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5:本屋での遭遇
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季節は初夏に差し掛かろうとしている。今日は久しぶりにナールと休みが重なったので、2人で中央の街に来ている。
ニナは基本的に固定休だが、ナールは薬草の品種改良の研究をする部署にいるので、休みが変則的だ。植物相手の仕事だから仕方がないのだが、ナールと休みが合う日が中々無いので、今日は久々に2人でお出かけだ。
乗り合い馬車で中央の街に行くと、ニナは真っ先に服飾店に向かった。夏物のワンピースが欲しいし、ナールの下着や服も欲しい。ナールは今年で19歳になるのだが、成長期がまだ終わっていないのか、微妙に去年よりも身長が伸びている。少しだけズボンが短くなっているので、新しいものを買った方がいい。
服を買って外に出ると、ナールの希望で本屋に行くことになった。中央の街で一番大きな本屋は、三階建てで、一階は一般書や児童書、二階、三階は各種専門書を置いている。ニナも最新の薬学の論文集が欲しかったので、2人でのんびり歩いて本屋に向かった。
薬学関係の専門書が置いているのは三階なので、真っ直ぐに三階に向かう。ナールと一緒に薬学コーナーに向かうと、比較的最近見た子がいた。お隣さんの息子のマルトルだった。薬学の初級者用コーナーで、唸りながら本棚を睨んでいる。
ニナは普通に放っておこうと思ったが、ナールがマルトルに声をかけた。
「こんにちは。マルトル君」
「あ、こんにちは。ナールさん。……と、あの、ニナさん」
「こんにちは」
「何でそんなに唸ってたの?」
「あ、えっと、欲しい本が二冊あって、でも手持ちのお小遣いじゃ一冊しか買えないから、どっちにしようか悩んでて」
マルトルが指差した本は、二冊ともナールが持っている。ニナは、気が向いて、薬師を志している若人をちょっとだけ応援してやることにした。
「ナール。貴方、どっちも持っているでしょう? もう読まないだろうし、あげたら?」
「いいよー。書き込みがあってキレイじゃないんだけど、いいかな?」
「えっ!? いいんですか!?」
マルトルが、キラキラと目を輝かせた。マルトルは、濃い茶髪に薄めの茶眼をした優しい印象を抱く整った顔立ちをしている。父親のカフカも似たような顔立ちだったので、父親似なのだろう。
ナールがにこーと笑って、マルトルに話しかけた。
「なんなら、僕が中学生の頃に勉強に使ってた他の本もいる? 全部書き込みがあって、キレイではないんだけど」
「あら。いいんじゃない? 初級者向けなら、多分内容はまだ変わってないわ」
「えっ!? そんなに貰っても大丈夫なんですか?」
「いいよー。もう読まないし、本棚のスペースが開くから、他の本を買えるし。今日はこの後、予定ある? なんだったら、一緒に薬師街に帰って、実際に僕の本棚を見てもらった方が早いかなぁ。いい? 母さん」
「いいわよ。後進の育成も大事だもの。マルトル君、貴方、薬師になりたいのよね?」
「はいっ! お父さんみたいな研究者も格好いいけど、僕は薬を作る人になりたくて。新しい薬を開発しても、実際に作る人がいないと意味がないから、色んな薬を作れるような薬師になりたいんです!」
「そう」
ニナは、マルトルの言葉に小さく笑った。ニナも、マルトルと同じく、色んな薬を作れるような薬師になりたいと思って、勉強に励んでいた。マルトルの言うとおり、新薬を開発しても、それを作れる人がいないと意味がない。
「じゃあ、お昼ご飯を食べたら、一緒に薬師街に戻りましょうか。焼肉は好き?」
「えっと、好きですけど、お小遣いが足りないので……」
「奢るわ。私も色んな薬を作れる薬師になりたくて、いっぱい勉強したの。私は製薬施設で働いているし、私でよかったら、話せる範囲なら、実際、どんな感じで薬を作っているのか、教えてあげられるけど。後進の育成は大事だもの」
「あ、あの、じゃあ、よかったら、お話聞きたいです!」
「いいわよ。私達が本を買ったら、焼肉屋に行きましょうか。いいでしょ? ナール」
「いいよー。マルトル君は別の欲しい本を探してみなよ。多分、初級者向けの本も、新しいものが出てるだろうし」
「はい!」
マルトルがキラキラと目を輝かせた。本当に薬師になりたいのだろう。薬師の勉強が楽しくて仕方がなかった昔の自分を思い出して、なんだか懐かしい気分になる。男も女も嫌いだが、子供は割と好きだ。ナールもそうだったが、未来への沢山の可能性を秘めている子供を見ると、応援してあげたくなる。
ニナは、最新の薬学書を探して手に取ると、ナールと話しながら本を選んでいるマルトルを見て、小さく笑った。
ナールも本を買ったので、本屋を出た。マルトルは、小柄なニナと殆ど身長が変わらない。父親のカフカが背が高かったから、マルトルも背が高くなるのだろう。
前回、1人で行った焼肉屋に入ると、色んな部位の肉をいっぱい注文した。
「マルトル君は、ご飯は山盛りで足りる? 特盛りにしとく?」
「特盛りでお願いします」
「ナールも特盛りでいいでしょ?」
「うん。焼肉って初めてー。楽しみー」
「え? 焼肉、食べたことないんですか?」
「うん」
「私が少し前に試してみるまで、焼肉って食べたことがなかったの。美味しかったから、ナールにも食べさせようと思ってね」
「マルトル君は焼肉はよく食べるの?」
「誕生日の時は、いつも焼肉です!」
「あら。そうなの。遠慮せず、お腹いっぱい食べてね。食べ盛りなんだもの」
「ありがとうございますっ!」
注文したものが運ばれてくると、早速魔導コンロで肉を焼き始める。肉を焼きながら、ニナはマルトルに話しかけた。
「マルトル君は何歳?」
「今年で14です。薬師になりたいって思ったのが、去年の終わりくらいだから、ちょっと急いで勉強しないと、高等学校の入学試験に間に合わないかもなんです。ニナさんとナールさんは、何歳くらいから勉強を始めたんですか?」
「私は10歳からね」
「僕? えー? 小学校だったよね? 確か」
「11歳の時よ」
「ほぁー。2人とも勉強始めるの早かったんですね。……受験に間に合うかな……」
「そこは貴方の頑張り次第よ。勉強をしながら、魔力コントロールも鍛えた方がいいわ」
「魔力コントロール?」
「難易度が高い薬は、薬事魔術陣を使って調合するの。薬事魔術陣に、均等に無駄なく魔力を注がなきゃいけないから、緻密な魔力コントロールも必須ね。製薬施設で働きたいのなら、尚更」
「なるほど! ニナさんはどうやって魔力コントロールを鍛えたんですか?」
「単純よ。やってやってやりまくるだけ。まずは、材料費が安く済む手荒れ用の軟膏を作っていたわ。少しの量を作って、実際に自分で使いながら、何度も何度も練習して、魔力コントロールの精度を上げていくの」
「ほぁー。すごいです」
「母さんの魔力コントロールはすごいよー。本当に無駄がないんだよねぇ。僕はまだ母さんの域にはまだまだ遠いかなぁ」
「年季が違うもの。そう簡単に追い越されたら悔しいじゃない。今でも、魔力コントロールを鍛える為に、手荒れ用の軟膏は頻繁に作っているし、自分の家で使う薬も全部自分で作ってるわ」
「ニナさん、すごいです。ニナさんはどんな薬を作ってるんですか?」
「難病患者用の薬ね」
「絶対難しいやつだ!」
「まぁ、難易度は高いわ。魔力も多く使うし」
「ほぁー。すっごいです!!」
マルトルのキラキラした目が、ちょっと眩しい。ニナは少し照れくさくなって、マルトルの皿に焼けた肉を山盛りにした。
「冷めないうちに食べましょう。ナールも。はい」
「あ、はい。ありがとうございます」
「ありがと。母さん。……んー! 美味しい! 単純に肉を焼くだけだと思ってたけど、なんかすごい美味しい!」
「ここのお店って、焼く前のお肉を秘伝のタレに漬け込んでるらしいですよ」
「「へぇー」」
「だから、家で焼く肉とは違うのね」
「おーいしーい。薬師街にも、焼肉屋があればいいのに」
ナールが美味しそうにもりもり食べている。マルトルも美味しそうにがっつり食べていて、2人の食欲旺盛っぷりが、見ていて気持ちがいい。ニナもがっつり食べながら、マルトルにねだられるがままに、話せる範囲で仕事の話をしてやった。
お腹いっぱいになったら、乗り合い馬車で薬師街の自宅に戻り、マルトルを家に招いた。ナールがもう読まない初級者向けの本を何冊も譲ってやり、ニナがいつもしている魔力コントロールを鍛える手荒れ用の軟膏の作り方を教えてやった。単純な魔術陣なのだが、単純が故に、最小の魔力で最大の効果を得ようとすると、意外と難しい。
ニナは、マルトルにコツを教えてやって、結構な量の本を抱えて隣の家に帰るマルトルを見送った。
マルトルが、いつか後輩になったら面白いかも、と思いながら、ニナはナールと一緒に夕食を作り始めた。
ニナは基本的に固定休だが、ナールは薬草の品種改良の研究をする部署にいるので、休みが変則的だ。植物相手の仕事だから仕方がないのだが、ナールと休みが合う日が中々無いので、今日は久々に2人でお出かけだ。
乗り合い馬車で中央の街に行くと、ニナは真っ先に服飾店に向かった。夏物のワンピースが欲しいし、ナールの下着や服も欲しい。ナールは今年で19歳になるのだが、成長期がまだ終わっていないのか、微妙に去年よりも身長が伸びている。少しだけズボンが短くなっているので、新しいものを買った方がいい。
服を買って外に出ると、ナールの希望で本屋に行くことになった。中央の街で一番大きな本屋は、三階建てで、一階は一般書や児童書、二階、三階は各種専門書を置いている。ニナも最新の薬学の論文集が欲しかったので、2人でのんびり歩いて本屋に向かった。
薬学関係の専門書が置いているのは三階なので、真っ直ぐに三階に向かう。ナールと一緒に薬学コーナーに向かうと、比較的最近見た子がいた。お隣さんの息子のマルトルだった。薬学の初級者用コーナーで、唸りながら本棚を睨んでいる。
ニナは普通に放っておこうと思ったが、ナールがマルトルに声をかけた。
「こんにちは。マルトル君」
「あ、こんにちは。ナールさん。……と、あの、ニナさん」
「こんにちは」
「何でそんなに唸ってたの?」
「あ、えっと、欲しい本が二冊あって、でも手持ちのお小遣いじゃ一冊しか買えないから、どっちにしようか悩んでて」
マルトルが指差した本は、二冊ともナールが持っている。ニナは、気が向いて、薬師を志している若人をちょっとだけ応援してやることにした。
「ナール。貴方、どっちも持っているでしょう? もう読まないだろうし、あげたら?」
「いいよー。書き込みがあってキレイじゃないんだけど、いいかな?」
「えっ!? いいんですか!?」
マルトルが、キラキラと目を輝かせた。マルトルは、濃い茶髪に薄めの茶眼をした優しい印象を抱く整った顔立ちをしている。父親のカフカも似たような顔立ちだったので、父親似なのだろう。
ナールがにこーと笑って、マルトルに話しかけた。
「なんなら、僕が中学生の頃に勉強に使ってた他の本もいる? 全部書き込みがあって、キレイではないんだけど」
「あら。いいんじゃない? 初級者向けなら、多分内容はまだ変わってないわ」
「えっ!? そんなに貰っても大丈夫なんですか?」
「いいよー。もう読まないし、本棚のスペースが開くから、他の本を買えるし。今日はこの後、予定ある? なんだったら、一緒に薬師街に帰って、実際に僕の本棚を見てもらった方が早いかなぁ。いい? 母さん」
「いいわよ。後進の育成も大事だもの。マルトル君、貴方、薬師になりたいのよね?」
「はいっ! お父さんみたいな研究者も格好いいけど、僕は薬を作る人になりたくて。新しい薬を開発しても、実際に作る人がいないと意味がないから、色んな薬を作れるような薬師になりたいんです!」
「そう」
ニナは、マルトルの言葉に小さく笑った。ニナも、マルトルと同じく、色んな薬を作れるような薬師になりたいと思って、勉強に励んでいた。マルトルの言うとおり、新薬を開発しても、それを作れる人がいないと意味がない。
「じゃあ、お昼ご飯を食べたら、一緒に薬師街に戻りましょうか。焼肉は好き?」
「えっと、好きですけど、お小遣いが足りないので……」
「奢るわ。私も色んな薬を作れる薬師になりたくて、いっぱい勉強したの。私は製薬施設で働いているし、私でよかったら、話せる範囲なら、実際、どんな感じで薬を作っているのか、教えてあげられるけど。後進の育成は大事だもの」
「あ、あの、じゃあ、よかったら、お話聞きたいです!」
「いいわよ。私達が本を買ったら、焼肉屋に行きましょうか。いいでしょ? ナール」
「いいよー。マルトル君は別の欲しい本を探してみなよ。多分、初級者向けの本も、新しいものが出てるだろうし」
「はい!」
マルトルがキラキラと目を輝かせた。本当に薬師になりたいのだろう。薬師の勉強が楽しくて仕方がなかった昔の自分を思い出して、なんだか懐かしい気分になる。男も女も嫌いだが、子供は割と好きだ。ナールもそうだったが、未来への沢山の可能性を秘めている子供を見ると、応援してあげたくなる。
ニナは、最新の薬学書を探して手に取ると、ナールと話しながら本を選んでいるマルトルを見て、小さく笑った。
ナールも本を買ったので、本屋を出た。マルトルは、小柄なニナと殆ど身長が変わらない。父親のカフカが背が高かったから、マルトルも背が高くなるのだろう。
前回、1人で行った焼肉屋に入ると、色んな部位の肉をいっぱい注文した。
「マルトル君は、ご飯は山盛りで足りる? 特盛りにしとく?」
「特盛りでお願いします」
「ナールも特盛りでいいでしょ?」
「うん。焼肉って初めてー。楽しみー」
「え? 焼肉、食べたことないんですか?」
「うん」
「私が少し前に試してみるまで、焼肉って食べたことがなかったの。美味しかったから、ナールにも食べさせようと思ってね」
「マルトル君は焼肉はよく食べるの?」
「誕生日の時は、いつも焼肉です!」
「あら。そうなの。遠慮せず、お腹いっぱい食べてね。食べ盛りなんだもの」
「ありがとうございますっ!」
注文したものが運ばれてくると、早速魔導コンロで肉を焼き始める。肉を焼きながら、ニナはマルトルに話しかけた。
「マルトル君は何歳?」
「今年で14です。薬師になりたいって思ったのが、去年の終わりくらいだから、ちょっと急いで勉強しないと、高等学校の入学試験に間に合わないかもなんです。ニナさんとナールさんは、何歳くらいから勉強を始めたんですか?」
「私は10歳からね」
「僕? えー? 小学校だったよね? 確か」
「11歳の時よ」
「ほぁー。2人とも勉強始めるの早かったんですね。……受験に間に合うかな……」
「そこは貴方の頑張り次第よ。勉強をしながら、魔力コントロールも鍛えた方がいいわ」
「魔力コントロール?」
「難易度が高い薬は、薬事魔術陣を使って調合するの。薬事魔術陣に、均等に無駄なく魔力を注がなきゃいけないから、緻密な魔力コントロールも必須ね。製薬施設で働きたいのなら、尚更」
「なるほど! ニナさんはどうやって魔力コントロールを鍛えたんですか?」
「単純よ。やってやってやりまくるだけ。まずは、材料費が安く済む手荒れ用の軟膏を作っていたわ。少しの量を作って、実際に自分で使いながら、何度も何度も練習して、魔力コントロールの精度を上げていくの」
「ほぁー。すごいです」
「母さんの魔力コントロールはすごいよー。本当に無駄がないんだよねぇ。僕はまだ母さんの域にはまだまだ遠いかなぁ」
「年季が違うもの。そう簡単に追い越されたら悔しいじゃない。今でも、魔力コントロールを鍛える為に、手荒れ用の軟膏は頻繁に作っているし、自分の家で使う薬も全部自分で作ってるわ」
「ニナさん、すごいです。ニナさんはどんな薬を作ってるんですか?」
「難病患者用の薬ね」
「絶対難しいやつだ!」
「まぁ、難易度は高いわ。魔力も多く使うし」
「ほぁー。すっごいです!!」
マルトルのキラキラした目が、ちょっと眩しい。ニナは少し照れくさくなって、マルトルの皿に焼けた肉を山盛りにした。
「冷めないうちに食べましょう。ナールも。はい」
「あ、はい。ありがとうございます」
「ありがと。母さん。……んー! 美味しい! 単純に肉を焼くだけだと思ってたけど、なんかすごい美味しい!」
「ここのお店って、焼く前のお肉を秘伝のタレに漬け込んでるらしいですよ」
「「へぇー」」
「だから、家で焼く肉とは違うのね」
「おーいしーい。薬師街にも、焼肉屋があればいいのに」
ナールが美味しそうにもりもり食べている。マルトルも美味しそうにがっつり食べていて、2人の食欲旺盛っぷりが、見ていて気持ちがいい。ニナもがっつり食べながら、マルトルにねだられるがままに、話せる範囲で仕事の話をしてやった。
お腹いっぱいになったら、乗り合い馬車で薬師街の自宅に戻り、マルトルを家に招いた。ナールがもう読まない初級者向けの本を何冊も譲ってやり、ニナがいつもしている魔力コントロールを鍛える手荒れ用の軟膏の作り方を教えてやった。単純な魔術陣なのだが、単純が故に、最小の魔力で最大の効果を得ようとすると、意外と難しい。
ニナは、マルトルにコツを教えてやって、結構な量の本を抱えて隣の家に帰るマルトルを見送った。
マルトルが、いつか後輩になったら面白いかも、と思いながら、ニナはナールと一緒に夕食を作り始めた。
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