぶ」
「よろしくぅ。冷めるといけないから、シチューは鍋ごと持っていってよ。テーブルの上に鍋敷き置いてあるからさ」
「わかった」
「今日のシチューは昨日の残りの猪使ってんのよー。お義母さんの猪シチューはほんとに絶品だから期待してな!」
「あぁ」
大鍋いっぱいのシチューを鍋ごと居間のテーブルに運び、皿やカトラリーも運ぶ。パンが焼きあがるまであとほんのちょっとだ。
アーリンは少し悩んでから、ブレンダとオードリーに、バーニーへの贈り物のアドバイスをもらおうと、ものすごーく勇気を出して声をかけた。
「……ブ、ブレンダさん、オードリーさん……あの……」
「おや。なんだい?」
「ん? なんかあった?」
「……バッ、バーニーへの贈り物を、その、あの、な、何にしたら、いいだろうか……?」
「おやおや。顔真っ赤。初々しくて可愛いねぇ」
「ねー。お義母さん。そうねぇ。アーリンがどうしてもこれを贈りたいっ! ってのがなければ、一緒に買いに行くのもありよー」
「デートだよ。デート。ついでに普段は行かないような洒落た店で美味しいものを食べてきてもいいんじゃないかい? 夜は家でちょっとしたパーティーをするけどねぇ」
「デ、デート……」
「なんとなくだけど、アーリンは延々一人でぐるぐる悩んでそうな気がするから、思い切って一緒に買いに行く方がいいと思うわよ? ねー。お義母さん」
「そうだねぇ。その方が贈る方も贈られる方も嬉しいものが買えるんじゃないかい」
「……なるほど」
「バーニーの誕生日の日は臨時休業にするから、昼頃までデートしてきなー。うちは決まった店休日以外だと、家族の誕生日の日にしか店を休まないのよ。あ、アーリンの誕生日はいつ?」
「四の月の二十五日目」
「じゃあ、今年からその日も臨時休業ねー。さっ! パンも焼けたし、そろそろ男共が来るわね! 朝ご飯よ! アーリン。今日も忙しくなるから、がっつり食べなー」
「あ、あぁ。……ブレンダさんと、オードリーさんの、作るものは、なんでも美味しい……」
「あっらぁ! ありがとう! ふふっ! 今日はいい日になるわね!」
「そうだねぇ。オードリー。嬉しいねぇ」
ブレンダとオードリーが本当に嬉しそうに笑ってくれたので、勇気を出して言ってみてよかったと、アーリンは微かに口角を上げた。
賑やかな朝食を終えると、バーニーと二人で仕入れに行く。今日は一際寒いが、動いて入れば寒さも気にならない。
荷車を押して街の隅の八百屋へ行き、大量の野菜を買ってから、次は肉屋に向かう。
肉屋でも大量の肉を買い、急ぎ足で店に向かいながら、アーリンはおずおずと隣のバーニーに声をかけた。
「……バーニー」
「ん? なにー? あ、キスでもする?」
「キッ、キスは、寝る前で……その、誕生日なんだが……いっ、一緒に、そのあの、デッ、デート! しないか……!?」
「するーー! ちょーするー! やっほい! 誕生日がめちゃくちゃ楽しみになってきたー!」
「……それで、あの……バーニーへの贈り物を一緒に選んでもらいたい……駄目だろうか」
「全然駄目じゃないよー。すっげぇ嬉しい! あっ! いよいよピアス穴開けちゃおうかな。とりあえず今のところはピアスが欲しいです! 一緒に装飾品専門店に行こうねー」
「あ、あぁ!」
バーニーが笑顔で快諾してくれて本当によかった。バーニーに似合うピアスを見つけなければ。
アーリンは密かに燃えながら、張り切って一日の仕事を頑張った。
次の店休日。今日はバーニーの誕生日である。アーリンはいつもより早く起きると、日課をして風呂に入り、バーニーが見立ててくれたお洒落な服に着替えた。
服が汚れたら嫌なので、エプロンを着けて台所へ向かう。ブレンダとオードリーに挨拶をしてから、気合を入れてパンを作り始めた。
今朝も賑やかな朝食が終わると、バリーはベティを迎えに行き、アーリンはいつもよりお洒落しているバーニーと共に家を出た。
「あ、アーリン。魔導具屋にも寄っていい?」
「魔導具屋?」
「消音魔導具なるものがあるらしくてさ。それがあれば、家でもセックスできるしね!」
「~~~~っ、か、買う……」
「よっしゃ! まずは装飾品専門店に行ってみようかー」
「あ、あぁ」
バーニーの案内で装飾品専門店に入ると、アーリンは真剣にバーニーに似合うピアスを探し始めた。が、どれも同じように見える。自分のお洒落センスの残念っぷりに泣きたくなる。
隣で楽しそうにピアスを見ていたバーニーが、一つのピアスを指差した。
「俺、これがいいな。アーリンの瞳の色に一番近いし」
「あ、あぁ」
「あ、なんなら、アーリンも色違いのお揃いのやつ買う? 俺の瞳の色のピアス」
「買う」
「わぉ。食いぎみ。ふふー。可愛い奴めぇ。ここが店じゃなかったら、ちゅーしまくってんのに」
楽しそうに笑うバーニーを見ているだけで、なんだかすごく楽しくなってくる。お揃いのピアスは本気で欲しい。それもバーニーの瞳の色なんて最高過ぎる。
アーリンは真剣に、バーニーの瞳の色に近い石がついたピアスを探した。
装飾品専門店でピアス穴を開けてくれるとのことだったので、穴を開けてもらい、早速ピアスを着けてみた。ちょっとじんじんするが、痛いという程ではない。
鏡を見れば、耳朶にバーニーの瞳の色が輝いている。飾りの石は宝石ではなく、色付きの硝子なのだが、重くなくて、初めてのピアスにはちょうどいいものなのだそうだ。
バーニーを見れば、バーニーの耳朶にもアーリンの瞳の色がある。なんだかバーニーを独占しているようで、すごく嬉しい。
アーリンはご機嫌に会計をすると、上機嫌なバーニーと一緒に、次は魔導具屋へと向かった。
魔導具屋で消音魔導具を買い、ついでに近くの本屋で料理本などを眺めていたら昼時になった。
アーリンが前から行きたかったという、ちょっとお高めのステーキ屋へ向かう。
ステーキは肉質が柔らかく、ニンニクがきいたステーキソースもすごく美味しかった。『しあわせー』と美味しそうに笑顔で食べているバーニーを眺めているだけで、アーリンも胸の奥がぽかぽかして、幸せな気分になってくる。
デザートにオレンジのシャーベットまでしっかり堪能してから、店を出て、のんびり歩いて家まで帰った。
夕方からは家族で誕生日パーティーである。お腹が大きなベティも来ていて、すごく盛り上がった。楽しそうな笑顔を見ているだけで、楽しくて、すごく嬉しくなる。
アーリンは、こんなに幸せな光景があるんだなぁと思い、そこに自分がいられる幸福に、ちょっとだけ泣きそうになった。
夕食の後片付けをして、全員風呂から出ると、ブレンダ特製の卵入りの甘い牛乳を飲んでから、それぞれの部屋に引き上げた。
布団の中で、幸せでぽかぽかする胸を押さえていると、そろーっとドアが開き、バーニーが入ってきた。
起き上がると、バーニーが悪戯っぽい笑みを浮かべ、買ったばかりの消音魔導具をベッドのヘッドボードに置いた。
「ローションと浄化剤を買い忘れてたから今日はできないけど、一緒に寝よー」
「あ、あぁ!」
「次の休みの前日にいつものバーに行こうよ。バーに泊まってはっちゃけてー、帰りにローションと浄化剤をしこたま買おう」
「あ、あぁ」
バーニーが布団の中に入ってきたので、ちょっと奥の方にずれる。ベッドが小さめだから、みっちみちになった。お互いに抱きしめ合わないと、どちらかが落ちてしまいそうである。
バーニーがアーリンの唇に触れるだけのキスをして、照れたように笑った。
「最高の誕生日をありがとう。アーリン。アーリンの時はすっごい期待しててよ!」
「あ、あぁ。……バーニーが嬉しいと、私も嬉しい……」
「やだー。今めちゃくちゃ可愛いこと言うのやめてー。愚息が元気になっちゃうー」
「す、すまない?」
「明日も仕事だからしないけども! 次の休みはひたすらイチャイチャしまくるから! そのつもりで!」
「あ、あぁ」
「おやすみ。アーリン。いい夢を」
「……おやすみ。バーニー」
アーリンはバーニーと抱きしめあったまま目を閉じた。心臓がバクバク激しく動いているし、顔は熱くて堪らないが、バーニーの匂いや体温を感じていると、そのうち落ち着いてきた。
アーリンはバーニーの温もりに包まれて、夢も見ないくらい朝までぐっすり眠った。
アーリンはいつもの時間に目覚めると、日課をやってから風呂場へ向かった。
丁寧に髭を剃りながら、アーリンはぼんやり考えた。
もうすぐバーニーの誕生日が近い。なにか贈り物をしたいのだが、何を贈ったらいいのかが本気で分からない。ここ数日、ずっとぐるぐる考えているのだが、これっ! というものが思いつかないし、バーニーに喜んでもらえる贈り物が自分なんかに用意できるわけがないと落ち込み気味である。
冷たい水で顔を洗うと、アーリンは台所へ向かった。台所に行けば、美味しそうな匂いが漂っていた。
「あら! おはよう。アーリン」
「おや。おはよう。今朝も早いねぇ」
「……おはよう。運ぶ」
「よろしくぅ。冷めるといけないから、シチューは鍋ごと持っていってよ。テーブルの上に鍋敷き置いてあるからさ」
「わかった」
「今日のシチューは昨日の残りの猪使ってんのよー。お義母さんの猪シチューはほんとに絶品だから期待してな!」
「あぁ」
大鍋いっぱいのシチューを鍋ごと居間のテーブルに運び、皿やカトラリーも運ぶ。パンが焼きあがるまであとほんのちょっとだ。
アーリンは少し悩んでから、ブレンダとオードリーに、バーニーへの贈り物のアドバイスをもらおうと、ものすごーく勇気を出して声をかけた。
「……ブ、ブレンダさん、オードリーさん……あの……」
「おや。なんだい?」
「ん? なんかあった?」
「……バッ、バーニーへの贈り物を、その、あの、な、何にしたら、いいだろうか……?」
「おやおや。顔真っ赤。初々しくて可愛いねぇ」
「ねー。お義母さん。そうねぇ。アーリンがどうしてもこれを贈りたいっ! ってのがなければ、一緒に買いに行くのもありよー」
「デートだよ。デート。ついでに普段は行かないような洒落た店で美味しいものを食べてきてもいいんじゃないかい? 夜は家でちょっとしたパーティーをするけどねぇ」
「デ、デート……」
「なんとなくだけど、アーリンは延々一人でぐるぐる悩んでそうな気がするから、思い切って一緒に買いに行く方がいいと思うわよ? ねー。お義母さん」
「そうだねぇ。その方が贈る方も贈られる方も嬉しいものが買えるんじゃないかい」
「……なるほど」
「バーニーの誕生日の日は臨時休業にするから、昼頃までデートしてきなー。うちは決まった店休日以外だと、家族の誕生日の日にしか店を休まないのよ。あ、アーリンの誕生日はいつ?」
「四の月の二十五日目」
「じゃあ、今年からその日も臨時休業ねー。さっ! パンも焼けたし、そろそろ男共が来るわね! 朝ご飯よ! アーリン。今日も忙しくなるから、がっつり食べなー」
「あ、あぁ。……ブレンダさんと、オードリーさんの、作るものは、なんでも美味しい……」
「あっらぁ! ありがとう! ふふっ! 今日はいい日になるわね!」
「そうだねぇ。オードリー。嬉しいねぇ」
ブレンダとオードリーが本当に嬉しそうに笑ってくれたので、勇気を出して言ってみてよかったと、アーリンは微かに口角を上げた。
賑やかな朝食を終えると、バーニーと二人で仕入れに行く。今日は一際寒いが、動いて入れば寒さも気にならない。
荷車を押して街の隅の八百屋へ行き、大量の野菜を買ってから、次は肉屋に向かう。
肉屋でも大量の肉を買い、急ぎ足で店に向かいながら、アーリンはおずおずと隣のバーニーに声をかけた。
「……バーニー」
「ん? なにー? あ、キスでもする?」
「キッ、キスは、寝る前で……その、誕生日なんだが……いっ、一緒に、そのあの、デッ、デート! しないか……!?」
「するーー! ちょーするー! やっほい! 誕生日がめちゃくちゃ楽しみになってきたー!」
「……それで、あの……バーニーへの贈り物を一緒に選んでもらいたい……駄目だろうか」
「全然駄目じゃないよー。すっげぇ嬉しい! あっ! いよいよピアス穴開けちゃおうかな。とりあえず今のところはピアスが欲しいです! 一緒に装飾品専門店に行こうねー」
「あ、あぁ!」
バーニーが笑顔で快諾してくれて本当によかった。バーニーに似合うピアスを見つけなければ。
アーリンは密かに燃えながら、張り切って一日の仕事を頑張った。
次の店休日。今日はバーニーの誕生日である。アーリンはいつもより早く起きると、日課をして風呂に入り、バーニーが見立ててくれたお洒落な服に着替えた。
服が汚れたら嫌なので、エプロンを着けて台所へ向かう。ブレンダとオードリーに挨拶をしてから、気合を入れてパンを作り始めた。
今朝も賑やかな朝食が終わると、バリーはベティを迎えに行き、アーリンはいつもよりお洒落しているバーニーと共に家を出た。
「あ、アーリン。魔導具屋にも寄っていい?」
「魔導具屋?」
「消音魔導具なるものがあるらしくてさ。それがあれば、家でもセックスできるしね!」
「~~~~っ、か、買う……」
「よっしゃ! まずは装飾品専門店に行ってみようかー」
「あ、あぁ」
バーニーの案内で装飾品専門店に入ると、アーリンは真剣にバーニーに似合うピアスを探し始めた。が、どれも同じように見える。自分のお洒落センスの残念っぷりに泣きたくなる。
隣で楽しそうにピアスを見ていたバーニーが、一つのピアスを指差した。
「俺、これがいいな。アーリンの瞳の色に一番近いし」
「あ、あぁ」
「あ、なんなら、アーリンも色違いのお揃いのやつ買う? 俺の瞳の色のピアス」
「買う」
「わぉ。食いぎみ。ふふー。可愛い奴めぇ。ここが店じゃなかったら、ちゅーしまくってんのに」
楽しそうに笑うバーニーを見ているだけで、なんだかすごく楽しくなってくる。お揃いのピアスは本気で欲しい。それもバーニーの瞳の色なんて最高過ぎる。
アーリンは真剣に、バーニーの瞳の色に近い石がついたピアスを探した。
装飾品専門店でピアス穴を開けてくれるとのことだったので、穴を開けてもらい、早速ピアスを着けてみた。ちょっとじんじんするが、痛いという程ではない。
鏡を見れば、耳朶にバーニーの瞳の色が輝いている。飾りの石は宝石ではなく、色付きの硝子なのだが、重くなくて、初めてのピアスにはちょうどいいものなのだそうだ。
バーニーを見れば、バーニーの耳朶にもアーリンの瞳の色がある。なんだかバーニーを独占しているようで、すごく嬉しい。
アーリンはご機嫌に会計をすると、上機嫌なバーニーと一緒に、次は魔導具屋へと向かった。
魔導具屋で消音魔導具を買い、ついでに近くの本屋で料理本などを眺めていたら昼時になった。
アーリンが前から行きたかったという、ちょっとお高めのステーキ屋へ向かう。
ステーキは肉質が柔らかく、ニンニクがきいたステーキソースもすごく美味しかった。『しあわせー』と美味しそうに笑顔で食べているバーニーを眺めているだけで、アーリンも胸の奥がぽかぽかして、幸せな気分になってくる。
デザートにオレンジのシャーベットまでしっかり堪能してから、店を出て、のんびり歩いて家まで帰った。
夕方からは家族で誕生日パーティーである。お腹が大きなベティも来ていて、すごく盛り上がった。楽しそうな笑顔を見ているだけで、楽しくて、すごく嬉しくなる。
アーリンは、こんなに幸せな光景があるんだなぁと思い、そこに自分がいられる幸福に、ちょっとだけ泣きそうになった。
夕食の後片付けをして、全員風呂から出ると、ブレンダ特製の卵入りの甘い牛乳を飲んでから、それぞれの部屋に引き上げた。
布団の中で、幸せでぽかぽかする胸を押さえていると、そろーっとドアが開き、バーニーが入ってきた。
起き上がると、バーニーが悪戯っぽい笑みを浮かべ、買ったばかりの消音魔導具をベッドのヘッドボードに置いた。
「ローションと浄化剤を買い忘れてたから今日はできないけど、一緒に寝よー」
「あ、あぁ!」
「次の休みの前日にいつものバーに行こうよ。バーに泊まってはっちゃけてー、帰りにローションと浄化剤をしこたま買おう」
「あ、あぁ」
バーニーが布団の中に入ってきたので、ちょっと奥の方にずれる。ベッドが小さめだから、みっちみちになった。お互いに抱きしめ合わないと、どちらかが落ちてしまいそうである。
バーニーがアーリンの唇に触れるだけのキスをして、照れたように笑った。
「最高の誕生日をありがとう。アーリン。アーリンの時はすっごい期待しててよ!」
「あ、あぁ。……バーニーが嬉しいと、私も嬉しい……」
「やだー。今めちゃくちゃ可愛いこと言うのやめてー。愚息が元気になっちゃうー」
「す、すまない?」
「明日も仕事だからしないけども! 次の休みはひたすらイチャイチャしまくるから! そのつもりで!」
「あ、あぁ」
「おやすみ。アーリン。いい夢を」
「……おやすみ。バーニー」
アーリンはバーニーと抱きしめあったまま目を閉じた。心臓がバクバク激しく動いているし、顔は熱くて堪らないが、バーニーの匂いや体温を感じていると、そのうち落ち着いてきた。
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