どうしようもない二人

丸井まー(旧:まー)

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どうしようもない二人

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考えなしの阿呆な舎弟(26歳)を放っておけないチンピラ(38歳)。


「兄貴ぃ!ババァをカツアゲしたら返り討ちにあいやした!」

「お前くそ弱ぇんだから止めろって言っただろうが!!つーかババァにも負けたのか!」

「あのババァやべぇっすよ。杖ぶん回してきやがった。怪物ババァっす」

「……飯奢ってやるから金なくてもカツアゲは止めとけ。くっそ弱ぇんだぞ。お前」

「あざーっす!」


カツアゲすらできないレベルで弱々の舎弟。チンピラの後ろでオラオラメンチを切るけど、そこらへんを歩いてる幼児に笑顔で手を振られると笑顔で手を振り返してチンピラに。


「手ぇ振ってくれたっす!」

「よかったな。今喧嘩の最中だけどな。今から俺あいつらと殴り合うんだけどな」


割といつものことなのでチンピラは溜め息一つで流して喧嘩を始める。舎弟はクソ弱いから離れたところでお山座り待機。めっちゃ声援を送る舎弟。無駄に声だけはデカいので、その声で警備隊が来て慌てて逃げる羽目になる。

舎弟は家がないのでチンピラの家に居候というかチンピラに飼われている。家事をさせたら余計かつ予想すらしないようなことをやらかすのでチンピラが全て家事をしている。舎弟の仕事はチンピラをひたすら褒め称えて馬鹿でかい声援を送ることだ。
舎弟の声が煩いと頻繁にご近所さんから苦情がくる。
オッサンだけど顔がいいチンピラが女を連れ込んだ時は、舎弟は玄関の外でお山座り待機。舎弟も気持ちいいことがしたいけれど、女に騙されたことしかないので今は女がちょっと怖い。あと、やべぇドS女にケツを開発されたので普通のセックスでは満足できない。が、自分でケツを弄るのは怖いので、ひたすら我慢をしている。

チンピラは何人もいる自分の女から貰った金で生活しており、尚且つ舎弟を飼っている。
ある日、安いだけの混ぜもの入りの酒でぐでんぐでんになった舎弟が、ケツ弄ってもらわねぇとイケないとか言い出しやがった。マジか。ケツ弄ってくれるけど痛いことしない女を紹介してくれと頼まれた。マジか。
詳しい話を聞いて少々舎弟が気の毒になったチンピラは女を探してやった。舎弟に何人か女をあてがってやったが、何故か女が軒並みやべぇ変態になった。ドSに目覚めさせる才能でも持ってんのか。

ひんひん泣く舎弟を見かねて、しょうがないからチンピラが舎弟のケツを弄ってやることにした。
いわば、オナニーの補助である。
気づいたらずっぽり自分のちんこを舎弟のケツに突っ込んでいたが、あくまで舎弟のオナニーの補助である。ひんひんあんあんよがりまくる舎弟に正直興奮するが、あくまで舎弟のオナニーの補助である。

チンピラが舎弟のオナニーを補助をするようになり、舎弟のケツが縦割れになって久しくなった頃。
舎弟に留守番をさせていたチンピラが家に帰ると、以前舎弟にあてがった女が血まみれで玄関から出てきた。
家の中にいた舎弟は腹からもケツからも血を流して倒れていた。
チンピラは舎弟を担いでもぐりの医者の所に駆け込んだ。舎弟はなんとか助かった

チンピラは舎弟を連れて街を出た。小さな漁村に行き、舎弟と一緒に日銭を稼ぎながら、細々と暮らし始めた。
チンピラが50になる頃、自分が死んだ後のことが心配で、嫌がる舎弟に嫁をとらせた。コツコツ貯めていた金を全て使い、なんとか見つけた女を嫁がせたが、すぐに舎弟が泣きついてきた

「兄貴じゃねぇと怖くて無理っす!兄貴だけがいいっす!」

「……しょうがねぇな」


チンピラは溜め息一つで舎弟を離婚させて、また二人で細々と暮らし始めた。
チンピラが死ぬ時は舎弟も連れていくしかない。舎弟を一人で残すよりもマシだろう。
チンピラは腹を括り、その後もずっと舎弟と暮らした。

(おしまい)
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