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中編
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ニヤニヤ笑っていたアニクが、すんといつもの無表情に戻った。
「『精霊の愛し子』を見るのは初めてか?」
「『精霊の愛し子』?」
「たまにいるんだよ。俺みてぇな身体の奴が。正真正銘のまんこだぜ」
「ま、ま……」
オムは直接的なアニクの言葉に顔が熱くなるのを感じた。
真っ赤になっているオムを見て、アニクが無表情のまま近寄ってきて、オムの胸倉を掴んだ。
唇が触れ合いそうな程近くで、アニクが囁いた。
「お前、童貞だろう」
「……う……」
「今は気分がいい。筆下ろしをしてやるよ」
間近にある青い瞳が爛々と輝き始めた。
オムは胸倉を掴まれたまま、ベッドに向かって放り投げられた。どさっとベッドに背中から落ちたオムの顔を、アニクが跨いだ。
上を見上げれば、もじゃもじゃの陰毛が周りに生えた肉の筋が見える。所謂、まんすじというものだと気づいて、オムはゴクッと生唾を飲んだ。オムは童貞だ。女のまんこなんて見たことがない。10代の頃に兄が持っていた春画を少し見せてもらったことがあるだけだ。
アニクのゴツい指が、くぱぁと肉厚の肉襞を開いた。薄い襞に囲まれた意外な程のキレイな淡いピンク色をした穴と、上の方に毛に埋もれるようにして小さな突起が見える。多分クリトリスだと思う。
アニクのまんこは既に濡れていて、微かにてらてらと鈍く光っている。
アニクが自分のまんこから手を離して腰を下ろし、オムの顔にまんこを擦りつけた。
「舐めろ」
オムの顔にまんこを押しつけて、オムを真っ直ぐに見下ろすアニクの顔が、無表情ながら、どこか獰猛な気配を纏っていた。まるで飢えた野犬みたいだ。
オムは顔に触れている熱いアニクの柔らかいまんこの感触に、興奮するがままにべろーっとアニクのまんこに舌を這わせた。周りに毛が生えた肉厚の肉襞を舐め回し、まんすじの中に舌を潜り込ませて、まんこの穴からクリトリス目がけて、めちゃくちゃに舐める。微かに小便の匂いと初めて嗅ぐ形容しがたい匂いがする。もったりとした味がする液体がどんどんまんこの穴から溢れてきた。
「あ゛ーーっ、ははっ!もっとだ!もっと犬みてぇに舐めまくれ!」
「はっ、はっ、じゅるっ、んぅ」
「おら。ここを舐めて吸え。ん゛っ、そう、そうだっ。くはっ!堪んねぇ」
アニクが自分のクリトリスを指で擦ったので、言われるがままに、アニクのぷっくりとしたクリトリスをベロベロ舐めて、ちゅーっと吸う。技巧なんて知らないが、アニクはクリトリスを舐められて気持ちがいいのか、腰がゆらゆら揺れている。
オムはアニクの肉厚のムッキリした尻肉を両手で掴み、無我夢中でアニクのクリトリスを舐めて吸った。
クリトリスをちゅーちゅー吸う度に、顔の真横にあるアニクの筋肉質な内腿が震えるのが、なんとなく伝わってくる。
もじゃもじゃの陰毛ごとクリトリスを口に含み、一際強くじゅぅぅぅぅっと吸うと、次の瞬間、ぷしゃぁぁぁぁっと熱い液体がオムの顎の辺りにかかった。
アニクが少しだけ腰を上げ、熱い液体をオムの顔にかけてくる。小便の匂いはしない。色も透明で、ぴゅっ、ぴゅっとクリトリスとまんこの穴の中間あたりの小さな穴から液体が吹き出している。
はぁはぁと荒い息を吐きながら、アニクがオムの顔の上で、自分でクリトリスを指で擦り始めた。
「は、ははっ!クッソ堪んねぇ。おら。また潮をぶっかけてやるから、まんこの穴を舐めろ」
「は、はい」
さっき出た液体は『潮』というらしい。
オムはアニクの潮で濡れた顔で、クリトリスを弄っているアニクのまんこの穴に舌を這わせた。熱いまんこの穴の表面を舌で擽ると、まるで舌を引き摺り込もうとするかのように、まんこの穴がくぽくぽ収縮する。オムは誘われるがままに、アニクのまんこの穴に舌先を突っ込んだ。
もったりとした愛液の味がより濃くなる。舌を上下左右にめちゃくちゃに動かしてアニクのまんこの穴の中も外も舐め回し、アニクの愛液をじゅるじゅる啜ると、アニクが低く笑った。
「あ゛ーーっ、くっそ、イクッ!イクッ!おらっ!全部飲めっ!は゛っ、あ゛ーーっ!!」
「んぶっ!?」
ぷしゃぁぁぁぁっと、またクリトリスとまんこの穴の真ん中辺りから潮が吹き出た。アニクが腰の角度を少し変えて、口を開けて舌を伸ばしているオムの口内目がけて潮をかけてくる。やはり小便の匂いはしない。オムは潮が吹き出る穴に吸いつくように、勢いよく溢れ出る潮を飲みながら、じゅーーっと潮が吹き出る穴を吸った。アニクを見上げれば、アニクのバキバキに割れている腹筋がビクビクと震えており、日焼けしたアニクの顔が赤く染まっていた。
アニクが荒い息を吐きながら、その場で立ち上がり、潮と愛液でぐちょぐちょのオムの顔を見下ろして、ニヤッと笑った。
「どうだ。初めてのまんこの味は」
「……こ、興奮、します」
「ははっ!見てろ。童貞」
アニクがオムを見下ろしながら、自分のまんこに手を伸ばし、ひくひくしているまんこの穴に自分のゴツい指をいきなり2本も突っ込んだ。まんこの中をかき混ぜているかのように、アニクの手が動いているのが見ていて分かる。ぐちぐちぐちぐちといやらしい水音が響く。
オムは、オムの顔の上で自慰をするアニクから目が離せなかった。酷くいやらしくて堪らない。アニクがオムに見せつけるように、ゆっくりとまんこの穴に指を抜き差しし始めた。濡れた指がゆっくりとまんこの穴から姿を現し、再びまんこの穴の中に消えていく。
酷く興奮する光景に、オムは思わず自分の股間を両手で押さえた。オムのペニスはパンツの中でガチガチに勃起していた。今すぐにでもペニスを擦って射精したい。
オムが自分の股間を押さえているのに気づいたアニクが、ずるぅっと自分のまんこの穴から指を引き抜いた。
中途半端にベッドに横になっているオムの身体を軽々とベッドの上に完全に寝かせると、ニヤァッと笑って、アニクがいきなりオムの股間を素足で踏んだ。
「うあっ!?」
「ははっ。ガチガチじゃねぇか」
「わ、あ、あ、ちょっ、まっ、あぁっ!」
「おらおらおらおら」
「あっあっあっ、ちょっ、だめだめだめだめっ」
アニクが足の裏でぐにぐにぐにぐにと、テント状態のズボン越しにオムのペニスを刺激してくる。咄嗟にアニクの太い足首を掴むが、アニクの足の動きは止まらない。急所を踏まれて怖いのが半分、絶妙な力加減でペニスを刺激されて気持ちいいのが半分。オムは急速に高まる射精感に抗えず、ぐにぐにぐにぐにとアニクに足の裏でペニスを刺激されて、そのままパンツの中に射精した。
アニクが、涙目で荒い息を吐くオムを見下ろし、その場でしゃがんで、オムのズボンとパンツを勢いよく脱がせた。
射精して萎えたオムのペニスを見て、アニクがニヤニヤと笑った。
「勃たせろよ」
「ちょ、待って」
「待たない」
アニクがニィッと笑って、射精したばかりで敏感なオムのペニスを器用に足の指で挟み、精液塗れのオムのペニスをにゅこにゅこ足で扱き始めた。
------
アニクは情けない顔で喘いでいるオムを見下ろし、ゾクゾクとする興奮に小さく口角を上げた。足の指で濡れた亀頭をにゅるにゅる擦ってやれば、若いオムのペニスはすぐに完全に勃起した。
セックスをするのは、かれこれ10年ぶりくらいだ。童貞で遊ぶのが楽しくて仕方がない。
アニクは『精霊の愛し子』として生まれた。生まれた頃は女だと両親も思っていたが、成長するにつれ、どんどん性器以外の身体は男らしくなっていき、10代半ばで、アニクが『精霊の愛し子』だったということに両親もアニクも気がついた。
『精霊の愛し子』はごく希に生まれてくる。身体は骨格から何から男なのに、性器だけが女のものだ。逆に、身体は女そのものなのに、ペニスが生えている者もいると聞く。
アニクが『精霊の愛し子』だと気づくと、両親はアニクを家から追い出した。気持ちが悪い存在だと。
家から追い出されたアニクは、娼館の護衛をしていた叔父を頼った。叔父に剣や体術を叩き込んでもらい、アニクも娼館の護衛として働き始めた。セックスは娼館で覚えた。女ともセックスをしたし、娼館の主ともセックスをして遊んでいた。若くて逞しく鍛えた身体は性欲が強く、20歳になる頃までは、護衛の仕事をする傍ら、セックスをして遊びまくっていた。
『精霊の愛し子』には子供ができない。だから、何も気にせず中出しさせていたし、ただ快楽の為だけにセックスをしていた。
割と爛れた生活をしていたが、20歳頃にはそれに飽きた。ちょうどその頃、一緒に護衛をしていた叔父が死に、アニクは気まぐれに旅に出ることにした。
商隊の護衛をしたりしながら、フラフラと国内を周っていると、そのうち隣国との戦争が始まった。アニクは金目当てで兵役に志願した。戦争は毎日生きるか死ぬかのギリギリの状態で、それがとても刺激的で、楽しくて仕方がなかった。
左腕を負傷したのは想定外だったが、それなりに戦果を上げていたので、報奨金をたんまり貰えた。
気づけば20代後半になっており、アニクは終の棲家を求めて、再び旅に出た。
オムの村はド田舎にあり、静かで牧歌的な雰囲気が新鮮で、アニクは此処で暮らすことを決めた。
オムの兄に雇ってもらい、それからは今までとは全く違う穏やかな生活を送っている。アニクにとっては、何もかもが新鮮で、楽しかった。アニクが生まれた街は大きな街で、両親は布商をしていた。初めての田舎暮らしは悪くなく、オムやオムの家族も何かとアニクの世話を焼いてくれ、不思議と心が満たされた。
オムの童貞を食おうと思ったのは、気紛れ半分、打算が半分である。オムは優しいから、アニクとセックスをしたら、きっと責任をとると言って、アニクをそのまま側に置いてくれるだろう。オムは見た目は凡庸だし、中身は臆病者だが、アニクが知る誰よりも優しい。
アニクはオムの側にいることが、完全に心地よくなっていた。
オムのペニスが再び完全に勃起すると、アニクはオムの股間を跨いで、オムのペニスを片手で掴んだ。オムのペニスは予想外にデカい。嬉しい誤算である。
アニクはじっとオムの顔を見つめながら、欲しくて欲しくてうずうずしているまんこの穴にオムのペニスの先っぽを押しつけ、ゆっくりと腰を下ろしていった。
膣壁をオムの熱くて硬いペニスが擦りながら、どんどん奥深くへと入ってくる。敏感な粘膜同士が擦れ合う快感と、これでオムはもうアニクから離れられないだろうという期待で、背筋がゾクゾクして堪らない。
アニクは口角を上げ、じっくりとオムのペニスの感触を味わいながら、オムのペニスの根元近くまで、まんこの穴でオムのペニスを飲み込んだ。トンッとオムのペニスの先っぽがアニクの子宮口に当たる。途端に脳みそが痺れるような強烈な快感が襲ってきて、アニクは堪らず低く喘いだ。
オムの顔を見れば、普段ののほほんとした表情から、完全に雄の顔になっていた。アニクが何も言わずとも、オムがアニクの尻肉を両手で掴み、めちゃくちゃにペニスでアニクの子宮口を突き上げてきた。技巧なんて何もない、がむしゃらな動きが逆に興奮を煽る。
アニクは声を上げて笑いながら喘いだ。
「ふっははは!いいっ!いいっ!もっとだ!もっと突きまくれ!!」
「はっ、はっ、はっ、あーーっ、す、ごいっ!」
「あ゛ーーっ!あ゛ぁっ!お゛ぅっ!あ゛ぁっ!!いいっ!いいっ!堪んねぇ!!」
「あーー、も、でるっ、でるっ」
「ははっ!おらおら!出せ出せ!」
「あ、あぁぁっ!」
下からガンガン突き上げられながら、アニクが腰を回すと、オムが気持ちよさそうに蕩けた顔をして、一際強くアニクの子宮口を突き上げた。尻肉を強く掴まれている。膣内でオムのペニスが微かにピクピクと震えているのが、なんとなく分かる。だらしなく蕩けた顔で射精しているオムに、背筋がゾクゾクする程興奮する。
アニクは繋がったままオムの身体に覆いかぶさり、興奮するがままにオムの唇に吸いついた。誰かとキスをするのは初めてだ。遊び相手とキスだけはしたことがなかった。だらしなく垂れているオムの涎が舐めたくて、アニクはオムの口周りをベロベロ舐め回し、オムの口内に舌を突っ込んで、めちゃくちゃに口内を舐め回した。
ぬるぬると舌を絡め合わせると、それだけで気持ちがいい。尻を上下に振るように腰を動かせば、オムのペニスがアニクの膣内で、またすぐに硬く大きくなった。
息が苦しくなって、ぷはぁとオムの唇から口を離すと、オムがアニクのうなじを片手で掴み、噛みつくような勢いでアニクの唇を吸ってきた。アニクが舌を伸ばせば、オムも舌を伸ばして、ぬるぬると舌を擦りつけるように絡め合わせる。
普段は穏やかな色をしているオムの茶色い瞳が、ギラギラと熱を持って輝いていた。アニクはそれを見ているだけで堪らなくなり、ぶるりと身体を震わせて、そのままイッた。膣壁が蠢いて、オムのペニスを勝手に締めつける。オムのペニスの形が分かる気がする程、キツくオムのペニスを締めつけながら、アニクは興奮するがままに尻を上下に振って、膣でオムのペニスを激しく扱いた。
自ら子宮口にオムのペニスの先っぽをぶつけるように激しく動けば、強烈な快感で目の裏がチカチカしてくる。
舌を絡め合わせて、上も下も繋がっていると、このままオムと一つに溶け合いそうな気がしてくる。それはそれでありだ。
アニクはオムをもっと貪るべく、激しく腰を動かした。
オムが再びアニクの中に射精すると、アニクは一度オムのペニスをまんこの穴から引き抜いた。
ぜぇ、ぜぇ、と掠れた息を吐いているオムを見下ろして、べろーっとオムの頬を流れる汗を舐めとる。しょっぱい味が更に興奮を煽ってくる。興奮がおさまる気配がまるでない。
アニクはオムの肌に舌を這わせ始めた。
首の太い血管を舌でなぞると、ドクンドクンと激しいオムの脈動を感じる。熱いオムの肌を舐めおろしていく。存在感が薄いオムの乳首をチロチロと舐め、ちゅくちゅくと緩急をつけて吸い、日焼けしていないそれなりに引き締まったオムの腹に吸いついて、いくつも痕を残す。臍の穴に舌先を突っ込んで擽り、半勃ちのオムのペニスにも舌を這わせる。オムの精液と自分の愛液が混ざった味を味わいながら、ねっとりとオムのペニスをキレイにするようにオムのペニス全体を舐め回すと、オムが気持ちよさそうに喘いだ。
また復活したオムのペニスを見下ろして、少しだけ考えてから、アニクはオムの両足の膝裏を掴み、まんぐり返しならぬ、ちんぐり返しの体勢にした。
膝が胸につきそうな程腰を高く上げさせて身体を曲げると、オムが苦しそうに眉間に皺を寄せた。
アニクはニィッと笑って、オムの高く上げている尻をがに股で跨ぎ、ぶらんと垂れているオムの勃起したペニスを片手で引き寄せ、愛液とオムの精液でどろどろのぐちょぐちょになっている自分のまんこの穴にオムのペニスの先っぽを押しつけた。
オムの両足首を掴んで、腰を下ろして、まんこの穴でオムのペニスを飲み込んでいく。ゾクゾクする快感が楽しくて、本当に堪らない。
アニクはオムの顔をじっと見下ろしながら、ゆっくりと身体ごと上下に動いて、膣でオムのペニスを扱き始めた。腰をくねらせたり、腰を回したりして、オムをドンドン追い詰めていく。オムの感じている顔を見ているだけで、興奮し過ぎてイキそうだ。
アニクは小刻みに身体ごと上下に激しく動いた。
「あ、あ、あ、また、いくっ!でるっ!でちゃうっ!」
「ふはっ!出せ出せ!おらおらおらおら!」
「あぁぁっ!だめだめだめだめっ!でるぅっ!!」
「はっ、あ゛ーーーーっ!!」
オムが射精したのを感じた瞬間、アニクも興奮と快感が頂点に達して、ずるぅっとオムのペニスを引き抜きながら、派手に潮を吹き出した。ぷしゃぁぁぁぁっと勢いよく潮がオムの顔や身体にかかっていく。ビクンッビクンッと腰を震わせ、ぴゅっ、ぴゅっと潮を吹きながら、アニクは満足気な溜め息を吐いた。
何度も連続して射精したからか、呆然とした顔をしているオムが目を閉じて、そのまま静かな寝息を立て始めた。
アニクは高く上げさせていたオムの腰を下ろしてやり、寝落ちたオムの身体のすぐ隣に寝転がった。
着たままだったオムのシャツは、アニクの潮でぐっちょり濡れている。ぴったりくっつくのに、服は邪魔でしかない。
アニクは起き上がり、オムのシャツを脱がせて、オムを全裸にすると、ぴったりと温かいオムの身体にくっついた。
大変満足である。オムは可愛かったし、めちゃくちゃ気持ちよくて、めちゃくちゃ興奮した。
アニクはオムの身体をゆるく抱きしめると、静かに目を閉じて、オムの寝息に誘われるがままに、自分も心地よい眠りに落ちた。
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オムが目覚めると、目の前にアニクの凛々しく整った寝顔があった。反射的に奇声を発しそうになるのを必死で堪えて、高速で瞬きをする。
今の時間帯は分からないが、寝落ちるまでの記憶がぶわっと脳裏に蘇ってきて、なんだかもう叫びたくなる。
オムはアニクに殆ど抱きしめられるような体勢で寝ていた。ぴったりくっついているアニクの筋肉質な身体は温かく、同時に、寝る前までの激しいセックスを思い出してしまう。
オムがアニクの肌の感触にあわあわしていると、アニクの長い睫毛が微かに震え、アニクがゆっくりと目を開けた。
アニクが半眼でオムを見て、再び目を閉じた。
「ねみぃ。寝かせろ」
「あの、あのっ!」
「あ?」
「あの、その、なんで、あの、えっと」
「何でセックスしたのか聞きてぇのか」
「は、はいっ」
「気紛れ半分」
「……の、残りの半分は?」
おずおずとオムが聞くと、アニクが目を開け、ニィッと笑った。
「お前が俺の終の棲家だからだ」
「……へ?」
「そういうことだから。俺は寝る。お前も寝ろ」
「あ、はい」
オムの頭は疑問符だらけだったが、それでも素直に目を閉じて、寝息を立て始めたアニクと一緒に朝までぐっすり寝た。
「『精霊の愛し子』を見るのは初めてか?」
「『精霊の愛し子』?」
「たまにいるんだよ。俺みてぇな身体の奴が。正真正銘のまんこだぜ」
「ま、ま……」
オムは直接的なアニクの言葉に顔が熱くなるのを感じた。
真っ赤になっているオムを見て、アニクが無表情のまま近寄ってきて、オムの胸倉を掴んだ。
唇が触れ合いそうな程近くで、アニクが囁いた。
「お前、童貞だろう」
「……う……」
「今は気分がいい。筆下ろしをしてやるよ」
間近にある青い瞳が爛々と輝き始めた。
オムは胸倉を掴まれたまま、ベッドに向かって放り投げられた。どさっとベッドに背中から落ちたオムの顔を、アニクが跨いだ。
上を見上げれば、もじゃもじゃの陰毛が周りに生えた肉の筋が見える。所謂、まんすじというものだと気づいて、オムはゴクッと生唾を飲んだ。オムは童貞だ。女のまんこなんて見たことがない。10代の頃に兄が持っていた春画を少し見せてもらったことがあるだけだ。
アニクのゴツい指が、くぱぁと肉厚の肉襞を開いた。薄い襞に囲まれた意外な程のキレイな淡いピンク色をした穴と、上の方に毛に埋もれるようにして小さな突起が見える。多分クリトリスだと思う。
アニクのまんこは既に濡れていて、微かにてらてらと鈍く光っている。
アニクが自分のまんこから手を離して腰を下ろし、オムの顔にまんこを擦りつけた。
「舐めろ」
オムの顔にまんこを押しつけて、オムを真っ直ぐに見下ろすアニクの顔が、無表情ながら、どこか獰猛な気配を纏っていた。まるで飢えた野犬みたいだ。
オムは顔に触れている熱いアニクの柔らかいまんこの感触に、興奮するがままにべろーっとアニクのまんこに舌を這わせた。周りに毛が生えた肉厚の肉襞を舐め回し、まんすじの中に舌を潜り込ませて、まんこの穴からクリトリス目がけて、めちゃくちゃに舐める。微かに小便の匂いと初めて嗅ぐ形容しがたい匂いがする。もったりとした味がする液体がどんどんまんこの穴から溢れてきた。
「あ゛ーーっ、ははっ!もっとだ!もっと犬みてぇに舐めまくれ!」
「はっ、はっ、じゅるっ、んぅ」
「おら。ここを舐めて吸え。ん゛っ、そう、そうだっ。くはっ!堪んねぇ」
アニクが自分のクリトリスを指で擦ったので、言われるがままに、アニクのぷっくりとしたクリトリスをベロベロ舐めて、ちゅーっと吸う。技巧なんて知らないが、アニクはクリトリスを舐められて気持ちがいいのか、腰がゆらゆら揺れている。
オムはアニクの肉厚のムッキリした尻肉を両手で掴み、無我夢中でアニクのクリトリスを舐めて吸った。
クリトリスをちゅーちゅー吸う度に、顔の真横にあるアニクの筋肉質な内腿が震えるのが、なんとなく伝わってくる。
もじゃもじゃの陰毛ごとクリトリスを口に含み、一際強くじゅぅぅぅぅっと吸うと、次の瞬間、ぷしゃぁぁぁぁっと熱い液体がオムの顎の辺りにかかった。
アニクが少しだけ腰を上げ、熱い液体をオムの顔にかけてくる。小便の匂いはしない。色も透明で、ぴゅっ、ぴゅっとクリトリスとまんこの穴の中間あたりの小さな穴から液体が吹き出している。
はぁはぁと荒い息を吐きながら、アニクがオムの顔の上で、自分でクリトリスを指で擦り始めた。
「は、ははっ!クッソ堪んねぇ。おら。また潮をぶっかけてやるから、まんこの穴を舐めろ」
「は、はい」
さっき出た液体は『潮』というらしい。
オムはアニクの潮で濡れた顔で、クリトリスを弄っているアニクのまんこの穴に舌を這わせた。熱いまんこの穴の表面を舌で擽ると、まるで舌を引き摺り込もうとするかのように、まんこの穴がくぽくぽ収縮する。オムは誘われるがままに、アニクのまんこの穴に舌先を突っ込んだ。
もったりとした愛液の味がより濃くなる。舌を上下左右にめちゃくちゃに動かしてアニクのまんこの穴の中も外も舐め回し、アニクの愛液をじゅるじゅる啜ると、アニクが低く笑った。
「あ゛ーーっ、くっそ、イクッ!イクッ!おらっ!全部飲めっ!は゛っ、あ゛ーーっ!!」
「んぶっ!?」
ぷしゃぁぁぁぁっと、またクリトリスとまんこの穴の真ん中辺りから潮が吹き出た。アニクが腰の角度を少し変えて、口を開けて舌を伸ばしているオムの口内目がけて潮をかけてくる。やはり小便の匂いはしない。オムは潮が吹き出る穴に吸いつくように、勢いよく溢れ出る潮を飲みながら、じゅーーっと潮が吹き出る穴を吸った。アニクを見上げれば、アニクのバキバキに割れている腹筋がビクビクと震えており、日焼けしたアニクの顔が赤く染まっていた。
アニクが荒い息を吐きながら、その場で立ち上がり、潮と愛液でぐちょぐちょのオムの顔を見下ろして、ニヤッと笑った。
「どうだ。初めてのまんこの味は」
「……こ、興奮、します」
「ははっ!見てろ。童貞」
アニクがオムを見下ろしながら、自分のまんこに手を伸ばし、ひくひくしているまんこの穴に自分のゴツい指をいきなり2本も突っ込んだ。まんこの中をかき混ぜているかのように、アニクの手が動いているのが見ていて分かる。ぐちぐちぐちぐちといやらしい水音が響く。
オムは、オムの顔の上で自慰をするアニクから目が離せなかった。酷くいやらしくて堪らない。アニクがオムに見せつけるように、ゆっくりとまんこの穴に指を抜き差しし始めた。濡れた指がゆっくりとまんこの穴から姿を現し、再びまんこの穴の中に消えていく。
酷く興奮する光景に、オムは思わず自分の股間を両手で押さえた。オムのペニスはパンツの中でガチガチに勃起していた。今すぐにでもペニスを擦って射精したい。
オムが自分の股間を押さえているのに気づいたアニクが、ずるぅっと自分のまんこの穴から指を引き抜いた。
中途半端にベッドに横になっているオムの身体を軽々とベッドの上に完全に寝かせると、ニヤァッと笑って、アニクがいきなりオムの股間を素足で踏んだ。
「うあっ!?」
「ははっ。ガチガチじゃねぇか」
「わ、あ、あ、ちょっ、まっ、あぁっ!」
「おらおらおらおら」
「あっあっあっ、ちょっ、だめだめだめだめっ」
アニクが足の裏でぐにぐにぐにぐにと、テント状態のズボン越しにオムのペニスを刺激してくる。咄嗟にアニクの太い足首を掴むが、アニクの足の動きは止まらない。急所を踏まれて怖いのが半分、絶妙な力加減でペニスを刺激されて気持ちいいのが半分。オムは急速に高まる射精感に抗えず、ぐにぐにぐにぐにとアニクに足の裏でペニスを刺激されて、そのままパンツの中に射精した。
アニクが、涙目で荒い息を吐くオムを見下ろし、その場でしゃがんで、オムのズボンとパンツを勢いよく脱がせた。
射精して萎えたオムのペニスを見て、アニクがニヤニヤと笑った。
「勃たせろよ」
「ちょ、待って」
「待たない」
アニクがニィッと笑って、射精したばかりで敏感なオムのペニスを器用に足の指で挟み、精液塗れのオムのペニスをにゅこにゅこ足で扱き始めた。
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アニクは情けない顔で喘いでいるオムを見下ろし、ゾクゾクとする興奮に小さく口角を上げた。足の指で濡れた亀頭をにゅるにゅる擦ってやれば、若いオムのペニスはすぐに完全に勃起した。
セックスをするのは、かれこれ10年ぶりくらいだ。童貞で遊ぶのが楽しくて仕方がない。
アニクは『精霊の愛し子』として生まれた。生まれた頃は女だと両親も思っていたが、成長するにつれ、どんどん性器以外の身体は男らしくなっていき、10代半ばで、アニクが『精霊の愛し子』だったということに両親もアニクも気がついた。
『精霊の愛し子』はごく希に生まれてくる。身体は骨格から何から男なのに、性器だけが女のものだ。逆に、身体は女そのものなのに、ペニスが生えている者もいると聞く。
アニクが『精霊の愛し子』だと気づくと、両親はアニクを家から追い出した。気持ちが悪い存在だと。
家から追い出されたアニクは、娼館の護衛をしていた叔父を頼った。叔父に剣や体術を叩き込んでもらい、アニクも娼館の護衛として働き始めた。セックスは娼館で覚えた。女ともセックスをしたし、娼館の主ともセックスをして遊んでいた。若くて逞しく鍛えた身体は性欲が強く、20歳になる頃までは、護衛の仕事をする傍ら、セックスをして遊びまくっていた。
『精霊の愛し子』には子供ができない。だから、何も気にせず中出しさせていたし、ただ快楽の為だけにセックスをしていた。
割と爛れた生活をしていたが、20歳頃にはそれに飽きた。ちょうどその頃、一緒に護衛をしていた叔父が死に、アニクは気まぐれに旅に出ることにした。
商隊の護衛をしたりしながら、フラフラと国内を周っていると、そのうち隣国との戦争が始まった。アニクは金目当てで兵役に志願した。戦争は毎日生きるか死ぬかのギリギリの状態で、それがとても刺激的で、楽しくて仕方がなかった。
左腕を負傷したのは想定外だったが、それなりに戦果を上げていたので、報奨金をたんまり貰えた。
気づけば20代後半になっており、アニクは終の棲家を求めて、再び旅に出た。
オムの村はド田舎にあり、静かで牧歌的な雰囲気が新鮮で、アニクは此処で暮らすことを決めた。
オムの兄に雇ってもらい、それからは今までとは全く違う穏やかな生活を送っている。アニクにとっては、何もかもが新鮮で、楽しかった。アニクが生まれた街は大きな街で、両親は布商をしていた。初めての田舎暮らしは悪くなく、オムやオムの家族も何かとアニクの世話を焼いてくれ、不思議と心が満たされた。
オムの童貞を食おうと思ったのは、気紛れ半分、打算が半分である。オムは優しいから、アニクとセックスをしたら、きっと責任をとると言って、アニクをそのまま側に置いてくれるだろう。オムは見た目は凡庸だし、中身は臆病者だが、アニクが知る誰よりも優しい。
アニクはオムの側にいることが、完全に心地よくなっていた。
オムのペニスが再び完全に勃起すると、アニクはオムの股間を跨いで、オムのペニスを片手で掴んだ。オムのペニスは予想外にデカい。嬉しい誤算である。
アニクはじっとオムの顔を見つめながら、欲しくて欲しくてうずうずしているまんこの穴にオムのペニスの先っぽを押しつけ、ゆっくりと腰を下ろしていった。
膣壁をオムの熱くて硬いペニスが擦りながら、どんどん奥深くへと入ってくる。敏感な粘膜同士が擦れ合う快感と、これでオムはもうアニクから離れられないだろうという期待で、背筋がゾクゾクして堪らない。
アニクは口角を上げ、じっくりとオムのペニスの感触を味わいながら、オムのペニスの根元近くまで、まんこの穴でオムのペニスを飲み込んだ。トンッとオムのペニスの先っぽがアニクの子宮口に当たる。途端に脳みそが痺れるような強烈な快感が襲ってきて、アニクは堪らず低く喘いだ。
オムの顔を見れば、普段ののほほんとした表情から、完全に雄の顔になっていた。アニクが何も言わずとも、オムがアニクの尻肉を両手で掴み、めちゃくちゃにペニスでアニクの子宮口を突き上げてきた。技巧なんて何もない、がむしゃらな動きが逆に興奮を煽る。
アニクは声を上げて笑いながら喘いだ。
「ふっははは!いいっ!いいっ!もっとだ!もっと突きまくれ!!」
「はっ、はっ、はっ、あーーっ、す、ごいっ!」
「あ゛ーーっ!あ゛ぁっ!お゛ぅっ!あ゛ぁっ!!いいっ!いいっ!堪んねぇ!!」
「あーー、も、でるっ、でるっ」
「ははっ!おらおら!出せ出せ!」
「あ、あぁぁっ!」
下からガンガン突き上げられながら、アニクが腰を回すと、オムが気持ちよさそうに蕩けた顔をして、一際強くアニクの子宮口を突き上げた。尻肉を強く掴まれている。膣内でオムのペニスが微かにピクピクと震えているのが、なんとなく分かる。だらしなく蕩けた顔で射精しているオムに、背筋がゾクゾクする程興奮する。
アニクは繋がったままオムの身体に覆いかぶさり、興奮するがままにオムの唇に吸いついた。誰かとキスをするのは初めてだ。遊び相手とキスだけはしたことがなかった。だらしなく垂れているオムの涎が舐めたくて、アニクはオムの口周りをベロベロ舐め回し、オムの口内に舌を突っ込んで、めちゃくちゃに口内を舐め回した。
ぬるぬると舌を絡め合わせると、それだけで気持ちがいい。尻を上下に振るように腰を動かせば、オムのペニスがアニクの膣内で、またすぐに硬く大きくなった。
息が苦しくなって、ぷはぁとオムの唇から口を離すと、オムがアニクのうなじを片手で掴み、噛みつくような勢いでアニクの唇を吸ってきた。アニクが舌を伸ばせば、オムも舌を伸ばして、ぬるぬると舌を擦りつけるように絡め合わせる。
普段は穏やかな色をしているオムの茶色い瞳が、ギラギラと熱を持って輝いていた。アニクはそれを見ているだけで堪らなくなり、ぶるりと身体を震わせて、そのままイッた。膣壁が蠢いて、オムのペニスを勝手に締めつける。オムのペニスの形が分かる気がする程、キツくオムのペニスを締めつけながら、アニクは興奮するがままに尻を上下に振って、膣でオムのペニスを激しく扱いた。
自ら子宮口にオムのペニスの先っぽをぶつけるように激しく動けば、強烈な快感で目の裏がチカチカしてくる。
舌を絡め合わせて、上も下も繋がっていると、このままオムと一つに溶け合いそうな気がしてくる。それはそれでありだ。
アニクはオムをもっと貪るべく、激しく腰を動かした。
オムが再びアニクの中に射精すると、アニクは一度オムのペニスをまんこの穴から引き抜いた。
ぜぇ、ぜぇ、と掠れた息を吐いているオムを見下ろして、べろーっとオムの頬を流れる汗を舐めとる。しょっぱい味が更に興奮を煽ってくる。興奮がおさまる気配がまるでない。
アニクはオムの肌に舌を這わせ始めた。
首の太い血管を舌でなぞると、ドクンドクンと激しいオムの脈動を感じる。熱いオムの肌を舐めおろしていく。存在感が薄いオムの乳首をチロチロと舐め、ちゅくちゅくと緩急をつけて吸い、日焼けしていないそれなりに引き締まったオムの腹に吸いついて、いくつも痕を残す。臍の穴に舌先を突っ込んで擽り、半勃ちのオムのペニスにも舌を這わせる。オムの精液と自分の愛液が混ざった味を味わいながら、ねっとりとオムのペニスをキレイにするようにオムのペニス全体を舐め回すと、オムが気持ちよさそうに喘いだ。
また復活したオムのペニスを見下ろして、少しだけ考えてから、アニクはオムの両足の膝裏を掴み、まんぐり返しならぬ、ちんぐり返しの体勢にした。
膝が胸につきそうな程腰を高く上げさせて身体を曲げると、オムが苦しそうに眉間に皺を寄せた。
アニクはニィッと笑って、オムの高く上げている尻をがに股で跨ぎ、ぶらんと垂れているオムの勃起したペニスを片手で引き寄せ、愛液とオムの精液でどろどろのぐちょぐちょになっている自分のまんこの穴にオムのペニスの先っぽを押しつけた。
オムの両足首を掴んで、腰を下ろして、まんこの穴でオムのペニスを飲み込んでいく。ゾクゾクする快感が楽しくて、本当に堪らない。
アニクはオムの顔をじっと見下ろしながら、ゆっくりと身体ごと上下に動いて、膣でオムのペニスを扱き始めた。腰をくねらせたり、腰を回したりして、オムをドンドン追い詰めていく。オムの感じている顔を見ているだけで、興奮し過ぎてイキそうだ。
アニクは小刻みに身体ごと上下に激しく動いた。
「あ、あ、あ、また、いくっ!でるっ!でちゃうっ!」
「ふはっ!出せ出せ!おらおらおらおら!」
「あぁぁっ!だめだめだめだめっ!でるぅっ!!」
「はっ、あ゛ーーーーっ!!」
オムが射精したのを感じた瞬間、アニクも興奮と快感が頂点に達して、ずるぅっとオムのペニスを引き抜きながら、派手に潮を吹き出した。ぷしゃぁぁぁぁっと勢いよく潮がオムの顔や身体にかかっていく。ビクンッビクンッと腰を震わせ、ぴゅっ、ぴゅっと潮を吹きながら、アニクは満足気な溜め息を吐いた。
何度も連続して射精したからか、呆然とした顔をしているオムが目を閉じて、そのまま静かな寝息を立て始めた。
アニクは高く上げさせていたオムの腰を下ろしてやり、寝落ちたオムの身体のすぐ隣に寝転がった。
着たままだったオムのシャツは、アニクの潮でぐっちょり濡れている。ぴったりくっつくのに、服は邪魔でしかない。
アニクは起き上がり、オムのシャツを脱がせて、オムを全裸にすると、ぴったりと温かいオムの身体にくっついた。
大変満足である。オムは可愛かったし、めちゃくちゃ気持ちよくて、めちゃくちゃ興奮した。
アニクはオムの身体をゆるく抱きしめると、静かに目を閉じて、オムの寝息に誘われるがままに、自分も心地よい眠りに落ちた。
------
オムが目覚めると、目の前にアニクの凛々しく整った寝顔があった。反射的に奇声を発しそうになるのを必死で堪えて、高速で瞬きをする。
今の時間帯は分からないが、寝落ちるまでの記憶がぶわっと脳裏に蘇ってきて、なんだかもう叫びたくなる。
オムはアニクに殆ど抱きしめられるような体勢で寝ていた。ぴったりくっついているアニクの筋肉質な身体は温かく、同時に、寝る前までの激しいセックスを思い出してしまう。
オムがアニクの肌の感触にあわあわしていると、アニクの長い睫毛が微かに震え、アニクがゆっくりと目を開けた。
アニクが半眼でオムを見て、再び目を閉じた。
「ねみぃ。寝かせろ」
「あの、あのっ!」
「あ?」
「あの、その、なんで、あの、えっと」
「何でセックスしたのか聞きてぇのか」
「は、はいっ」
「気紛れ半分」
「……の、残りの半分は?」
おずおずとオムが聞くと、アニクが目を開け、ニィッと笑った。
「お前が俺の終の棲家だからだ」
「……へ?」
「そういうことだから。俺は寝る。お前も寝ろ」
「あ、はい」
オムの頭は疑問符だらけだったが、それでも素直に目を閉じて、寝息を立て始めたアニクと一緒に朝までぐっすり寝た。
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